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僕は君の瞳の色の名を知らない6

花見に来ていた。学院の桜の木の下で、二人きりで花見をしあいながら酒を飲んでいた。

山じいに、この前呼び出された。

「最近、やけに親密になっているようだが、まさか付き合ったり、体の関係があったりするのではないじゃろうな?」

「あ、当たってるよ山じい」

「へ?」

「僕と浮竹、付き合ってるの。体の関係にいくまで少し時間がかかったけど、肉体関係までもってるよ。浮竹はかわいいから、僕はいろいろと心配なんだ」

「しゅ、春水、十四郎が言っていることは本当か!?」

「すみません先生。京楽を愛しています」

「はうあ」

そう言って、山じいはぶっ倒れた。

「あの時の山じいの顔ったら、面白かったなぁ」

「先生に失礼だぞ、京楽」

「まぁまぁ、飲みなよ」

ちらちらと桜の花が散る。

飲みに行かないかと京楽に誘われて、飲み屋にいくのも金がかかるし、花街に連れていかれたくもないので、休日の学院の桜の木の下で花見をしながら飲みあおうということに決まって。

浮竹は、酔いつぶれないように、甘い果実酒を飲んでいた。

京楽は高いであろうアルコール度の高い日本酒を豪快に飲んでいた。

「君も飲むかい」

「少しだけなら」

杯に、京楽の日本酒が注がれる。

それを飲むと、美味いが体がかっと熱くなった。

「これまた強いな・・・・」

「んーそうかな。僕は酔うこともあまりないから、まぁ美味しいから飲んでるんだけど」

そのまま飲み会を続けて、浮竹がギブアップして、花見は終了となった。

この桜の木の下で、思いを告げると永遠に成就するとかなんとかのいわれがある桜の木だった。

「君が好きだよ、浮竹」

京楽は、空になった酒瓶を片付けて、浮竹を抱き上げて瞬歩で寮の部屋まで戻った。

「ん・・・・京楽?」

「眠い?」

「いや・・・・俺も、好きだ」

噛みつくよなキスをされて、京楽は浮竹に押し倒された。

「え、何これ」

浮竹は、ぽいぽいと服を脱いでいく。京楽の服もぽいぽいとむしりとっていった。

「浮竹、酔ってる?」

「少しだけ」

顔を赤くした浮竹は、見た目より大分酔っているらしい。まず、自分からこういうことをしてくることがない。

「あ・・・・」

体のラインをなぞるように京楽の手が動く。

「んんっ・・・・」

胸の先端を口に含まれて、それからドサリとベッドに押し倒された。

「浮竹の、もうこんなになってる」

「ばか、言うな・・・・」

「触るよ?」

「んあっ」

キスをしながら、京楽の手が浮竹の花茎にかかり、じゅぷじゅぷと音を立てて扱われる。

「あ、お前も一緒に・・・・」

「うん」

京楽も、自分の猛ったものを浮竹に添えて、お互いの手でこすりあった。

「んあああっ」

「きもち、いいかい?」

こくこくと、浮竹が頷く。

二人で扱きあいながら、それぞれ熱を放った。

「はぁはぁ」

浮竹は、息も絶え絶えで、とてもじゃないが交われそうになかった。

「浮竹、今日はいれないけど、かわりに股を閉じおいて?」

「何をするんだ?」

「素股」

「すまた?」

「そう。後ろからいくよ」

「え」

突きいれられる衝撃を覚悟していた浮竹は、潤滑油にまみれた京楽のものが、閉じた太ももの間をぬるぬるといききするその感覚に、戸惑っていた。

「これ、きもちいいのか?」

「うん。きもちいよ、すごく。浮竹に負担はあんまりかけないし、これならいいでしょ?」

「なんか変な気分だ・・・」

「浮竹もいこうよ」

素股をしながら、浮竹の花茎を手で追い詰める。

「んああ・・・ああ・・・・」

「ふう・・・」

「あ、いってしまう」

「一緒にいこう」

浮竹のものの先端に爪をたてて、浮竹が弾けるのと、京楽が浮竹の太ももに精液を弾けさせるのはほぼ同時だった。

「ぬるぬるする・・・シャワー、浴びてくる」

「あ、僕もシャワー浴びる。一緒に浴びよう」

「変なことは、しないだろうな?」

「もうすっきりしたから、しないよ」

シャワーを浴びた二人は、互いに軽い疲労感を覚えた。

浮竹は京楽に髪を乾かさせながら、こっくりこっくりと船をこいでいた。

「浮竹、眠いなら寝ていいよ。夕飯の時間には起こしてあげるから」

「すまない・・・・少し、横になる」


閉じられた浮竹の瞳。

僕は君の瞳の色の名を知らない。

ただ、映る桜や青空の色が綺麗だったのを、覚えた。





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