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オメガバース京浮短編

京楽春水とは、半ば幼馴染であった。

山本総隊長のもとで、統学院に入るまで、浮竹はその身柄を両親から預けられていた。

体がとにかく弱い子で、霊圧は恐ろしいほどにあるのだが、薬代がかさんで借金を背負うはめになった浮竹の両親が、浮竹を捨てることなく暮らせていけるために、山本総隊長の元に預けたのだ。

山本総隊長は、浮竹にいろんなことを教えた。

病弱だが、これほど霊圧があり、ミミハギ様を宿しているお陰で死ぬことはないだろう浮竹の、遊び相手として京楽を招いた。

その日は、浮竹はいつも通り女の恰好をしていた。

浮竹の両親が、浮竹が女の恰好をすることで、命が助かるようにとの呪(まじな)いっであった。

「やぁ、君が浮竹十四郎?女の子なのに、十四郎って変な名前だね」

「俺は気に入っている」

京楽にとって、その女物の着物をきた、まだ13かいくばくかの少女は美しく見えた。

白い髪に翡翠の瞳をしていて、そしてかすかに香るフェロモンから、少女がオメガであると分かった。

「ねぇ。君さえよければ、将来僕の妻にならない?上流貴族だから薬代も心配ないし、大切にするよ」

「出会ったばかりで口説くのか。最低だな」

京楽と浮竹の出会いは、最悪なものだった。


けれど、日を重ねて遊んでいるうちに、お互い親友になっていた。

ある日、浮竹は自分が男であると打ち明けた。

その時の京楽のショックの受けようは、笑ってしまうほどだった。

でも、京楽は強かった。

「浮竹、君オメガでしょ。僕と将来結婚しよう。僕はアルファだ。一目ぼれなんだ。男とかそんなの関係なしに、純粋に君が好きなんだ」

もう女物の着物を着ることのなくなった浮竹にそう告白すると、浮竹は真っ赤になって顔を合わせてくれなかった。

16になっていた。

浮竹は、ヒートを起こした。

京楽は、当たり前のように浮竹を抱いた。

「傷物にしてくれた責任はとってくれるな」

「うん」

けれど、状況は最悪な展開になった。

浮竹がオメガであり、信じられぬような霊力をもっていると知って、京楽より上流貴族の若君が、妾として迎えたいと言い出したのだ。

4大貴族に近い大貴族で、浮竹に拒否権はなかった。

浮竹は、統学院に入る前に、上流階級の男の元へ、家族を殺すと脅されて、妾として嫁いで行ってしまった。


「浮竹・・・・・・・」

京楽は、激しいショックを受けた。

将来妻にすると決めた伴侶を奪われたのだ。

京楽は、金では解決できず、自分より上位の貴族である男には手を表立って出せないので、強硬手段にでた。

浮竹をさらったのだ。

浮竹は、首に番の証である噛み傷があった。

浮竹は病弱なのに、ヒート期間だろうとそうでないと関係なしに抱かれて、衰弱していた。

あんな男の元に二度と元に戻すものかと、浮竹を抱きかかえて、山本総隊長の庇護下に入った。

山本総隊長も、妾に浮竹がなることにしぶっていたが、上流貴族の重圧に、屈してしまったことを一生の恥と思っていた。

戻ってきた浮竹は、体中にキスマークをつけられて、ヒート期間でもないのに熱を出しても抱かれたりして、弱っていた。

まずは食事をさせて、体力をつけさせて少しずつ回復を待った。

歩きまわれる頃には、浮竹は助けてくれた京楽の後をいつも追うようになっていた。

「俺は・・・・あの男の番だ。お前と結ばれることはないが、傍にいさせてほしい」

上流階級の若君は、浮竹にとっくの昔に飽きて、もう手を出してこなかった。

「番をね、解消できる方法があるんだよ」

「まさか、殺すのか!いくら京楽でも、相手はさらに上流貴族の・・・・・」

「違うよ。違法だけど高値で番を解消できる薬が売ってあるんだ。それを買って、君を自由にする」

「京楽・・・・俺の番が、京楽ならいいのに」

「それ、本気で言ってる?」

京楽は、浮竹をのぞきこむように見つめた。

浮竹は赤くなりながら、そっと小声で呟く。

「3年も一緒にいたけど、京楽は俺がヒートで寝込んでいる時、抱いてくれた。抑制剤を一杯飲んでたお陰で、アルファである京楽を誘うような真似をしなかったつもりだが、・・ずっと、抱かれたいと思ってた。そして、お前は俺の願いを叶えてくれた」

「浮竹。番になろう」

「春水・・・・好きだ」

「僕も好きだよ、十四郎」


翌日には、裏マーケットで仕入れた、番を解消させる薬を京楽は手にいれてきた。

屋敷が一軒たつほどの値段のものだったが、京楽にとっては安い買い物だ。浮竹が自分のものになってくれるなら。

番になるためには、交じりあって首筋を噛まねばならない。

浮竹のヒートを、京楽は浮竹と何気ない平和な日々を過ごしながら待った。

「春水・・・・ヒートがきたんだ。助けてくれ。お前の番にしてくれ」

「十四郎、抱くよ」

「ああ、こい」

湯浴みをして用意を済ませ、浮竹と京楽はもつれあうように褥に倒れこんだ。

京楽の下で乱れていく浮竹は、妾にされた時の癖が残っていて、はじめて抱いた時よりとても大胆になっていて、嫉妬と悲しみと同時に愛しさを感じた。

「君は、もう僕だけのものだから」

唇を奪い、頬に口づけて、首筋、鎖骨とキスマークを残していく。

衣服を全部脱がされて、浮竹は顔を手で覆った。

「顔を見せて。我慢しないで」

「あっ」

胸の先端をかじられて、ピクリと浮竹が反応した。

妾にされていた間に、体は敏感になっていて、それが京楽には悲しく思えた。

でも、愛しい。

浮竹の花茎に手をかけてしごきあげると、ゆっくりと浮竹のもの勃ちあがった。

鈴口を指でこすりあげると、浮竹は背をしならせた。そして、ぜいぜいと辛そうな息を吐く。

「ああああ!」

「十四郎、どうしたの」

「あ・・・・妾にされていた間、いじられたことはないし、いかなかったから・・・・」

知らない男に抱かれていたはずなのに、浮竹は綺麗なままだった。

「うつぶせになって。潤滑油で後ろ解すから」

「あ、濡れてるから・・・・」

「だーめ。念のためだよ。君を傷つけたくない」

京楽は、浮竹をうつぶせにすると、濡れている蕾に潤滑油をつけた指を侵入させた。

「あ、あ、あ・・・・んんっ」

声を押し殺そうとする浮竹を、背後から抱きしめる。

「声、おさえないで。すごくいい。かわいいよ」

「ばか・・・・・」

トロトロになるまで解された蕾から指を引き抜いて、浮竹を仰向けにして、正常位から貫いた。

「あああ!」

「きっつ・・・・君、ほんとにあの男に抱かれてたの?」

「聞かないでくれ」

ポロリと、浮竹が涙を流す。

「こんな汚い俺ですまない」

「君は汚れてなんかないよ。綺麗なままだ」

「でも、俺は!」

「なかったことにはできないけど、過去は忘れることができる。君は、僕との未来だけを考えればいい」

「んあっ、あ、あ、あっ」

前立腺をこすりあげた。

浮竹の嬌声が、耳にここちよかった。

「統学院にあと1年もしないで入学するんだし、アフターピルは飲むでしょう?」

「ああ。あの貴族の男も、アフターピルを飲ませていた。妾だが子はいらんらしい」

「もう、あんな男のことなんて言わないで」

「あ!」

ごりっと奥を抉られて、びくんと浮竹の体が痙攣した。

「あ、あ、あ、や、いっちゃ、いっちゃう」

「僕も限界だ。一緒にいこうか」

京楽はラストスパートをかけて浮竹を貫き抉り、揺さぶった。

そして、京楽の雄が浮竹の子宮口にどくどくと子種を注ぎ込む。その時間は長かった。

浮竹を抱くまで、性処理をしていなかったので、子種はどろどろでたくさんでた。

「あ、もっと抱いてくれ」

「言われなくても。立てる?」

「なんとか・・・・・・」

「立って壁に手をついて」

「な、こんな体位で・・・」

「いいからいいから」

崩れおちそうな浮竹の体を抱えて、足を大きく開かせて挿入する。

「あ、んあ、ひっ」

じゅぷじゅぷと京楽のものが出入りする。

「あ、大きい・・・・・・・」

「この日がくるまで、君を抱けなかったし、自虐もしてなかったから、後2回くらいつきあってもらうよ」

「や、やぁ、壊れる」

「壊れる時は僕も一緒だよ」

犯されながら、首筋をかまれた。

びりっと電流が体中を走り、番になれたのだと、安堵する。

「春水・・・・愛してる」

「僕もだよ、十四郎」

ヒート期間であるために、思い切り交わった。

眠り、起きて食事をとって風呂に入り、また交じりあってと、1週間のヒート期間は終了した。



「統学院を卒業したら、一緒になろう」

「プロポーズか?」

「ほんとは、もっとロマンチックなところでしたかったけど、君が相手だとどうにもね」

「俺を何回も傷物にしたんだ。京楽には責任をとってもらう」

「喜んで、責任をとらせてもらいます」

くすりと、二人で笑いあった。

一度、上流貴族の妾にされた。相手はアルファで、浮竹がオメガであることだけを利用して、性欲処理をしていた。浮竹の体が弱いなんて、関係なかった。熱が出ても抱かれた。

京楽は、決してそんなことをしない。

浮竹の体調に気を配り、寒くなったらすぐ自分の着ている上着を着せてくれたりした。

「俺たち・・・・幸せに、なろうな」

「ああ、もちろんだよ」

浮竹を寝取って奪い返した京楽は、満足気だった。

これからの人生も、浮竹と歩んでいく。

どちからかが、いなくなるまで。

いつか、浮竹はミミハギ様を解放させるかもしれない。

けれど、愛し抜こう。

取り残されたとしても、愛し続けよう。

愛は、永遠だから。

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