エンシェントエルフとダークエルフ15
今回の依頼は、サイクロプスの群れの退治だった。
サイクロプスとは、一つ目の巨人だった。
巨人は力が強いので、普通の剣士では倒しにくいが、弱点である目をつぶしてしまえば、戦えないこともない。
Bランクの依頼だった。
至急に、ということで、Aランクの依頼ではなかったが受けた。
出たのは、ミスリル鉱山の奥だった。
イアラ帝国の大切なミスリル鉱山で、イアラ帝国の財政を担う鉱山の一つだった。
なので、至急の依頼だった。
報酬金もBランクにしては高くて、好条件なので浮竹と京楽が受理した。
馬車ではなく、現地には空間転移の魔法陣で行き来できるようになっていた。
発掘したミスリルを、すぐにでも帝都のアスランで加工するためであった。
転移魔法陣に乗って、サイクロプスの群れが出るという鉱山に辿り着いた。
「くくるーー」
鉱山の入り口で、すでにサイクロプスが陣取っており、その一つ目にめがけてブルンが酸弾をかけた。
「ぐぎゃあああああああ!!」
「いきなりやるね、ブルン」
「くくるーー」
そうでしょ、そうでしょ、もっと褒めて。
そう言う小さなスライムの頭を撫でてやる。
ブルンは、京楽の頭の上に乗って、遅いかかってくるサイクロプスの一つ目だけを的確に狙って、酸弾を飛ばした。
「鉱山だから、大きな魔法は使えないね。浮竹、任せてもいいかい?」
「ああ、大丈夫だ。皮膚が少し硬いが、ミスリルの剣で切れないわけじゃない!」
浮竹が、目を失って暴れまくるサイクロプスの攻撃をかいくぐり、その首を刎ねていく。
気づけば、サイクロプスの死体だらけになっていた。
魔石をとりだして、体は素材になりそうにないので、京楽の火の魔法で灰になるまで焼いてもらった。
「緊急性を要する割には、簡単な依頼だったな」
「危ない!」
そこまで、浮竹がいた空間が棍棒が襲ってきた。
ギガントサイクロプスが出てきた。
「京楽、大丈夫か!?」
「あいたたた」
「くくる~~~」
ブルンは、すぐに京楽に回復魔法をかけた。
「ありがとう、ブルン。ギガントサイクロプスか・・・でかいね」
「GYUUUUUUU!」
「この坑道では、爆発の魔法は厳禁だな。火の魔法も高威力のものは厳禁だ。氷か水か、その他の属性の魔法で倒そう!」
浮竹は、ミスリルの剣に酸の魔法をエンチャントして、ギガントサイクロプスの右足に剣を突き立てた。
「GUUUUUUUUU!!!」
ギガントサイクロプスは、怪我をいとも簡単に再生してしまった。
「こいつ、再生能力が高いな」
「じゃあ、氷漬けにしちゃおう」
「ああ!」
「「エターナルアイシクルワールド!!」」
二人が一緒に唱えた氷の上級魔法で、ギガントサイクロプスは氷漬けになったが、なんと氷を割って生きて出てきた。
「凍結魔法が効かないのか?」
「いや、ダメージは受けてるみたいだよ」
体の節々に氷が残り、動きは鈍くなっていた。
浮竹は、酸が付与されているミスリルの剣で、まず特徴的な目をつぶした。
「GUAAAAAAAA!!」
雄叫びをあげるギガントサイクロプスの肩に乗って、その首に剣を通す。
「GIIYAAAA!!!」
硬い皮膚を酸で焼いていくが、首を刎ねることはできず、再生していくものだから、浮竹はまだ傷が塞がっていない場所から、体内に向かって魔法を唱えた。
「レッドクリムゾン!!!」
「GIYAAAAAAAA!!]
体の内側から焼かれて、さすがのギガントサイクロプスも倒れた。
まだ痙攣して息のあるギガントサイクロプスの生命力には、感嘆するものがあった。
「ウォーターボール」
倒れてもう手足を動かせず、虫の息なので、水の魔法で顔を包み込んで、水死させる京楽であった。
「ウォーターボールは、簡単だけど、溺死するまでに暴れまくるからね。動きが封じられている相手に効果が高いよ」
「窒息死が一番苦しいからなぁ。ウォーターボールの餌食になるモンスターにはお悔やみを申し上げたい」
そんな軽口をたたきながら、ギガントサイクロプスから魔石を回収する。
「これまた、巨大な魔石だな」
「そうだね。さすがは上位種族なだけあるよ」
「くくるーーーー」
鉱山の奥から、まだ小さいサイクロプスが数匹出てきた。
「幼体か・・・かわいそうだけど。ウォーターボール」
「ウォーターボール」
死体を運ぶ手間を省くために、ウォーターボールで窒息死させた後、灰になるまで焼いた。鉱山なので空気が薄いため、一酸化炭素中毒にならないために、ウィンドの基本の風魔法で、新鮮な空気を送ってもらった。
「とりあえず、鉱山を一通り回ってみよう。まだサイクロプスの生き残りがいるかもしれない」
広い鉱山なので、マップを頼りに二手に別れてしらみつぶしに探したが、もうサイクロプスはいないようだった。
ちなみに、ブルンは回復魔法が使えない浮竹のもしものために、浮竹についていってもらっていた。
ミスリル鉱山の一番深くに、サイクロプスの卵を発見して、浮竹は次々と壊していった。
鉱山の奥深くは、サイクロプスの巣と繋がっているようで、サイクロプスの巣を見て回ると、活動していたサイクロプスは倒したのが全部で、幼体もいないし、卵も他になかった。
「サイクロプスの巣と繋がっていた・・・・・一応、教えておく必要があるな」
「くくるーーー」
「え、お腹すいた?そこらへんのゴミを食べていいぞ」
「くくる」
サイクロプスの巣があった場所には、ごみがいっぱい散乱していた。
そのゴミを綺麗さっぱり食べて、ブルンは満足したようだった。
「くっくるー」
「そうか、満足か。じゃあ、帰ろうか」
「くくる!」
京楽と鉱山の入り口で合流して、空間転移の魔法陣で帰ってくると、ギルドマスターのキャサリン、通称キャシーの口づけが、頬に待っていた。
「「ぎゃあああああああああ」」
「うふん、いやん、二人ともそんなに喜んでくれなくてもいいのよ?」
「誰が喜ぶか!ウォーターボール」
京楽は水を出すと、アイテムポケットからタオルを出して水に浸すと、頬をごしごしぬぐった。その後は、浮竹の頬もぬぐってあげた。
「緊急クエストだから、報酬金は高いわよ~?Bランクだけど、報酬金は金貨500枚よ!」
すでに、アークデーモンの件で助けた魔王配下の四天王、電撃のボルの妹を救ったことで、ボルからと、白金貨千枚を渡されていた。
金銭感覚がおかしくなりそうで、金貨500枚と言われたら、昔は飛び跳ねて喜んだが、今はああ、ありがとうと受け取るだけだった。
「魔石の鑑定と買取りを頼むよ」
「この巨大な魔石は?」
「ああ、それはギガントサイクロプスのものだよ。上位種族だから、魔石も大きいんだろうね」
「この魔石には、人の魔力の反応があります。多分、人工的に作り出されたた個体かと」
「Aランク以上の冒険者を緊急収集してちょうだい!」
キャサリンは、真面目な顔でギルドマスターとして、動き出す。
人の手によって、モンスターが生み出された可能性がある。
それは、冒険者ギルドにとっても、世界にとっても、衝撃的な内容であった。
サイクロプスとは、一つ目の巨人だった。
巨人は力が強いので、普通の剣士では倒しにくいが、弱点である目をつぶしてしまえば、戦えないこともない。
Bランクの依頼だった。
至急に、ということで、Aランクの依頼ではなかったが受けた。
出たのは、ミスリル鉱山の奥だった。
イアラ帝国の大切なミスリル鉱山で、イアラ帝国の財政を担う鉱山の一つだった。
なので、至急の依頼だった。
報酬金もBランクにしては高くて、好条件なので浮竹と京楽が受理した。
馬車ではなく、現地には空間転移の魔法陣で行き来できるようになっていた。
発掘したミスリルを、すぐにでも帝都のアスランで加工するためであった。
転移魔法陣に乗って、サイクロプスの群れが出るという鉱山に辿り着いた。
「くくるーー」
鉱山の入り口で、すでにサイクロプスが陣取っており、その一つ目にめがけてブルンが酸弾をかけた。
「ぐぎゃあああああああ!!」
「いきなりやるね、ブルン」
「くくるーー」
そうでしょ、そうでしょ、もっと褒めて。
そう言う小さなスライムの頭を撫でてやる。
ブルンは、京楽の頭の上に乗って、遅いかかってくるサイクロプスの一つ目だけを的確に狙って、酸弾を飛ばした。
「鉱山だから、大きな魔法は使えないね。浮竹、任せてもいいかい?」
「ああ、大丈夫だ。皮膚が少し硬いが、ミスリルの剣で切れないわけじゃない!」
浮竹が、目を失って暴れまくるサイクロプスの攻撃をかいくぐり、その首を刎ねていく。
気づけば、サイクロプスの死体だらけになっていた。
魔石をとりだして、体は素材になりそうにないので、京楽の火の魔法で灰になるまで焼いてもらった。
「緊急性を要する割には、簡単な依頼だったな」
「危ない!」
そこまで、浮竹がいた空間が棍棒が襲ってきた。
ギガントサイクロプスが出てきた。
「京楽、大丈夫か!?」
「あいたたた」
「くくる~~~」
ブルンは、すぐに京楽に回復魔法をかけた。
「ありがとう、ブルン。ギガントサイクロプスか・・・でかいね」
「GYUUUUUUU!」
「この坑道では、爆発の魔法は厳禁だな。火の魔法も高威力のものは厳禁だ。氷か水か、その他の属性の魔法で倒そう!」
浮竹は、ミスリルの剣に酸の魔法をエンチャントして、ギガントサイクロプスの右足に剣を突き立てた。
「GUUUUUUUUU!!!」
ギガントサイクロプスは、怪我をいとも簡単に再生してしまった。
「こいつ、再生能力が高いな」
「じゃあ、氷漬けにしちゃおう」
「ああ!」
「「エターナルアイシクルワールド!!」」
二人が一緒に唱えた氷の上級魔法で、ギガントサイクロプスは氷漬けになったが、なんと氷を割って生きて出てきた。
「凍結魔法が効かないのか?」
「いや、ダメージは受けてるみたいだよ」
体の節々に氷が残り、動きは鈍くなっていた。
浮竹は、酸が付与されているミスリルの剣で、まず特徴的な目をつぶした。
「GUAAAAAAAA!!」
雄叫びをあげるギガントサイクロプスの肩に乗って、その首に剣を通す。
「GIIYAAAA!!!」
硬い皮膚を酸で焼いていくが、首を刎ねることはできず、再生していくものだから、浮竹はまだ傷が塞がっていない場所から、体内に向かって魔法を唱えた。
「レッドクリムゾン!!!」
「GIYAAAAAAAA!!]
体の内側から焼かれて、さすがのギガントサイクロプスも倒れた。
まだ痙攣して息のあるギガントサイクロプスの生命力には、感嘆するものがあった。
「ウォーターボール」
倒れてもう手足を動かせず、虫の息なので、水の魔法で顔を包み込んで、水死させる京楽であった。
「ウォーターボールは、簡単だけど、溺死するまでに暴れまくるからね。動きが封じられている相手に効果が高いよ」
「窒息死が一番苦しいからなぁ。ウォーターボールの餌食になるモンスターにはお悔やみを申し上げたい」
そんな軽口をたたきながら、ギガントサイクロプスから魔石を回収する。
「これまた、巨大な魔石だな」
「そうだね。さすがは上位種族なだけあるよ」
「くくるーーーー」
鉱山の奥から、まだ小さいサイクロプスが数匹出てきた。
「幼体か・・・かわいそうだけど。ウォーターボール」
「ウォーターボール」
死体を運ぶ手間を省くために、ウォーターボールで窒息死させた後、灰になるまで焼いた。鉱山なので空気が薄いため、一酸化炭素中毒にならないために、ウィンドの基本の風魔法で、新鮮な空気を送ってもらった。
「とりあえず、鉱山を一通り回ってみよう。まだサイクロプスの生き残りがいるかもしれない」
広い鉱山なので、マップを頼りに二手に別れてしらみつぶしに探したが、もうサイクロプスはいないようだった。
ちなみに、ブルンは回復魔法が使えない浮竹のもしものために、浮竹についていってもらっていた。
ミスリル鉱山の一番深くに、サイクロプスの卵を発見して、浮竹は次々と壊していった。
鉱山の奥深くは、サイクロプスの巣と繋がっているようで、サイクロプスの巣を見て回ると、活動していたサイクロプスは倒したのが全部で、幼体もいないし、卵も他になかった。
「サイクロプスの巣と繋がっていた・・・・・一応、教えておく必要があるな」
「くくるーーー」
「え、お腹すいた?そこらへんのゴミを食べていいぞ」
「くくる」
サイクロプスの巣があった場所には、ごみがいっぱい散乱していた。
そのゴミを綺麗さっぱり食べて、ブルンは満足したようだった。
「くっくるー」
「そうか、満足か。じゃあ、帰ろうか」
「くくる!」
京楽と鉱山の入り口で合流して、空間転移の魔法陣で帰ってくると、ギルドマスターのキャサリン、通称キャシーの口づけが、頬に待っていた。
「「ぎゃあああああああああ」」
「うふん、いやん、二人ともそんなに喜んでくれなくてもいいのよ?」
「誰が喜ぶか!ウォーターボール」
京楽は水を出すと、アイテムポケットからタオルを出して水に浸すと、頬をごしごしぬぐった。その後は、浮竹の頬もぬぐってあげた。
「緊急クエストだから、報酬金は高いわよ~?Bランクだけど、報酬金は金貨500枚よ!」
すでに、アークデーモンの件で助けた魔王配下の四天王、電撃のボルの妹を救ったことで、ボルからと、白金貨千枚を渡されていた。
金銭感覚がおかしくなりそうで、金貨500枚と言われたら、昔は飛び跳ねて喜んだが、今はああ、ありがとうと受け取るだけだった。
「魔石の鑑定と買取りを頼むよ」
「この巨大な魔石は?」
「ああ、それはギガントサイクロプスのものだよ。上位種族だから、魔石も大きいんだろうね」
「この魔石には、人の魔力の反応があります。多分、人工的に作り出されたた個体かと」
「Aランク以上の冒険者を緊急収集してちょうだい!」
キャサリンは、真面目な顔でギルドマスターとして、動き出す。
人の手によって、モンスターが生み出された可能性がある。
それは、冒険者ギルドにとっても、世界にとっても、衝撃的な内容であった。
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