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奴隷竜とSランク冒険者53

浮竹は、幸せな夢を見ていた。

はじめてできた、女の子の友達に淡い恋心を抱いてる夢だった。

奴隷としてレンタルされて、その貴族の屋敷のお嬢様に浮竹は気に入られて、一時幸せな時間を過ごした。

奴隷ではなく、ドラゴンとしてでもなく、一人の人として扱ってもらえた。

「でね、この文字はこう書くの」

「ものしりなんだな」

「ふふ、十四郎の覚え方がうまいから、ついつい」


ちがうよ。

そこは、君のいるべき場所じゃないよ。


そんな声が聞こえた。

「誰か、何かを言ったのか?」

現実世界では、夢魔に夢を見せられて起きない浮竹に、京楽が声をかけていた。

「だめだ、夢の中にもぐるしかないね。あんまり好きじゃないけど」

京楽は、浮竹の夢の中にもぐりこんだ。

そこは煌びやかな世界だった。

まだ幼い少年の浮竹が、同じ年ごろの少女と仲良さげにしていた。

「君はいらない。この子はボクのものだ」

「あら、何を言っているの?この子はもうあたしのものよ」

「お前は誰だ?」

幼い浮竹が、夢の中にいきなり現れた京楽を見て、首をかしげる。

「浮竹、殴ってもいいからね」

京楽は、幼い少年姿の浮竹を抱き上げて、キスをした。

舌が絡むほどの濃厚なやつを。

「ばか!さかるな!!」

「目覚めたかい?」

「ああ。俺はこの少女・・・・夢魔に、幸せな夢を見せられていたんだな。今の俺は、お前といる今の時間が一番幸せなのに」

浮竹の姿がぼやけて、青年姿になった。

「浮竹、おかえり」

「ただいま?なんか違うな」

「おのれ、こざかしい!夢の中で果てて二度と目覚めぬようにしてやろう!」

「フルムーンキュア」

「ぎやあああああ!!なんだ、この力は!浄化される!?」

浮竹の放ったフルムーンキュアは、退魔の力もあった。

夢魔は悪魔の一種なので、普通の2倍のダメージがいく。

「おっと、浄化の力で綺麗に滅びさせるなんてしてあげないからね。開け、ヘルズゲート」

それは、闇の中の闇に落ちていく魔法。

苦痛と恐怖だけの世界。

「いやあああああああ」

「じゃあね。ばいばい」

「たすけてええ」

「京楽のものの俺に、手を出した罰だ」

「わお、浮竹ってば大胆。誘ってる?」

「あほか!」

夢の中でぽかりと殴られた。

夢魔はヘルズゲートの魔法に飲み込まれて、魂すらも残らなかった。

浮竹が目覚めると、京楽が隣で寝ていた。

「おい、起きろ」

「んー。浮竹、ねぇ、させて?」

「ばか、夢魔に夢を見せられた直後なのに・・・んっ」

京楽は、広いベッドに浮竹を押し倒した。

手慣れた手つきで衣服を脱がしていく。

「ああ!」

浮竹は自分のものを京楽の口にふくまれて、甲高い声を出していた。

「やあああ」

「ふふ、とろとろ。ここもボクをほしがってる」

蕾にローションでぬれた指を侵入させる。

「やあああ、前と後ろ同時はだめえええ」

「いっちゃいなよ。ほら」

「ああああ!!!!」

前立腺を指で刺激されて、口で浮竹のものを追い詰めて、浮竹は前と後ろでいっていた。

「いああああ!!」

「君はボクのものだ・・・・・・」

「あ、春水、こい。俺の中で、精液をぶちまけろ」

「分かったよ」

京楽は衣服を全部脱ぐと、昂ったもので浮竹の蕾を貫いた。

「ひああああああ!!」

「奥、きゅんきゅんしてるね。そんなにボクの精液がほしい?」

「あ、ほしい。孕むくらいにくれ」

「アフターピルのまないと、ほんとに孕んじゃうからねぇ」

「あ、やだ、卵は産みたくない・・・・・」

「今はそんなことより、こっちに集中して?」

ぐちゅりと突き上げられて、浮竹は中いきをしていた。

「あ、ああああ、あ、あ」

真っ白になる思考。

快感が体全体を支配して、もう京楽とのセックスなしでは生きていけない、そんな気分だった。

「もっとちょうだい?」

唇をぺろりと舐める浮竹に、京楽はごくりと喉を鳴らす。

「いくらでもあげるよ?君だけにしかあげないから」

京楽は浮竹の最奥をこじあけて、その中に精液を注ぎ込んだ。

「あ、やああん、子種がいっぱい」

「奥、ぐりぐりされるの好きだよね?」

「ひああああああ!!」

奥をぐりぐりと刺激されて、浮竹は精液を出しながら盛大に中いきしていた。

「あ、またいっちゃう!」

「何度いってもいいよ。ほら、一緒にいこう?」

「ああああ!!!!」

「んっ」

ぐりっと浮竹の奥を抉ると、締め付けが強くなり、浮竹も京楽も同時にいっていた。

「ふふ、もう終わりか?」

浮竹が、唇をなめる。

ドラゴンだけに、性欲は強い。

「何、夜はまだまだはじまったばかりだよ・・・・・愛してるよ、十四郎」

「俺も愛してる、春水」

ディープキスを繰り返しながら、また交わりだす。

京楽と浮竹の、淫靡な夜は更けていくのであった。






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