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太陽の落ちる時 翡翠の双眸

京楽と浮竹の想いが通じ合って、3か月が経とうとしていた、

もう京楽は廓にいくことも、女生徒とも付き合うことはなくなっていた。

「京楽・・・・・」

浮竹が、少し朱くなりながら、京楽の名を呼んだ。

「ん?どうしたの」

「お前の、翡翠になってやる。俺がお前の全てを受け止める。俺を・・・抱いても、構わない」

「浮竹?無理してない?」

「していない」

潤んだ瞳で見上げられた。

「ほんとにいいの?抱くよ」

「構わない・・・・」

浮竹をベッドに押し倒す。

京楽の体の下の浮竹は、震えていた。

「痛かったら、いってね」

前々から準備していた潤滑油をとりだして、ベッドの上に置く。

「それは?」

「入れる時に使うの。女のあそこと違って、濡れないからね。無理にいれると切れて血がでてしまう」

「ん・・・・」

優しい口づけを受けた。段々激しくなり、深くなっていく。

「んあう」

舌と舌を絡めあうと、浮竹が喉をならした。二人分の唾液を嚥下していく。

「いいかい?」

「ああ・・・・」

浮竹の院生服を脱がしていく。浮竹も京楽の院生服を脱がしていく。

お互い、裸になった。

「ん・・・・」

共同風呂でなんかで見たことはあるが、京楽のそれは大きかった。

それが、熱をもってたちあがっていく。

こんなでかいものが、自分の体の中に入るのだろうかという恐怖心を抱いたが、京楽のキスでその気持ちも霧散していく。

「あっ」

体中にキスの雨を受けた。

「んう」

浮竹の花茎に手をかけて、しごいていく。

「ああああ!だめ、そこは、ひっ」

すられてくだけで、たちあがり先走りを迸らせて、ひくひくと震える。

「んあああああ!いっちゃう・・・・ああ!」

何度もしごきあげられ、浮竹は京楽の手の中に欲望を吐き出していた。

「あっ」

つぷりと、潤滑油で濡らされた指が入ってくる。

「ああ、だめだ・・・・」

前立腺を刺激するように動かされて、何も考えられなくなった。

「ん・・・変、そこ、ああっ」

何度も前立腺をこりこりと刺激される。そして蕾をとろとろになるまで解された。

「いくよ・・・・・・」

「んっ」

あてがわれた熱量に恐怖心を抱きながらも、覚悟する。

ずっと、先端が入ってきた。

「ひうっ」

「ん、力抜いて」

そう言われても、どうすればいいのか分からなかった。

「あ・・・・・」

深い口づけを受ける。

それと同時に、挿入された。

「はぁっ」

しばらくの間、大きさに馴染ませるために動かない京楽を、知らぬ間にしめつけているらしくて、京楽は一度浮竹の中に欲望を注いだ。

「あ・・・・・」

腹の中腹くらいでゆっくりと広がっていく熱をかんじた。

「君の中が良すぎて、もう出ちゃったよ」

「や、言うな・・・・あ!」

ずっと動かされて、浮竹の体が逃げようとする。両手首を頭の上で片手で戒められた。

「逃げないで・・・・・」

「ああん」

最奥まで入ってくる熱を感じた。

そのまま前立腺をすりあげて、何度も穿たれ、抉られ、突き上げられた。

「ああ、京楽、ああ、だめっ・・ひあうっ」

もう何度目かも分からぬ前立腺をすりあげられて、浮竹は二度目の精液を放った。

すでに、手首は解放されている。

京楽の背中に手を回していた。

「ああっ」

ずくりと中を抉られて、浮竹はドライのオーガズムでいってしまた。

「ひうっ」

びくびくとはねる体を抱き締めて、京楽が穿つ。

「愛してる・・・・十四郎」

「あっ、あっ、あっ」

与えられる刺激に、浮竹は京楽が何を言ったのかも理解できないでいた。

「あああ!」

のけ反る浮竹。その背筋のラインをたどって、舌を這わす。

「うん・・・・・」

背後から貫かれて、浮竹は京楽をきつく締めあげた。

「うっ・・・これはきもちいいね・・・」

「さっさと、いってしまえ・・・・・」

中を意図的に締め上げて、京楽は浮竹の腹の奥で欲望を迸らせた。

浮竹も、京楽の手ですりあげられて、もう3回目にもなる吐精をした。

がくりと、浮竹が意識を失う。

「浮竹?」

気を失ってしまった浮竹を抱き締めて、キスをした。

「もう、僕だけのものだ・・・・」

濡れたタオルで浮竹の体をふいてやり、中にだしたものをかきだすと、トロリと白い性液が蕾からあふれた。

「けっこう出したね、僕も・・・・」

2回精液を放ったが、まだ足りなかった。でも、これ以上浮竹に無理させるわけもいかなくて、風呂場で処理した。

先ほどまでの乱れた浮竹を思い起こすだけで、簡単に抜けた。

いつもは想像で脳内で犯していたのだが。

浮竹のいくときの顔を思い出すだけで、欲望に熱が集まった。

「僕も、まだまだ若いね」

2回ほど抜いて、やっと収まった。


「ん・・・・俺は?」

京楽の腕の中で眠っていた浮竹は、ずくりと重い腰に立ち上がれなくて、困惑する。

「浮竹?目覚めたの?」

「京楽・・・立ち上がれない」

「え、大丈夫?」

「多分、明日には立てる。それより、夕飯食べ損ねたな」

「ああ、弁当買ってきてあるから、大丈夫」

「本当に、用意のいい奴だな・・・・」

「十四郎、愛してるよ・・・・・」

「京楽・・・・」

「春水って呼んで」

「春水・・・俺も、愛してる」

めでたく結ばれた二人は、愛を囁きあって、その後学院を卒業するまで仲睦まじく過ごした。

学院を卒業すると、京楽は8番隊の3席に、浮竹は13番隊の3席に選ばれた。

忙しい日々ではあったが、合間を縫って逢瀬を重ね、デートした。

そして、若くして隊長にまで登りつめた。




「浮竹、入るよ」

「ああ、京楽か。仕事も終わって暇なんだ。花札の相手をしてくれ」

昼間っから、浮竹は、浮竹のためだけに建てられた療養所と執務室と寝室を兼ねた雨乾堂で、一人で花札をして遊んでいた。

「一人花札なんて、つまんないでしょ」

「することもなく寝てるよりはましだ」

浮竹の前に座り、花札を手にとる。

「さぁ、一勝負だ」

浮竹は、発作を繰り返したり、高熱をだして臥せる日が多く、隊長になるにあたって議論が別れた。だが、その優しい気性と隊をまとめあげる力、何より突出した霊圧と格闘センスがあり、隊長へとなった。

先に隊長になった京楽も、浮竹を推薦した。

「花札が終わったら、一杯やらないかい。君の大好きな果実酒を手に入れたんだ」

「お、いいな」

花札を最後までせず、昼から酒盛りを始めた。

院生時代の話に花を咲かせる。

「あれから56年か・・・・・早いものだな」

「僕らは、これから何百年も腕が衰えるまで隊長をしていくしかないからね」

「いつか、引退して京楽と二人で静かに暮らしたいな」

「浮竹・・・・」

何十年経とうと、想いは色あせない。

「愛してる、浮竹」

「俺もだ」


その後、数百年とこの関係を続けていくことを、二人はまだ知らない。



              太陽が落ちる時

                fin



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