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ボクだけの翡翠13

副隊長になり、数年が経過した。

浮竹と京楽は、恋人同士をずっと続けていた。

ある日、たまに京楽が遊びにいく花街で、遊女が京楽の子だという子供を連れて、京楽の屋敷を訪ねてきた。

「浮竹?」

「最低だ、お前」

「ちょっと、確かに花街には遊びに行ってるけど、遊女は抱いてないよ!」

「そんなことないわ!この子が証拠よ!この子は、春水様、あなたの子です」

「ボクは、君と何度か飲んで一緒に夜を過ごしたけど、抱いてはいないよ!」

「信じられるか!花街に行ってたなんて、聞いていない。お前のことが、信じられなくなった。出ていく」

浮竹は怒って、話を聞いてくれなくて、京楽の屋敷から荷物をまとめて飛び出していった。

席官以上のクラスの者には館が与えられており、浮竹も自分の館をもっていた。

ただ、そこで暮らさないので、館が荒れるのを防ぐために、人を雇い月に2回ほど室内の手入れや庭の手入れをしてもらっていた。

浮竹の部屋には、置き手紙があった。

『自分の家に戻る。問題が解決するまで、戻ってこない』

「浮竹・・・・・・」

どうすれば、誤解が解けるのだろう。

「この子は、あなたの子です」

「しつこいね。ボクに隠し子はいないよ。遊女を抱いていたのは学院時代の初めの頃だ。浮竹と思いが通じあってから、花街に飲みには行くけど、遊女も色子も抱いていない」

「さぁ、夏水(かすい)、お父様よ」

「お父様?」

春水の名にちなんで、夏水と名付けられた子は、10歳くらいで、女の子だった。

「ボクは、君のお父様なんかじゃない」

「母様、この人怖いよ」

「何を言ってるの、夏水。お父様にもっと近づいて、お父様の子だと認めてもらわないと」

「でも、お父様の目、怖いよ」

「消えて。嘘だってちゃんと浮竹に伝えた上で、消えて?じゃないと、殺すよ。二人とも、殺されてもいいの?」

その時になって、遊女は京楽が本当は残酷な一面があるのだと気づいた。

「いや、死にたくない!撤回します。春水様の言う通りにしますから、どうか殺さないで」

「じゃあ、最初からこんな無謀な賭けに出ないことだよ。ボクが上流貴族で君を買ったのは事実だ。でも、抱いてはいない」

遊女は、京楽と夏水を伴って浮竹の館に行くと、全てが偽りで、夏水は違う廓に出入りする一般市民の子であることを白状した。

「ごめんね、浮竹。もう、君を傷つけたくないから、花街にもいかない」

「京楽・・・・俺こそ、すまない。話を、もっとちゃんと聞くべきだった」

遊女は、手切れ金としてけっこうなお金をもらって、去っていった。

遊女から足を洗い直すことができる額を与えるものだから、浮竹が少し気があるのではないかと聞いたが、哀れだからと言われて、それ以上何も言えなかった。


「はああんん」

浮竹は、自分の館で京楽に抱かれていた。

布団など用意していなかったので、畳の上で立ったまま京楽のものを受けいれていた。

「やあああん」

「ふふ、君の中とろとろしてる。熱くて、蠢いて、締め付けてくる」

「ふああああ」

舌が絡み合うキスをしながら、突き上げられた。

「あ、いっちゃう!」

「いいよ、何度でもいって」

「ああああ!!!」

浮竹は、京楽に壁に背を預けた状態で大きく右足を左肩に抱えられて、突き入れられていた。

「んあああ、だめ、だめ、いっちゃう」

すでに畳は、浮竹の放った精液で濡れていた。

「いっていいよ?ほら、ここぐりぐりされるの好きでしょ?」

「いああああああ!だめえええええ!!!」

浮竹は背をしらなせて、中いきをしていた。

京楽は、子種を浮竹の胎の奥に注ぐ。

「ふふ、こういうの、仲直りエッチっていうんだよ?」

「ふあ・・・・・」

浮竹は軽くいった余韻で、仲直りエッチという言葉に反応しなかった。

「まだ、足りない?仲直りエッチ、もっとしようか」

「いやあああ、だめえええ。孕んじゃううう」

「孕むくらい、注いであげる」

京楽は一度浮竹から引き抜くと、浮竹の背後から貫いた。

ぐちゅりと音がして、浮竹はまた中いきをしてしまっていた。

「やん、らめええ。いくの、とまんない」

「頭がいかれるくらい、いちゃっていいよ」

「やああああ」

京楽は、リズムをつけて浮竹を貫く。

パンパンと肉と肉とがぶつかり合い、結合部は泡立ち、二人の体液が混じったものが浮竹の太もも伝って畳に流れ落ちた。

「んあっ」

ごりっと奥の結腸まではいられて、浮竹は涙を零す。

「やあああ」

「中に出すよ。仲直りエッチも、これでおしまい」

「ああああ!!!」

中にびゅるびゅると濃い精液をぶちまけられて、浮竹は射精しながら中いきをしていた。

「あ、あ・・・・・・・」

立っていられなくなった浮竹を、京楽が抱き上げる。

なんとか見つけたタオルで身を清めて、風呂場で出したものをかき出して、同じ服を着て、京楽の屋敷に戻る。

京楽は、浮竹が家出としてもちだしたものを、そのままもってきていた。


「お前の金目当てだったんだな」

「ああいう手合いは多いよ。特に本当に寝たら、子供と言われても否定できなくなるからね」

「もう、花街なんかいくなよ」

「うん、約束する。行かない」

お互い湯浴みをしてすっきりしてから、二人はお互いを抱きしめ合って眠った。

長いこと付き合ってきたから、喧嘩もあったが、浮竹が家を飛び出すという喧嘩は初めてだった。

いつもなら、おはぎを出せば機嫌が直るのに、今回ばかりはそうはいかなかった。

「愛してるよ、十四郎」

「ん・・・・俺も」

深い眠りに、二人は落ちていった。



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