キスマーク(イチルキ)
ルキアの肌は白い。
腕の中で眠るルキアを、背後から抱きしめる。
スースーと、静かな寝息をたてて、ルキアは眠っていた。
「喉乾いた・・・・」
一護は、起き上がって階下に降りると、冷蔵庫からペットボトルを取り出して、水を飲んだ。
ふと、最近ルキアに言い寄ってくる男子生徒が増えたことを思いだす。
「虫よけでもしとくか・・・・」
ベッドでは、相変わらずルキアが眠っていた。そのうなじに、キスマークをいくつか残して、満足して一護は、ルキアを抱き締めてまた眠りについた。
「起きろ、たわけ!」
朝になって、顔面に蹴りがきて、それで一護は目覚めた。
寝起きは最悪だった。いきなり蹴りとかないだろと思いつつも、うなじのキスマークか見え隠れして、一護はやりすぎたかなぁと思った。
もっと、見えない位置の方がよかっただろうか。
でも、それじゃあ虫よけの意味がない。
「さっさと制服に着替えろ!朝食を食べて学校に行くぞ!」
大戦が終わり、ルキアはとりあえず卒業まので間は空座町の高校に通うらしかった。それを知って大喜びしたのは一護だった。
好きな異性が、一緒の高校で、しかも一緒の屋根の下で寝泊まりをしている。
何も想いを抱くなというほうが、無理だ。
「ルキア、行くぞ」
「たわけ、まだコーヒーを飲んでおらぬ」
「遅刻するつもりか?」
「そんなわけなかろう!仕方ない、コーヒーは帰宅してから飲むか・・・・」
ルキアを連れて、高校への道を歩む。
こうしていられるのも、あと2か月くらいだろうか。
3月には、卒業式だ。
今は、年明けの1月だ。
高校に続く道が、ずっとあればいいのにと思う。
ルキアの制服から伸びる、細い手足は、死神姿の時には見れなくて、少しだけ胸の高鳴りを感じた。ルキアが、後ろ向きに歩きながら、こちらを見る。
「貴様、またよからぬことを考えているのではあるまいな」
「いや、もうよからなぬことはした後だから、いい」
「何をした!」
「さぁ?」
一護は誤魔化す。校門のところにきて、チャイムが鳴った。
「急げ、遅刻するぞ」
「たわけ、貴様が起きるのが遅いから!」
「そういうルキアが朝食食べるのが遅いせいだろうがっ」
二人で言い合いをしながら、校門をくぐる。ぎりぎりセーフだった。
もうすぐ、大学の受験だ。勉学も、最後の時期になろうとしていた。ルキアは大学には進まない。尸魂界に帰ることが決まっているからだ。
「あ、おはよう黒崎君、朽木さん!」
井上が教室に入ると声をかけてくれた。
ルキアは、鞄を机に置いた。ふと屈んだ。その時に、うなじにくっきりと鮮やかに残るキスマークを見つけてしまい、井上は朱くなった、
「朽木さん、まさか黒崎君と・・・・・」
「なんだ井上。何かあるのか?」
「ううん、なんでもないの!」
井上は、それから茶虎と石田を集めて、ごそごそと会議を始める。
「朽木さんのうなじにキスマークがあったの。でも、朽木さん気づいてないみたいで。これは本人に知らせるべきか、そうではないか。多数決で!」
賛成に、茶虎と石田が井上が手を挙げた。
「朽木さん!」
こちらへこいと、ルキアを呼ぶ井上。
「どうしたのだ?」
廻りに他の生徒がいないので、いつものように猫を被っていない。
「あのね、言いにくいことなんだけど・・・・・」
「どうした井上」
「うなじに、いくつかキスマーク残ってるよ、朽木さん」
「は?」
しばらく動かなくなった後、ルキアは真っ赤になって一護を見た。
一護は水色と話をしていた。
「ほほほほ、ちょっと黒崎君をお借りしますわ」
猫を被って、ルキアが怒りに任せて一護を屋上にまで連れて行く。
「貴様、私のうなじにキスマークを残したであろう!」
「ああ、俺が残した」
「ぬう。素直に認めるとは・・・貴様、なんの思惑があって・・・・」
抱き締められた。
「最近、お前よく告白とかされるだろ。それが嫌で、俺のものって証拠が欲しかったから」
「たわけ!誰が貴様のものだ!」
白哉専用携帯を取り出す。義兄に、お仕置きをしてもらおうと思ったのだ。
「白哉を呼んだところで、俺の気持ちは変わらない。知ってるだろう、俺の気持ち」
真っ赤になって、ルキアは白哉用携帯を取り落としていた。
「貴様が、私のことを、そそそそそ、その、好いておるのは知っておる」
「そうなんだ。他の生徒に告白されると、胸が苦しくなるんだ。どうにかしてくれ」
抱き締めてくる一護に、ルキアは何も言えないでいた。
ただ、静かに一護を抱き締め返した。
「卒業しても、お前に会いにくるから・・・・・」
「ああ・・・・・」
好きだとか、そんな言葉はいらなかった。
感情は、もう好きという言葉では言い表せないほどに膨らんでいて。
「たわけが・・・・・」
ルキアより30センチは高い身長が屈んでくる。ルキアも、精一杯背伸びをした。
初めてのキスは、ルキアが舐めていたレモンのキャンディーの味がした。
腕の中で眠るルキアを、背後から抱きしめる。
スースーと、静かな寝息をたてて、ルキアは眠っていた。
「喉乾いた・・・・」
一護は、起き上がって階下に降りると、冷蔵庫からペットボトルを取り出して、水を飲んだ。
ふと、最近ルキアに言い寄ってくる男子生徒が増えたことを思いだす。
「虫よけでもしとくか・・・・」
ベッドでは、相変わらずルキアが眠っていた。そのうなじに、キスマークをいくつか残して、満足して一護は、ルキアを抱き締めてまた眠りについた。
「起きろ、たわけ!」
朝になって、顔面に蹴りがきて、それで一護は目覚めた。
寝起きは最悪だった。いきなり蹴りとかないだろと思いつつも、うなじのキスマークか見え隠れして、一護はやりすぎたかなぁと思った。
もっと、見えない位置の方がよかっただろうか。
でも、それじゃあ虫よけの意味がない。
「さっさと制服に着替えろ!朝食を食べて学校に行くぞ!」
大戦が終わり、ルキアはとりあえず卒業まので間は空座町の高校に通うらしかった。それを知って大喜びしたのは一護だった。
好きな異性が、一緒の高校で、しかも一緒の屋根の下で寝泊まりをしている。
何も想いを抱くなというほうが、無理だ。
「ルキア、行くぞ」
「たわけ、まだコーヒーを飲んでおらぬ」
「遅刻するつもりか?」
「そんなわけなかろう!仕方ない、コーヒーは帰宅してから飲むか・・・・」
ルキアを連れて、高校への道を歩む。
こうしていられるのも、あと2か月くらいだろうか。
3月には、卒業式だ。
今は、年明けの1月だ。
高校に続く道が、ずっとあればいいのにと思う。
ルキアの制服から伸びる、細い手足は、死神姿の時には見れなくて、少しだけ胸の高鳴りを感じた。ルキアが、後ろ向きに歩きながら、こちらを見る。
「貴様、またよからぬことを考えているのではあるまいな」
「いや、もうよからなぬことはした後だから、いい」
「何をした!」
「さぁ?」
一護は誤魔化す。校門のところにきて、チャイムが鳴った。
「急げ、遅刻するぞ」
「たわけ、貴様が起きるのが遅いから!」
「そういうルキアが朝食食べるのが遅いせいだろうがっ」
二人で言い合いをしながら、校門をくぐる。ぎりぎりセーフだった。
もうすぐ、大学の受験だ。勉学も、最後の時期になろうとしていた。ルキアは大学には進まない。尸魂界に帰ることが決まっているからだ。
「あ、おはよう黒崎君、朽木さん!」
井上が教室に入ると声をかけてくれた。
ルキアは、鞄を机に置いた。ふと屈んだ。その時に、うなじにくっきりと鮮やかに残るキスマークを見つけてしまい、井上は朱くなった、
「朽木さん、まさか黒崎君と・・・・・」
「なんだ井上。何かあるのか?」
「ううん、なんでもないの!」
井上は、それから茶虎と石田を集めて、ごそごそと会議を始める。
「朽木さんのうなじにキスマークがあったの。でも、朽木さん気づいてないみたいで。これは本人に知らせるべきか、そうではないか。多数決で!」
賛成に、茶虎と石田が井上が手を挙げた。
「朽木さん!」
こちらへこいと、ルキアを呼ぶ井上。
「どうしたのだ?」
廻りに他の生徒がいないので、いつものように猫を被っていない。
「あのね、言いにくいことなんだけど・・・・・」
「どうした井上」
「うなじに、いくつかキスマーク残ってるよ、朽木さん」
「は?」
しばらく動かなくなった後、ルキアは真っ赤になって一護を見た。
一護は水色と話をしていた。
「ほほほほ、ちょっと黒崎君をお借りしますわ」
猫を被って、ルキアが怒りに任せて一護を屋上にまで連れて行く。
「貴様、私のうなじにキスマークを残したであろう!」
「ああ、俺が残した」
「ぬう。素直に認めるとは・・・貴様、なんの思惑があって・・・・」
抱き締められた。
「最近、お前よく告白とかされるだろ。それが嫌で、俺のものって証拠が欲しかったから」
「たわけ!誰が貴様のものだ!」
白哉専用携帯を取り出す。義兄に、お仕置きをしてもらおうと思ったのだ。
「白哉を呼んだところで、俺の気持ちは変わらない。知ってるだろう、俺の気持ち」
真っ赤になって、ルキアは白哉用携帯を取り落としていた。
「貴様が、私のことを、そそそそそ、その、好いておるのは知っておる」
「そうなんだ。他の生徒に告白されると、胸が苦しくなるんだ。どうにかしてくれ」
抱き締めてくる一護に、ルキアは何も言えないでいた。
ただ、静かに一護を抱き締め返した。
「卒業しても、お前に会いにくるから・・・・・」
「ああ・・・・・」
好きだとか、そんな言葉はいらなかった。
感情は、もう好きという言葉では言い表せないほどに膨らんでいて。
「たわけが・・・・・」
ルキアより30センチは高い身長が屈んでくる。ルキアも、精一杯背伸びをした。
初めてのキスは、ルキアが舐めていたレモンのキャンディーの味がした。
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