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小説掲載プログ
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京浮に日番谷と朽木白哉と。

「浮竹、愛してる・・・・・・」

「俺も、愛してる・・・・・」

抱き合う二人を邪魔する者はいた。

日番谷だった。

「お前らなぁ、ここは10番隊の執務室だ。盛るなら、8番隊の隊首室か、雨乾堂でやりやがれ!」

「んー。やっぱ日番谷隊長のいる部屋でいちゃつくと、邪魔があっていいなぁ」

「うん、本当に、素直に愛し合えなくっていいね」

浮竹と京楽は、日番谷の突っ込みを嬉しがっていた。

「お前らなぁ・・・・・・」

額に血管マークの浮いた日番谷の頭を、浮竹が撫でた。

「11月11日はポッキーの日だぞ、知ってるかい、日番谷隊長」

「ポッキーゲームだろ。それならこの前やった」

「そうだったな」

わかめ大使を、浮竹が日番谷の口にいれた。

「もぐもぐ・・・・お前らは・・・・もぐもぐ・・・・・一体何を・・・、もぐもぐ」

「日番谷隊長、食べるかしゃべるかのどっちかにしてよ」

「うっさい、浮竹が無理やり口の中に・・・・・もぐもぐもぐ」

「もっと食べるかい、日番谷隊長」

「もういいわぼけ!お前は、自分で食え!俺も自分で食うから!」

「そういわずに」

「もぐもぐもぐ・・・・・だああああ、鬱陶しい!」

「わーい」

「わーい」

アホな大人二人は、日番谷が切れると悦びだした。

「次、何しよう?」

京楽が、浮竹を見る。

「ん-、白哉を呼んで、みんなで人生ゲームなんでどうだろう?」

「あ、それ面白そう。朽木隊長が人生ゲームなんて、面白い以外の何物でもない」

「じゃ、ちょっと白哉呼んでくる」

浮竹は、思いついたのが吉だとばかりに、瞬歩で6番隊の執務室へと向かった。



「だから、火急の要件とはなんなのだ、日番谷隊長」

白哉を連れて、浮竹が帰ってきた。

「あーあ。生贄がきた」

「生贄・・・・・?はっ、浮竹、兄は私を騙して・・・・」

「いいから、人生ゲームはじめるぞー」

「何故私まで・・・・・」

そう言いながら、長椅子に座る白哉。

人生ゲームは過去に浮竹としたことがあるので、ルールは分かっていた。

知らない日番谷のために、浮竹と京楽が説明をした。

「では始めるぞ。そうだな、1番にゴールした者は、最下位の者の言うことを1つ聞く。こういうのはどうだろう。何もないのはつまらないし」

浮竹の提案に、京楽は早速乗った。しぶしぶという様子で、日番谷と白哉ものった。

そして、30分程が経った。

「一番は私だ」

一番は、白哉だった。

「誰か分かったらつまらぬので、今のうちに命令しておこう。最下位は・・・そうだな、私の肩をマッサージすること。もみほぐしだ」

「うわー、めんどそう」

「最下位になりませんように」

「最下位なんてごめんだ」

ちなみに、白哉はクジで億万長者になって、子供が4人も生まれてゴールした。

2位は浮竹。破産して、借金のかたに身売りをしてゴールした。

3位は京楽。総隊長になって、ハーレムを作ってゴールした。

最下位は、日番谷だった。借金をして、子供を売ってゴールした。

「日番谷隊長が最下位か・・・・・」

「ああ、もうやけだ。もみほぐしだろうがなんだろうがやってやろうじゃねぇか!」

日番谷が、毎日の激務で肩が凝り気味の白哉の肩をもみ、腰をこみ、全身をマッサージしていく。

「んっ・・・・・・・」

白哉のあげたちょっと色っぽい声に、浮竹も京楽も、ごくりと喉を鳴らした。

絶対、普段なら聞けない声だ。

「ああ、そこがきく・・・・・んっ」

日番谷も、もみほぐしながら、少し朱くなっていた。

「しかし、凝ってるなぁ、白哉」

浮竹の言葉に、白哉が答える。

「恋次の愚か者が、最近事務処理を放棄して、現世に遊びにいくからな・・・・・}

「ああ、一護君の元にか」

「ルキアも現世だし、会いにいきたくなるのは分かるが・・・・・」

恋次がルキアのことを好きなことなど、みんな知っていた。

知らないのは、当のルキア本人くらいだろう。

もみほぐし終わり、白哉が満足した様子で、日番谷に金塊を渡した。

「兄への、礼だ」

「いらねぇよ、こんなもん」

ポイッと捨てるそれを、浮竹がキャッチする。

「いらないなら、俺がもらってもいいか?」

「好きにするが良い」

「ちょっと、浮竹。金に困っているなら、僕が・・・・・」

「朽木に、何かプレゼントを渡したいと思っていたんだ。朽木の大好きなチャッピー人形を、これでもかというほど買ってやる」

浮竹のいう朽木とは、ルキアのほうだ。

「好きにするが良い」

白哉は、用が終わったので6番隊に帰って行った。

「次は何して遊ぼうか」

「日番谷隊長をメイド姿にするなんてどうだい」

「お、それいいな。きっと、飛ぶように写真が売れるぞ」

「そんな恰好するか!お前らいい加減にしろ!蒼天に座せ、氷輪丸!」

「わーい、久しぶりの氷輪丸だ」

「わーい」

あほな大人二人を、喜ばすだけであった。


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