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一護と恋次の狭間で

褥そっと横たえると、ルキアは震えていた。

「怖いか?」

「違う。貴様に抱かれるまえにたくさんの男に抱かれた。こんな穢れた体・・・・・」

「穢れてなんていねぇよ。どこも穢れてなんかない。今日が、本当の水揚げなんだ」

水揚げとは、遊女が初めて客をとることをさす。

つまり、これは初めて、そういうことにしろということだった。

頭ではわかっていても、今までたくさんの男に抱かれ、穢されてきたことには変わらない。

「大好きだ、ルキア・・・・・」

「私も貴様が好きだ、一護・・・・・・」

接吻は今まで拒否してきたので、一護とが初めてのキスだった。

触れるだけのキスをされてから、深く口づけられる。

「んっ」

舌と舌をからめあった。

「あっ」

花魁の着物を脱がせてく。

やがて、真っ白な裸体が晒された。

「見るな、一護・・・・」

首筋や鎖骨、胸元に誰の者かもわからないキスマークがたくさんついていた。

「これは・・・馴染の客が・・・」

「俺は、怒ってるんだ」

「一護?」

「お前を守り切れなかった自分自身に、とんでもなく怒ってる。俺にもっと力があれば・・ルキアが、花街で苦役100年なんて、許さなかったのに」

「もういいのだ、一護。私は、もう誰とも会えないと思っていた。貴様と再び会えただけで・・・・満足だ」

「そんなんで満足するな!」

びくりと、ルキアが身動ぎする。

「今日から、俺がルキアを買う。毎日だ。誰にも手出しさせない」

「でも、他の客もとらないと・・・廓の掟が・・・・・」

「そんなもん、くそくらえだ!代金はいくらでも払う。お前が他の男に抱かれないように、いくらでも出してやる」

「一護・・・・・」

「なんなら、この廓ごと買い取ってもいい」

「それはやめろ、一護。他の遊女や花魁は今の廓で満足している。環境を変えない方がいい」

「ルキア・・・・」

控えめな膨らみしかもたぬ、ルキアの胸に手を当てる。

「すごいドキドキしてるな・・・・俺もだ。ほら」

一護は、着物を脱いで、左側の心臓がある場所に、ルキアの手をあてた。

「ああ・・・聞こえる。貴様の鼓動が」

ルキアは、一護に抱き着いた。その柔らかな身体を受け止めながら、胸のふくらみに手をあてて、優しく揉んだ。

「あっ、一護・・・・・・」

胸の先端をつまみあげて、舌で転がすと、ルキアは手の平で自分の口を抑えた。

「声、我慢すんな。聞かせてくれ。お前の声を」

すでに濡れていた秘所に指をあてて、前立腺のある位置をこすると、ルキアの体がはねた。

「ああっ!」

秘所の入口あたりにあさく指をいれて、天井をこすると、びくんとルキアの体が痙攣する。

「ああああ!!」

胸から臍、臍から秘所まで舌でたどっていき、秘所に舌をさしこむと、ルキアが真っ赤になった。

「そんな場所・・・」

「もう、濡れてるけど、もっと濡らしておかねぇと」

ぴちゃりぴちゃりと、音をたてて愛液を舐める。

指で陰核と秘所の浅い入口を同時に攻めると、ルキアはまた痙攣した。

「ああ!」

「大丈夫か?感じやすいんだな・・・・」

「言うな、ばか・・・・・」

ルキアは、一護に奉仕しようとした。

「そんなこと、しなくていい」

「でも、一護もつらそうだ。一度抜いておいたほうがいいのではないか?」

「じゃあ、頼もうかな」

一護の意地悪だった。

ルキアは、一護の欲望に躊躇もなく舌を這わせた。口に含み切れない分は、手でこすりあげる。2年も遊女をしてきたせいか、そのテクニックは一流で、すぐにルキアの口に欲望をはきだしてしまった。

「ルキア・・・・・」

「ん・・・」

秘所にあてがい、一気に貫いた。

「ああ!」

「分かるか?俺たち、今一つになってる」

「どくどくと脈打つ一護自身が、ルキアの秘所を侵していた。

「動くぞ」

「あ、あ、あ」

ずっ、ずっ、と動いていく。なるべく秘所の浅いところの天井にあてるように動きながら、最奥にも叩きこんだ。

「やぁっ!」

子宮口が開く。

そこまで突き入れて、一護は欲望をルキアの体に注ぎ込んだ。

「まだ、終わりじゃねぇぞ」

ルキアの軽い体を抱き上げて、騎乗位になった。

下から一護が突き上げてくるのにあわせて、ルキアも体を上下させた。

「あ、あ、あ」

何度かオーガズムで達しながら、ルキアはくたりと体を一護に預けた。

「一護・・・・・私は今、幸せだ」

「こんなので幸せなら、毎日幸せにしてやるよ」

ルキアの体を気づかいながら、挿入を繰り返す。

やがて、二度目の射精を終えて、一護も満足した様子だった。

「なぁ」

「なんだ、一護」

「遊女って、孕まないようの薬のんだり、すぐにかきだしたりするんだろ」

「そうだが、それが?」

「ルキア、俺の子供を孕め」

「なななななな」

「俺の子供ができれば、次期当主だ。4大貴族の権限で、お前を、身請けできるようにしてみせる」

「一護・・・・・・」

「愛してる、ルキア」

「私も愛している、一護」

その夜は、同じ寝具で眠った。

朝になり、一護は離れたくなかったが、ルキアに1日の別れをいい、また今夜くるといって、瀞霊廷に戻って行った。


数時間後。

「ルキアはいるか!」

「恋次!?」

「ルキア!・・・・本当にルキアだ!」

恋次が、ルキアを抱き締めた。

そして、気づく。

「一護の匂いがする・・・くそ、先をこされたか。抱いていいか?」

「恋次、私は一護に抱かれた。一護のことを愛してる」

「知ってる。それでも、俺はルキアがいい」

「あっ」

廓の入口で、接吻された。

「お客様、花魁を買うのでしたら、それ相応の・・・・・」

廓の主人に、恋次は持っていた財布を放り投げた。

その中にはいってた金額に満足したのか、主人は去って行った。

「抱くぞ」

ルキアを抱き上げて、ルキアと一護が寝た褥の上で、恋次はルキアを抱いた。

元々あったキスマークの上に、一護がキスマークを付けたのだが、さらにその上から恋次がキスマークを残した。

「ああっ・・・・・恋次・・・・・」

「好きだ、ルキア」

「恋次・・・・私は、一護のことが好きなのだ。でも、恋次、貴様のことも好きなのだ。罪深い私を許してくれ・・・・・」

「許すもなにもねぇよ。花魁や遊女ってのは、男に抱かれるのが仕事だ。お前は、何もまちがっちゃいねぇ」

「いつか、答えをきちんと出すから。その時まで、待ってほしい。あと3年花魁を続ければ、身請けが可能になるのだ」

「くそ、身請けか・・・・・・朽木隊長に頼んで、金をかりるか?だがかしてもらえるか?」

恋次にとって、身請けしたくても金が足りないのだ。

4大貴族の一つ、黒崎家の当主である一護なら、いくらでも出せるだろうが。今の恋次の給料では、月に数回ルキアを買える程度しかもちあわせていなかった。

「一護に身請けされたら、攫いにくる。今日は仕事さぼってお前を優先したから、もう帰るが・・・・・一護と俺以外の男には抱かれるなよ!」

「分かっておるわ!」

ルキアは、真っ赤になって恋次の刺青をしてある背中を蹴った。

「はは、昔のルキアみてー」


ルキアは迷う。

一護と恋次の狭間で。

一護のことは好きだし、愛している。でも、恋次も同じくらい好きで愛しているのだった。



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