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一護がルキアを好きな理由8

「ルキア、パンツ見えてる」

「知っておる」

階段を昇っていた。

「今日は白の苺模様か・・・・・・」

「このムッツリスケベが!」

「あいて!」

ルキアに尻を廊下で蹴られたが、一護はニンマリとていた。

「いいな、今日のパンツ。俺のもろ好みだ」

「では、このパンツを卒業旅行にはいていこうか?」

「うーん、それは任せる」

教室に入ると、ずかずかとたつきがやってきて、いきなり殴られた。

「何するんだよ!」

「あんた、織姫に手を出したのに、何責任とってないんだ!」

ざわざわと、教室中でざわめきが大きくなる。

「はぁ?俺が井上に手をだし・・・・・たのか?」

甘い匂いが満ちていた。

「これは・・・・!」

ルキアが、息を止める。

浦原のところで扱っている、記憶を改竄させるお香であった。

「井上、またか!」

「ふふ・・・・・今度こそ、黒崎君は私のもの・・・・・・」

ルキアも、そのお香を吸って、倒れてしまった。

気づくと、みんな不思議な表情を浮かべていた。

「俺たち、どうしたんだ?」

「さぁ?」


「私は何を・・・一護?」

一護は、井上の隣にいた。

「嬉しい、黒崎君。私と、付き合ってくれるのね?」

「お前を傷物にしちまった。責任をとるよ」

「一護!」

ルキアには耐性があったため、お香はきいていなかった。一度、朽木家の財産を狙う上流貴族に同じお香をかがされて、付き合っていると思い込まされたことがあった。

寸でのところで白哉が助けてくれて、お香をうちけす液体を飲まされて、我に返った。

「あの液体を・・・・」

ルキアは屋上までくると、白哉に事情を説明して現世にまで赴いてもらった。

「これが、お香の効果を消す液体だ。スプレー状に噴射することでも効く。黒崎一護には原液を、それ以外にはスプレー状でふきかけるがよかろう」

「ありがとうございます、兄様」

「手伝わなくて、良いのか?」

「これは私と一護の問題です。もしもだめだったら、改めて兄様にお願いします」

「分かった」

白哉は、念のために学校の屋上で待機していた。

「黒崎君、帰ろ♪」

「まだ授業あるじゃねぇか」

「それより、いいことしましょ。まさか、嫌なんて言わないよね?私を傷物にしておきながら・・・・・・」

「んなわけねーだろ、井上。井上が好きだ」

「一護」

「なんだ、ルキアか。お前とは、もう終わったんだ」

お香のせいとはいえ、じわりと瞳に涙が溜まった。

「朽木さん、黒崎君はもらっていくから」

「井上を傷物にした責任はとらねーとな。どけよ、ルキア。邪魔だ」

ルキアは、まずクラス中のメンバーにスプレーを吹きかけた。

「え、何!?」

「織姫・・・・・あんた、傷物だって・・・・・嘘?」

たつきが、泣きながら笑っていた。

「嘘じゃない!黒崎君んが無理やり私を!」

しゅっと、スプレーを井上にもかけた。お香は、自己暗示能力もあった。

「あ・・・私、何を・・・・・・?」

「おい、ルキア、さっきから何してるんだ!俺の井上に何しやがった!」

「嬉しい、黒崎君。私のこと、ちゃんと思ってくれてるんだね」

ルキアは、スプレーの原液を口にすると、井上の前で一護に口移しで飲ませた。

「あれ・・・?俺・・・井上を傷物に・・・・・?」

「しっかりしろ、一護!記憶をいじられておるのだ!自分を強く保て!」

「いやあああ、この関係を壊さないで、朽木さん!」

泣き出す井上を、ルキアは見ようともしない。

「偽りの関係などすぐに破綻する」

「ルキア・・・思い出した。俺、変なお香かがされて、井上を傷物にしたと思い込んで・・・お前を振ろうとした」

「よいのだ、一護。元に戻ってよかった・・・・」

「井上。もう、これ以上俺たちに関わるな。2回も俺の記憶いじってまで、彼女になりたいのかよ」

「黒崎君は人間なんだから、死神の朽木さんとずっと一緒にはいられない。私なら、黒崎君の隣うにずっといれる。だから・・・・・」:

「だから、他人の記憶勝手にいじっていいってのかよ!」

あの一護が、井上の頬をぶった。

「くろさ、き、くん・・・・・・」

「いい加減にしやがれ!お前のことなんて知るかよ!俺はルキアを選んだんだ。例えそれで不幸になるとしても、ルキアを選ぶ」

「いやあああああ!行かないで!!!!」

「織姫、いい加減にしな!」

たつきにまでぶたれて、井上はその場でへなへなと座り込んだ。

「うわああああああんん」

誰も、井上に同情する者はいなかった。

井上を放り出して、屋上にきていた。

「浦原に、もう2度と井上に記憶をいじるものを売らせないと誓わせば」

「それはもう、私がしておいた」

「兄様!」

「白哉!」

「あの井上という女・・・ルキアを悲しませた。許せぬ」

「兄様、くれぐれも手出しは無用でお願いします」

「もうした。次に同じ行為をすると、斬り捨てると脅した」

「兄様、迷惑をかけてしまって申し訳ありません」

「不測の事態だ。仕方あるまい。黒崎一護」

「なんだよ、白哉」

「ルキアを、頼む・・・・・・」

「ああ、任せてくれ」

白哉は、そのまま瞬歩で去ってしまった。

「今日はもう帰ろう。教室、きっと騒ぎで授業どころじゃない。それに、井上の近くにいたくない」

「そうだな。今日はもう帰ろう」

まさか、あの優しかった井上が2回もと思いながらも、ルキアは一護を手放さない。

どんな条件をつまれても。

それだけ、一護を愛しているのだ。

「愛している、一護」

「俺もだ、ルキア」

昼までに帰ったことにより、誰もいない黒崎家のリビングルームで抱き締めあった。

「そうだ。貴様の作ってくれたお弁当を食べそこねていた。ここで食べるか」

「あんなことがあったのに、飯かよ。ある意味凄いな」

「尸魂界ではもっと酷い記憶の汚染を見たことがある。それに比べれば、あの程度、どうということはない」

「でも、涙浮かべてたぞ?」

「うるさい!」

ルキアは照れて、苦ションを一護に投げた。

「まぁ、俺も柄減ったし、昼飯にすっか」

二人で、一護特製のお弁当を食べた。とても美味しかった。

「明日から、どんな顔して井上に会えばいいんだか」

「堂々としておればよい。悪いのは井上だ。今回のことでたつきなんかも巻き込んでおる。井上は当分学校にこれぬであろう」

しかし、次の日井上はいた。

根性が座っていると、二人とも思った。

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