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小説掲載プログ
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簀巻きの添い寝

「うへへへへへへ」

京楽は夢を見ていた。浮竹が、想いを受け入れてくれて、初夜を過ごす夢だった。浮竹は初めてなのに、乱れに乱れて、もっとと、京楽をせがんできた。

「はっ!浮竹、もっとだね!」

眠っている浮竹の寝台にジャンプして押し倒して、いきなり体中をまさぐりだした京楽を、飛び起きた浮竹は股間を蹴りつけて床に落とした。

「何変な夢みてやがんだこの変態が!」

股間は思いっきりたっていた。

「(*´Д`)ハァハァ夢だったのか・・・・いい夢みたなぁ。浮竹がすごい喘いで・・・」

「殺すぞ?」

にこにこと、布団の傍らにおいてあった斬魄刀を引き抜く浮竹に、京楽は床に頭をこすりつけて懺悔する。

プライド?

そんなもの、京楽にあるはずがない。

「(*´Д`)ハァハァ・・・・浮竹、ちょっと触っていい?」

「嫌だ!今のお前は飢えたケダモノだ!」

京楽を布団で簀巻きにして、縄でぐるぐる巻きにしてベッドに寝転がせてから、浮竹はまた平穏な眠りへと旅立った。

「ああ、束縛プレイ・・・・(*´Д`)ハァハァ」

しばらく京楽が興奮していたが、静かになった。寝てしまったのだ。

次の夢は、浮竹に振られる夢だった。ただ振られるだけならいい。京楽と違う男ができて、そいつの嫁にいってしまう夢だった。

「あうあう、浮竹・・・・・」

眠りながら、涙を零した。

朝起きると、京楽は簀巻きにされたまま、床に転がって(ノД`)シクシクと泣いていた。

ぎょっとなる浮竹。

簀巻きにしたのがよほど堪えたのかと思ったら。

「浮竹が知らない男のお嫁さんにいっちゃう」

そう言って、泣いていた。

「お前、もう一日中その恰好でいろ。そしたら、添い寝してやる」

半分冗談のつもりで言ったのだが。

「ほんとに!?」

きらきらと輝く瞳で見られた。

その日、京楽は簀巻きの恰好のまま、登校した。全員が、え?って顔で振り向くのも気にせずに、教師の注意も無視して、学校で簀巻きのままでいた。

昼飯をとるのも、簀巻きのまま、他の友人に手伝ってもらっていた。

「どうしたんだ、京楽。簀巻きのまま登校したり授業にでたり、昼食とったりして」

「あのね、この格好のまま1日を過ごすと、浮竹が添い寝してくれるの」

「おお、それはよかったな、京楽」

「うん」

とても幸せそうな京楽に、今更冗談だとは言えずに、浮竹は食べていたAランチ定食を残した。

「浮竹、残りは僕が食べるから」

また、京楽の友人が、浮竹の残した食事を京楽の口にまで運んだ。

京楽は、変態だが人望があるのだ。変態だが・・・・。

変態でさえなければ。

浮竹も思う。

勿体ないと。

上流貴族の次男で、金があまりあって、遊ぶ女はたくさんいるだろうに、浮竹を好きと言って譲らない性格だ。

本当に、俺が女だったら、いちころだっただろう。生憎、浮竹は男だ。男に抱かれるなど、真っ平ごめんである。

「はぁ・・・・」

このままでは、添い寝決定だ。

京楽のはぁはぁいう呼吸と、すんすんとにおいをかいでくるのを、我慢しなくちゃいけない。

「すまない、京楽!」

斬魄刀で、布団を切り裂いた。

「きゃああああああああ!!!」

「もぎゃああああああ!!!」

服も、一緒に切り裂いてしまった。

パンツも綺麗に切れていた。

まっぱのフルチンになった京楽は、女性の悲鳴で股間を隠した。

「あああ、何故裸に!?」

浮竹は、すぐに保健室から毛布をとりだしてきて、浮竹に被せた。

「あ、浮竹・・・僕のために毛布を。優しい。惚れちゃう(*´Д`)ハァハァ」

まさか、布団と服とパンツまで切り裂いたのは自分ですとは言えずに、毛布にくるまった京楽を連れて、寮の自室に戻った。

まだ1限授業があったが、さぼることにした。

「浮竹・・・・僕、一日中、簀巻きでいたよ。途中でまっぱのフルチンになちゃったけど、約束は守ったよ」

「分かった。俺の負けだ。お前をまっぱにしたのは俺だ」

「ええ!浮竹、まっぱでフルチンの僕を見たかったの!それならそうと・・・ぐぼ」

ラリアットをかました。

「冗談のつもりだったんだ。仕方ない、責任は俺がとる。謝罪も含めて、2日添い寝してやる」

「やっほーーーう!」

京楽は、浮竹にラリアットをかまされたり、学院の中でまっぱのフルチンにされたのも気にせずに、素直に喜んでいた。

露出璧があるので、学院でまっぱになっても平気らしい。

変態と添い寝。できるだけ早く寝るために、睡眠薬でものもう。

そう思う浮竹であった。


やがて夜になり、添い寝の時間がやってきた。

飲もうとしていた睡眠薬は、体に悪いからという理由で取り上げられてしまった。

「すんすん・・・甘い花の香がする。浮竹のにおいだ・・・・すんすん」

思いっきり匂いをかがれて、浮竹は堪えろと、自分に命令していた。

「寝るぞ!」

電気を消すと、もぞもぞと体を這う手があった。

我慢だ、我慢。

寝てしまえば、少々不快なことが起きても起きない自信はあった。

体を這う手はだんだんと大胆になり、衣服の下に手を這わす京楽がいた。

「んあっ」

脇腹を撫であげられて、変な声を出してしまった。

「かわいい、浮竹・・・・もっと、声聞かせて」

鎖骨から臍、臍から・・・・・。

「いい加減にしろ!」

めきっと、京楽の頭蓋に肘をいれた。

「きゅう」

伸びた京楽を簀巻きにして、その隣で浮竹は寝た。これも、添い寝ということになる。同じベッドで眠っているからだ。

次の日も、京楽を簀巻きにして、その隣で寝た。

京楽は、簀巻きにしてもスンスンと臭いをかいできたり、首筋をペロリと舐めてきたりしたので、ガムテープで口を封じておいた。

朝起きて、簀巻きをといてやり、ガムテープをとってやると、京楽は。

「浮竹の愛を受け取ったよ!簀巻きにして隣で寝るのが、浮竹の愛なんだね!」

と、勘違いしていたという。

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