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不幸なる大吉

浮竹と京楽は、なぜか新勇者パーティーと一緒に初詣にいった。

「お、大吉だ」

浮竹がおみくじをひくと、大吉が出た。

「ボクは吉だね」

京楽がひくと、吉がでた。

「あー、ついてねぇ。俺、凶だわ」

少年魔法使いが、凶とでたおみくじをやぶりすてた。

「おおおおおおおおおおお」

1人、寒い季節の中腰みの姿でサンバを踊って、賽銭箱に投げられる金貨をさっと盗んでいた新勇者もおみくじをひいた。

「大吉だあああああ」

「え、うそ」

「まじか?」

京楽も浮竹も、疑ったが、新勇者の手の中には大吉と書かれたおみくじがあった。

「しかし、なぜに新年から腰みの姿でサンバを・・・・・」

浮竹がつっこむが、全員首を横に振る。

関わるな、放置しておけということだった。

びちゃ。

「うわぁ!はとの糞が頭に直撃した!なんでだ!俺は大吉をひいたんだぞ!」

「思うにさぁ、貧乏神のスキルもマックスまでもってる君が、大吉って明らかにおかしいんだよ。それ、不幸な意味での大吉じゃない?」

京楽がそう言って、新勇者の手から大吉のおみくじをよくみると、小さな文字で「不幸の」と書かれてあった。

「やっぱり。こんな展開だと思ってたよ」

「きいいいいい!!!」

新勇者はサンバを踊りまくり、金貨をくすねる。

「おい、そこの君。ちょっと、署まできてもらおうか」

警察に通報されて、新勇者はお縄となり、ひったてられていった。


それから1週間は新勇者の姿を見なかった。

新勇者パーティーに聞いても、どこにいるのかわからないそうで、留置所から出たのは確かなのだが、それからの足取りが不明であった。

いないなら平和だが、いじめれないのでつまらない。

浮竹と京楽がそう思う頃、新勇者は姿を魔王城に現した。

「財布おとしてなくした。家のかぎなくした。家そのものが賃貸のお金払ってなかったからなくなった。段ボールで家を建ててたら、たちのきを要求されて、魔法で妨害したら火をつけられた。毎日、頭にハトの糞が落ちる」

しくしくと泣き出した新勇者は、まともな食事をとれていなかったのか、痩せていた。

さすがに哀れと思った浮竹が、新勇者に昼食を食べさせてやった。

「うう、ありがとう魔王。お礼は、俺の体で・・・・」

裸になっておそいかかってきた新勇者に、浮竹は驚いて固まる。

京楽が、すんでのところで新勇者を投げ飛ばす。

「君は何をしにきたんだい!浮竹は君が哀れだから昼食をあげたのに、お礼が体とかふざけてるのかい?」

「だって、人工聖剣エクスカリバーもなくしてしまった。今の俺は新勇者という名の浮浪者だ」

「だからって・・・・・」

「勇者京楽も、俺の体でお礼をしてあげよう」

「ぎゃああああああああ!!!」

浮竹と京楽の間に、新勇者パーティーが新勇者と浮竹と京楽の間に割り込んだ。

「何ばかなことしてるんだよ新勇者」

と、少年魔法使いが。

「せっかく3時のおやつまでもらえるような、親密な関係になれたのがおじゃんになるじゃないの!」

と、女僧侶が。

「お前は永遠に帰ってこなくてよかったにゃん」

と獣人盗賊が。

「うす」

と、青年戦士が。

「うわあああああああん!大吉でたのにひどいめにしかあわないよおおお」

さすがに哀れになって、浮竹は新勇者についていたド貧乏神MAXのスキルを消してやった。

「スキルの貧乏神をけした。少しはましになるだろう」

「おおお、魔王、さては俺の美貌のとりこだな!?」

「きもい」

浮竹ははきすてた。

「うわあああん。きもくないもん!アフロのかつら被ったイケメン美少年だもん!」

「あんなこと言ってるよ?」

「そっとしておいてやれ。頭の中が豆腐なんだ」

京楽と浮竹はこそこそと会話をする。

「ということで、俺は今日からこの魔王城で働くことになりました。1日三食昼寝つきということで」

「おい、誰だあんなやつ雇ったの」

浮竹が聞くと、人材派遣会社が派遣してきたらしい。

勇者教の人材派遣会社だった。

魔王の寝首をかけといいたいのだろう。

「今すぐくび」

「うわあああああああん!!!」

「あーもう、泣くな。1週間だけ雇ってやる」

「ほんとに!?」

「金がないんだろう。人工聖剣の行方はこっちで探しておくから、浮浪者になるのはやめろ。かりにも勇者だろうが」

「うん」

浮竹は、サービスだと裸エプロンをしてきた新勇者を蹴り飛ばした。

「ひどい!!サービスなのに!!」

「そんなサービスはいらん!寝所は寮を使え。賃金は大目に出すから、1週間経ったら出て行けよ」

「1か月にしてええええ」

「浮竹、大丈夫?新勇者、一応君の敵だよ」

「こんな変態新勇者にやられるようなら、俺もそこまでの魔王ということだ」

「かっこいい」

京楽は、浮竹の手を握った。



それから、新勇者は最初は皿洗いだったのだが、皿を割りすぎて掃除係になったが、ほうきを折りすぎて家畜係になり、家畜をかってに食べているのがばれて、さすがにそれには怒った浮竹が、新勇者の追放を宣言した。

「きてまだ5日目だが・・・・あまりに使えない。さらに大事に飼育していたヤギを勝手にジンギスカンにして食べやがって・・・・追放だ!!!」

「ええええええ!!明日から、俺はどうやって暮らしていけばいんだ!」

「勇者教に養ってもらうなり、モンスターを倒して冒険者稼業するなり、好きにしろ」

「でも、俺には剣が・・・・・」

「これでしょ。人工聖剣エクスカリバー。食い逃げした質にとられてたの、金貨150枚払って取り返しておいたよ」

「おおお、勇者京楽、神か!」

新勇者は、京楽のほっぺたにキスをした。

「おえええええええ!!!浮竹、アルコールとって!」

「京楽に何をする!」

「うふん。だって、魔王とできてるんだろう?俺のほうが若いし美しいし・・・・・」

京楽は、本気で怒った。

「それ以上いったら、首と胴がさよならするからね」

「ひいいいい」

京楽の本気の殺気を浴びて、新勇者は失禁していた。

「ああん、おもらしプレイ!(*´Д`)ハァハァ」

「きもい!消えろおおおおお!!!!」

浮竹は、持てるだけの力と魔力を使って、新勇者を魔王城の窓から投げ捨てた。

キラン。

お星様になった新勇者は、隣の大陸にまでふきとばされていくのだった。



「はぁ。きもかった・・・・」

「浮竹、消毒してええ。新勇者にほっぺキスされたああ」

浮竹は、京楽の頬をペロリと舐めた。

「ねぇ、寝室いこ?」

「京楽・・・・・」

実は、新勇者パーティーはその場にいた。

「はい、解散。今日は解散ねー」

京楽がそう言い出すと、承知しているのか新勇者パーティーは引き上げていく。

「二人きりになるのも久しぶりだもんね」

「ああ、そうだな」

二人は、手を握り合って寝室に向かうのであった。

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