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ボクだけの翡翠12

死神なって、10年の歳月が流れていた。

浮竹と京楽は、時には喧嘩もするが、別れることはなく、京楽の館で一緒に暮らしていた。

浮竹と京楽は、副隊長になっていた。

「副隊長おめでとう、浮竹」

「お前もな、京楽」

それぞれの副隊長は、高齢のための引退だった。

名誉ある戦死ではないのは、二人を安堵させた。いくら名誉であろうと、死なれてその後を継ぐのと、引退してその後を継ぐのとでは大きな違いがあった。

「今日は、ぱーっと飲むか」

「そうだね。飲もう飲もう」

ここぞという時に隠してあった、屋敷が買える値段のワインを取り出す京楽。

それにびびる浮竹。

「ワ、ワインか」

「ボクの乳母が、西洋かぶれでね。ワインとか好きで、よく現世にいって注文してたんだよ」

「確か、先生の副隊長も、西洋かぶれだったな」

「雀部副隊長のことかい?」

「ああ」

「あの人は、山じいをかなり買ってるからねぇ。でも、西洋趣味を理解してもらえないって、この前嘆いてたね」

京楽は、屋敷が買える値段だというワインのコルクを抜いて、中の赤い液体をワイングラスに注いで、浮竹にさしだした。

「飲んで?」

「あ、ああ」

こくりと飲むと、その甘さにくらりときそうになる。アルコール度数は低いはずなのに。

「ふふ、ボクも飲むかな」

コクリコクリと飲んで、京楽は溜息を零した。

「さすがに、美味しいね。今まで飲んできた酒の中で、一番美味しい」

「確かに・・・・」

ワイングラスにワインを注いでもらって、浮竹もまた飲んだ。

「ん・・・なんか、体が・・・・・・」

「ふふ、効いてきた?浮竹のグラスには、媚薬の透明な薬、入れておいたの」

「な、京楽!」

かぁぁぁと体が火照ってきて、浮竹は今すぐ京楽に抱かれたい欲を抱いた。

「責任、とれよ」

「うん。責任ちゃんととるよ」

「熱い・・・・・」

浮竹は、京楽に布団のしかれた部屋に抱き上げられて連れて行かれた。

「京楽、熱いんだ」

「今、その熱をとってあげる。僕も精強剤口にしたから、君を思う存分抱くよ」

浮竹の服を脱がして、露わになる白い肌に、口づけていく。

「あ、あ・・・・・」

胸の先端を甘噛みされたり、つままれたり、舐め転がされてたりして、京楽はすでに勃起している浮竹のものに触ってくれない。

「やだ、下も触って・・・・・」

「いいの?」

「体が熱いんだ。お前が欲しくて、胎の奥がきゅんきゅんしてる」

「じゃあ、触るよ?」

「んああああ」

触っただけで、浮竹はいってしまっていた。

「触っただけなのに」

「京楽が、媚薬なんて盛るから!」

「まぁ、そういうことにしておきますか」

浮竹のものを口に含み、いつものように奉仕すると、浮竹は身をくねらせた。

「やあああん」

「きもちいい?」

「あ、だめ、いっちゃう・・・・・」

「いっていいよ?」

浮竹のものを再び口に含み、全体を舐めあげて唾液を塗り、鈴口を舌でぐりぐりすると、浮竹がビクンと体をはねさせた。

「いああああ!!!」

「もっといって?」

潤滑油を手に、指を浮竹の体内に入れて、前立腺を刺激する。

「やあああ、両方は、だめええええ」

「いっていいよ?」

「あ”あ”あ”」

浮竹は、さっきよりさらに濃い精子を京楽の口の中に吐き出していた。

「じゃあ、僕も挿入れるよ?」

「ああああ!!!」

熱い熱で引き裂かれることさえ、快感だった。

ふわふわと、地面のない場所を漂うような錯覚を覚える。

「んああああ!!!」

京楽のものが出入りする。結合部は泡立ち、どちらのものかもしれない体液が溢れて、浮竹の太ももを伝い落ちる。

「あ!」

ごり、どちゅんと、結腸にまで入り込んできた京楽のものは、子種をびゅるびゅると浮竹の胎の奥に注いだ。

「あ、それ気持ちいい、もっと♡」

「ふふ、中で出されるの好きだね?」

「うん、好き。京楽のザーメンまみれになりたい」

角度を変えて抉ってやると、びくんと体を反応させて、中いきをしていた。

次は背後から突き上げる。

「ひゃあん、あああ、もっと・・・・」

京楽は、浮竹が求めるままに挿入し、奥を穿ち、抉り、揺すった。

「あああああ!!!」

浮竹は、また白濁した液体を出していた。

「んああああ、胎の奥がまだきゅんきゅんする♡」

「いっぱい、出してあげるからね?」

浮竹の最奥まで貫き、ごりごりと結腸を抉って、京楽は精液をたっぷり浮竹の中に注いだ。

「あ、ああ、きちゃう、いちゃうううう♡」

浮竹もまた、精液を吐き出しながら、中いきをしていた。

「あ、無理、もう出ない・・・・・」

浮竹は精液を出しきり、もう終わりにしたがっていたが、京楽のものはまだ硬さを失っていなかった。

「ボクはまだ満足してないよ。精強剤飲んだし、まだ体熱いでしょう?」

突き上げて揺すると、浮竹が緩慢に反応した。

「やあああ、これ以上は、壊れる」

「壊れないよ。さぁ、続きだ」

「いやあああああああ」

浮竹を思う存分に犯し、最奥に子種を注ぎまくる。

「あん、あ、あ、あん」

浮竹は、啼きながら中いきを繰り返していた。

騎乗位で下から突きあげてやると、浮竹はぶるりと体を震わせた。

「やあああ、出ちゃう、もれちゃう!」

ぷしゅわあああ。

浮竹は、潮をふいていた。

「ひっく。やあああ、もらしちゃたあああ」

「潮だよ。おもらしじゃないから、安心して?」

「ほんとに?」

「うん」

「あああ!」

突き上げられて、二度目の潮をふきあげながら、浮竹は意識を失いかけた。

「まだ、だよ?まだ、子種注いであげるからね?」

「やああ、もう、春水のザーメンいい。胎がたぷんたぷんになってる」

外からでもわかるほど、浮竹のお腹はぽっこりとして、精液を吐き出されているのが分かった。

くっきりと中に入っているのも分かる。

「ああ、あやあああ、もう、中いきしたくない。いきたくない」

「最後だよ。しっかり孕んでね?」

「ああ、あ、春水の子、できちゃう♡」

最後の精液を注がれて、浮竹は意識を失った。

引き抜くと、こぽりと浮竹の胎の奥に出した精液が逆流してきて、ふとんに水たまりをつくる。

「ふふ、ボクもいっぱいだしちゃったよ、十四郎。愛してるよ」

触れるだけの口づけをして、濡れたタオルで体をふいてやり、中に出したものをかき出てやり、浴衣に着替えさせて、新しい布団に寝かせて、京楽も眠るのだった。

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