メロンとメロンソーダとメロンアイス
「んーうまい」
「ほんとに、美味しそうに食べるね」
浮竹は、メロンを食べていた。普通のメロンと、メロンソーダ、さらにはメロンアイス。メロン尽くしであった。
「あーんしろ」
「あーん」
京楽の口の中に、メロンアイスを放りこむ。
「ん、これはうまいね」
「こっちも飲んでみろ」
メロンソーダを飲ませると、炭酸がきいたのか、少ししてから意見を出す。
「この色だけみると、飲み物としては体に悪いと思うんだけど、味はいいね。そしてまぁ、飲んでも平気なくらいだから、体にそう悪くもないんだろうね」
普通のメロンは、京楽も食べていた。
今年初のマスクメロンだった。
けっこうな金額だったが、浮竹の喜ぶ顔がみたいと、数個買って冷やしておいたのだ。
最近、現世ではやっているメロンクリームソーダを食べさせてあげたかったが、生憎とメロンソーダは手に入ったが、メロンクリームソーダは入手できなかった。
代わりに、メロンアイスをつけた。
浮竹は甘いものが好きだ。スイーツ系のお菓子から、果物まで。
メロンは、中でも好きな果物の中で5本の指に入る。そのうちに、苺と桃が入っているのは知っていた。
「今度は、苺と桃も同じようなかんじで買ってきてあげる」
苺の果物に、イチゴオレのジュースに、苺アイス、いちごチョコでいこうと思った。
桃は、果物の桃に、桃の天然水の飲み物と、ピーチ味のアイスを。
「メロンはけっこう贅沢な品だからねぇ。貴族なんかはよく食べるけど、普通の死神にはちょっとした贅沢品かな」
「カニみたいなものか?」
「いや、カニよりは・・・・普通のメロンなら、カニよりは安い。でも、初物のメロンは一つ数十万・・・・・・」
「もしかして、これって初物か?」
「よくわかったね」
「お前が買ってくるものは、なんでも桁が1つか2つ違うから。このメロンソーダとメロンアイスは、そこまで高くはないんだろ?」
「あ、うん。現世から取り寄せたから、手間賃はかかっているけど、品物自体は千もしないね」
その言葉にほっとした。
全部で数百万するとか言われたら、お金を食べている気になってしまう。
「おかわりはできるか?」
「メロンソーダは無理だけど、普通のメロンとメロンアイスなら」
「じゃあ、それで」
メロンソーダを飲んで、浮竹も気に入ったみたいだし、お祭りにはメロン味のかき氷だってあるのだ。
「もっと、尸魂界に普及すればいいんだけどね」
アイスとか、ジュースとか。
まだ、一部の甘味屋した扱っていない。
そんな甘味屋でパフェを食べたことがあるが、その美味しさに感動したのを浮竹は覚えていた。
京楽も、そのいろんな味とボリュームとおいしさを、気に入った一品だ。
「現世のものがこの世界に普及するのは、今はゆっくりだからな。100年前まで、ありえなかった電化製品なるものも普及しだしたのも最近だし」
尸魂界は、鎖国していた江戸時代に何処か似ていた。
建物もそう思わせるものがほとんどだったし、流魂街などまるっきり江戸時代の世界だ。住む住民の髪型は自由だが、生活様式も江戸時代を思わせる。
「メロンの味が、流魂街の民にも知れるような時代がくるといいな」
「んー。でも、流魂街の子は、基本お腹がすかないから食事する必要ないからね」
「でも味覚はあるだろう。甘いものを食べたいだろうと思う」
「おなかの減る子は、学院に通うだろから、子供の頃は少し辛いかもしれないけど、まぁなんとかやっていけるものさ」
「そういうものか?」
アイスを食べた浮竹に、京楽はキスをして、半分とけたアイスを舌でもっていってしまった。
「お前、食べたいなら普通に・・・」
「君の口から食べたいの」
「恥ずかしいやつだな」
ここは、京楽の屋敷であった。
もう何度も訪れたので、何処に何の部屋があるのかも覚えてしまった。
朽木邸ほど広くはないが、京楽がもっている屋敷の本宅なので、朽木邸の3分の2くらいの大きさだった。十分に広い。
京楽の屋敷では、現世の冷凍庫なるものがあって、いろんな食品が冷凍してあった。
夏になると、よくアイスを食べさせてもらう。それに、冷凍みかんとか。
冷凍庫がくるまえは、天然の氷室をいくつかもっていて、そこで食品を冷凍していた。
「現世は本当に便利になったね」
「俺は、今度もしも生まれ変わるなら、現世の人間がいいな」
「脆弱で、寿命も短いのに?」
人間は脆すぎる。死神である京楽は、生まれ変わっても死神でありたいと思った。
「でも、いろんな美味しいものが食べれるじゃないか」
「それは、限定封印をうけて現世に繰り出せばいいだけの話じゃないか」
「そんなことのために現世にいったら、元柳斎先生に怒られる」
「まぁ、隠れて行けばいいんじゃない?」
「隊長格の霊圧だぞ。ばれるに決まっている」
山じいの怒った顔を思い出す。あまりに怒らせすぎた時は、尻に火をつけられたことがあった。あれは恥ずかしい上に、なかなか消えなくて熱い思いをしたものだ。
「それもそうだねぇ。しばらくは、やっぱり一般隊士や業者を使って、手に入れるとするか」
「これ全部、まさか現世のか?」
「そうだよ」
「はぁ・・・・・」
浮竹は溜息を零した。
いくら、浮竹のことが好きだからといって、一般隊士にものを現世からもってきてもらうってどうなんだろうと考えつつも、メロンを食べ続ける浮竹と京楽であった。
「ほんとに、美味しそうに食べるね」
浮竹は、メロンを食べていた。普通のメロンと、メロンソーダ、さらにはメロンアイス。メロン尽くしであった。
「あーんしろ」
「あーん」
京楽の口の中に、メロンアイスを放りこむ。
「ん、これはうまいね」
「こっちも飲んでみろ」
メロンソーダを飲ませると、炭酸がきいたのか、少ししてから意見を出す。
「この色だけみると、飲み物としては体に悪いと思うんだけど、味はいいね。そしてまぁ、飲んでも平気なくらいだから、体にそう悪くもないんだろうね」
普通のメロンは、京楽も食べていた。
今年初のマスクメロンだった。
けっこうな金額だったが、浮竹の喜ぶ顔がみたいと、数個買って冷やしておいたのだ。
最近、現世ではやっているメロンクリームソーダを食べさせてあげたかったが、生憎とメロンソーダは手に入ったが、メロンクリームソーダは入手できなかった。
代わりに、メロンアイスをつけた。
浮竹は甘いものが好きだ。スイーツ系のお菓子から、果物まで。
メロンは、中でも好きな果物の中で5本の指に入る。そのうちに、苺と桃が入っているのは知っていた。
「今度は、苺と桃も同じようなかんじで買ってきてあげる」
苺の果物に、イチゴオレのジュースに、苺アイス、いちごチョコでいこうと思った。
桃は、果物の桃に、桃の天然水の飲み物と、ピーチ味のアイスを。
「メロンはけっこう贅沢な品だからねぇ。貴族なんかはよく食べるけど、普通の死神にはちょっとした贅沢品かな」
「カニみたいなものか?」
「いや、カニよりは・・・・普通のメロンなら、カニよりは安い。でも、初物のメロンは一つ数十万・・・・・・」
「もしかして、これって初物か?」
「よくわかったね」
「お前が買ってくるものは、なんでも桁が1つか2つ違うから。このメロンソーダとメロンアイスは、そこまで高くはないんだろ?」
「あ、うん。現世から取り寄せたから、手間賃はかかっているけど、品物自体は千もしないね」
その言葉にほっとした。
全部で数百万するとか言われたら、お金を食べている気になってしまう。
「おかわりはできるか?」
「メロンソーダは無理だけど、普通のメロンとメロンアイスなら」
「じゃあ、それで」
メロンソーダを飲んで、浮竹も気に入ったみたいだし、お祭りにはメロン味のかき氷だってあるのだ。
「もっと、尸魂界に普及すればいいんだけどね」
アイスとか、ジュースとか。
まだ、一部の甘味屋した扱っていない。
そんな甘味屋でパフェを食べたことがあるが、その美味しさに感動したのを浮竹は覚えていた。
京楽も、そのいろんな味とボリュームとおいしさを、気に入った一品だ。
「現世のものがこの世界に普及するのは、今はゆっくりだからな。100年前まで、ありえなかった電化製品なるものも普及しだしたのも最近だし」
尸魂界は、鎖国していた江戸時代に何処か似ていた。
建物もそう思わせるものがほとんどだったし、流魂街などまるっきり江戸時代の世界だ。住む住民の髪型は自由だが、生活様式も江戸時代を思わせる。
「メロンの味が、流魂街の民にも知れるような時代がくるといいな」
「んー。でも、流魂街の子は、基本お腹がすかないから食事する必要ないからね」
「でも味覚はあるだろう。甘いものを食べたいだろうと思う」
「おなかの減る子は、学院に通うだろから、子供の頃は少し辛いかもしれないけど、まぁなんとかやっていけるものさ」
「そういうものか?」
アイスを食べた浮竹に、京楽はキスをして、半分とけたアイスを舌でもっていってしまった。
「お前、食べたいなら普通に・・・」
「君の口から食べたいの」
「恥ずかしいやつだな」
ここは、京楽の屋敷であった。
もう何度も訪れたので、何処に何の部屋があるのかも覚えてしまった。
朽木邸ほど広くはないが、京楽がもっている屋敷の本宅なので、朽木邸の3分の2くらいの大きさだった。十分に広い。
京楽の屋敷では、現世の冷凍庫なるものがあって、いろんな食品が冷凍してあった。
夏になると、よくアイスを食べさせてもらう。それに、冷凍みかんとか。
冷凍庫がくるまえは、天然の氷室をいくつかもっていて、そこで食品を冷凍していた。
「現世は本当に便利になったね」
「俺は、今度もしも生まれ変わるなら、現世の人間がいいな」
「脆弱で、寿命も短いのに?」
人間は脆すぎる。死神である京楽は、生まれ変わっても死神でありたいと思った。
「でも、いろんな美味しいものが食べれるじゃないか」
「それは、限定封印をうけて現世に繰り出せばいいだけの話じゃないか」
「そんなことのために現世にいったら、元柳斎先生に怒られる」
「まぁ、隠れて行けばいいんじゃない?」
「隊長格の霊圧だぞ。ばれるに決まっている」
山じいの怒った顔を思い出す。あまりに怒らせすぎた時は、尻に火をつけられたことがあった。あれは恥ずかしい上に、なかなか消えなくて熱い思いをしたものだ。
「それもそうだねぇ。しばらくは、やっぱり一般隊士や業者を使って、手に入れるとするか」
「これ全部、まさか現世のか?」
「そうだよ」
「はぁ・・・・・」
浮竹は溜息を零した。
いくら、浮竹のことが好きだからといって、一般隊士にものを現世からもってきてもらうってどうなんだろうと考えつつも、メロンを食べ続ける浮竹と京楽であった。
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