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オメガバース恋白4

白哉は、アルファとして振る舞っているが、実はオメガだ。

もうその事実は、貴族の間でも護廷13隊の間でも広まってしまい、隠しようがなかったが、あくまでアルファのように日々を送った。

「隊長、大丈夫っすか?そろそろヒートくる頃っすよね」

「くどい。ヒート抑制剤の新しい新薬を飲んでいる。ヒートはしばらく来ぬ」

「そんな、薬ばかりに頼ってると、体に悪いですよ」

恋次は、白哉のもっていた書類の束を持って、机に置いた。

「今は仕事がたまっている。仕事に集中しろ」

「はいはい」

今日も、白哉は美人だと恋次は思った。

少し長めの黒髪はさらさらで、全く日に焼けていない肌、どこか甘い香りがして、長いまつ毛に囲まれた黒曜石の瞳は、潤んでいるように見えた。

「恋次・・・・・すまぬ、ヒートだ」

「隊長?」

「く、新薬は効果が薄いか・・・・ヒートがきたと言っているのだ。相手をせよ」

「ええっ。ここでですか?」

「違う。隊首室にベッドがあっただろう。あそこでだ」

念のため、恋次は隊首室に潤滑油やらアフターピルやらを用意していた。

それを知らない白哉ではなかった。

「歩くのが億劫だ。抱き上げろ」

「お姫様っすね」

「千本桜で、切り刻まれたいか」

「う、嘘っす。抱き上げますよ」

同じ男にしては華奢すぎる体は、軽かった。

横抱きにして、隊首室まで移動して、ベッドの上に座らせる。

白哉は、自分から恋次に口づけし、口を開いて舌を入れた。

「た、隊長・・・・・」

「黙れ」

恋次の我慢の紐は、すぐにちぎれてしまった。

「んう」

深く白哉に口づけて、舌を絡めとると、唾液がまじりあうくらいにキスを繰り返す。

「あっ」

白哉の隊長羽織と死覇装やもろもろのものをはぎとって、裸にすると、白哉は目を細めた。

「お前も脱げ」

「言われなくても・・・・」

恋次も死覇装を脱いで、鍛えぬいた逞しい体をさらす。

「隊長、愛してます」

白哉の首筋をなめて、キスマークを残し、下へ下へと唇をはわせていく。

胸の先端を甘噛みすると、ピクリと白哉が動いた。

「気もちいいっすか?」

「し、知らぬ」

「ほんと、素直じゃないっすね」

白哉のものを直接口に含んで愛撫してやれば、ビクンと白哉は体をはねさせる。

「ああああ!!」

ヒート期間以外に交わることはあまりないので、けっこう濃いめの精子を白哉は恋次の口の中に吐き出していた。

「濃いっすね。ドロドロだ」

「う、うるさい」

「指、いれますよ」

「んああああ」

潤滑油に濡れた指を蕾に入れて、ばらばらに動かす。

もう片方の手で、まだ萎えていない白哉のものをしごいた。

「ひあああ!!」

指がこりこりと前立腺を刺激して、白哉は中いきと同時に精液を吐き出していた。

「俺も、我慢の限界っす。いれますよ?」

「ん・・こい」

「あっちい・・・・・」

恋次は、己のものを自然に濡れている白哉の蕾にあてがい、貫いた。

「ひああああ!あ!」

白哉は挿入された瞬間、頭が真っ白になった。

快感だけに支配されて、オメガの浅はかな性欲が出てくる。

「あ、や・・・・」

「ここ、こんなに濡らして、いやじゃないですよね?」

「やあっ」

恋次は、白哉の足を肩に担ぐと、奥まで挿入した。

ごりごりと最奥の子宮がある場所まで入り込む。

「やあああ、深い・・・・・」

「きもちいいっすか?」

「あ、し、知らぬ・・・・・」

「ほんと、あんたって素直じゃないっすね」

ぱんぱんと腰を打ち付けると、白哉は恋次の背中に手をまわして、背中に爪をたてる。

「すごいきもいいっす、隊長」

「あ、あ、あ!」

恋次は、リズミカルに動く。

時に浅く、時に深く。

「あああああ!!!」

白哉が快感で真っ白になった瞬間に、恋次は白哉の子宮の奥に子種をたっぷり注いでいた。

「まだ、足りないっすよね?俺も抱くの久しぶりだから、止まらないっす」

「やあああ」

白哉は首を縦に振るが、恋次は白哉の足を広げさせて、奥を貫いた。

「んあ!はう!」

ごりごりと奥を抉ってやると、白哉の締め付けが強くなった。

「ああ、いっちゃてるんすね。いくらでもいちゃってください。後始末とか全部俺がするし、アフターピルも飲ませるんで」

「いあああ!!」

白哉はあまりの快感に涙を流していた。

その涙を、恋次が舐めとる。

「愛してます、隊長」

恋次は番だ。

白哉も恋次を愛しているが、あまり言葉にしてくれない。

「隊長はどうっすか?俺のこと、愛してますか?」

「あ、あ、し、知らぬ」

「じゃあ、もう終わっちゃいますよ?」

熱い熱がずるりと引き抜かれていき、それを締め付けて白哉は甘ったるい声を出した。

「あ、あ、恋次、愛している・・・・・私だけの、番・・・・」

ぱちゅん!

再び貫くと、白哉は精液を吐き出していた。

「あああ、頭が、真っ白に・・・・・・」

「気、失ってもいいっすよ。後始末は全部俺がするんで」

ぐりぐりと子宮に侵入してきた恋次のものは、子種をまき散らす。白哉の舌を絡めとるキスをしながら、欲望をたっぷりと白哉の中に注ぎこんだ。

「恋次・・・・・すまぬ、もう、意識が・・・・・」

「いいっすよ。ヒート期間の始まりっすから、眠るかセックスするかのどっちかしか大抵しない。いった勢いのまま、寝てください。どうせ、予兆があって寝れなかったんでしょう?寝不足の顔してますよ」

「ああああああ!!!」

白哉は中いきをして、喘いでそのまま意識を闇に落としていった。


次に気づくと、朽木家の自分の部屋で寝かされていた。

身は綺麗に清められており、アフターピルも飲んだようで、子を孕んだかんじはしなかった。

「私は・・・なぜ、オメガなのだ」

自分の浅はかな欲と、それを巻き起こすヒートが憎い。

でも、愛しい者ができた。

緋真を愛し失ってから、もう二度と作らぬと思っていた、愛しい者が。

「恋次」

「はい」

「わ!」

白哉はびっくりした。

恋次が、白哉の布団の隣で布団をしいて、寝ていたのだ。起きてはいたが、寝ようとしているところだったようだ。

「あ、念のためもっかいアフターピル飲むっすか?」

「うむ」

白い錠剤と、水の入ったコップを受け取って、胃に流しこむ。

「すまぬ、恋次。ヒート期間は、世話になる」

「何言ってるんすか。俺たち、番でしょう?隊長がヒートになったら、相手してなだめるのが俺の役割っす」

「本当に、オメガというのは厄介だ」

「でも、お陰で隊長を手に入れられた。他のアルファには、気を許さぬようにしてくださいっす。隊長綺麗な上にオメガで、4大貴族朽木家当主だから、狙われやすい」

「私は弱くない。返り討ちにできる」

「でも、ヒート期間はそうは言ってられないでしょ」

「むう・・・・・」

眉間に皺を寄せる白哉に、キスをして、恋次は白哉の布団にもぐりこんだ。

「なんのつもりだ」

「添い寝っすよ」

「いらぬ」

「まぁ、そう言わずに」

またキスされて、今度は舌をからめとられて、ズクンと体が疼きそうになった。

「お前など知らぬ。寝る」

白哉は、恋次を布団から叩き出すと、横になってすぐに眠ってしまった。

「ほんと、俺のお姫様は素直じゃないっすね・・・・・」

隣の布団にもぐりこみ、恋次も眠ることにした。

ヒート期間は1週間は続く。

白哉は抑制剤を飲んで軽いヒートにすませているが、それでもヒート期間は辛い。番となっているから安心できるが、もしも番とならずに上流貴族にでも抱かれて、子でも身籠った日には、恋次は怒りで白哉をきっと奪うだろう。

「おやすみなさい、俺の隊長」

眠る白哉に触れるだけのキスをする、恋次だった。

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