奴隷竜とSランク冒険者11
「わわわわわ、私が一護と恋次と結婚!?」
勝手に進んでしまった結婚話をうけて、ルキアは卒倒した。
「俺がルキアの夫!?しかも恋次まで!?」
ついでに、一護も卒倒した。
「ふう。もっと落ち着いて」
京楽が、倒れた二人を椅子に座らせる。
「兄様の決めたことには、守ると決めているが、しかしいいのだろうか。夫を二人ももつだなんて」
「いいんじゃないの。逆ハーレムで」
「逆ハーレム!けしからん!」
ルキアは、そう言いながら真っ赤になっていた。
「まぁ、いいんじゃないのか。結婚式の日取りがもう決められているし、4大貴族朽木家らしく、かなり派手にするみたいだぞ」
浮竹の言葉に、その場に一応参加していた恋次もちらちらルキアを見ていた。
「なんだ、恋次。何か言いたいのか」
「いや、お前の夫になるんだ。その、仲良くしようぜ」
「元から幼馴染で仲はいいだろうが」
「それより、なんで一護までルキアの夫になるんだよ」
「知るか!兄様に聞け!それに、私は恋次を好いてはおるが、一護のことも好いておる」
「おい、一護」
恋次は、まだふわふわしている一護の頭をチョップで殴った。
「何すんだよ!」
「そ、その、これからルキアの夫同士になるんだ。よ、よろしくな」
「ああ、これはどうもご丁寧に・・・なんて言うわけねぇだろ!」
「なにぃ?」
「なんだよ!」
喧嘩を始める二人を、ルキアがなだめて、それでも収集がつかないので京楽が魔剣を抜く。
「ちょっと、痛い目見る?」
「すんません」
「すみません」
「まぁ、式はうまくいくでしょ。3人で、あとは仲良くできるようにしてね。これから一生3人で・・・・子供も生まれば、家族として暮らしていくんだから」
「こ、子供!」
ボンっと、ルキアは真っ赤になった。
「その、一護、恋次、ふがいない私だが、今後ともよろしく」
「あ、ああ。ルキア、好きだぜ」
「何を。俺のほうがルキアのことが好きだ」
一護の言葉に、恋次がかみつく。
ぎゃあぎゃあ言い合いをはじめるが、浮竹が軽くアイシクルブレスを吐くと、静かになった。
結局、ルキアと一護と恋次の結婚式は、一週間後に行われた。
純白のウェディングドレスを着たルキアは、美しかった。
「綺麗だね、ルキアちゃん」
「ああ。ルキアは美人だからな」
両脇を、白いスーツを着た恋次と一護が、ルキアと腕を組みながら歩いていく。
リーンゴーン。
鐘が鳴り響き、花びらが舞い落ちてきた。
「結婚か。なんだかいいな」
「僕たちも、式あげちゃう?」
「いや、いい。俺は京楽の傍にいられるなら、それでいい」
リーンゴーン。
ルキアは笑顔ふりまいて、一護も恋次も笑っていた。
どうなることかと少し心配していたのだが、どうやらうまくやっていけそうである。
「あ、浮竹さん!」
ルキアが、浮竹を呼び止める。
「どうした?」
「その、いろいろとありがとうござました。京楽さんも」
「いや、気にするな」
「そうだよ。気にしないいでいいよ」
ルキアは、持っていたブーケを浮竹に渡した。
「どうか、二人もお幸せに」
そう言って、恋次と一護の元に戻っていった。
結婚指輪をはめて、新郎の二人と口づけを交わす。
「病める時も、健やかなる時も、朽木ルキア、汝は・・・・・・・」
浮竹は、豪華なブーケを手に、ルキアに声をかける。
「幸せになれよ、ルキア!」
「はい!」
どこからか、音もなく白哉がやってくる。
「どうだ。兄らから見て、あの3人は仲良くやっていけると思うか」
「ああ、白哉。大丈夫だろう。お互い好きあってるし、一護君と恋次君も仲良くなったみたいだし、きっとうまくやっていける」
「最初に生まれた子が朽木家の時期当主となる」
「女の子でもか?」
「ああ、そうだ」
「気が早いよ、白哉君」
京楽が、苦笑する。
「あれの姉は、私の妻だった。体が弱く、子を産まないまま逝ってしまった。後妻をとれと一族の者がうるさいので、ルキアの子を時期当主にすると勝手にきめた。あれは、私を恨んでいるだろうか。結婚まで勝手に決めて」
浮竹は、白哉の頭を撫でた。
「大丈夫だ。まだ若いが、3人ももうすぐ立派な大人だ。分かってくれる」
「兄は、優しいのだな・・・・・・」
「浮竹は僕のものだよ」
「そういう意味ではない。兄は、少し浮竹を縛り過ぎではないのか」
「え、そうなの?」
聞いてくる京楽に、浮竹はもっていたブーケを京楽に押し付けた。
「大丈夫だ。俺は、お前のものだ。お前に縛られるのはむしろ歓迎だ」
「浮竹・・・・・・」
「京楽・・・・・」
「ごほん」
白哉の咳払いで、現実に戻る二人は、ルキアの結婚式を見届けた。結婚式は、明日も行われて、明日は祭りが開かれることになっていた。
「ああ、ルキアちゃん綺麗だったなぁ。最後には泣いちゃってた」
「幸福の涙だ。それより、知っているか。ムーンホワイトドラゴンが、満月の半竜人の日に流す涙は竜涙石と言って、貴重な宝石になるんだ」
「え、何それ。知らない」
「奴隷時代、満月になると涙を流すように強制された。嫌な思い出だが、もう半竜人の時に涙を流すことはないと思っている。持っている最後の竜涙石だ。お前にやる」
「え、いいの。貴重なものなんでしょ」
虹色に輝く、小粒の石を京楽は受け取る。
「1つ、白金貨5万枚」
けっこうな額に、京楽は浮竹が奴隷時代に涙を零すよう強制させられたことに心を痛ませた。
「奴隷時代のことは、もう忘れれた?」
「ああ。もう忘れた。今は隣にお前がいる。それだけで、俺は幸せだ」
浮竹は、京楽に寄り添って、そっと額にキスをする。
京楽も、浮竹の額にキスをした。
「いつも、お前がいろいろとくれるから、お返しになればと思って」
「そんなの、別にいいのに。でも、大切にするね」
京楽は、竜涙石をブレスレットに加工して、いつもはめることになる。
ルキアと一護と恋次の結婚式は、翌日も行われた。
京楽と浮竹も参加して、3人の新しい門出を祝うのであった。
勝手に進んでしまった結婚話をうけて、ルキアは卒倒した。
「俺がルキアの夫!?しかも恋次まで!?」
ついでに、一護も卒倒した。
「ふう。もっと落ち着いて」
京楽が、倒れた二人を椅子に座らせる。
「兄様の決めたことには、守ると決めているが、しかしいいのだろうか。夫を二人ももつだなんて」
「いいんじゃないの。逆ハーレムで」
「逆ハーレム!けしからん!」
ルキアは、そう言いながら真っ赤になっていた。
「まぁ、いいんじゃないのか。結婚式の日取りがもう決められているし、4大貴族朽木家らしく、かなり派手にするみたいだぞ」
浮竹の言葉に、その場に一応参加していた恋次もちらちらルキアを見ていた。
「なんだ、恋次。何か言いたいのか」
「いや、お前の夫になるんだ。その、仲良くしようぜ」
「元から幼馴染で仲はいいだろうが」
「それより、なんで一護までルキアの夫になるんだよ」
「知るか!兄様に聞け!それに、私は恋次を好いてはおるが、一護のことも好いておる」
「おい、一護」
恋次は、まだふわふわしている一護の頭をチョップで殴った。
「何すんだよ!」
「そ、その、これからルキアの夫同士になるんだ。よ、よろしくな」
「ああ、これはどうもご丁寧に・・・なんて言うわけねぇだろ!」
「なにぃ?」
「なんだよ!」
喧嘩を始める二人を、ルキアがなだめて、それでも収集がつかないので京楽が魔剣を抜く。
「ちょっと、痛い目見る?」
「すんません」
「すみません」
「まぁ、式はうまくいくでしょ。3人で、あとは仲良くできるようにしてね。これから一生3人で・・・・子供も生まれば、家族として暮らしていくんだから」
「こ、子供!」
ボンっと、ルキアは真っ赤になった。
「その、一護、恋次、ふがいない私だが、今後ともよろしく」
「あ、ああ。ルキア、好きだぜ」
「何を。俺のほうがルキアのことが好きだ」
一護の言葉に、恋次がかみつく。
ぎゃあぎゃあ言い合いをはじめるが、浮竹が軽くアイシクルブレスを吐くと、静かになった。
結局、ルキアと一護と恋次の結婚式は、一週間後に行われた。
純白のウェディングドレスを着たルキアは、美しかった。
「綺麗だね、ルキアちゃん」
「ああ。ルキアは美人だからな」
両脇を、白いスーツを着た恋次と一護が、ルキアと腕を組みながら歩いていく。
リーンゴーン。
鐘が鳴り響き、花びらが舞い落ちてきた。
「結婚か。なんだかいいな」
「僕たちも、式あげちゃう?」
「いや、いい。俺は京楽の傍にいられるなら、それでいい」
リーンゴーン。
ルキアは笑顔ふりまいて、一護も恋次も笑っていた。
どうなることかと少し心配していたのだが、どうやらうまくやっていけそうである。
「あ、浮竹さん!」
ルキアが、浮竹を呼び止める。
「どうした?」
「その、いろいろとありがとうござました。京楽さんも」
「いや、気にするな」
「そうだよ。気にしないいでいいよ」
ルキアは、持っていたブーケを浮竹に渡した。
「どうか、二人もお幸せに」
そう言って、恋次と一護の元に戻っていった。
結婚指輪をはめて、新郎の二人と口づけを交わす。
「病める時も、健やかなる時も、朽木ルキア、汝は・・・・・・・」
浮竹は、豪華なブーケを手に、ルキアに声をかける。
「幸せになれよ、ルキア!」
「はい!」
どこからか、音もなく白哉がやってくる。
「どうだ。兄らから見て、あの3人は仲良くやっていけると思うか」
「ああ、白哉。大丈夫だろう。お互い好きあってるし、一護君と恋次君も仲良くなったみたいだし、きっとうまくやっていける」
「最初に生まれた子が朽木家の時期当主となる」
「女の子でもか?」
「ああ、そうだ」
「気が早いよ、白哉君」
京楽が、苦笑する。
「あれの姉は、私の妻だった。体が弱く、子を産まないまま逝ってしまった。後妻をとれと一族の者がうるさいので、ルキアの子を時期当主にすると勝手にきめた。あれは、私を恨んでいるだろうか。結婚まで勝手に決めて」
浮竹は、白哉の頭を撫でた。
「大丈夫だ。まだ若いが、3人ももうすぐ立派な大人だ。分かってくれる」
「兄は、優しいのだな・・・・・・」
「浮竹は僕のものだよ」
「そういう意味ではない。兄は、少し浮竹を縛り過ぎではないのか」
「え、そうなの?」
聞いてくる京楽に、浮竹はもっていたブーケを京楽に押し付けた。
「大丈夫だ。俺は、お前のものだ。お前に縛られるのはむしろ歓迎だ」
「浮竹・・・・・・」
「京楽・・・・・」
「ごほん」
白哉の咳払いで、現実に戻る二人は、ルキアの結婚式を見届けた。結婚式は、明日も行われて、明日は祭りが開かれることになっていた。
「ああ、ルキアちゃん綺麗だったなぁ。最後には泣いちゃってた」
「幸福の涙だ。それより、知っているか。ムーンホワイトドラゴンが、満月の半竜人の日に流す涙は竜涙石と言って、貴重な宝石になるんだ」
「え、何それ。知らない」
「奴隷時代、満月になると涙を流すように強制された。嫌な思い出だが、もう半竜人の時に涙を流すことはないと思っている。持っている最後の竜涙石だ。お前にやる」
「え、いいの。貴重なものなんでしょ」
虹色に輝く、小粒の石を京楽は受け取る。
「1つ、白金貨5万枚」
けっこうな額に、京楽は浮竹が奴隷時代に涙を零すよう強制させられたことに心を痛ませた。
「奴隷時代のことは、もう忘れれた?」
「ああ。もう忘れた。今は隣にお前がいる。それだけで、俺は幸せだ」
浮竹は、京楽に寄り添って、そっと額にキスをする。
京楽も、浮竹の額にキスをした。
「いつも、お前がいろいろとくれるから、お返しになればと思って」
「そんなの、別にいいのに。でも、大切にするね」
京楽は、竜涙石をブレスレットに加工して、いつもはめることになる。
ルキアと一護と恋次の結婚式は、翌日も行われた。
京楽と浮竹も参加して、3人の新しい門出を祝うのであった。
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