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ドラゴン族の子とミミック15

「きょ、京楽!」

「もお、なんだいこんな早朝に」

「ポチが‥‥‥‥」

「ん?」

浮竹は涙を流していた。

何が起きたのかと、とりあえずベッドに招き入れて落ち着かせる。

「ポチが‥‥」

「うん」

「脱皮したんだ」

「は?」

京楽は目が点になった。

「ミミックが脱皮?そんなばかな」

「こっちにきてくれ」

浮竹が案内した場所には、ポチの脱皮した皮があった。

「まじで脱皮してる。え、ミミックって爬虫類?それとも昆虫?」

「ミミックは植物のモンスターだ。ポチが脱皮!これは世界を震撼させるニュースだ!喜びのあまり涙が止まらない!」

「それで泣いてたんだね。ボク、もう一度寝てくるよ」

「京楽!ポチがいないんだ!脱皮した後のポチを見つけないと」

「あー。はいはい。探すのを手伝えばいいんだね」

タマにリードをつけて、番であるポチの匂いを嗅いで探しに出た。

近くの森に、タマは進んでいく。

「ポチ、どこにいるんだー」

「ポチーーー」

「きしきしきし」

「ポチの啼き声だ!」

浮竹はタマのリードの先を京楽にもたせて走りだす。

そこには、黄金色に輝いているポチがいた。

「ポチ‥‥‥伝説の黄金ミミックになったのか!」

「きしきしきし」

「浮竹、黄金ミミックって何?」

「ミミックの王様みたいなものだ」

「ポチ、実は王族だったのかい?」

「そのようだ。ああ、ポチが黄金ミミックになるなんて」

ポチを抱きしめて、浮竹は頬ずりする。

「じゃあ、ポチを連れて家まで帰ろう」

「ああ。ポチ、タマと今後とも仲良くな?」

「きしきしきしい」



その日は、Aランク依頼を受けていた。

貴族の護衛の任務だった。

途中で盗賊に3回襲われた。

浮竹と急落は撃退したが、襲ってくる賊の数が多くて、貴族に話を聞こうとしても、平民風情がと言葉を聞いてくれない。

その貴族は、何かの荷物を運んでいるようだった。

荷馬車にはいろんなものが置かれていたが、一際目を引く宝物があった。

それを守るために、貴族は護衛をつけたらしい。

ついに、目的地の町までたどり着く間際に、4回目の盗賊に出会う。

「おいてめぇ、貴族の宝をよこしやがれ」

「腐った貴族でも一応依頼人だ。断る」

「なんだとおおお」

「アシッドレイン」

京楽が魔法を使うと、盗賊たちは酸の雨のせいで荷馬車に近づけないでいる。

「おい、ちゃんと最後まで警護しろよ、このクズ!」

貴族の言葉にかちんときたが、浮竹は貴族を守った。

町について、さぁ護衛は終わりだというところで、浮竹と京楽は警備兵に逮捕された。

「え、なんで?」

「なぜだ」

「貴様たち、この貴族が持っているだけで大罪になる麻薬「黄金の結晶」を所持していたのを知った上での警護だな!?」

「いや、ボクたちは貴族の警護を依頼されただけで」

「うるさい。話は違う場所で聞こう。拷問にもかけるからな」

京楽がぶちきれた。

「ねぇ、ボクらがその「黄金の結晶」とやらを所持していたわけじゃないんだよ?正規の依頼で貴族を護衛してただけだよ?それでも逮捕するというんなら、こっちも相応の手をとるよ?」

「捕まえろ!」

「ボルケーノ!」

京楽は、警備兵に魔法を放つ。

「貴様ら、歯向かうつもりか!この下賤な貧民の冒険者が!」

「俺たちは竜人族だ。それにAランクの冒険者だ」

「竜人族!?どうみてもただの人間ではないか!竜人族だという証を見せてみろ!」

浮竹は、ため息をついて指から血を滴らせる。それは竜血石になった。

「ほ、本物の竜人族‥‥‥竜人族の怒りを買うわけにはいかない。釈放だ」

京楽は、切れたままだった。

「非礼を詫びなよ。地面に頭をこすりつけてさぁ。そうしなきゃ、殺すよ?」

「ひいいいいい」

「すみません、申し訳ありません」

浮竹は、護衛する相手の貴族をぐるぐる巻きにして警備兵につきわたす。

「依頼料はいらない。こいつと俺たちは無関係だ」

「は、はい」

警備兵の隊長は、貴族を捕まえて他の警備兵と共に去ってしまった。

「ねぇ、お金もらえないよね、これ」

「事情を説明すれば、賠償金が出るだろう」

「かえろっか」

「ああ。それにしても黄金の結晶かぁ。実は、黄金のミミックの抜け殻を砕いても作れるんだよな」

「危ないもの作らないでね?」

「ああ」



そのまま家に帰り、金色に輝くポチを拝んで、ポチの抜け殻の、大金の麻薬の元になるそれを燃やす。

「ああ、それにしてもあの貴族腹が立つ」

「俺も腹立ってる。だから、抱け」

「ええ、なんでそうなるの。まぁ、せっかくなので」

浮竹は、京楽に抱かれながら、しばらくは警護の依頼などは受けないと決める。

「んあっ」

「ふふ、ここいい?」

「あ、もっとおお」

浮竹は貪欲に京楽を求めてくる。

京楽のものが浮竹の中のいい場所にあたって、浮竹はオーガズムでいっていた。

「んああああ!」

「もっとかい?」

「もっともっと、奥にお前の子種をくれ」

「愛してるよ、浮竹」

「ひあっ」

奥を抉られて、浮竹は京楽の手の中に射精しながら中いきをする。

「きしきしきし?」

「んあ‥‥‥ポチ、だめ、見ちゃだめええええ」

「きしきし」

ポチは、交わっている最中の京楽と浮竹を見て、去っていった。

「あーあ、見られちゃった」

「あ、中で大きくなったぁ。ばかぁ」

「いけないことしてる気分になちゃった。中に出すよ?」

「ああああ!!

最奥に子種を出されて、浮竹はびくんくびんと体を反応させてオーガズムでいく。

「はぁっ‥‥‥もっと」

「浮竹ってば、淫乱だねぇ」

「早く、もっと奥にこい」

ポチは、餌が欲しくて浮竹と京楽のセックスが終わるのを待っていた。

「はー、気持ちよかった‥‥‥ってポチ!?部屋の前にずっといたの?」

黄金色のミミックのポチは、金貨を食べる。

体は純金でできていた。

「はぁ‥‥‥浮竹が知ったら怒りそう。とりあえず、金貨あげるから、こっちにおいで」

浮竹は衣服を乱しtたまま、軽く眠っているので、京楽がポチに金貨をあげるのだった。

ちなみに、金貨を与えていると金塊をよくドロップするので黒字であった。


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