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僕は君の瞳の色の名を知らない5

3回生の誕生日の日に、浮竹は京楽に呼び出されて、桜の木の下で告白された。

その桜の木の下で、告白すると思いが永遠に成就するとか何とか言われてる場所だった。

「君が好きなんだ。一緒に、生きてくれないか」

「俺もお前が好きだって、知っているだろう?今更告白なんて・・・・」

「だって、ちゃんと告白してなかったじゃないの。ちゃんと付き合おう。もちろん、今までもお付き合いになってたけど、今回はプロポーズも兼ねているから」

「恥ずかしいやつだな・・・。いいぞ。俺の一生を、お前にやるよ」

指輪は目立つだろうからと、翡翠のペンダントを渡された。

いつもなら院制服の下に隠れて見えないからだ。

その日の夜は、長い一日になりそうだった。


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年末の休みになっていた。

「本当にいいのかい?」

「男に二言はない」

浮竹は、京楽と肌を重ね合わせることを承諾した。

「途中で嫌がっても、止めてあげられないよ」

「覚悟の上だ」

その日のために、知識を身に着けて腹の中を綺麗にして、自分がきっと抱かれる側になるのだろうと覚悟を決めていた。

「ん・・・・」

口づけは優しく、舌を絡ませあうと夢中になった。

「んあ・・・・・」

ぴちゃぴちゃと唾液の音がする。うまく飲み込めきれなかった唾液が、顎を滴った。

「好きだよ、十四郎」

院生の服を脱がされていく。

下着姿にされると、恥ずかしさが募って、明かりを消してくれと頼み込んだ。

「お前も、脱げ」

浮竹は、京楽の服に手をかける。京楽はばさりと院生の服を脱いで、ついでに下着もさっさと脱いでしまった。

鎖骨を舌がなぞっていく。

胸からへそにかけて手を這わされて、体が硬くなった。

「緊張してるね」

「当たり前だ」

胸の先端をかりかりとひっかかれると、なんともいえない感触に、声を出してしまった。

「あっ・・・」

「ここ、感じる?」

くにくにと先端を指でこねられて、浮竹は真っ赤になった。

「なんか、変だ、俺・・・・」

「変じゃないよ。かわいい」

胸を先端を舐めあげられて、そのまま下着を脱がされて、花茎に手をかけられた。

「んあ!」

あまりの衝撃に、体がのけ反る。

そのまま、花茎を手でしごいて、先端を口で舐めあげられた。

「あ!」

口で刺激を受けて、鈴口を舌で舐めあげられて、じゅぷじゅぷと音を立てて扱われて、そのまま達してしまった。

「・・・・・・っ!」

京楽の口の中に射精してしまって、浮竹はティッシュを手にとってよこすが、京楽は飲み干してしまった。

「京楽、お前・・・・」

「濃いね。あんまり、自分で抜いたりしてないかんじだね」

「うるさい!」

顔を手で覆っていると、京楽が手をどけてきた。

「ちゃんと見せて。君の表情が見たい。声も我慢しないでね」

「んっ・・・・・・」

潤滑油を手にとって、人肌まで温めると、浮竹の受け入れるための本来はそんなことに使う場所ではない器官に、指を入れられた。潤滑油が足される。

ぬるっとして、指が一本入ってきた。

「息吸ってはいて、楽にしてて」

「無理いうな・・・・」

なんとか3本目まで入るようになって、ばらばらと指を動かされて、その一本がある場所を刺激して、浮竹は素直に言葉にした。

「あ、そこ気持ちいい・・・・」

「ここかい?」

こりこりと刺激を受けて、浮竹がびくんとはねた。

「ああっ」

そこばかり指でいじめられるうちに、萎えていた自身がまたゆっくりとたちあがった。

「僕ももう限界だ・・・・いれていいかい?」

こくりと、言葉もなく浮竹は頷いた。

「あ!」

指とは比較にならない質量をもつ京楽のものが、中に入ってくる。

ずずっと音を立てて、一気に奥まで侵入してきた。

「ひああああ!」

ちかちかと視界が明滅する。

あまりの刺激に、一瞬意識を失った。

「大丈夫かい?」

「・・・・・あ。しばらく、動くな」

「うん」

しばらく動かずにいたが、京楽がもちこたえられなくて耳元で囁いてきた。

「君の中凄く熱くて締め付けもすごい。一度中で出していいかい?」

この時代、コンドームなんてなかったので、生で出すしかなかった。

「ああ」

浮竹の許可をもらって、少し浮竹を揺さぶってから、京楽は熱を浮竹の胎の中に出していた。

「んあ・・・・」

深い口づけを交わしあいながら、混じりあう。

京楽が動き始めると、受け入れているその場所はぐちゅぐちゅと卑猥な音をたてた。

「あ・・・・ああ・・・んん」

「十四郎・・・・好きだよ」

「俺も好きだ・・・・春水」

前立腺を突き上げられて、浮竹の体が弓なりに反りかえる。

「ああ!」

「気持ちいい?」

「あ、あ・・・・気持ち・・いい・・・あ、もっと!もっと奥までこい!」

京楽のものを飲み込んで、胎の奥が疼いた。

ぱちゅんぱちゅんと音を立てて、挿入されては抜かれる。

前立腺のある場所を突き上げてすりあげてやれば、浮竹は中でいくということを覚えた。

「あ!」

先走りの蜜をたらたらこぼしていた浮竹の花茎から、白い液体が飛び散る。

「あ、またいく・・・・ああ!」

「一緒にいこう」

「ん・・・・・」

京楽が胎の奥に出したのとほぼ同時に、浮竹もまた精を放っていた。

がくがくと揺さぶれて、ふと意識が浮上する。

一度くったりとなってしまったが、京楽のものはまだ硬かった。

「ごめん・・・もう少し、付き合って」

「んん・・・加減しろ、ばか」

揺さぶられて、突き上げられて京楽が最後の熱を放ったのを確認する頃には、浮竹は意識を飛ばしていた。

起きると、後処理をされたのか、シーツは新しいものに変えられており、体のどこにもべたべたする場所はなかった。京楽が浮竹の中にだしたものもかき出されたようで。

新しい院生の服を着ていて、浮竹は起きようとした。

「いてて・・・・・」

腰に鈍痛がした。

「ああ、起きたの。寝てて。回道、一応かけておくから」

セックスに回道なんて、使い方が間違っているだろうが、まぁ元から浮竹も京楽も回道は基本ができる程度だ。

京楽も着替えていて、シャワーを浴びたのか髪が湿っていた。

「俺も、シャワー浴びたい」

「いいよ。今は、一人じゃ無理だろうから、僕が洗ってあげる」

二人してシャワーを浴びた。やましいことは一切ぬきで、京楽は浮竹の体と髪を洗ってあげた。

髪を乾かされながら、浮竹はこっくりこっくりと眠りかけていた。

そのまま寝てしまい、京楽が浮竹を抱き上げて、ベッドに寝かせて毛布と布団をかけてあげた。

冬場なので、髪はしっかりと乾かしておいた。風邪でもひかれたら大変だ。


彼の瞳の色は、緑。

でも、僕はまだ君の瞳の色の名を知らない。

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