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小説掲載プログ
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死んだら若がってました。

京楽が総隊長になり、千年が経過しようとしていた。

京楽は、倒れ、老衰でそのままなくなった。

「ああ‥‥‥やっと、浮竹の元に行ける」

ゆっくりと目を閉じる。

今でも思い出す、艶やかな浮竹の姿。柔和な微笑みに白い長い髪に翡翠の瞳。

ボクだけの、永遠の恋人。

「今、そっちにいくよ‥‥‥‥」




「おい、おい!」

「ん?」

京楽は目を開けた。

確かに、自分は死んだはずだった。ここは死後の世界だろうか。

「何ぼけっとしてるんだ」

「浮竹!!会いたかったよ!」

目の前にいる、浮竹は院生時代の姿をしていて髪も肩くらいの長さだったけれど、間違いなく浮竹だった。

「何言ってるんだ。昨日も会っただろう」

ん?

あの世にしては、ちょっとリアルすぎて質感とかもちゃんとある。

「京楽、今日はその、デートするんだろう?」

「デート!?するする!!!!」

ふと自分の手を見ると、しわのない綺麗な手だった。

「え、ボク若返ってる?」

「何言ってるんだ、お前」

「ええええええええええええ!?」

生き返ったら、若返っていました。




「ああ、浮竹だ。浮竹だぁ」

京楽は、とりあえず若返ったことは置いておいて、浮竹を抱きしめた。

「おい、なんなんだ」

「神掛してないよね!?」

「はぁ?」

「ああ、浮竹の匂い‥‥体温‥‥‥浮竹が生きてる。うわああああん」

ついには、京楽は泣き出してしまった。

浮竹と同じ、院生時代の姿の京楽は、院生の服で浮竹を抱きしめながらわんわんと泣いた。

「ちょ、恥ずかしいからこっちこい!」

浮竹に手を引かれて、建物の陰に入る。

「どうしたんだ京楽。今日はいつにも増して変だぞ?」

「ああ‥‥‥‥若返ったってことは、ユーハバッハの侵攻も未然に防げるじゃないの。うわぁ、この先の人生、ボクはバラ色だぁ!」

「ついにいかれてしまったか」

浮竹は、綺麗だった。

浮竹の手が京楽の額を触り、熱がないかどうかを確認する。

「熱はないみたいだな。どうする?デートはやめておくか?」

「ううん、デートはする」

財布を見ると、金はどっさり入っていた。

「まずは、甘味屋に行こう?」

「ああ、そうだな」

甘味屋で、京楽は浮竹に好きなだけおはぎやらを食べさせてやった。

すでに5回生になっていたらしい。

浮竹の浅打は双魚の理として、斬魄刀になっていた。

京楽も、浅打を花天狂骨として持っていた。

浮竹は卒業と同時に13番隊に、京楽は8番隊の護廷13隊入りが確定していた。

もう、学院で授業はほとんどなく、現世に派遣されて死神たちと混じって虚退治をしたり、実習が多かった。

今は、ちょうど夏休みで実習も授業もなかった。

「ああ、満足だ」

たくさん甘味ものを京楽の金で食べた浮竹は、食後のお茶を飲んでいた。京楽はかき氷を浮竹の分も一緒に注文した。いちご味だった。

「それにしても、京楽、俺の顔ばかり見て、どうかしたのか?」

「んー。ボクの恋人はいつ見ても美人でかわいいなぁと思って」

かき氷を食べながら、京楽は恥など一切見せずに言い切る。それに、浮竹が赤くなって、京楽と同じようにかき氷を口に運ぶ。

「変なやつ」

「ふふふふ」

ああ、幸せ。

そのまま、町をぶらぶらして、書店に寄ったり、呉服店に行ったりした。

夕暮れ時が近くなり、京楽は浮竹を夕日がよく見える場所まで連れていった。

「ねぇ。約束して。ボクを置いて、もう二度と先に死んだりしないって」

「もう二度と?まるで、俺が一度お前を置いて死んだような台詞だな」

「実際そうだったから」

「?」

京楽は自分の今の状況を説明しても理解できないだろうと、あえて口にしなかった。

キスをすると、浮竹は目を見開いたが、すぐに閉じて、京楽の舌を迎えいれて舌を絡み合わせながら少し乱れる。

「んっ」

「ああ、やばい。若い体だし、久しぶりすぎて今すぐ君を抱きたい」

「久しぶりって、先週しただろう」

「ボクにとっては千年ぶりなんだよ」

「?よくわからん。とりあえず、寮に戻るか」

寮に戻ると、京楽はベッドの上に浮竹を押し倒した。

「んんっ」

体を弄られた。京楽のものは、もうはちきれんばかりに勃っていた。

それを腰にすりつけられて、浮竹は赤くなりながらも、京楽に全てを委ねる。

院生の服を脱がして、下着も取り去ると、若々しい浮竹の体があった。

「ああ、浮竹をまた抱けるなんて‥‥」

じっくりと目に焼き付けるように、浮竹の裸身を見る京楽に、浮竹が恥ずかしがって、京楽に自分から噛みつくようなキスをする。

「いいから、こい」

「うん」

京楽は、記憶にあった潤滑油のある場所を探し出して、それを丁寧に浮竹の蕾に塗り込んでいく。

同時に、浮竹のものをしゃぶった。

「ひあああん!」

浮竹は、あっけなく京楽の口の中に射精していた。

「な、お前、テクあげた?」

「ふふ、伊達に君を何百年も抱いてないからね」

「?よくわからん」

「ふふ、トロットロになるまで、愛してあげる」

「ふあああ」

指をぐちゃぐちゃんにかき回されて、浮竹が自分から足を開く。

「も、いいから早くきてくれ」

「うん。挿れるよ?」

「ああああ!」

引き裂かれる瞬間は、浮竹にとっていつでも慣れないもので。

その勢いのまま、京楽は浮竹の最奥を抉って、すぐに射精していた。

「ん、早くないか?」

「千年ぶりだもの」

「今日のお前、少し変だぞ」

「もっともっと愛してあげるからね?」

「ひあう!」
前立腺をすりあげながら、京楽は浮竹の体を揺さぶった。

「あ、あ、いってるから、今動いちゃだめええええ」

「何度でもいっていいよ?」

京楽は、かまわず浮竹の奥まで貫く。

「ひあーーー!!!」

がくんと、浮竹は意識を一度失うが、京楽の律動にまた起こされて、高みまでもってこられる。

「あ、あああ!」

浮竹は、射精しながらオーガズムでいき、潮を吹いていた。

「やああん」

「ふふ、かわいい」

「やっ」

体をねじる浮竹に、キスをする。

浮竹は、いきながら京楽の肩にかみついた。

「んあ」

京楽は、浮竹の中に精液を全て注ぎ込んで満足した。

「また、明日も抱いてあげるからね?」

「や、こわれるうう」

「じゃあ、一緒に壊れよう?」

「んー、や」

浮竹にキスをして、京楽は浮竹の中から引き抜いた。こぽりと、京楽の精液が逆流してきて、シーツに白い水たまりを作る。

「お前、出しすぎだ」

「若いからね。一緒に、お風呂はいろっか」

「ああ‥‥」

浮竹をお姫様抱っこして、風呂場に連れていき、中に出したものを全部かきだして、体を洗い髪を洗ってあげた。

いつにも増して優しいので、浮竹は不思議なかんじだった。

「京楽」

「何?」

「愛してる」

「ボクも愛してる。一緒に引退するまで死神として現役をつとめて、老後も一緒にいようね?」

「先を見すぎだ」

「ふふ、いいじゃない」

浮竹は、京楽の言葉にキスで答えるのだった。

一度死んで、今人生をやり直している。

ユーハバッハの侵攻も、藍染の反乱も知っている。

この世界での未来では浮竹は死なない。必ず、そんな未来にしてみせよう。

そう決意する京楽であった。

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