奴隷竜とSランク冒険者14
白哉と恋次が、はじめてSランクダンジョンに挑むというので、念のために浮竹と京楽も同行することになった。
「Sランクダンジョンって広いっすね~」
「出てくるモンスターも、強いぞ」
浮竹は、さっそくでてたガーゴイルにアイシクルブレスを吐いた。
「散れ・・・・千本桜」
白哉は、魔剣千本桜をもっており、それは桜の花びらとなって数億の刃となって敵を切り裂く。
ガーゴイルの石の体を、白哉の千本桜の花の刃はすぱすぱと切っていく。
「こりゃあ、僕たちが同行する必要なかったかもねぇ」
「いや、兄らがいるから安心して戦える」
「サンダースピア!」
京楽は、浮竹の方に向かっていったガーゴイルに魔法を放ち、動きが止まった瞬間に魔剣のドラゴンスレイヤーで粉々にしてしまった。
「ドラゴンスレイヤーか。噂には聞いているが、私の千本桜並みに強いな」
「そりゃ、竜殺しの魔剣だからねぇ。白哉君の千本桜は刃を細かくできるけど、こっちはできないけど、代わりになんでも切れる。ミスリルのインゴットでも切れるよ」
「さすがに、私の千本桜ではミスリルまでは切れない」
「ほら、京楽も白哉も恋次君も、先を行くぞ」
先に進み始めた浮竹のあとを、皆追うのだった。
20階層まで下り、フロアボスを数体撃破して、20階層のボスが出てくる。
フィールドは海。
今にも沈みそうな船に乗り、フロア最大のボスである魔獣リヴァイアサンに挑む。
「ヘルボルテックスサンダー!」
「ライトニングボール!」
白哉と恋次が雷の魔法を放つ。
浮竹と京楽は、とりあえず手を出さないで見ていることにした。
「ジャッジメントサンダー!」
白哉が、雷の禁忌を放ち、それを千本桜にまとわせてリヴァイアサンの体を切り裂いていくと、リヴァイアサンは最後の咆哮をあげてどーんと海に倒れた。
「やった!俺と白哉さんだけでフロアボス倒せた!」
喜ぶ恋次の背後から、触手が伸びて恋次をからみとった。
「うわ、な、なんだ!?」
「フロアボスはもう1体いたのか!クラーケンだ!今助ける!」
浮竹は、クラーケンの本体めがけてアイシクルブレスを吐いた。
クラーケンは水属性だが、氷に強いというわけでなく、体の大半を凍らせていた。
「恋次!」
「大丈夫っす、白哉さん!ライトニングボール!」
恋次は蛇尾丸という伸縮自在の剣に雷をまとわせて、自分に巻き付いている触手を黒こげにして切り落とした。
「すまぬ、浮竹。援護、感謝する。いけ、千本桜!」
白哉は千本桜を数億の刃にして、そこに雷をまとわせて、クラーケンの凍った体をくだいていく。
「ありゃ、僕の出番はなしかな」
「ないほうがいい。Sランク冒険者としてソロで倒せるくらいでないと、ダンジョン踏破はできないからな」
「それもそうだね。それより、この船沈没しかけてるんだけど」
「もう長くはもたないな」
「浮竹、君は海全体を凍らせること、できる?」
「できるが、範囲が広すぎる。浅い氷しかできないぞ」
「だよねぇ。海岸まで、泳いでいくしかないのかな」
「俺がドラゴン化する。背に乗れ」
浮竹は、人化を解いて本来のムーンホワイトドラゴンの姿になると、京楽を背に乗せた。
それから恋次と白哉を拾い上げて、背中に乗せて空を飛行する。
「うわぁ、羽毛のドラゴン!すっげぇ!」
「ムーンホワイトドラゴンか・・・月竜と呼ばれるだけあって、美しいな」
恋次と白哉は、ふかふかの浮竹の羽毛を手で触っていた。
「いいクッションになりそう」
「ちょっと、恋次君、浮竹の羽でクッションとかそんな作ってみたいようなこと言わない!」
「作ってみたいのか、京楽」
「あ、いや、これは言葉のあやで」
「別にいいぞ。少し羽を抜くくらいでクッションはできるのだろう」
浮竹は、海岸の次の階段のある地点までくると、ドラゴンから人の姿に戻った。
「俺たちが同行するのはここまでだ。フロアボスを撃破できたし、お前たちなら無理をせず危険と判断したら帰還スクロールを使うだろうし」
「ありがとうございました、浮竹さん、京楽さん」
「何、後は二人でがんばってね」
「兄らには感謝の言葉しかでぬ」
白哉と恋次が階段のほうに歩き出したのを確認してから、京楽は浮竹を抱きしめた。
「な、なんだ」
「君の背に乗るのは久しぶりだなぁと思って。愛してるよ、浮竹」
「背に乗せるくらい、いつでもしてやるのに。俺も、愛してる」
二人きりになったものだと思って、キスをする。
「あ、京楽さん、浮竹さん、リヴァイアサン倒したのあんたらだから魔石を・・・・・・」
「・・・・・兄らは、もう少し人目を気にした方がいい」
戻ってきた恋次と白哉にキスシーンを見られて、浮竹は真っ赤になってハリセンを取り出す。
「このあほ!すかたん!ぼけ!万年発情期!」
ハリセンでスパンスパンと叩かれながら、それでも京楽はにまにましていた。
「見られても減るもんじゃなし」
「そういう問題じゃない!アイシクルブレス!」
「もぎゃああああ」
体を凍らされて、京楽は悲鳴をあげる。
「「お幸せに」」
「こ、これでも幸せそうに見える?」
「「見える」」
「あはははは、浮竹、ブレスは簡便。氷耐性あるっていっても、しもやけになっちゃう」
「しもやけになりまくれ!アイシクルブレス!」
「もぎゃあああああああ」
白哉と恋次は、悲鳴をあげる京楽を無視して、21階層に降りていくのだった。
浮竹は、二人がいなくなったことを完全に確認して、アイシクルブレスを止める。
「寒い、寒い!プチファイア!」
体を温める火の魔法を使う京楽。
その頭を、おまけとばかりに浮竹がはりせんをおみまいさせるのだった。
「Sランクダンジョンって広いっすね~」
「出てくるモンスターも、強いぞ」
浮竹は、さっそくでてたガーゴイルにアイシクルブレスを吐いた。
「散れ・・・・千本桜」
白哉は、魔剣千本桜をもっており、それは桜の花びらとなって数億の刃となって敵を切り裂く。
ガーゴイルの石の体を、白哉の千本桜の花の刃はすぱすぱと切っていく。
「こりゃあ、僕たちが同行する必要なかったかもねぇ」
「いや、兄らがいるから安心して戦える」
「サンダースピア!」
京楽は、浮竹の方に向かっていったガーゴイルに魔法を放ち、動きが止まった瞬間に魔剣のドラゴンスレイヤーで粉々にしてしまった。
「ドラゴンスレイヤーか。噂には聞いているが、私の千本桜並みに強いな」
「そりゃ、竜殺しの魔剣だからねぇ。白哉君の千本桜は刃を細かくできるけど、こっちはできないけど、代わりになんでも切れる。ミスリルのインゴットでも切れるよ」
「さすがに、私の千本桜ではミスリルまでは切れない」
「ほら、京楽も白哉も恋次君も、先を行くぞ」
先に進み始めた浮竹のあとを、皆追うのだった。
20階層まで下り、フロアボスを数体撃破して、20階層のボスが出てくる。
フィールドは海。
今にも沈みそうな船に乗り、フロア最大のボスである魔獣リヴァイアサンに挑む。
「ヘルボルテックスサンダー!」
「ライトニングボール!」
白哉と恋次が雷の魔法を放つ。
浮竹と京楽は、とりあえず手を出さないで見ていることにした。
「ジャッジメントサンダー!」
白哉が、雷の禁忌を放ち、それを千本桜にまとわせてリヴァイアサンの体を切り裂いていくと、リヴァイアサンは最後の咆哮をあげてどーんと海に倒れた。
「やった!俺と白哉さんだけでフロアボス倒せた!」
喜ぶ恋次の背後から、触手が伸びて恋次をからみとった。
「うわ、な、なんだ!?」
「フロアボスはもう1体いたのか!クラーケンだ!今助ける!」
浮竹は、クラーケンの本体めがけてアイシクルブレスを吐いた。
クラーケンは水属性だが、氷に強いというわけでなく、体の大半を凍らせていた。
「恋次!」
「大丈夫っす、白哉さん!ライトニングボール!」
恋次は蛇尾丸という伸縮自在の剣に雷をまとわせて、自分に巻き付いている触手を黒こげにして切り落とした。
「すまぬ、浮竹。援護、感謝する。いけ、千本桜!」
白哉は千本桜を数億の刃にして、そこに雷をまとわせて、クラーケンの凍った体をくだいていく。
「ありゃ、僕の出番はなしかな」
「ないほうがいい。Sランク冒険者としてソロで倒せるくらいでないと、ダンジョン踏破はできないからな」
「それもそうだね。それより、この船沈没しかけてるんだけど」
「もう長くはもたないな」
「浮竹、君は海全体を凍らせること、できる?」
「できるが、範囲が広すぎる。浅い氷しかできないぞ」
「だよねぇ。海岸まで、泳いでいくしかないのかな」
「俺がドラゴン化する。背に乗れ」
浮竹は、人化を解いて本来のムーンホワイトドラゴンの姿になると、京楽を背に乗せた。
それから恋次と白哉を拾い上げて、背中に乗せて空を飛行する。
「うわぁ、羽毛のドラゴン!すっげぇ!」
「ムーンホワイトドラゴンか・・・月竜と呼ばれるだけあって、美しいな」
恋次と白哉は、ふかふかの浮竹の羽毛を手で触っていた。
「いいクッションになりそう」
「ちょっと、恋次君、浮竹の羽でクッションとかそんな作ってみたいようなこと言わない!」
「作ってみたいのか、京楽」
「あ、いや、これは言葉のあやで」
「別にいいぞ。少し羽を抜くくらいでクッションはできるのだろう」
浮竹は、海岸の次の階段のある地点までくると、ドラゴンから人の姿に戻った。
「俺たちが同行するのはここまでだ。フロアボスを撃破できたし、お前たちなら無理をせず危険と判断したら帰還スクロールを使うだろうし」
「ありがとうございました、浮竹さん、京楽さん」
「何、後は二人でがんばってね」
「兄らには感謝の言葉しかでぬ」
白哉と恋次が階段のほうに歩き出したのを確認してから、京楽は浮竹を抱きしめた。
「な、なんだ」
「君の背に乗るのは久しぶりだなぁと思って。愛してるよ、浮竹」
「背に乗せるくらい、いつでもしてやるのに。俺も、愛してる」
二人きりになったものだと思って、キスをする。
「あ、京楽さん、浮竹さん、リヴァイアサン倒したのあんたらだから魔石を・・・・・・」
「・・・・・兄らは、もう少し人目を気にした方がいい」
戻ってきた恋次と白哉にキスシーンを見られて、浮竹は真っ赤になってハリセンを取り出す。
「このあほ!すかたん!ぼけ!万年発情期!」
ハリセンでスパンスパンと叩かれながら、それでも京楽はにまにましていた。
「見られても減るもんじゃなし」
「そういう問題じゃない!アイシクルブレス!」
「もぎゃああああ」
体を凍らされて、京楽は悲鳴をあげる。
「「お幸せに」」
「こ、これでも幸せそうに見える?」
「「見える」」
「あはははは、浮竹、ブレスは簡便。氷耐性あるっていっても、しもやけになっちゃう」
「しもやけになりまくれ!アイシクルブレス!」
「もぎゃあああああああ」
白哉と恋次は、悲鳴をあげる京楽を無視して、21階層に降りていくのだった。
浮竹は、二人がいなくなったことを完全に確認して、アイシクルブレスを止める。
「寒い、寒い!プチファイア!」
体を温める火の魔法を使う京楽。
その頭を、おまけとばかりに浮竹がはりせんをおみまいさせるのだった。
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