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ドラゴン族の子とミミック14

Sランクの浮竹と霊刀の京楽がカースドラゴンを倒した数日後、浮竹と京楽はそのカースドラゴンが住んでいた場所までやってきていた。

「カースドラゴン‥‥‥‥邪竜だね。竜人族じゃない」

「ああ。竜人族だったら、大問題だ」

カースドラゴン自体は、キリエエレイソンという上位消滅呪文で消え去り、浮竹と京楽はカースドラゴンが生息していた洞窟で、カースドラゴンの痕跡から竜人族ではないと判断した。

竜人族とドラゴンは違う。竜人族は人がドラゴンになれるタイプで、ドラゴンは人型をとれるタイプなのだ。

人かドラゴンか。どちらが基盤になっているかの差だった。

浮竹と京楽が生まれた里にいた竜人族は、皆人の姿で暮らしていた。竜人族は、その血を竜血石、涙を竜涙石という非常に珍しく高価な宝石となるので、乱獲を恐れて人が住む場所から遠く離れた場所に里をもっていた。

それでも、時おり山賊などに襲われる。

ドラゴンになれるので、撃退はできるし里の者に手を出せば、その人族には死が待っていた。

浮竹と京楽はそれぞれ両親に捨てられ、生きるために仕方なく竜血石を売って暮らしていたのだが、それがきっかけでついには里から追い出された。

竜血石を求めて大量の冒険者がやってきたからだ。

人との戦争をおこした。勝者は竜人族であった。


カースドラゴンの住んでいた洞窟の奥で、浮竹と京楽はカースドラゴンの幼体を発見する。

「きしゃああああ」

「浮竹」

「ああ」

カースドラゴンは生まれながらの邪竜だ。

人を襲って食う。

かわいそうだとは分かっているが、浮竹はカースドラゴンの子供にせめて安らかに眠れるようにスリープの呪文をかけた。

「ごめんね。君は存在してはいけないんだよ」

京楽が、眠りに落ちたカースドラゴンの子供の首を剣で切り落とした。

「ドラゴン殺しは、一種の同胞殺しだからな。好きじゃない」

「でも、竜人族を殺すわけじゃないから、ボクたちも覚悟を決めたし今後ドラゴンが出てきても倒せるよね?」

「そうじゃなきゃ、Sランク冒険者になれない」

「とりあえず、家に帰ろうか」

「ああ」

浮竹と京楽は、リターンの魔法を使って家の前まで戻ってきた。

「きしきしきし」

ポチが、帰りを待っていたのか浮竹の頭に甘噛みする。

「はは、ポチ、ただいま」

「きしきしいい」

「お、タマもいるね。って、ぎゃああああああああ」

タマに思い切り頭をかじられて、京楽は悲鳴をあげていた。

「牧場のミミックも増えたなぁ。今90匹近くいるんじゃないか。61号~70号をダンジョンに放つか」

今度ミミックを放つ場所は、Sランクダンジョンだった。

浮竹と京楽はAランクなので、Sランクダンジョンの入り口でミミックたちを放って、すぐに引き返す。

「ああ、いつか俺たちもこのダンジョンを攻略したいな」

「そうだね」

「きしきしいいい」

Sランクダンジョンに放ったミミックたちが、悲し気に浮竹と京楽を見る。

「お前たちは独り立ちする時なんだ。勇気をもって踏み出せ。お前たちなら、Sランクダンジョンでも生きていける」

「きしいいい」

涙ぐむミミックたちに、浮竹は涙をだーーーと零して、別れを告げる。

「浮竹、泣きすぎ」

「だって、俺のかわいいミミックたちがああ。あああ、ちーん」

京楽の服で鼻水をかむものだから、京楽はたまったものじゃない。

「帰ろうか」

「もう少し、ミミックの様子を見ておく」

入口とはいえ、Sランクダンジョンなのでモンスターが出てきた。

キマイラだった。

「おっと、モンスターだね。倒す?」

「倒す」

臨戦体勢をとった。

キマイラは雑魚だが、Sランクダンジョンのモンスターらしく強かった。

「カラミティファイア!」

「エターナルアイシクルワールド!」

最後には、炎をエンチャントした、浮竹の古代魔法文明時代の魔剣で倒した。

「はぁ、はぁ」

「あ~、強いねぇ」

「そうだな。雑魚を倒すのにこんなに時間がかかってちゃ、Sランク冒険者もまだまだ遠いな」

「でも、倒せた。昔のボクらなら倒すことこもできなかったよ?」

キマイラの魔石は大きかった。

死体も素材になりそうなので、アイテムポケットに入れて、今度こそミミックたちに別れを告げて家に戻る。

冒険者ギルドで、Sランクダンジョンにミミックを放ったことを報告して、報酬をもらった。

ダンジョン全体でミミックの数が激減しており、浮竹のミミック牧場の経営には冒険者ギルドから補助金が出ていた。

ミミックをダンジョンに放つと、1匹につき金貨を100枚もらえた。

10匹いつも放すので、金貨1000枚をもらえる。

副業としてはいい稼ぎになる。

「次は71号~80号を放つことになるんだが、まだ成長途中だ。先に遺跡から保護したミミックたちを放つか」

「うん、そうだね。次はいつ放つの?」

「来月の頭だな」

「そっか」

「ああ」

「ねぇ、浮竹」

「なんだ?」

京楽は、浮竹にキスをした。

「今日、いい?」

京楽が聞いてきて、浮竹は赤くなってOKを出した。

「やっほい!」

そんな京楽に、ポチが噛みつく。

「あいたたたたた」



「んあっ」

「ふふ、きもちいい?」

京楽に貫かれて、浮竹は甘い声をあげる。

「あ、もっと奥までぇえ」

浮竹は、京楽を求めて足を自分から開く。

「淫乱だねぇ」

「やあ、違う」

「違わないよ」

京楽は、奥まで挿入して、抉った。

「ああああ」

びくんと浮竹の体がはねる。

「奥、いいんだね?」

「はあん、だめええええ」

京楽は、ずり上がる浮竹の体を押し戻し、胎の奥まで抉り揺さぶって、子種を吐き出した。

「あああああ」

「熱い?君の中、すごい熱いよ」

「やあ、子ドラゴンできちゃうううう」

「そしたら、二人で子育てだね?」

「ひあう!」

浮竹は背をしならせて、オーガズムで大きくいくと、潮を吹いていた。

「んあああ、いくうう。いくのとまらないいい」

浮竹は、京楽の子種をたくさん受け止めながら、意識を失った。

「ありゃ、やりすぎちゃったかな」

ずるりと浮竹の中から引き抜くと、こぽりと精液が逆流してきた。




「むすーーー」

「浮竹、ボクが悪かったから機嫌直してよ」

「気絶するまでやるなんて、お前は外道だ」

「だって、久しぶりだったから。それに気を失うとは思ってなかったんだよ」

「むすーーーー」

浮竹は怒っていた。

京楽はご機嫌をとるのに必死だ。

「君も潮ふいていっちゃうくらい気持ちよかったでしょ?」

ばきっ。

拳で殴られて、京楽が涙目になる。

愛している伴侶を抱いて、殴られるのは悲しい。

「今度から手加減するから」

「絶対嘘だ!今度も激しくするつもりだろ!」

「そんなことはない‥‥とは言い切れないけど、優しくするから」

「ポチ、噛んでいいぞ」

「きしきし」

待ってましたとばかりに、ポチが京楽の頭を本気で噛む。

「あいたあああああ」

京楽の悲鳴は、夜の家中に響くのであった。

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