ルキアを忘れた一護 井上の思い
その日、4番隊と12番隊の隊長に、それぞれ診てもらった。
結果、記憶が改竄された可能性が高いと言われた。いずれ月日がくれば、記憶を取り戻すかもしれないとも言われた。
「俺の記憶を改竄するような奴・・・・ルキアと愛し合っていた記憶を、忘れさせる奴・・・」
ふと思いついて、首を振る。
井上だった。
井上なら、ルキアと交際していた一護に薬か何かを使って、ルキアのことを忘れさせると、自分は井上のほうを見るに違いないと思って・・・・。
そこまで思考をして、やはりと首を振る。
「井上は優しくて大人しいやつだ。そんな大それたこと、するわけがない」
井上の館に帰宅すると、もう尸魂界にきて井上と暮らし出して2カ月になるので、いい加減籍をいれようという話になった。
少し戸惑ったが、承諾した。
「明日、井上と籍をいれることになっている」
上司であるルキアにそう話すと、ルキアは悲しそうな瞳で一言。
「そうか」
そして、決意する。井上から、一護を取り戻すことを。
「よし、今日は祝いだ。おごってやろう」
「まじかよ」
「上司がおごってやると言っておるのだ。しかも、私は4大貴族の姫君・・・お前の給料ではいけないような、高級料理店につれていってやろう」
「まじか!行く!」
高級料理店といわれて、一護は飛びついた。
おいしい料理を食べて、泥酔するまで酔った。
「私は、朽木ルキアだ・・・・覚えていないか、一護」
「んー。ルキア、愛してる」
「私のことを、思い出したのか!?」
「いいや、なんかルキアのことが好きだっていう思いだけが溢れてきて・・・・」
「そうか。あの宿で、休憩しよう」
ルキアの誘いに、一護は乗った。
そのまま、酒の勢いに任せて、二人は体を重ねた。
次の朝、平静に戻った一護は、ルキアに土下座した。
「すまねぇ。俺には井上がいるのに、あんたを抱いちまった。なんでもできることは言ってくれ。責任はとるから」
「そうか・・・・・・ならば、井上と籍を入れるのをやめろ」
「それは・・・」
「できぬのか?私を傷物にしておきながら・・・」
「わかった!ルキアの言う通りにするから!」
ルキアは、記憶を取り戻さなかった一護に落胆しながらも、ルキアを好きだという思いが溢れてきたとう言葉に、感動していた。
ゆっくりではあるが、確かに一護は、ルキアの存在を受け入れていっていた。
一護は、井上の館に帰宅すると、謝った。
ルキアと関係をもってしまったこと。ルキアとの約束で、籍が入れれえないこと。
井上は、珍しく激高して、一護の頬を叩いた。
「黒崎君はいつもそう!私を見ているようで、朽木さんばっかり見てる!朽木さんのこと、そんなに未だに好きなの!?」
「おい、なんだよその言葉。まるで、俺がお前を蔑ろにして、ルキアとできてたみたいな・・・・記憶の改竄・・・・・まさか、井上?お前が?」
「ち、違うの、黒崎君!これは混乱していて!」
「井上、どうなんだ!」
迫ると、井上は泣きながら逃げ出していった。
そのことを、ルキアに伝えた。
「なぁ。井上が、俺の記憶を改竄した可能性があるんだ。ルキア、あんたは気づいたか?」
「知っておった。井上が、貴様の中から私のことを消したのだと」
「ルキア!なんでそんなに平然といられるんだ!」
「仕方なかろう!お前の記憶を元に戻す方法が、可能性でしかないのだ!戻せるなら、とっくに戻しておる!」
ルキアは、ぼろぼろと涙を流しながら、一護に抱き着いていた。
「貴様の記憶が戻るなら、すにでその方法をとっている。泥酔するか、記憶が混濁した時しか、思い出す可能性がないのだと言われた。昨日貴様を泥酔させて、「ルキア、愛している」という言葉も聞けたし、私を抱いてくれた。だが、正気になったお前の中に、やはり私はいなかった・・・・・」
「井上が俺の記憶を改竄した確信が、あるのか?」
「ああ。浦原という男が、死後の記憶を一部欠落させる薬を、井上に売ったと白状した」
「そんな・・・俺の記憶は、戻らないのか?」
「分からぬ。一護、好きなのだ!貴様のことが、どうしようもないくらいに、好きなのだ!
「ルキア・・・・・」
一護は、ルキアを抱き締めていた。
「いちご?」
「記憶は戻ってないけど、ルキアを好きって感情は戻ったみたいだ」
「一護!」
ルキアに思いきり抱き着かれて、尻もちをつく。
「一護、一護、一護・・・・世界で、一番好きだ!」
「ルキア・・・俺も、好きだ」
一護は、ルキアから離れた。
「いちご?」
「ちょっと、井上と話つけてくるわ」
「一人で大丈夫なのか?」
「井上をああまで追い詰めたのは俺だ。俺に責任がある」
一護は、井上の霊圧を追った。
4番隊の隊舎の中で見つけて、無理やり手をとって、外に連れ出す。
「お前、だったんだな。俺の記憶改竄したの」
「黒崎君・・・・全部、黒崎君が悪いんだから!私がいながら、朽木さんと浮気するんだから!」
「それでも、人の記憶をいじっていいってことには、ならないだろ!」
一護が叫ぶと、びくっと、井上は身をちぢこませた。
「井上、悪いがもうお前と籍は入れれない。俺は、ルキアのことが好きだってことだけだけど、思い出した。お前とは、いられない」
「黒崎君のばかーーーー!」
泣きながら、力のこもらない手で殴ってくるのを、じっと受け止めていた。
結果、記憶が改竄された可能性が高いと言われた。いずれ月日がくれば、記憶を取り戻すかもしれないとも言われた。
「俺の記憶を改竄するような奴・・・・ルキアと愛し合っていた記憶を、忘れさせる奴・・・」
ふと思いついて、首を振る。
井上だった。
井上なら、ルキアと交際していた一護に薬か何かを使って、ルキアのことを忘れさせると、自分は井上のほうを見るに違いないと思って・・・・。
そこまで思考をして、やはりと首を振る。
「井上は優しくて大人しいやつだ。そんな大それたこと、するわけがない」
井上の館に帰宅すると、もう尸魂界にきて井上と暮らし出して2カ月になるので、いい加減籍をいれようという話になった。
少し戸惑ったが、承諾した。
「明日、井上と籍をいれることになっている」
上司であるルキアにそう話すと、ルキアは悲しそうな瞳で一言。
「そうか」
そして、決意する。井上から、一護を取り戻すことを。
「よし、今日は祝いだ。おごってやろう」
「まじかよ」
「上司がおごってやると言っておるのだ。しかも、私は4大貴族の姫君・・・お前の給料ではいけないような、高級料理店につれていってやろう」
「まじか!行く!」
高級料理店といわれて、一護は飛びついた。
おいしい料理を食べて、泥酔するまで酔った。
「私は、朽木ルキアだ・・・・覚えていないか、一護」
「んー。ルキア、愛してる」
「私のことを、思い出したのか!?」
「いいや、なんかルキアのことが好きだっていう思いだけが溢れてきて・・・・」
「そうか。あの宿で、休憩しよう」
ルキアの誘いに、一護は乗った。
そのまま、酒の勢いに任せて、二人は体を重ねた。
次の朝、平静に戻った一護は、ルキアに土下座した。
「すまねぇ。俺には井上がいるのに、あんたを抱いちまった。なんでもできることは言ってくれ。責任はとるから」
「そうか・・・・・・ならば、井上と籍を入れるのをやめろ」
「それは・・・」
「できぬのか?私を傷物にしておきながら・・・」
「わかった!ルキアの言う通りにするから!」
ルキアは、記憶を取り戻さなかった一護に落胆しながらも、ルキアを好きだという思いが溢れてきたとう言葉に、感動していた。
ゆっくりではあるが、確かに一護は、ルキアの存在を受け入れていっていた。
一護は、井上の館に帰宅すると、謝った。
ルキアと関係をもってしまったこと。ルキアとの約束で、籍が入れれえないこと。
井上は、珍しく激高して、一護の頬を叩いた。
「黒崎君はいつもそう!私を見ているようで、朽木さんばっかり見てる!朽木さんのこと、そんなに未だに好きなの!?」
「おい、なんだよその言葉。まるで、俺がお前を蔑ろにして、ルキアとできてたみたいな・・・・記憶の改竄・・・・・まさか、井上?お前が?」
「ち、違うの、黒崎君!これは混乱していて!」
「井上、どうなんだ!」
迫ると、井上は泣きながら逃げ出していった。
そのことを、ルキアに伝えた。
「なぁ。井上が、俺の記憶を改竄した可能性があるんだ。ルキア、あんたは気づいたか?」
「知っておった。井上が、貴様の中から私のことを消したのだと」
「ルキア!なんでそんなに平然といられるんだ!」
「仕方なかろう!お前の記憶を元に戻す方法が、可能性でしかないのだ!戻せるなら、とっくに戻しておる!」
ルキアは、ぼろぼろと涙を流しながら、一護に抱き着いていた。
「貴様の記憶が戻るなら、すにでその方法をとっている。泥酔するか、記憶が混濁した時しか、思い出す可能性がないのだと言われた。昨日貴様を泥酔させて、「ルキア、愛している」という言葉も聞けたし、私を抱いてくれた。だが、正気になったお前の中に、やはり私はいなかった・・・・・」
「井上が俺の記憶を改竄した確信が、あるのか?」
「ああ。浦原という男が、死後の記憶を一部欠落させる薬を、井上に売ったと白状した」
「そんな・・・俺の記憶は、戻らないのか?」
「分からぬ。一護、好きなのだ!貴様のことが、どうしようもないくらいに、好きなのだ!
「ルキア・・・・・」
一護は、ルキアを抱き締めていた。
「いちご?」
「記憶は戻ってないけど、ルキアを好きって感情は戻ったみたいだ」
「一護!」
ルキアに思いきり抱き着かれて、尻もちをつく。
「一護、一護、一護・・・・世界で、一番好きだ!」
「ルキア・・・俺も、好きだ」
一護は、ルキアから離れた。
「いちご?」
「ちょっと、井上と話つけてくるわ」
「一人で大丈夫なのか?」
「井上をああまで追い詰めたのは俺だ。俺に責任がある」
一護は、井上の霊圧を追った。
4番隊の隊舎の中で見つけて、無理やり手をとって、外に連れ出す。
「お前、だったんだな。俺の記憶改竄したの」
「黒崎君・・・・全部、黒崎君が悪いんだから!私がいながら、朽木さんと浮気するんだから!」
「それでも、人の記憶をいじっていいってことには、ならないだろ!」
一護が叫ぶと、びくっと、井上は身をちぢこませた。
「井上、悪いがもうお前と籍は入れれない。俺は、ルキアのことが好きだってことだけだけど、思い出した。お前とは、いられない」
「黒崎君のばかーーーー!」
泣きながら、力のこもらない手で殴ってくるのを、じっと受け止めていた。
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