一護を忘れたルキア 現世でのデート
ルキアと一護が、正式に付き合いだして半月が過ぎた。
休暇の日は、二人で現世に遊びに行ったりもした。
「その、貴様は私のことがいつから好きだったのだ?」
「んー。ルキアが処刑されそうになる前くらいからかな」
「けっこう、会ってすぐだな」
「だってルキア細いしかわいいし、守ってあげたくなるじゃねーか」
「な、また恥ずかしいことを・・・・・」
今は仕事中であった。
一護は、いつもルキアの傍にいた。ルキアも、いつも一護の傍にいた。
「貴様が死神代行だった頃が懐かしいな」
「そうだな。今はほんとの死神だしな」
「それで、兄様に式場は朽木家でいいかと聞かれたのだが、貴様兄様に何を吹き込んだ!」
「いや、周囲の気がはええだけだって。確かにルキアと結婚するとは言ったけど」
「兄様に、幸せになれと言われた」
「よかったじゃねーか」
「う、うむ・・・・・」
一護とルキアは、健全なお付き合いをしていた。
結婚するまで、肉体関係を持たないことにした。
ただ、キスやハグはする。
今は仕事中なので何もしていない一護だが、休憩時間になるとルキアの手を握ったり、頭を撫でたり、しまいにはハグやキスをしてくる。
執務室だと人目がないので、安心していちゃつくことができるからが、一護のお決まりの台詞であった。
「貴様が朽木家に婿入りするということは、朽木一護になるということだぞ?」
「ああ、もうそのへんはどうでもいい。苗字なんて、どっちでもいいさ」
昼の休憩時間になった。
一護は、ルキアお手製のお弁当をもってきていた。
ルキアは朽木家の料理人が作ったお弁当だった。
「卵焼きこげてる・・・魚が生焼け・・・・・」
「う、うるさい!嫌なら食わねばよかろう!」
ルキアの料理の腕は、なかなかに壊滅的だった。
朽木家の姫君なので、仕方ないかもしれないが。
「んー見た目はやばいけど、味はそこそこいいんだよな。不思議だ」
浦原から、なんでもおいしくかんじれる粉を買い、ふりかけているのは秘密中の秘密だった。
「さて、明日は休日だし、現世にでも遊びにいくか?」
「うむ、そうだな。新しい水族館がオープンする予定だと聞く。そこに行ってみたい」
「おし、決まりな。明日は現世で水族館でデートだ」
「ただ遊びにいくだけなのに、デートなのか?」
「ああ。2人きりで出かけるのは基本デートだ」
「そうか」
ルキアは赤くなった。
付き合い初めて半月になるが、まだまだ初々しい。
「あー、ルキア大好きだ」
「な、なんだ突然」
「なんつーか、爺さんになって死ぬまで、ずーっと我慢してた反動かな」
「好きだったならば、生きているうちに言えばよかったのだ」
「それができたら苦労しねーよ。ふられたら最悪じゃねーか」
「ま、まぁ私も一護のことが好きなのに、一護が死んで本当の死神になるまで想いを隠していたのは事実だ」
一護は、真剣な表情でルキアを見た。
「なぁ、ルキア。今、お前は幸せか?」
「何だ突然」
「俺と結婚すると、もう俺から逃げられねーぜ。不幸にしたくない」
「不幸になるわけがなかろう!幸せに決まっている!」
ルキアは怒って、一護の鳩尾に拳を入れた。
「おぐ・・・きくなぁ」
「ふん、貴様がばかなことを言うからだ」
「悪かったって」
一護は、ルキアを抱きしめる。
「帰りに、白玉餡蜜をおごってくれるなら、機嫌を直してもいい」
「お前、ほんとに白玉餡蜜好きだよな」
「放っておけ。私の自由だ」
「わーったよ。今回は、俺が作ってやるよ。厨房かりて」
「何、貴様が作ってくれるのか!?」
一護は、一人暮らしを長く続けていたせいもあって、料理の腕がとてもよかった。
死神代行時代から、一護の料理を口にしてきたが、まずいものなど一度もなかった。
「では、帰り道に材料を買いにいこう」
ルンルン気分で、ルキアは仕事を終わらせる。
「はぁ・・・・かわいすぎ」
「ん、何か言ったか?」
「なんでもねーよ」
一護は、ルキアが気を許したことで見せてくれる、今までに見たことのない表情が好きだった。
「俺、結婚式までもつのかな・・・・・」
今すぐにでも、ルキアを押し倒して自分のものにしたいという衝動にかられる。
「あーだめだだめだ。こういう時は、酒飲んで別のこと考えよ」
ちなみに、一護が白哉に与えられた部屋はルキアの寝室であった。
一護は、眠るときルキアを背後から抱きよせて、昔のように眠る。
その初めての夜は、二人とも緊張してなかなか眠れなかったのだが、今はぐっすりと眠れるようになっていた。
ルキアのあどけない寝顔を見るのも、一護の楽しみの一つだった。
「ふあ~よく寝た。ルキア起きろ。現世の水族館にデートしに行く日だぞ」
「んーーー、ふああああ」
ルキアは大きく伸びをして、目覚める。
「おはよう、一護」
「ああ、おはよう、ルキア」
「いい朝だな。食事はどうするのだ。お弁当を作ってもらうか?」
「いや、近くにけっこういいレストランができてて、そこで食べようと思う」
「貴様、金はあるのか?」
「すでに働いて10日目で、初給料もらってるぜ。ルキアと少し贅沢な食事をするくらいの金はある」
「そうか。足りないならいえ。100万でも200万でも出せるからな」
「だああああ!朽木家だからって、金の感覚がおかしいんだよルキアは!白哉の金銭感覚がうつってるとしか思えねぇ」
「す、すまぬ。長いこと、貴様のあの小さな家で住んでいたことで狂わされた金銭感覚が、朽木のものに変わってしまっていた。そうだな、節約であったな。無駄なことに金をかけない、であったな」
「そうそう」
一護とルキアは、義骸に入り、現世へと旅立つ。
1日限りの現世行きなので、ルキアと一護は、デートしにいくのは主に現世なのだが、新しくできた水族館は大きく見応えもあり、昼食に少しおしゃれで高めのレストランで食事をとった後も、水族館に戻った。
「この光り輝く魚は、なんというのだ?」
「ああ、これはネオンテトラだな」
「ふむ。美しいな」
ネオンテトラの青い光を、アメジストの瞳に映すルキアのほうが、何倍も美しく見えたのだが、一護はルキアの邪魔をしたくないので、黙ってるルキアが満足するまで、同じ場所に居続けるのであった。
休暇の日は、二人で現世に遊びに行ったりもした。
「その、貴様は私のことがいつから好きだったのだ?」
「んー。ルキアが処刑されそうになる前くらいからかな」
「けっこう、会ってすぐだな」
「だってルキア細いしかわいいし、守ってあげたくなるじゃねーか」
「な、また恥ずかしいことを・・・・・」
今は仕事中であった。
一護は、いつもルキアの傍にいた。ルキアも、いつも一護の傍にいた。
「貴様が死神代行だった頃が懐かしいな」
「そうだな。今はほんとの死神だしな」
「それで、兄様に式場は朽木家でいいかと聞かれたのだが、貴様兄様に何を吹き込んだ!」
「いや、周囲の気がはええだけだって。確かにルキアと結婚するとは言ったけど」
「兄様に、幸せになれと言われた」
「よかったじゃねーか」
「う、うむ・・・・・」
一護とルキアは、健全なお付き合いをしていた。
結婚するまで、肉体関係を持たないことにした。
ただ、キスやハグはする。
今は仕事中なので何もしていない一護だが、休憩時間になるとルキアの手を握ったり、頭を撫でたり、しまいにはハグやキスをしてくる。
執務室だと人目がないので、安心していちゃつくことができるからが、一護のお決まりの台詞であった。
「貴様が朽木家に婿入りするということは、朽木一護になるということだぞ?」
「ああ、もうそのへんはどうでもいい。苗字なんて、どっちでもいいさ」
昼の休憩時間になった。
一護は、ルキアお手製のお弁当をもってきていた。
ルキアは朽木家の料理人が作ったお弁当だった。
「卵焼きこげてる・・・魚が生焼け・・・・・」
「う、うるさい!嫌なら食わねばよかろう!」
ルキアの料理の腕は、なかなかに壊滅的だった。
朽木家の姫君なので、仕方ないかもしれないが。
「んー見た目はやばいけど、味はそこそこいいんだよな。不思議だ」
浦原から、なんでもおいしくかんじれる粉を買い、ふりかけているのは秘密中の秘密だった。
「さて、明日は休日だし、現世にでも遊びにいくか?」
「うむ、そうだな。新しい水族館がオープンする予定だと聞く。そこに行ってみたい」
「おし、決まりな。明日は現世で水族館でデートだ」
「ただ遊びにいくだけなのに、デートなのか?」
「ああ。2人きりで出かけるのは基本デートだ」
「そうか」
ルキアは赤くなった。
付き合い初めて半月になるが、まだまだ初々しい。
「あー、ルキア大好きだ」
「な、なんだ突然」
「なんつーか、爺さんになって死ぬまで、ずーっと我慢してた反動かな」
「好きだったならば、生きているうちに言えばよかったのだ」
「それができたら苦労しねーよ。ふられたら最悪じゃねーか」
「ま、まぁ私も一護のことが好きなのに、一護が死んで本当の死神になるまで想いを隠していたのは事実だ」
一護は、真剣な表情でルキアを見た。
「なぁ、ルキア。今、お前は幸せか?」
「何だ突然」
「俺と結婚すると、もう俺から逃げられねーぜ。不幸にしたくない」
「不幸になるわけがなかろう!幸せに決まっている!」
ルキアは怒って、一護の鳩尾に拳を入れた。
「おぐ・・・きくなぁ」
「ふん、貴様がばかなことを言うからだ」
「悪かったって」
一護は、ルキアを抱きしめる。
「帰りに、白玉餡蜜をおごってくれるなら、機嫌を直してもいい」
「お前、ほんとに白玉餡蜜好きだよな」
「放っておけ。私の自由だ」
「わーったよ。今回は、俺が作ってやるよ。厨房かりて」
「何、貴様が作ってくれるのか!?」
一護は、一人暮らしを長く続けていたせいもあって、料理の腕がとてもよかった。
死神代行時代から、一護の料理を口にしてきたが、まずいものなど一度もなかった。
「では、帰り道に材料を買いにいこう」
ルンルン気分で、ルキアは仕事を終わらせる。
「はぁ・・・・かわいすぎ」
「ん、何か言ったか?」
「なんでもねーよ」
一護は、ルキアが気を許したことで見せてくれる、今までに見たことのない表情が好きだった。
「俺、結婚式までもつのかな・・・・・」
今すぐにでも、ルキアを押し倒して自分のものにしたいという衝動にかられる。
「あーだめだだめだ。こういう時は、酒飲んで別のこと考えよ」
ちなみに、一護が白哉に与えられた部屋はルキアの寝室であった。
一護は、眠るときルキアを背後から抱きよせて、昔のように眠る。
その初めての夜は、二人とも緊張してなかなか眠れなかったのだが、今はぐっすりと眠れるようになっていた。
ルキアのあどけない寝顔を見るのも、一護の楽しみの一つだった。
「ふあ~よく寝た。ルキア起きろ。現世の水族館にデートしに行く日だぞ」
「んーーー、ふああああ」
ルキアは大きく伸びをして、目覚める。
「おはよう、一護」
「ああ、おはよう、ルキア」
「いい朝だな。食事はどうするのだ。お弁当を作ってもらうか?」
「いや、近くにけっこういいレストランができてて、そこで食べようと思う」
「貴様、金はあるのか?」
「すでに働いて10日目で、初給料もらってるぜ。ルキアと少し贅沢な食事をするくらいの金はある」
「そうか。足りないならいえ。100万でも200万でも出せるからな」
「だああああ!朽木家だからって、金の感覚がおかしいんだよルキアは!白哉の金銭感覚がうつってるとしか思えねぇ」
「す、すまぬ。長いこと、貴様のあの小さな家で住んでいたことで狂わされた金銭感覚が、朽木のものに変わってしまっていた。そうだな、節約であったな。無駄なことに金をかけない、であったな」
「そうそう」
一護とルキアは、義骸に入り、現世へと旅立つ。
1日限りの現世行きなので、ルキアと一護は、デートしにいくのは主に現世なのだが、新しくできた水族館は大きく見応えもあり、昼食に少しおしゃれで高めのレストランで食事をとった後も、水族館に戻った。
「この光り輝く魚は、なんというのだ?」
「ああ、これはネオンテトラだな」
「ふむ。美しいな」
ネオンテトラの青い光を、アメジストの瞳に映すルキアのほうが、何倍も美しく見えたのだが、一護はルキアの邪魔をしたくないので、黙ってるルキアが満足するまで、同じ場所に居続けるのであった。
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