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ボクだけの翡翠9

席官としての死神の業務は忙しかった。

たまに休みをとれても、お互いが一緒の非番の日はなく、すれ違いの毎日を過ごす。

「ああ浮竹、君に会いたい。君を抱きたいよ」

「ばかか。今俺たちにそんな余裕はない」

地獄蝶でたまにやりとりをした。

席官となり、隊長となる。

それが二人の最終目的だった。卍解はすでに習得済みで、経験さえ重ねれば十分に隊長になれる可能性はあった。

死神になって、半年が過ぎた。

時折非番になった時、セックスをして眠ることはあったが、どこかへ一緒に出掛けるということがなかった。

久しぶりに、お互い1週間の休暇をもぎとった。

二人がしたのは、温泉旅行に行くことだった。

「温泉旅行、院生時代を思い出すねぇ」

「院生時代に借りた宿より、はるかに高級だけどな」

お互い、金はあった。

浮竹の場合、家族に仕送りをしているが、薬を買ってもまだ金は残るほどには給金はもらえていた。

「ようこそ、おいでくださいました」

「すまない。3日ほど、世話になる」

京楽の馴染みの店らしく、女将は京楽を見ると頬を染めた。

「おい、お前まさか・・・・・」

「あ、うん。学院に入る前、火遊びでちょっと・・・・・」

「うわー最悪だ」

浮竹は京楽の脛を蹴りあげた。

「このすけこまし!」

「む、昔のことだよ。ボクもまだ、少年になって、性に敏感だった頃に、初めての相手で・・・・・」

「もっと最悪だ」

だからと言って、今更宿を変えることもできないので、そのまま宿泊することにした。

宿の女将は、案の定死神となった京楽にちょっかいをかけてきたが、ことあるごとに浮竹が潰し、しまいには女将の目の前でいちゃついてキスをして、女将を落胆させた。

「京楽様は、女殺しの京楽様と異名を持っていらしゃったのに、今はもう違うのですね」

「京楽は俺のものだ。欲しければ、俺からとりあげてみろ」

「浮竹様・・・できません。浮竹様、私と京楽さまは火遊びの相手だったのです。どうか京楽様といつまで仲良く、夫婦のようにいてくださいませ」

「浮竹、やっぱり結婚するしかないね」

「言ってろ」

そのまま温泉に浸かり、日頃の疲れを癒した。

夜になり、京楽が迫ってくる。

「したくない」

「そんなぁ。次にいつ休暇とれるかわかんないんだよ」

「素股なら、してもいい」

「それでもいいから、させて!」

京楽は、浮竹の浴衣を脱がせて、股を閉じさせるとそこに自分のものを出し入れした。

「気持ちいいのか?」

「うん、最高・・・・ねぇ、君もきもちよくなって?」

「あ、やああああ」

京楽は浮竹の素股を楽しみながら、浮竹のものをしごきあげる。

「あ、あ、あ、あ!」

リズミカルにしごかれて、浮竹はたまっていたこともあり、あっという間に精液を畳に零していた。

「やああ、らめええええ」

また、京楽の手が浮竹のものを触る。

ズリズリと、京楽は浮竹の素股を楽しんだ。

「やらあああああ」

京楽は、浮竹のものを射精に導こうとして、ぎゅっと握りしめていけないようにする。

「やあああ、いかせてええええ」

「ふふ、ボクと一緒にいこうね?」

「あああ、あああ!!!!」

京楽が、浮竹の太ももと腹に白濁した液体を垂らす頃には、浮竹のものを戒めている手を離してやって、精液を出させてやった。

久しぶりの行為に、浮竹はごっそりと体力をとられてしまった。

「ねぇ、やっぱりしようよ」

「やらぁ。だめぇえ」

まだ頭が真っ白になったままで、うまく言葉を話せない。

「仕方ない、今回は諦めるよ。でも、今度同じ休暇とれたときには、君を想う存分抱くからね?」

「あ・・・・ん・・・勝手に、決める、な」

少し意識を回復した浮竹が、怒る。

「素股だけって言ったのに!」

「でも、素股だけじゃあボクだけが気持ちよくなって、君は気持ちよくなれないでしょ?」

「それは・・・・」

「疑似セックスなんだから、君も気持ちよくならないとね?」

京楽に言いくるめられて、浮竹は次の日も結局、素股をする羽目になるのであった。

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