奴隷竜とSランク冒険者35
ハイエルフの浮竹の心が、元に戻ったと知って、浮竹は自分のことのように喜んだ。
「京楽、元に戻った祝いにいくぞ」
「ええ、祝いにいくの?」
「花束をもっていく。なんの花がいいだろう」
「そうだね。薔薇でいいんじゃない?」
京楽は、適当に言ってみたのだが、浮竹はその案を採用した。
「白薔薇の花束を買って、魔力をこめて青薔薇にして、カスミソウで包んで渡そう」
「白薔薇を青薔薇に?そんなこと、できるの?」
「ハイエルフの俺から、教えてもらった民間魔法だ。消費魔力がでかいが、青い薔薇は価値が高いから、覚えたがるやつが多いらしい。だから、民間魔法だけど禁忌と同じであまり教えないそうだ」
「そんな魔法を、浮竹に」
「ああ。せっかくだから、花束にして渡そうと思う」
浮竹と京楽は、花屋にいくと白薔薇を100本と、カスミソウを買い、綺麗にラッピングしてもらった。
「よし、ハイエルフの俺の元に行くぞ」
ワープポータルをくぐり、空間移動してハイエルフの浮竹の住む神殿へとやってきた。
「快気祝いにきたぞ」
『ああ、ムーンホワイトドラゴンの浮竹かい。あとおまけのもう一人のボクも』
「ボクはおまけじゃないよ!失礼だね!」
京楽同士がけんかしそうなので、浮竹は紅茶が飲みたいとダークネスインフェルノドラゴンの京楽に甘えた。
『仕方ないねぇ。奥に浮竹がいるから、その花束も渡してあげて。いい茶葉が手に入ったから、お茶にしよう』
「ハイエルフの俺!」
浮竹は、ハイエルフの自分に抱きついた。
『わぁ、びっくりした!』
「元に戻ったんだな。俺のことも分かるよな?」
『ああ、心配をかけたようだな。もう大丈夫だ。お前はムーンホワイトドラゴンで、俺の友達。そっちは契約者で冒険者の京楽。ばっちり、思い出したぞ』
「これ、やる!お前のために青薔薇にしたんだ!」
『青薔薇をこんなに・・・・魔力、ごっそりもってかれて疲れたんじゃないか?』
「ああ。でも平気だ。マナポーション飲んだし」
マナポーションとは、安価な魔力を回復する薬だった。
「京楽が作ったマナポーションだから、普通の20倍は回復する」
『お前のところの京楽は器用だな』
「ダークネスインフェルノドラゴンの京楽が、お茶にしようと言っていた。お茶をするのに、俺が新しく覚えた魔法を使ってもいいか?」
『いいけど、俺が書いた魔法か?』
「ちがう。人間が作り出した魔法だ」
『どんな魔法なんだ?』
自分以外が作り出した魔法に興味がわいて、ハイエルフの浮竹は、浮竹の手をとる。
『お茶をいれてきたよ。茶菓子は木苺のタルトだよ』
ダークネスインフェルノドラゴンの京楽がお茶やタルトが置かれたトレイを持ってきて、そこで浮竹は魔法を唱えた。
「クリエイトフラワーワールド」
『わぁ!』
『うわお』
ハイエルフの浮竹と、ダークネスインフェルノドラゴンの京楽は驚いた。
テーブルと椅子以外、あまりものがなかった部屋が、花畑になっていた。
テーブルと椅子はそのままで、一時的に花畑の空間を作り出す魔法だった。
『綺麗だなぁ』
『こんな魔法、あるんだね』
「俺が、Sランクのヒュドラを京楽と一緒に倒した報酬でもらったんだ」
『俺以外が作る魔法は、戦闘魔法だとばかり思っていたが、こんな綺麗な魔法もあるんだな』
浮竹と京楽はテーブルにつき、ハイエルフの浮竹は幻ではない花と花束を手にする。
ダークネスインフェルノドラゴンの京楽は給仕係だった。
4人でお茶をして、どうやって戻ったのとかいろいろ聞いてから、浮竹はハイエルフの浮竹を誘う。
「この魔法は、3時間しか効果がないんだ。花冠つくらないか?これだけ花が咲いているんだ。綺麗な花冠ができると思う」
『いいな。じゃあ、俺はそっちのお前と冒険者の京楽の分を作ろう』
「じゃあ、俺はハイエルフの浮竹とダークネスインフェルノドラゴンの京楽の分を作るな」
2人は、きゃいきゃいとはしゃぎながら花をつみ、花冠を編んでいく。
「かわいい・・・・・・」
『かわいいね』
「珍しく意見が一致したね」
『かわいいものはかわいいから、仕方ないよ』
「京楽、見ろ、できたぞ!」
浮竹が、出来上がった花冠を、ハイエルフの浮竹とダークネスインフェルノドラゴンの京楽の頭にのせる。
ハイエルフの浮竹も、浮竹と京楽の頭に花冠を乗せた。
風が吹き、花びらがさぁぁぁと散っていく。
幻想的な光景に、ハイエルフの浮竹は声も出ないようだった。
「そろそろ時間だな。魔法の効果が切れる」
『俺にも、その魔法を教えてくれないか?』
ハイエルフの浮竹は、生まれて初めて、人間が作り出したその魔法は美しいと思った。
『改良して、もっと効果時間も長くて花の種類も多い魔法にしたい』
「ああ、いいぞ」
浮竹は笑顔で、ハイエルフの浮竹に魔法を教える。
その光景を見て、二人の京楽はかわいいなぁと心から思うのだった。
「京楽、元に戻った祝いにいくぞ」
「ええ、祝いにいくの?」
「花束をもっていく。なんの花がいいだろう」
「そうだね。薔薇でいいんじゃない?」
京楽は、適当に言ってみたのだが、浮竹はその案を採用した。
「白薔薇の花束を買って、魔力をこめて青薔薇にして、カスミソウで包んで渡そう」
「白薔薇を青薔薇に?そんなこと、できるの?」
「ハイエルフの俺から、教えてもらった民間魔法だ。消費魔力がでかいが、青い薔薇は価値が高いから、覚えたがるやつが多いらしい。だから、民間魔法だけど禁忌と同じであまり教えないそうだ」
「そんな魔法を、浮竹に」
「ああ。せっかくだから、花束にして渡そうと思う」
浮竹と京楽は、花屋にいくと白薔薇を100本と、カスミソウを買い、綺麗にラッピングしてもらった。
「よし、ハイエルフの俺の元に行くぞ」
ワープポータルをくぐり、空間移動してハイエルフの浮竹の住む神殿へとやってきた。
「快気祝いにきたぞ」
『ああ、ムーンホワイトドラゴンの浮竹かい。あとおまけのもう一人のボクも』
「ボクはおまけじゃないよ!失礼だね!」
京楽同士がけんかしそうなので、浮竹は紅茶が飲みたいとダークネスインフェルノドラゴンの京楽に甘えた。
『仕方ないねぇ。奥に浮竹がいるから、その花束も渡してあげて。いい茶葉が手に入ったから、お茶にしよう』
「ハイエルフの俺!」
浮竹は、ハイエルフの自分に抱きついた。
『わぁ、びっくりした!』
「元に戻ったんだな。俺のことも分かるよな?」
『ああ、心配をかけたようだな。もう大丈夫だ。お前はムーンホワイトドラゴンで、俺の友達。そっちは契約者で冒険者の京楽。ばっちり、思い出したぞ』
「これ、やる!お前のために青薔薇にしたんだ!」
『青薔薇をこんなに・・・・魔力、ごっそりもってかれて疲れたんじゃないか?』
「ああ。でも平気だ。マナポーション飲んだし」
マナポーションとは、安価な魔力を回復する薬だった。
「京楽が作ったマナポーションだから、普通の20倍は回復する」
『お前のところの京楽は器用だな』
「ダークネスインフェルノドラゴンの京楽が、お茶にしようと言っていた。お茶をするのに、俺が新しく覚えた魔法を使ってもいいか?」
『いいけど、俺が書いた魔法か?』
「ちがう。人間が作り出した魔法だ」
『どんな魔法なんだ?』
自分以外が作り出した魔法に興味がわいて、ハイエルフの浮竹は、浮竹の手をとる。
『お茶をいれてきたよ。茶菓子は木苺のタルトだよ』
ダークネスインフェルノドラゴンの京楽がお茶やタルトが置かれたトレイを持ってきて、そこで浮竹は魔法を唱えた。
「クリエイトフラワーワールド」
『わぁ!』
『うわお』
ハイエルフの浮竹と、ダークネスインフェルノドラゴンの京楽は驚いた。
テーブルと椅子以外、あまりものがなかった部屋が、花畑になっていた。
テーブルと椅子はそのままで、一時的に花畑の空間を作り出す魔法だった。
『綺麗だなぁ』
『こんな魔法、あるんだね』
「俺が、Sランクのヒュドラを京楽と一緒に倒した報酬でもらったんだ」
『俺以外が作る魔法は、戦闘魔法だとばかり思っていたが、こんな綺麗な魔法もあるんだな』
浮竹と京楽はテーブルにつき、ハイエルフの浮竹は幻ではない花と花束を手にする。
ダークネスインフェルノドラゴンの京楽は給仕係だった。
4人でお茶をして、どうやって戻ったのとかいろいろ聞いてから、浮竹はハイエルフの浮竹を誘う。
「この魔法は、3時間しか効果がないんだ。花冠つくらないか?これだけ花が咲いているんだ。綺麗な花冠ができると思う」
『いいな。じゃあ、俺はそっちのお前と冒険者の京楽の分を作ろう』
「じゃあ、俺はハイエルフの浮竹とダークネスインフェルノドラゴンの京楽の分を作るな」
2人は、きゃいきゃいとはしゃぎながら花をつみ、花冠を編んでいく。
「かわいい・・・・・・」
『かわいいね』
「珍しく意見が一致したね」
『かわいいものはかわいいから、仕方ないよ』
「京楽、見ろ、できたぞ!」
浮竹が、出来上がった花冠を、ハイエルフの浮竹とダークネスインフェルノドラゴンの京楽の頭にのせる。
ハイエルフの浮竹も、浮竹と京楽の頭に花冠を乗せた。
風が吹き、花びらがさぁぁぁと散っていく。
幻想的な光景に、ハイエルフの浮竹は声も出ないようだった。
「そろそろ時間だな。魔法の効果が切れる」
『俺にも、その魔法を教えてくれないか?』
ハイエルフの浮竹は、生まれて初めて、人間が作り出したその魔法は美しいと思った。
『改良して、もっと効果時間も長くて花の種類も多い魔法にしたい』
「ああ、いいぞ」
浮竹は笑顔で、ハイエルフの浮竹に魔法を教える。
その光景を見て、二人の京楽はかわいいなぁと心から思うのだった。
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