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オメガバース京浮番外編

「んっ、あっ、やっ・・・・・」

「十四郎、愛してるよ・・・・」

「あ、春水、俺も・・・・・・」

「父様たち、何をしてるの?」

ガタンガタンと音をたてて、浮竹と京楽は服を着て、我が子である史郎を追い出した。

「見られた・・・・」

「前も見られただろうが。昼間っからは、やはりやめておくべきだな。史郎、外で遊んでいなさい」

「はーい、父様!」

浮竹の言葉に、京楽はそれでもまだ終われないのだと、浮竹を押し倒した。

「おい、京楽・・・・・」

「僕、まだいってないんだもん。浮竹だけきもちよくなって、いってずるいよ」

「あ、ばか・・・んあ、いきなりいれるな・・・・はあっ」

休日ということもあり、ヒートとは関係なしに体を重ねていた二人は、行為を再開した。

「んんっ・・・・・」

ヒートは、3カ月に1回。約1週間続く。

その時は嫌になるほど睦み合うが、3カ月に一度はさすがに待てない。

浮竹は、史郎の子の後にまた妊娠して、女の子を産んだ。産んだといっても帝王切開だが。

名前は「夏水(カスイ)」

最初の子供が浮竹の名前の一部だったので、二番目の子は京楽の名前からとった。

夏水は、おとなしく寝ている。

まだ3歳だ。

史郎は6歳になった。

やんちゃな子供で、好奇心が強かった。

京楽に似たのか、寝るのが好きだった。たまに隠れて、浮竹用の果実酒を飲んでいるのを見つけられては、怒られていた。

史郎も夏水も、黒髪だ。

白髪である浮竹は、子供に自分の髪の色が移らなくてよかったと思っていた。

ただ、瞳の色は浮竹そっくりで、翡翠色をしていた。


「んんっ・・・・はっ・・・もっと動け」

「子供に見られているかもしれないって考えたら、ぞくぞくするね」

「この、変態・・・・・・」

「なんとでも。十四郎、また僕の子を産んでくれる?」

「二人で十分だ・・・・終わったら、アフターピルを飲むからな」

「意地悪」

「子供が多いと、いろいろと大変だろう。二人で十分だ・・・・ああっ」

いいとこをすりあげられて、浮竹がびくんと痙攣する。

「ああ!」

耳を甘噛みされて、ぞくりと肌が粟立った。

「んあ・・・・あ、あ!」

じゅぷじゅぷと音をたてて、京楽のものが出入りする。

「ひあ・・・あああ・・・・」

前立腺を突き上げられて、浮竹はのけ反った。

熱いものが最奥にたたきつけられて、浮竹はぐったりと体を弛緩させる。

「はぁっ・・・・」

まだ、京楽のものは硬い。

「あっ・・・・」

最奥の子宮口にずるりと入ってきた京楽に、浮竹は涙を零した。

「んん・・・ふあ」

京楽と口づける。口内を京楽の舌が暴れる。

「あ、あ、あ、あ・・・・」

子宮口を犯されて、浮竹は京楽の背中に爪をたてた。

内部は熱く、収縮を繰り返して京楽のものを締め付ける。

「すごいね、君の中・・・僕も、限界だ」

「やっ、はぁ・・・・あ、あ」

前立腺をすりあげて、子宮の中にまで入られた。

同時に浮竹の前を右手でしごいで、中でも外でもいかせた。

「んああああ!おかしくなる!あ、あ!」

浮竹は涙を流しながら首を振った。

長い白髪がさらりと零れ落ちる。

京楽は、浮竹の子宮に子種を好きなだけ注いで、浮竹をもう何もでてこないくらいいかせて、満足した。


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「風呂に入るかい?」

「ああ。でもその前に、夏水にご飯をあげないと。史郎もお昼がまだだろうし」

「じゃあ、僕がやっとくから、先にお風呂に入ってて」

「分かった」

浮竹は、死覇装を纏うと、風呂場に消えていった。

30分ほどしてでてくると、京楽が史郎と夏水にご飯をあげていた。京楽家の料理人に作らせた食事である。

浮竹がいる場所は、京楽のもつ館の一つだった。

使用人が何人かいるが、子育てはなるべく二人でしていた。

睦みあうために人払いをしておいて、史郎の面倒を見てもらうように頼んでいたのだが、抜け出してきたようだ。

「浮竹父様も食べる?おはぎ、好きでしょ」

史郎は、浮竹のことも京楽のことも父様と呼んだ。区別がつくように、京楽に話かけるときは京楽父様と、浮竹に話しかける時には浮竹父様と呼んだ。

「おはぎ、1個だけもらう」

「うん、浮竹父様。料理人が、浮竹父様のために作ったって」

「それを食べたのか、史郎」

「うん。だめだった?」

「あまり、誰かのものを勝手に食べないように」

「はーい」

あまり厳しく怒ることはできない。

まだ幼いのだ。

厳しく躾けるつもりはなかった。

ただ、史郎は兄を亡くした春水の代わりに、京楽家の跡取りとなることが決まっている。

京楽の両親は、史郎を引き取ろうとしたが、まだ早いとのことで、史郎が成人するまでは浮竹と京楽が育てるつもりだった。

夏水も、年頃になれば、京楽家の姫君として、嫁いでいくことが決まっている。

それが、京楽家の両親が、浮竹と京楽が番で居続けることの代わりに出した条件だった。

縁を切ってもよかったのだが、金はいるだろうから、条件を飲んだ。

二人の子供は、どちらもαだった。

Ωだった浮竹は、それに安堵した。

上流貴族でΩだなんて、恥ずかしいと京楽の両親が言っていたせいもある。

とりあえず、京楽の両親は根が悪い人ではないが、Ωに対しての差別意識があった。

今思えば、よく浮竹と京楽が番になることを認めとてくれたものだと思う。

「浮竹、今度するときは、普通に夜にしよう」

「当たり前だ」

浮竹は、顔を赤くさせながら、またヒートがくるのだろうなと、死神業務に休暇を取らなくてはと思うのだった。

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