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オメガバース恋白読み切り短編シリーズ

「隊長?」

「む。なんでもない」

「なんでもないってことはないでしょう。顔、赤いですよ。熱あるんじゃないっすか」

「熱などない。それに、薬を飲んだので、直に元気になる」

白哉は、自分がオメガであるということを隠して生きてきた。

ヒート期間は酷いときは休暇をとり、裏マーケットで手に入れた強い抑制剤を飲んで、ヒート期間も普通のように過ごしているが、身を燃やすような情欲の炎は消えず、つらかった。

「隊長、実はオメガでしょう?」

「何を馬鹿なことを。アルファではないが、ただのベータだ」

「じゃあ、このヒート抑制剤の薬なんて、なんでもってるんすか?」

「それは!返せ!」

白哉は、恋次から抑制剤をとりあげようとするが、恋次が背伸びをして高い位置にまでもってきて、白哉の身長が届かずに、白哉はいらだって、恋次を蹴った。

「あいた!何するんすか!」

「こっちのセリフだ。ああ、お前の言う通り私はオメガだ。それがなんだというのだ。浮竹もオメガであろう。オメガであっても、隊長はできる。だから、返せ」

「浮竹隊長は、京楽隊長と番っすからね。ねぇ、隊長。ずっと薬飲まなきゃいけないの苦しいでしょうし、つらいでしょう?俺と、番になりませんか」

「ふざけたことを」

「俺は本気っすよ。隊長が、前々からずっと欲しかった。俺がアルファで隊長がオメガなのは運命っすね」

白哉は、恋次にビンタをお見舞いする。

「確かに私はオメガだし、ヒート期間は辛い。だからといって、そうほいほいと体を開くような安いようにはできていない」

「大切にしますよ?別に体目的じゃないっすし」

「アルファがオメガを欲しがるなど、子供かオメガの体目的かのどっちかだ」

「そう、教えられてきたんすね?」

「う・・・・・」

実際、その通りなので、白哉は言葉に詰まる。

「体が、熱い・・・・・」

「俺のアルファのフェロモンにやられたんでしょうね。ヒート期間なのに、外に出てくるから」

恋次は、ふらつく白哉を軽々とお姫様だっこして、隊首室にある仮眠用のベッドに寝かせる。

「恋次!」

「止まりませんよ。あんたが嫌がっても、抱きます」

「よせ」

「俺のものにしてやる」

恋次は、白哉の手をしばり、逃げれないようにした。

そんなことをしなくても、ヒートの熱のせいでろくに身動きがとれないのだが。

「んう」

口づけられて、白哉はアルファのフェロモンにやられて、口を開いて恋次の舌を受け入れる。

「隊長、ああ、俺のものだ」

「れ、恋次」

「怖いっすか?」

「当たり前だ!お前は、私をレイプしようとしているんだぞ!」

「隊長は、それでもかまわないんでしょう?番になるには、セックス中にうなじ嚙まないといけませんから」

「れ、恋次、やめよ。今なら、まだ元に戻れる」

「オメガの隊長とアルファの副官っすか?番にならなきゃ、ずっとこんな裏マーケットで売ってるような危険な抑制剤飲まないといけないんすよ?この抑制剤、少量だけど毒を含んでます。ずっと飲んでたら、病気になってしまう」

「それは・・・しかし、それがないと私はヒート期間を乗り越えれない」

「乗り越えなくてういいんすよ。俺と番になれば、ヒート期間もだいぶ収まります」

「本当なのか?」

「嘘はいいません」

「浮気しないと誓えるか?」

「もとから、隊長しか目に映ってないっす」

白哉は、重い溜息をついた。

「手の戒めをとけ。恋次、お前に抱かれてやる。責任をもって、番にしろ」

「まじっすか!」

「ああ」

恋次は、白哉の手を戒めていた布を外す。

「口づけから、やり直しだ]

「はい!」

恋次は、白哉に口づけて、それは深いものに変わっていき、舌を引き抜くと、つっと銀の糸が垂れる。

白哉は隊長羽織も死覇装も脱がされていた。

胸の先端ばかりいじっていると、白哉が言いにくそうに体をねじらせる。

「どうしてほしいのか、言ってください」

「恋次・・・・・後で、覚えていろ。下も、触ってほしい」

「下って、こっちですよね?」

すでに硬い白哉のものを手でしごくと、白哉はあっけなくいってしまった。

「ああああ!!!」

「誰かの手でいくのって初めてっすか?」

「当たり前だ。キスさえ、したことがない」

「じゃあ、俺が隊長のなにもかもの初めての人っすね」

恋次は、濡れている白哉の蕾に指を入れて、ぐちゃぐちゃと音を立てる。

「も、いいから、こい」

「挿入れますよ?」

「ひああああああああ!!!」

ズチュリと、白哉を貫いた恋次のものは、白哉の奥まで入りこんだ。

「や、だめえええ、奥は、だめえええ」

「感じるんすね?」

何度も奥をこすりあげると、白哉は精液を出しながら、中いきをしていた。

「やあああん、いくの、とまらないいいい」

恋次は白夜の奥に入ったまま、抉り、揺さぶる。

ぐちゅぐちゅと奥をかきまぜて、子種をはじけさせる。

「やあああ、避妊してないいいい。孕んじゃうううう」

「番になるんだから、孕んでも平気っすよ?」

「ひああああん」

恋次は、白哉を背後から貫いて、少し長い絹のような手触りの黒髪をかきわけて、うなじを露出させると、かみついた。

「あああ、番にさせられたあああ。子種が奥でドクンドクンいってるうう」

「ふふ、子供ができたら、いいっすね?」

「やあん、まだ、子作りの心構えができてないいいい」

「そんなの、産んじゃえばできるっすよ。念のため、もっかい噛みますね?」

「ひゃああああん、いくううう」

突き上げられながら嚙みつかれて、白哉は背を弓なりにしならせて、いっていた。

「は、隊長の中すげぇ。俺の子種、全部もっていかれちまう」

「子種びゅるびゅる出てるううう。いくのとまらないいいい」

白哉は、何度もいって、最後は潮をふいていた。

「隊長、えっろ・・・・・」

「はぁん、もぅやぁあああ」

「これで終わりにしますから」

恋次は若いだけあって、性欲もおおせいだった。白哉も若いが、性欲はヒート期間なためあるだけで、いつもは淡泊だ。

「いくのとまんないいいい。ああああ」

「隊長、元気な子を産んでくださいね?」

「あああ、孕まされるううう」

それっきり、白哉は意識を失った。

「隊長?」

返事のない白哉に、恋次は白哉の体を抱きしめる。

「隊長。もう、俺だけのものだ。番になれた。愛してます」

ヒート期間中なので、白哉は次の日から2週間ほど休暇をとり、その隣には恋次の姿があるのだった。

初めての交わりで、白哉は懐妊してしまい、朽木家の跡取りを産むのであった。




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