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ボクだけの翡翠3

結局、浮竹を襲った5人は退学処分となり、警邏隊に引き渡されて、京楽家の力が加わって5年強制労働の罰を受けた。

「京楽、次の授業はとってないよな?俺は受けるから、いつもの桜の木の上で待っていてくれ」

浮竹は、京楽に完全に依存していた。

京楽は、自分の欲を浮竹に見せずに、親友という位置を守り続けた。

浮竹の意識がないのをいいことに、何度か口づけして、キスマークを残したりしたが、あの5人のようになりたくなくて、無理強いはしないし、まだ好きだとも言っていなかった。

でも、浮竹もうすうす感じていた

京楽と、ただの親友でおさまる関係でなくなってきていることに。

ある日、眠っている浮竹に口づけると、翡翠の瞳がゆっくり見開かれた。

「京楽・・・・・・」

「浮竹、これは・・・・」

「ん、いいんだ。俺は、京楽のこと好きだ。その、こういう行為はまだ慣れてないけど、お前が俺のことを好きなように、俺もお前のことが・・・・」

「浮竹!」

「京楽、苦しい」

京楽は、涙を零しながら、浮竹を抱きしめた。

「少し、外を歩こうか。夜桜を見に行こう」

「うん」

浮竹と京楽は、手を繋いで外に出て、ゆっくり移動する。

「綺麗だな。夜桜」

「ボクは、浮竹のほうが綺麗に見える。散っていく花びらに混じって、そのまま消えてしまいそうに儚く見える」

「これでも、一応鍛えてるんだぞ」

「そのわりには筋肉あんまりついていないけどね」

「むう」

浮竹は口を尖らせた。

「その、この前は危ないところをありがとう。でも、京楽はあいつらとは違う。俺のことを一番に見てくれるし、俺を守ってくれる」

「そりゃ、君のことが好きだからね」

「その、恋人同士というのか。好き同士なら」

顔を赤くさせなながら、浮竹は続きを言う。

「京楽となら、恋人同士になっても、いい」

「本当に?浮竹、後悔したりしない?ボクも男だよ。あいつらと同じ欲をもっている。恋人同士になったら、抑えがきかないかもしれない」

「その、京楽は俺のこと考えてくれるだろう?無理やりとか、しないだろう?」

「当たり前でしょ!」

京楽の声が大きくなる。

「うん。俺、お前となら恋仲に落ちていいと、多分ずっと思ってた」

「浮竹?」

「第一印象は最悪だったけど、接しているうちに、ああ、こいつは俺を見てくれているんだなって・・・・・」」

浮竹は、赤くなりながら手を差し出してきた。

「最初は、親友の一歩先からでお願いします!」

「ぷ・・・・あはははは」

「ちょ、京楽酷いぞ。俺の一大決心なのに」

「うん。ボクもよろしく。親友の一歩先からで」

京楽は、夜桜を見上げながら、浮竹を抱きしめる。

「京楽?」

「キス、していい?」

「キスくらいなら・・・・・」

「じゃあ、するよ?」

「んんう!」

浮竹の唇を無理やりこじ開けて、縮まっている舌を絡めとり、お互いの唾液を交じり合わせながら、ディープキスを繰り返す。

「きょうら・・・・・ふあっ」

浮竹は、京楽のテクニックの前では赤子のようだった。

「どうしたの?」

「立てない。腰にきた」

「瞬歩で帰ろうか。その、ボクが抜いてあげようか?」

「だ、だめだ!交際は順序がある!」」

浮竹曰く、肉体関係になるには最低でも1年は付き合わなけれなならないらしい。

京楽はもどかしいと思うが、浮竹を手に入れたので、それでもいいかと思った。

浮竹と京楽は、恋人同士になった。

それを察するに者はあまりいなかった。

甘い関係を匂わせるのは二人だけの時で、今はハグとキスだけだった。

そんな関係が半年続き、京楽は焦らずに浮竹が体を許してくれるのを待った。

半年が経って、お互い一緒に入浴するようになった。

浮竹は京楽の逞しい体を羨ましがった。

京楽は線の細い浮竹の体を見て、欲情していた。

「君をめちゃめちゃにしたい」

「でも、しないだろう?」

「うん。君を大切にしたいから」

「その・・・抜きあいっこなら、いいぞ」

その言葉に、京楽は鳶色の瞳を細めた。

「じゃあ、遠慮なく」

「え、あ、はう、ああああ」

浮竹のものに手をはわせて、それから躊躇もなく口に含んだ。

「んんっ」

全体をしごきながら、舐めあげて先端を舌で刺激すると、浮竹は我慢できずに精液を京楽の口の中に放っていた。

「ああ、やああ、京楽、はき出せ」

京楽は、見せつけるようにゴクリとそれを嚥下する。

「京楽!」

「次は浮竹の番だよ?それとも、もっと抜いてほしい?」

「い、いらない。俺がする・・・・その、口ではまだ無理だけど・・・」

京楽の勃起した、自分のものよりはるかに巨大なそれに手をはわせて、しごきあげて、鈴口に爪をたてると、京楽はたまっていた精液を浮竹の顔にかけてしまった。

「ごめん、顔射しちゃった」

「顔射?それってなんだ?」

ある意味純粋培養な浮竹に、男同士のやり方や気持ちのいい場所を教えていく。

浮竹は、真っ赤になってそれを聞いていた。





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