雛森副隊長の写真
「ほれほれ~~~」
「く、大人げないぞ、京楽!」
10番隊の執務室で、京楽が日番谷をからかっていた。
京楽の手には、雛森の丸秘写真集。きわどいようなものはないが、笑顔の雛森がたくさん映っていて、日番谷はそれが欲しかった。
本物の会おうと思えばすぐできたが、雛森の写真など持ったことがなかった。
淡い日番谷の恋心を弄ぶ京楽。
「ほれほれ~ここまできてとってごらん」
190センチをこえる長身の京楽の手にある雛森の写真集をとろうにも、130センチ台の日番谷には無理があった。
「何、日番谷隊長をいじめているんだ」
やってきた浮竹が、ぽかりと京楽の頭を叩いた。
「浮竹!でもこの子、いっつも僕らを氷輪丸で!」
「それとこれとは関係ない」
浮竹は、雛森の丸秘写真集を奪うと、日番谷に渡そうとして、写真集の中に自分の写真も入っていることを知って、渡すのをやめた。
「ちょっと待ってくれないか、日番谷隊長。どこぞのアホが、俺の写真までいれている」
ちょうどアルバムのようになっている写真集から、浮竹は自分の写真を抜いた。
風呂上がりの写真とか、盗み撮りしたであろう写真が出てきた。
「この写真はなんだ、京楽?」
にこにこにこ。
浮竹は微笑んでいたが、目が笑っていなかった。
「ああ!道理でないと思ってたら浮竹の写真このアルバムにいれちゃってたのか!それ僕の写真だから返して」
「返すと思っているのか?」
にこにこにこ。
バキッ。
浮竹は、京楽の顔を拳で殴った。
「痛い!酷い!僕とのことは遊びだったのね!」
院生時代からの口癖を口にする京楽。
アルバムの写真集をチェックして、雛森が裸とかそういう如何わしい写真もないのも確かめて、日番谷に渡した。
「日番谷隊長は、雛森副隊長が好きだからな」
「なななな、そ、そんなわけあるか!」
みるみる真っ赤に染まっていく顔を、浮竹は微笑ましく見ていた。
「桃ちゃんに、日番谷隊長は君の写真集をもっているって教えてあげようかな」
「京楽!」
浮竹は、日番谷に意地悪をする京楽の頭をぽかりとまた殴った。
「教えてもいいが、そのときは大紅蓮氷輪丸で、氷漬けになるの覚悟しておけ」
日番谷は本気になったら、さしもの京楽も無事ではいられないだろう。
「おー怖い怖い」
京楽は肩をすくめて、長椅子に座った。
その隣に、浮竹も座る。
松本が、お茶を出してくれた。
玉露のお茶で、この前浮竹が持ってきたものだった。
「松本お!何にやにやしてやがる!」
「えー別にぃー。隊長が桃のこと好きなの、前からみんな知ってるとかそんなこと、これっぽっちも思ってませんから~」
「みんなが知ってるだと!?」
「日番谷隊長、たまに雛森副隊長を連れて甘味屋とかデートしてるじゃないか」
「あれはデートなんかじゃねぇ!大体、雛森とは腐れ縁で・・・・・」
「日番谷隊長、苦しい言い訳だよ」
京楽は、つまらなさそうにお茶菓子を口にした。
そして、人の悪そうな笑みを浮かべた。
「桃ちゃんとに声かけて、一緒にデートしてみようかな」
「やめろ、京楽!雛森に手を出すな!」
「どうしようっかなー」
「ほう。雛森副隊長とデートか」
ごごごごごご。
ブリザードが吹き荒れていた。
「好きにするがいいさ、京楽。でも、したらその時点で、俺はお前に禁欲1か月を言い渡す」
「そんなぁ、冗談に決まっているじゃないか浮竹!あんな乳臭い小娘、相手にしないよ」
『乳臭い小娘・・・・・?」
「あ」
「あほ・・・・・・」
「蒼天に座せ、氷輪丸!」
「のぎゃああああああああああ」
天に昇る龍と一緒に、京楽も体も天に向かっていく。
「雛森の悪口を言うんじゃねぇ!」
「あれは京楽が悪いな」
「そうですよ、浮竹隊長」
「ちなみに、京楽は松本副隊長のことを乳垂れ女っていってたぞ、この前」
「うなれ、灰猫!」
松本が、いつもは見せない始解をして、落ちてきた京楽に一撃を浴びせる。
「あぎゃあああああ」
「女好きではあるが、俺が好きなだけあって、たまに凄い辛口になるんだよな・・・・・」
乳臭い小娘に、乳垂れ女。
どっちも、本人に耳に入ったら怒るだろう。
「京楽隊長のばか!」
灰猫でめっためたにされて、さらに日番谷の氷輪丸に襲われて、京楽は動かなくなった。
「やりすぎたか?」
「いや、甘い甘い。京楽、今すぐ俺を抱いてもいいぞ」
「え、ほんとに!?」
にょきっと復活した京楽に、日番谷も松本も、頬を引きつらせる。
「嘘にきまっているだろう、このぼけ!」
京楽の脛を蹴り上げて、浮竹が言う。
「すまないな、日番谷隊長。京楽は、俺が回収していくから」
ずるすると、京楽の襟首をもって引きずっていく浮竹。
執務室は半壊になったけど、珍しく吹きとんでいかない二人の姿があったそうだ。
「く、大人げないぞ、京楽!」
10番隊の執務室で、京楽が日番谷をからかっていた。
京楽の手には、雛森の丸秘写真集。きわどいようなものはないが、笑顔の雛森がたくさん映っていて、日番谷はそれが欲しかった。
本物の会おうと思えばすぐできたが、雛森の写真など持ったことがなかった。
淡い日番谷の恋心を弄ぶ京楽。
「ほれほれ~ここまできてとってごらん」
190センチをこえる長身の京楽の手にある雛森の写真集をとろうにも、130センチ台の日番谷には無理があった。
「何、日番谷隊長をいじめているんだ」
やってきた浮竹が、ぽかりと京楽の頭を叩いた。
「浮竹!でもこの子、いっつも僕らを氷輪丸で!」
「それとこれとは関係ない」
浮竹は、雛森の丸秘写真集を奪うと、日番谷に渡そうとして、写真集の中に自分の写真も入っていることを知って、渡すのをやめた。
「ちょっと待ってくれないか、日番谷隊長。どこぞのアホが、俺の写真までいれている」
ちょうどアルバムのようになっている写真集から、浮竹は自分の写真を抜いた。
風呂上がりの写真とか、盗み撮りしたであろう写真が出てきた。
「この写真はなんだ、京楽?」
にこにこにこ。
浮竹は微笑んでいたが、目が笑っていなかった。
「ああ!道理でないと思ってたら浮竹の写真このアルバムにいれちゃってたのか!それ僕の写真だから返して」
「返すと思っているのか?」
にこにこにこ。
バキッ。
浮竹は、京楽の顔を拳で殴った。
「痛い!酷い!僕とのことは遊びだったのね!」
院生時代からの口癖を口にする京楽。
アルバムの写真集をチェックして、雛森が裸とかそういう如何わしい写真もないのも確かめて、日番谷に渡した。
「日番谷隊長は、雛森副隊長が好きだからな」
「なななな、そ、そんなわけあるか!」
みるみる真っ赤に染まっていく顔を、浮竹は微笑ましく見ていた。
「桃ちゃんに、日番谷隊長は君の写真集をもっているって教えてあげようかな」
「京楽!」
浮竹は、日番谷に意地悪をする京楽の頭をぽかりとまた殴った。
「教えてもいいが、そのときは大紅蓮氷輪丸で、氷漬けになるの覚悟しておけ」
日番谷は本気になったら、さしもの京楽も無事ではいられないだろう。
「おー怖い怖い」
京楽は肩をすくめて、長椅子に座った。
その隣に、浮竹も座る。
松本が、お茶を出してくれた。
玉露のお茶で、この前浮竹が持ってきたものだった。
「松本お!何にやにやしてやがる!」
「えー別にぃー。隊長が桃のこと好きなの、前からみんな知ってるとかそんなこと、これっぽっちも思ってませんから~」
「みんなが知ってるだと!?」
「日番谷隊長、たまに雛森副隊長を連れて甘味屋とかデートしてるじゃないか」
「あれはデートなんかじゃねぇ!大体、雛森とは腐れ縁で・・・・・」
「日番谷隊長、苦しい言い訳だよ」
京楽は、つまらなさそうにお茶菓子を口にした。
そして、人の悪そうな笑みを浮かべた。
「桃ちゃんとに声かけて、一緒にデートしてみようかな」
「やめろ、京楽!雛森に手を出すな!」
「どうしようっかなー」
「ほう。雛森副隊長とデートか」
ごごごごごご。
ブリザードが吹き荒れていた。
「好きにするがいいさ、京楽。でも、したらその時点で、俺はお前に禁欲1か月を言い渡す」
「そんなぁ、冗談に決まっているじゃないか浮竹!あんな乳臭い小娘、相手にしないよ」
『乳臭い小娘・・・・・?」
「あ」
「あほ・・・・・・」
「蒼天に座せ、氷輪丸!」
「のぎゃああああああああああ」
天に昇る龍と一緒に、京楽も体も天に向かっていく。
「雛森の悪口を言うんじゃねぇ!」
「あれは京楽が悪いな」
「そうですよ、浮竹隊長」
「ちなみに、京楽は松本副隊長のことを乳垂れ女っていってたぞ、この前」
「うなれ、灰猫!」
松本が、いつもは見せない始解をして、落ちてきた京楽に一撃を浴びせる。
「あぎゃあああああ」
「女好きではあるが、俺が好きなだけあって、たまに凄い辛口になるんだよな・・・・・」
乳臭い小娘に、乳垂れ女。
どっちも、本人に耳に入ったら怒るだろう。
「京楽隊長のばか!」
灰猫でめっためたにされて、さらに日番谷の氷輪丸に襲われて、京楽は動かなくなった。
「やりすぎたか?」
「いや、甘い甘い。京楽、今すぐ俺を抱いてもいいぞ」
「え、ほんとに!?」
にょきっと復活した京楽に、日番谷も松本も、頬を引きつらせる。
「嘘にきまっているだろう、このぼけ!」
京楽の脛を蹴り上げて、浮竹が言う。
「すまないな、日番谷隊長。京楽は、俺が回収していくから」
ずるすると、京楽の襟首をもって引きずっていく浮竹。
執務室は半壊になったけど、珍しく吹きとんでいかない二人の姿があったそうだ。
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