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日番谷隊長と入れ替わった件

「遊びにきたよ、日番谷隊長」

「茶でも飲んでろ」

いつもみたいに遊びにきた浮竹を長椅子に座らせて、日番谷も休憩をいれた。

「俺な、最近違う人とよく入れ変わるんだ」

「何がだ」

日番谷がわかめ大使を落とした。二人とも屈んで拾おうとすると、ゴチンと頭がぶつかりあった。

「いてぇ」

「いたい」

日番谷は、自分を見る。

「なんで俺が、俺の目の前にいるんだ」

「あれ?ほんとだ、俺がいる。あーあ、今度は日番谷隊長と入れ替わってしまったのか」

「へ?」

日番谷が、自分の体をみた。どうみても、浮竹の体であったが、納得がいかず手鏡を見る。
やっぱり浮竹の体だった。

「なんじゃこりゃああああああああ!!」

日番谷(体は浮竹)の悲鳴が、執務中に響き渡った。

「どーしたんですか、浮竹隊長」

「松本、おい松本、涅隊長よんできてくれ」

「浮竹隊長?そんなに慌ててどうしたんですか」

「むがーーー」

「いや、これには深いわけが。さがっていいぞ、松本副隊長・・・・じゃなかった、松本」

日番谷の体で、浮竹を抑え込むのはきつかったが、浮竹は頑張った。

「変な隊長」

そういって、松本は隊首室に下がって行った。

「大丈夫だ、時間がたてば元に戻る。俺は今まで、京楽に海燕と、入れ替わってきた。どれも2~3時間ほどで元に戻った」

「戻るまで、大人しくしてろってことか」

「せっかく日番谷隊長の体になったんだ、駄菓子でも買いにいこっと」

瞬歩で、浮竹は去ってしまった。

「待て、浮竹!俺の体でうろちょろするな!」

日番谷は、駄菓子をたまに買いにく店にいこうとすると、途中で京楽とぶつかった。

「どうしたの浮竹」

うわぁ。やばい。どうしよう。

「お、俺はなんでもない、さらばだっ」

「待ってよ浮竹。この前の続きしない?」

「この前の続き?」

京楽は、日番谷を抱き抱えると、雨乾堂まできた。

「君から誘ってきたんじゃない・・・・・」

口づけられて、日番谷は真っ白になった。

「ま、まて京楽、おれは日番谷!・・・んっ」

「日番谷隊長と遊んでたの?さっき、駄菓子たくさん買い込んでたけど・・・・」

「浮竹のやつ・・・・」

「なんか変だね。ねぇ、浮竹?」

「わっ、やめ、やめろ京楽!俺は日番谷だ!浮竹と入れ替わったんだ!」

必死に叫ぶと、まさぐってくる京楽の手が止まった。首筋キスマークを残されたりして、美味しくいただかれてしまうところだった。

浮竹と京楽のそういうシーンをもう何度も見ているので、いきなりで驚きはしたが、なんとか平静を保てた。

「まじで?」

「まじだ」

「あーもう浮竹のばか!なんで入れ替わったら大人しくしていないんだ!」

「駄菓子を買いに行ったといってたな。浮竹を捕まえるぞ」

京楽と日番谷は、協力しながら、浮竹(体は日番谷)を探した。

そして、駄菓子屋のすみでガチャガチャをひいていた浮竹を見つけて、捕獲した。

「捕獲完了!」

「京楽!?日番谷隊長、もうちょっと互いの体が入れ替わったの楽しんでもいいじゃないか」

「よくない!」

「さっき雛森副隊長にあったから、買った駄菓子を「俺だと思って食べてくれ」と言っておいたからな」

「あああああああ、お前はああああああああ!」

自分の体の首を締め上げる日番谷。

「やめなよ、日番谷隊長。自分の体が傷つくだけだよ。怒るなら、お互い元の体に戻ってからにしなよ」

仕方ないので、日番谷も雨乾堂にきた。

「まぁ、何もない部屋だが、寛いでくれ」

日番谷の体で、とてもじじくさい行動をとる浮竹に、日番谷は苛立ちを隠せないでいる。

「もうとっくに3時間は経ってるぞ!」

「おかしいなぁ。もう戻ってもいい頃なんだけど・・・・・」

「まさか、体が入れ替わるのになれちゃったとか?」

京楽の言葉に、まさかと、浮竹は思う。

「とりあえず、夕餉にしよう。海燕、頼めるか」

そう日番谷の体の浮竹がいうので、海燕は混乱した。

「まさか、俺の時みたいに中身がいれかわったとか?」

「そうなんだ。日番谷隊長の体だが、俺は浮竹だ」

「日番谷隊長もお気の毒に・・・・・」

3人前の夕餉をもってきてくれた。

「なんだ、お前の隊いいものくってんな」

でてきた夕餉のメニューの豊富さに、日番谷は羨ましくなった。

どこかのバカ副官が金を使い込むせいで、10番隊のご飯はけっこう質素だった。

食べて終えて、そして困る。

「湯あみは・・・・さすがにしないほうがいいな」

「当たり前だろう!他人の体の裸なんて恥ずかしい!」

「じゃあ、僕だけ湯あみしてこよーっと♪」

おのれ京楽・・・・。
二人分の呪いの眼差しを受けても、京楽は飄々としていた。

京楽の湯あみが終わり、3人で適当に話をしていた。まだ、体は元に戻らない。

10時になった。

「寝よう」

「もうそんな時間か?」

「そうだね、寝よう」

「まだ10時だぞ」

浮竹と京楽は、布団をしいた。3組だ。

「真ん中は俺な。川の字で寝よう」

「寝るには少し早くないか」

日番谷がそういうが、浮竹も京楽も、寝る気まんまんだった。

「寝ている間に、きっと戻っている。それで戻らなきゃ、卯ノ花隊長のところへいこう」

「・・・・・・分かった。ちなみに浮竹、京楽のやついきなりキスして迫ってきたぞ。お前ら、いつもこうなのか?」

「うーんまぁ、似たり寄ったりの日々だ」

浮竹が、苦笑する。

「まさか、浮竹の中身が日番谷隊長だなんて思わないじゃない。それに日番谷隊長はお子さまだし、あんまりわからなかったでしょう?」

「誰がお子様だ!」

浮竹の体でぷんぷん怒る日番谷はかわいかった。

「駄菓子食べてガチャガチャしたくらいか・・・あと雛森副隊長と会ったくらい・・・あまり収穫はなかったな」

「おい、浮竹、お前絶対楽しんでるだろ」

「え、あ、まぁな」

自分の体であるが、むかついたので頭を殴っておいた。

「いたい」

「怒らずにいられるか」

まぁ、とにかく3人で寝た。

朝起きると、元にもどっていた。

「よかった、俺の体だ」

「うーん。次は松本副隊長と入れ替わりたいな。あの神々の谷間を自分でもってみたい」

「あほか!お前が松本になるなんて、せくはらだろ!」

浮竹をなぜか雨乾堂にあったはりせんで殴って、日番谷は10番隊の執務室にもどることにした。

「ああ、でも松本副隊長と入れ替わったら、絶対俺の体で京楽と寝そうでいやだな」

「しそうだね、乱菊ちゃんなら。腐ってるから」

あの腐女子は、とことん腐っている。

目の脳も耳も。

そして腐った小説を打って、コミケで売るのだ。

とにかく、元に戻ってよかったと思う浮竹と京楽であった。




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