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ハピバースディ、アレルヤ(後編)

アレルヤは急ぎ足で食堂に向かう。
すると、ソーマの苛立つ声が聞こえてきた。
「くそ、また失敗か・・・・マリーはうまく作れるのに、完全な超兵であるはずの私が作れないなんて・・・」
「マリー?」
「何度いえば分かる!私はソーマ・ピーリス・・・・アレルヤ」
ソーマは、やばい現場を目撃されてしまったというように、たじろいだ。
「違う、これはお前の誕生日を祝おうと作ったわけでは・・・・あああああ」
自爆を踏んだソーマ。
「マリー、ソーマ・・・・その気持ちだけで、十分だよ」
抱き寄せられて、キスされた。
「アレルヤ・・・・」
食堂のキッチンをかりて作っていたのは、バースデーケーキ。でもぐちゃぐちゃで、とても見れたものじゃない。
それを、アレルヤはフォークを持ってきて食べだした。
「やめろ!腹を壊すぞ」
「構わないよ。・・・・おいしい」

「本当に?」
ソーマの黄金の目が、見開かれる。
「ほら」
目の前にケーキの塊を一口分もってこられて、ソーマは苦労したせいもあって、いつもならしないのに、そのまま食べてしまう。
「本当だ・・・美味しい・・・良かった」
ソーマは笑った。
いつもはティエリアのようにムスっとした表情しかしないツンデレラ。柔らかくなったティエリアより、ツンデレぶりはLVが高い。
ソーマの顔に、笑顔が浮かぶ。
「ハピバースディ、アレルヤ・・・と、マリーがいっている」
素直でないソーマ。でもそこが愛しい。マリーもソーマも。アレルヤには、ハレルヤと同じくらいに愛しい存在であった。
「ありがとう、マリー、ソーマ」

それから、廊下を歩くたびにクルーから誕生日プレゼントや祝いの言葉をもらった。
ソーマが、今日はアレルヤの誕生日だから祝ってやってくれと、皆に声をかけたのだ。

結局、アレルヤはミス・スメラギの部屋にソーマと一緒に顔を出し、三人で酔っ払って、酔ったソーマがミス・スメラギと意気投合して、アレルヤは結局ハブラレルヤになり、いい雰囲気のライルとアニューに声をかけてしまい、ライルにKYだといわれ、泣きながら一人むなしくベットで眠るのであった。

でも、帰ってきたソーマが、アレルヤの寝顔を見て、額にキスをしたのは、ソーマとマリーだけの秘密。

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