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オメガバース京浮

そんな、まさか。

世界には、男女の他にα、Ω、βという3つ目の性がある。

浮竹は、その日まで自分をただのβだと思っていた。

家族全員がβだった。まさか、自分がΩだなんて、思ってもいなかった。

死神統学院に入る時、年のための検査を受けた。その時、自分がβではばく、Ωであることを知った。

抑制剤を飲むようになった。

ただ、ヒートは一度もきていないので、飲まない日もあった。

その日、体調が優れなかったので早退しようかと思った時、急に体が熱くなった。

やばい。

そう思っても、もう後の祭りだった。

Ωであると知ったのは、ついこの前だ。

抑制剤を飲んでいなかったせいで、はじめて発作のように発情期・・・・ヒートになりかけていた。

抑制剤を取り出して、飲んでみるがもう遅かった。

甘いフェロモンの香りをさせた浮竹に、教室にいるαが近づいてくる。

それから逃げるように、ふらふらする足取りで、医務室に向かおうとする。

「しっかりして、浮竹」

「・・・・・・京楽」

親友は上流貴族なだけあって、αだった。しかし、αの抑制剤を飲んでいるため、フェロモンを発していた浮竹に理性を失うわけでもなく、浮竹を医務室に運んでくれた。

医務室で、とにかくきつめの抑制剤を処方してもらい、それを飲んでべッドに横になった。

「浮竹はΩだったんだね・・・・抑制剤を飲んでいなきゃ、襲ってたよ」

「京楽となら、番になってもいい」

冗談めいた言葉だったが、京楽は真剣に浮竹の手をとった。

「これから、3カ月に一度ヒートが訪れる。抑制剤を飲んでも、効かないかもしれない。その時は、僕を呼んで。君を運命の番にしたい」

何をばかな・・・・。

そんな言葉を飲み込む。

京楽とだったら、本当に運命の番になれそうな気がした。

「浮竹君、もう帰りなさい。医務室にいるより、寮の部屋のほが安全だ」

保険医に言われて、京楽は浮竹を抱き上げて、瞬歩で寮の部屋へと戻った。

相部屋で、いつも京楽と同じ部屋で過ごしていた。

浮竹は、抑制剤をまた飲んだ。

「浮竹、そんなに抑制剤ばかり飲んでいると、体に悪いよ」

「Ωになんてなりたくなかった・・・・βがよかった・・・・・・」

「でも、僕は浮竹がΩで嬉しいよ。αの僕は、君が好きだ」

「京楽・・・・・・・」

フェロモンに惑わされているだけだろうと思った。

でも、キスをされて、優しく抱きしめられて、浮竹は安堵した。

「少し眠る・・・・・」

「うん。苦しいなら、僕が相手になるから」

Ωを番にするなど、京楽の未来を台無しにしてしまう。京楽はやがて上流貴族の姫でも娶って、幸せに暮らすのだろう。

そう思うと、心が痛かった。

そのまま、はじめてのヒートは抑制剤のお陰でなんとかなった。

それから3カ月後。

またヒートをが訪れた。

抑制剤を飲んでも飲んでも体が熱くて、どうにかなりそうだった。

「浮竹・・・・僕の、運命の番になって」

「京楽、またばかなことを」

でも、京楽は本気だった。

甘いフェロモンの香りに誘われて、浮竹をべッドの上に押し倒すと、浮竹は喜んで京楽を受け入れた。

舌と舌が絡まるキスをして、ふわりと体が浮く感覚がした。

「んん・・・・・・・」

院生の服を脱がされていく。裸になった浮竹をみて、京楽も服を脱いだ。

「君を僕だけのものにする」

「京楽・・・熱い・・・・助けてくれ」

体中を愛撫して、胸の先端をいじると、一際高く浮竹が声をあげた。

「ああっ!」

「もう、何もしてないのに濡れてる・・・・・」

秘所は、ぐずぐずに溶けて京楽のものが突きいれられるのを待っていた。

「あ、京楽待ってくれ!このままじゃ妊娠してしまう!アフターピル飲むから!」

「し終わった後に飲んでも大丈夫だよ」

そう言って、京楽のものが浮竹の中に侵入してきた。

「あ、きもちいい・・・・もっと」

「浮竹ば欲張りだね」

京楽は、浮竹のいい場所を突き上げた。

「んあっ!そこ、そこいい・・・・あああ、もっと!」

ヒート中は、子を成そうとする。

そのせいで、解してもない秘所は濡れて京楽が突きいれると、子宮口を開いて子種をまだかまだかと待っていた。

何度も突き上げられて、前を扱かれて、浮竹は頭を真っ白にしていってしまった。

「ああああ!」

体が弓ぞりに反り返る。

「好きだよ、十四郎」

浮竹の両足を肩に担ぎあげて、じゅぷじゅぷと音をたてながら、抜き差しを繰り返す。

「あ、春水・・・・・あああ!」

ごりっと最奥をえぐられて、浮竹の息が止まった。

「ひっ・・・・・あああ、いく」

「一緒にいこう」

浮竹は、白濁した液体を散らしながら、中でもいった。

きゅうきゅうとしめつけられて、京楽も浮竹の中にはなっていた。

「あ、もっと・・・・・」

ヒート中は、我慢が効かない。

何度も京楽の精を中にだされて、浮竹もいきまくる。

「あ!」

ピリッと音がしたかと思うと、首筋をかまれそうになった。

ああ・・・・京楽は、本当に俺を運命の番にする気なんだ。

浮竹は、その日から京楽のものになった。

アフターピルを飲んで、妊娠しないようにした。

一度交わって、1週間を普通は交わり続けるのだが、強めの抑制剤を飲んで、ヒート期間を3日ほどに短縮することができた。

食事をし、風呂に入り、それ以外の時間はほぼ交わっていた。

「京楽・・・俺で本当にいいのか?」

「僕は浮竹がΩでなくても、自分のものにしてたと思う」

「じゃあ、俺はΩでよかったんだな」

「いずれ、僕の子を産んでもらうから。君と僕は運命の番になるんだ。卒業までには、運命の番にするから」

浮竹は、京楽の言葉にΩに生まれてきてよかったのかもしれないと思った。

この先、いろいろ辛いことが待ち受けているだろうが、京楽となら乗り越えていける。

そんな気がした。

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