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凍った砂時計 最愛の者

「そうか・・・・ルキアが兄のことを思い出したのか・・・よかった」

「ああ、ありがとう白哉」

ルキアは一護のことを全て思いだした。

一護と出会い、死神の力を託したこと。仲間と力を合わせ、強敵と何度も戦ってきたこと。1年と7か月の空白の末に、再会したこと。

それに、高校生活の最後の4か月間。

ルキアに好きと告げ、ルキアからも好きと告げられたこと。

2カ月目に、初めて結ばれたこと。

全てを鮮明に思い出して語ってくれた。

涙が出そうになった。

ルキアは、一護にべったりだった。

「そうそう、結婚式の日取りが決まったって・・・・」

「貴様との婚礼か!今からでも待ち遠しい」

すでに籍はいれてあるが、結婚式を挙げていなかったのだ。白哉の言葉もあり、二人は婚礼を挙げることにした。


結婚式当日。

4大貴族、上流貴族の他に、護廷13隊の隊長副隊長も出席して、とても賑やかな結婚式になりそうだった。

「なあ、冬獅郎、俺の恰好変じゃないよな?」

日番谷にそういうと、日番谷は苦笑しながら答えた。

「どこも変じゃねーよ。ちゃんと、朽木家の家紋の入った正装だ。似合っている」

「よかった・・・・・」


やがて、同じく正装した白哉に連れられて、白無垢姿のルキアがやってきた。

「ルキア、綺麗だ・・・・・・」

「一護もかっこいいぞ」

二人は並び、結婚することを誓いあい、酒を飲み交わし合い、指輪をはめた。

「これで、俺たちは夫婦だな」

「ああ、そうだ」

ルキアにとって、これは二度目の婚礼になるが、一度目ははめられたのだ。ノーカウントだろう。

一勇は、始め市崎ナガレの両親が次期当主だから渡せとうるさかったが、白哉が黙らせてくれた。今は乳母に預けている。

「なぁ、俺女の子がほしいんだ」

白無垢姿のルキアの耳元にそういえば、ルキアは頬を朱くして頷いた。

「子供は・・・運を天に任すしかないが、たくさん作ろう」

「あんまり大過ぎても負担が大きいから、一勇も居れて二人でいい」

「二人でいいのか?」

「もっと欲しいのか?」

「貴様との愛の結晶だ。何人いても構わぬ」

「じゃあ、3人」

一護が、笑った。

ああ。この笑顔を思い出すのに、1年もかかったのだ。そんな自分を呪いながら、けれどまた結ばれたことに天に感謝した。

「私はただ巻き込まれただけなのだヨ!なのに減俸半年などありえない・・・・」

毒々しい姿の涅マユリの姿があった。

記憶置換で、市崎ナガレは、一部の隊長の記憶まで改竄した。それはもはや、護廷13隊に対する反乱であった。処刑されたのは、ルキアを好き勝手にしたことと、隊長への記憶の改竄のせいだった。

上流貴族で罪に問えないのではと、一部の者が心配していたが、本物の4大貴族の白哉の嘆願もあり、処刑となった。

処刑されぬようにと、市崎ナガレの両親が詫びにやってきたのをつっぱねた。四楓院家でも、処刑をと、嘆願が出された。夜一からのものであった。

今はもう、ルキアは他の男に穢されたことも克服し、一護と二人幸せに向かって突き進んでいく。

結婚式は厳かだったが、派手に行われ、他の4大貴族も集まるということで、これ以上ないくらいの美酒と御馳走が振る舞われた。

「あーん、このお酒おいしい!こっちの料理もおいしい!流石朽木家の結婚式」

「松本お!ただ飯とただ酒にありつくために、きたんじゃないぞ!恥ずかしいからやめろ!」

日番谷に怒られても、松本は平気な顔をしていた。

檜佐木など、たっぱに料理をつめていた。

さすがに貴族たちに嫌な顔をされていたが。

結婚式の2次会は京楽が主催で、一番隊執務室で行われた。そこでも美酒と御馳走がふるまわれた。


「はぁ疲れた・・・・」

「私も、くたくただ・・・・・・・」

結婚式がなんとか終わり、普段の死覇装に戻った二人は、褥に横になった。

「初夜なんだけど・・・・いいか?」

「ああ。私を一護色に染め上げてくれ」

「んな可愛いこと言ってると、手加減できなくなっちまう」

「手加減などいらぬ。市崎ナガレとの初夜を消し去ってくれ」

「ルキア・・・・・・」

「んっ・・・」

まず、口づけた。そっと抱き締める。

ルキアは泣いていた。

「貴様のことを忘れていたなど・・・・・私は、愚かだ」

「お前のせいじゃない」

唇を深く重ねていく。

死覇装の紐をしゅるっと解き、襦袢を脱がせれば、白い肌が露わになった。

全身にキスマークを残していく。

「ああ!」

「もっと乱れろよ」

秘所に指を差し込んで、くちゅくちゅといじってやれば、びくんとルキアの体が痙攣した。

「あああああああ!」

「好きだ、ルキア」

「いちごお」

秘所に指を深くいれて、折り曲げる。

いい場所にあたって、またルキアが啼いた。

「ああ!」

「ここが、いいんだな?」

「あう!」

灼熱を宛がい、そこめがけて突き上げる。

「ひあ!」

びくんと、またルキアが痙攣する。

「ごめん、ルキア。初夜だし、手加減できそうにない。あいつのことも忘れさせてやる」

「ひああああ!」

奥に突き上げると、きゅうっと中がしまった。我慢できず、1回目の欲望をルキアの中に放った。

ズチュズチュと音がなるくらい突き上げていく。

「はう!」

「気持ちいいか?」

「あ、いちごお。きもち、いい・・・・」

淫らなになったルキア。

一護は、純白の雪のようなルキアをそうさせた。

結合部は泡立ち、突き上げるたびに秘所はくちゅりと音を立てた。

「ああああ!」

もう何度目かも分からない。オーガズムで何度いっただろうか。

一護が満足する頃には、ルキアはぐったりとなっていた。

「ごめんな、ルキア」

「よいのだ。あいつとの初夜が上書きされた。それだけでも嬉しいのだ」

「子供、できるといいな」

「そればかりは、運を天に任すしかあるまい」

それからの新婚生活が順風満帆だった。

一勇もいれて、3人で仲睦まじく過ごした。



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