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一護を忘れたルキア もう一度、始めから

「ルキア。俺の名前は黒崎一護。お前が好きだった男だ。ルキア、お前は俺の妻になる予定だった」

「黒崎一護・・・・・頭痛はしなくなったが、貴様のことが思い出せない。何故なのだ。何故、私は貴様のことだけを覚えていない?」

原因は不明だった。

「もう一度、一からはじめよう。はじめまして、俺は黒崎一護。13番隊副隊長だ」

「副隊長は、違う人物だったはずだ」

ルキアの言う名前は、前の副隊長だった。

「ルキア、愛してる」

一護は、ルキアを抱きしめてキスをする。

「何をする!」

パン!

平手打ちで頬を殴られたが、一護は嬉しそうにしていた。

「俺のこと、無視しないで見てくれるんだな。お前は、俺の妻になるべき人だ。愛してるぜ、ルキア。たとえ、お前が俺のことを忘れていたって、この想いは変わらない」

「うう、頭が、痛い・・・・・・・」

ルキアは、記憶にもやがかかったような気分を味わっていた。

「その声・・・どこでだろう。どこかで、聞き覚えが・・・せまい押し入れ・・・コン・・・」

「そうだ、ルキア。少しずつ、思い出そう?きっと、記憶は一時的に奪われただけだ。時間がたてば、元に戻るはずだ。それが無理なら、もう一度お前が俺を愛してくれたらいい」

一護は、自分に言い聞かせるようにルキアに話しかけた。

「貴様を愛する・・・・兄様や周囲の者が言うには、私は貴様のことを愛していたのだな」

「そうだぜ」

「また、愛せるだろうか?」

「ああ、できる。俺とお前は、魂のレベルで繋がっている」

「何故、そう言い切れる?」

「それくらい愛してるから」

一護は、警戒を解いたルキアを抱きしめた。優しく、優しく。

「この温度・・・・知っている、気がする」

「俺は今まで何度もこの腕でルキア、お前を抱いてきた。まぁ、結婚前提で付き合ってたけど、結婚するまでは清い交際でいようということで、肉体関係はなかったけど、キスやハグをよくしていたな」

「に、肉体関係だと!」

ルキアは真っ赤になって、一護から距離をとる。

「わ、私は朽木ルキア。13番隊隊長だぞ!」

「ああ、知ってるぜ。おれを13番隊の副隊長にしたのはお前だからな」

ルキアは、驚く。

「私が、貴様を副隊長に?」

「そうだ。俺はこう見えても尸魂界を2回に渡って救ってきた。んで、その功績のせいで死んで本当の死神になって、護廷13隊のどこもが俺をほしがるからって、ルキア、お前が俺をお前の副隊長にしてくれたんだ」

「前の副隊長はどうした」

「違う隊に配属したっていってたぞ」

「ううむ・・・・」

ルキアは、何故愛していた一護のことだけ思い出せないのか、苦悩し始めた。

「私は、もう一度、貴様を好きになれるのであろうか?」

「なれるんだろうかじゃなくって、するんだよ。俺が、お前を振り向かせてみせる」

「な!」

自信満々な一護に、ルキアは真っ赤になった。

「貴様の霊圧は凄い・・・・尸魂界を2回に渡って救ってきたというのも、兄様から聞いた。私には、恋次と兄様以上に好きな相手がいたなんて、今だに信じられぬのだ」

「だから、もう一度、恋をはじめようぜ。とりあえず、明日早いからもう寝ようぜ」

「な、なぜ私の寝所で寝ようとするのだ!」

「だって、昔からこうやって、ルキアを腕の中に抱いて、眠っていたから、今日もその体制で寝る」

「こんな、密着した・・・ぬああああ、恥ずかしい!」

ルキアは、一護の腕の中から逃げ出す。

「今日は、違う布団で寝よう。いきなりすぎて、私の心の準備ができていない」

「ああ、いいぜ。じゃあおやすみ、ルキア」

「おやすみ・・・」

ルキアは、寝れなくて深夜まで一護の顔を見ていた。

「かっこいことは、かっこいいのだよな」

一護は、見た目は悪くない。むしろ、女性の視線を集めそうなほどに整った顔立ちをしている。

「兄様のような美しさはないが、逞しさというのか、とても優しそうで・・・・」

ルキアは、自分が一護のことばかり考えているのに気づいて、とりあえず今は眠ろうと目を閉じた。


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「ルキア、起きろ。朝だぞ」

「んー。今日は非番であろう?もう少し寝る・・・・・」

「今日は、記憶を失う前のことをもう1回してみようと思うんだ」

「な、何をさせる気だ!」

身構えるルキアに、一護は笑ってその頭を撫でた。

「一緒に現世にいって、水族館でデートだ」

「で、でぇと!?」

ルキアは真っ赤になった。

デートなど、してきたことがない、はずだった。だが、一護が言うには、記憶を失う前はよく現世にデートに出かけていたらしい。

「き、貴様がそこまで言うなら、付き合ってやらんでもない」

「ぷくくく」

「な、何がおかしいのだ!」

「いや、記憶失ってても、ルキアはルキアだなぁと思って」

「どう意味だ、それは!」

「いや、ルキアは変わってねぇなって。ネオンテトラ、見に行こうぜ」

「ネオン?」

「行けば分かるから」

一護と手を繋いで、現世にくると、ルキアは繋いだままの手を離そうとするが、すぐに一護が握ってくるので、諦めてそのままにさせた。

「わあ、これが水族館か。魚が泳いでおる」

「ルキア、こっちだ」

「うむ」

一護に手をひっぱられて、ルキアはアマゾンの熱帯魚コーナーにきていた。

「これがネオンテトラ。お前が気に入ってた魚だ」

「美しい・・・・これは、本当に魚なのか?宝石ではないのか?」

「魚だよ。今の尸魂界なら、飼育も可能だろうな」

「本当か!」

ルキアは目を輝かせた。

伝令神機で白哉と連絡をとり、白哉の承諾を得て、水族館にいった帰り道にペットショップによって、水槽、ポンプ、ヒーター、水草、その他飼育に必要なものとネオンテトラを20匹買った。

「これで、朽木家に居てもいつでも見れるぞ」

「ありがとう、一護!」

まるで、ルキアは記憶を失っていないように見えた。

「なぁ、俺のこと、思い出せたか?」

「すまぬ。まだ、おぼろげだ。貴様の声は聞いたことがあるとは思う」

「一歩前進だな。この調子で、毎日を過ごしていこうぜ」

一護を忘れたルキアは、もう一度一護を好きになるのに、それほど時間はかからなかった。



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