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奴隷竜とSランク冒険者54

浮竹は、もふもふの刑にされて夢の中でまで、ハイエルフの浮竹にひたすらもふもふされる夢を見ていた。

「んー・・・・・」

「浮竹、どうしたの」

朝起きると、浮竹はちびドラゴンになった。

「ぴぎゃ!」

「え、もふもふしてくれって?」

「ぴぎゃあ」

京楽は、不思議に思いながらもちびドラゴンの浮竹をもふもふする。

「ぴぴー」

案外これが、気持ちいいのだ。

ハイエルフの浮竹はお仕置きのつもりだったろうが、浮竹にはあまりお仕置きになっていなかった。

「朝食食べようか」

「ああ」

人の姿に戻って、浮竹はハイエルフの自分から託されたフルムーンウォールの魔法の使い方を考えていた。

「ハイエルフの俺に教えてもらったフルムーンウォールだが、ダンジョンでスタンピードが起こったりした時に使えそうだな」

「そんなに考え込まなくても、普通に敵の攻撃をはじく盾代わりにすればいいんじゃない?」

「それもそうだな。都市をひとつまるまる結界で覆ってしまえるそうだが、そんなことになる事態がないからな」


浮竹と京楽は、Sランクダンジョンに出かけた。

フロアボスに、炎のドラゴノイドが出てきた。

「炎のブレスがくるよ!」

「フルムーンウォール!!」

それは、神にしか破れない結界。

炎は四散し、浮竹はフルムーンウォールを維持したまま、隙間をあけてそこからアイシクルブレスをはく。

「ぐぎゃあああああああ」

炎が属性だけに、氷は弱点で、浮竹のアイシクルブレスは炎のドラゴノイドによく効いた。

「うなれ、ドラゴンスレイヤー!!」

京楽が、ドラゴノイドの額の魔石を割り、魔剣で心臓も貫く。

「ぎゃあああああ」

断末魔をあげて、ドラゴノイドは消滅した。


「ハイエルフの俺のところにいって、魔法をくれた礼をしないとな。途中の65階層にブラックサーペントがいただろう。あれは高級食材だ。退治して、たくさんもっていこう」

「うん、わかったっよ」

フロアボスはラスボスであったのだが、100階層のボスで、わざわざ65階層にまで戻って、二人はブラックサーペントを狩りまくった。

「ねぇ、浮竹、どれだけ狩るの?」

「フロアにいなくなるまで」

「それって狩りすぎじゃ・・・・やめておいたほうがいい気がするんだけど」

「いいや、高級食材だし、あまれば売ればいい。ということで、狩りまくるぞ」

もうそのフロアにはブラックサーペントの姿が見えなくなるまで狩った。

「これだけあれば、アイテムボックスに保管していればくいらでももつから、帰ろうか」

「そうだね。早く、ハイエルフの君とインフェルノドラゴンのボクのところにいこっか」

京楽は、何気にあの二人がそこそこ好きだった、

インフェルノドラゴンの自分には嫌われていたが、それも徐々に変わり始めている。



「たのもーー!!」

「浮竹、普通にベル鳴らそうよ」

『はいはい。よく来たね。まぁ、あがっていきなよ』

インフェルノドラゴンの京楽が出てきた。

ハイエルフの浮竹は魔法書を製作中らしく、暇だったインフェルノドラゴンの京楽は、二人の訪問者を歓迎した。

『今日も、何か食べに来たの?』

「いや、いつもごちそうになってばかりで悪いと思って、食材をもってきた。ブラックサーペントの肉だ」

『ブラックサーペント・・・・・こっちの大陸にはいないから、高級食材だね』

「ああ。俺たちの大陸でも高級食材だ」

そこに、魔法書を作り終えたハイエルフの浮竹が現れた。

『ブラックサーペント?食材をもらえるのはうれしいが、どれだけあるんだ?』

ハイエルフの浮竹が聞くと、浮竹は答えた。

「ダンジョンの中のブラックサーペント全部狩りつくした」

「ボク、止めたんだよ、一応」

『ダンジョンの中のモンスターを狩りつくした!?まったく、ほかの冒険者のことも考えないといけないだろうが』

「ダンジョンなんて、早いもの勝ちだ」

『まぁ、そうかもしれないけど・・・・そのアイテムポケットに入っているのか?』

ハイエルフの浮竹は、浮竹が手にしているアイテムポケットを渡されて、中身をのぞきこんだ。

『うわぁ。これ、売ったら価格暴落起きる量だな』

「いつも世話になっている礼だ。とっておけ」

『でもなぁ、量が・・・・・』

『浮竹、彼なりの感謝の仕方なんだよ。受け取ってあげなよ』

インフェルノドラゴンの京楽にそう言われて、ハイエルフの浮竹はブラックサーペントの肉がつまったアイテムポケットを受け取った。

『しばらくは、ブラックサーペントの肉を使った料理作るしかないね』

ハイエルフの浮竹は、ブラックサーペントを狩りつくしたことに怒りたいのだが、自分達のためにしてきたことなので、怒れずにいた。

『おい、フルムーンドラゴンの俺。今度から、食材をもってくるときは1週間で使い切れる量にしてくれ。ブラックサーペントの肉、どう見ても10年はもつぞ』

「わかった。木苺ジャムが切れそうなんだ。くれ」

簡潔に求めてくる浮竹に、インフェルノドラゴンの京楽が、木苺ジャムのつまった大瓶をキッチンからもってくる。

『今回おおめにしといたよ。2週間はもつでしょ』

「あまいよ、インフェルノドラゴンのボク。浮竹がその気になると1日でなくなる量だよ」

『食べすぎだね・・・・・・』

「ちゃんと、1日食パン1枚にしてるけど、この量なら食パン3枚にしてもいいな」

『まぁ、また作っておくから、切れたらおいで』

「ああ。あ、ハイエルフの俺、フルムーンウォールの魔法をありがとう。シールド魔法として使っている」

『役にたっているようなら、何よりだ』

ぐううううう。

浮竹の腹のむしがなく。

浮竹は真っ赤になって、京楽を急かせて帰っていく。

『食べていけばいいのにな?』

『いや、ボクたちのために集めてくれたんだから、遠慮してくれたんだろう』


浮竹は、高級宿でルームサービスで食事をしまくり、思い出して木苺ジャムのふたをあけて、指をつっこんでペロリと舐めた。

「やっぱ、この味が一番好きだなぁ」

「ボクらの大陸じゃあ、気候が違うから同じ木苺植えてもうまく実がならないからね」

「京楽の作るブルーベリージャムも好きだぞ?」

「3時のおやつに、せっかくもらったんだから、木苺ジャムを使ったお菓子、一緒に作ってみない?」

「いいのか?俺はダークマターを生み出すから、キッチンには出入り禁止なんじゃ」

「これだけの量のジャムがあれば、少しくらいダークマターになっても大丈夫でしょ」

京楽は、浮竹の壊滅的な料理の腕をましなものにするために、こうして時たま一緒に料理をする。でも、浮竹が作ったものは70%がダークマターになった。

90%だった前よりだいぶ改善されて、京楽も浮竹の料理の少しずつ上達していく様を見るのが、うれしいのだった。

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