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はろうぃん2022

「ハッピーハローウィン!トリックオアトリート!」

「お菓子あげるから、あっちにいけ京楽!」

浮竹は、京楽に日番谷とやちるに上げるはずだったお菓子を投げつけた。

「お菓子をくれないから、いたずらしちゃうよ」

「ぎゃああああああああ」

ちゃんとお菓子を渡したのに、浮竹は京楽にいたずらという名の、操を奪われてしまった。

「ん・・・・・」

情事の後の、気だるい体で起き上がる。

京楽は、煙管で紫煙をあげていた。

「寒い・・・・」

もう10月だ。裸では、流石に寒い。上に死覇装をかぶせられていたけれど、それだけでは足らずに毛布を被った。

「久しぶりだったからね。がっついちゃった、ごめんね」

「ごめんと思うなら、最初から抱くな」

もう慣れてしまったやりとり。

数百年もこんな関係を続けていて、よく飽きないなと自分でも思う。

「もう一回、抱いてもいいかい?」

「好きにしろ・・・・・」

ただ、天井を見上げていた。

貫き、揺さぶられて、声が漏れる。

「あああああ!」

既に何度か果てた後だ。もう、出すものもない。

それなのに、前立腺ばかりを突き上げられて、浮竹は体を痙攣させた。

「あああ!!」

オーガズムでいっているなと、自分でもわかった。

京楽という男に抱かれ過ぎて、後ろでいくことを覚えてしまった京楽は、女のようオーガズムだけでいくようになった。

「京楽っ」

手を伸ばして求めると、優しく京楽が抱き締めてくれる。

「キスして・・・・」

甘えると、その願いを叶えてくれる。

舌が絡み合うキスを何度か繰り返していると、また中で突き上げる角度が変わった。

「うあっ」

ずくんと、腹の奥までぶつかってくる衝撃に、またドライでいってしまった。

「やぁっ」

これ以上、快楽を感じたくなくて、京楽から逃れようとすると、大きな体に邪魔されて、できなかった。

膝を肩に抱えられて、突き上げられる。同時に、花茎をしごかれるが、もう精液を出し尽くしているせいで、少し反応するだけだった。

「エロいねぇ浮竹は」

「エロいのはお前のほうだ、京楽・・・・・あああああっ!」

体は、本当に正直だ。

あれほど貪られたというのに、まだ貪られることを望んでいる。

「あ、あ、あ、あ」

もう何も出ないと分かっているのに、ぬるぬると、花茎を上下に扱われて、精液を吐き出したいが、もう吐き出すものも残っていない。

何度も突き上げられているうちに、涙が零れた。

「どうしたの十四郎」

「なんでもないんだ、京楽・・・・・」

こうやって京楽の手で抱かれることが幸せだと、思われたくない。

浅ましいではないか。

女ではないのに。男なのに。

京楽に犯されて、体は喜んでいた。

「ああっ」

またドライでいってしまった。

京楽も限界なのか、最奥に最後の一滴までを出し尽くして、浮竹の中から出て行った。

ごぽりと、奥に吐き出されたものと潤滑油がまじった体液が、でてくる。

それを濡れたタオルで拭って、京楽は浮竹の全身を清めて、中にだしたものをかきだすと、死覇装を着直して、布団の上に横になった。

浮竹も、新しく出された死覇装を見にまとい、布団の上に寝転がった。

「もうだめだ。1週間以上は、エッチ禁止な」

「えー。僕は毎日だって抱きたいのに」

「バカ、年を考えろ」

「僕らはまだまだ現役だよ」

「確かに現役だが、年齢は確実に性欲を落としていってる。もう学院の頃じゃないんだ。毎日なんて交われるか」

学院にいた頃は、年若いせいもあり、毎日のように体を重ねた。

今では、週に二度だ。それでも多いと、浮竹は思う。

「週1にしたら、怒るか?」

「怒らないけど、週2にしたほうがよかったって目に合わせるよ」

京楽ならしかねないので、浮竹はため息をついた。

天井が、見慣れてしまってつまらない。


「ちーっす、浮竹さんはっぴーはろうぃ・・・・・・・」

「一護君!?」

情事の後に、一護がやってきたのだ。

一護は、二人の間に何があったのを察して、真っ赤になって固まっていた。

「一護君、お菓子をあげよう」

京楽に向けて投げていたお菓子を一護に与えても、一護は固まったままだった。

「一護君?」

情事の後の浮竹に顔をのぞきこまれて、一護は更に真っ赤になって、お菓子をかき集めて去ってしまった。

「どうしたんだろう?」

「君の色香にやられたのさ」

「色香?」

「そう。浮竹は、情事の後はほんとに色っぽいからね」

ぽかりと、その頭を殴る。

「そんな風にさせたのは、どこの誰だと思っている」

「僕だよ」

耳元に囁かれて、手を引っ張られた。

体が傾ぐ。

とさりと、浮竹の体を京楽は柔らかく抱き留めた。

「ハッピーハローウィン。今年も浮竹といれたことに感謝を」

「俺も、京楽といれたことに感謝を」

その頃の一護は、瞬歩でルキアのいる朽木の屋敷に戻り、水を浴びていた。

「あーびっくりした。浮竹さんあんな色っぽい顔するんだ・・・」

京楽が、浮竹を抱きがる気持ちが少しだけわかった気がした。


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