忍者ブログ

プログ

小説掲載プログ
03 2025/04 4 6 7 8 9 10 11 1213 14 15 16 17 18 1920 21 22 23 24 25 2627 28 29 30 05

奴隷竜とSランク冒険者56

「おーい、ハイエルフの俺、年末の大掃除の手伝いにきたぞー」

そう言って、浮竹と京楽はハイエルフの浮竹とインフェルノドラゴンの京楽のいる神殿(家)にやってきた。

ちょうど、インフェルノドラゴンの京楽が、散らかった部屋を片付けている途中で、歓迎された。

『とにかく、ものが多くてね。わけのわからないものや不要だと思ったものはこのアイテムポケットに入れて、浄化の魔法で部屋を綺麗にしてくれると助かるよ』

「浄化の魔法で大掃除か。でも、部屋数が大そうだし、大変そうだな」

「浄化の魔法って、掃除用のやつでいいの?」

京楽がそう聞くと、インフェルノドラゴンの京楽は頷いた。

『身を清めるじゃなしに、外に出すかんじの浄化魔法でなんとかなるよ』

京楽は、おせちを作りたいと言い出すので、いったん京楽は部屋の掃除から外れて、キッチンに向かった。

「で、ハイエルフの俺は何をしているんだ?」

『どれも必要だって、捨てようとしているアイテムポケットの中身をあさってるよ』

「ハイエルフの俺・・・・・整理整頓が苦手なんだな」

浮竹は、散らかったハイエルフの浮竹の部屋を見て、ため息をこぼす。

『このはにわは金運を上昇してくれるからいるんだ!』

『いや、絶対ただのゴミでしょ』

『違う、こっちのホウキは自動で部屋を掃除してくれるホウキで・・・』

『で、それに掃除させた結果がこの部屋?』

いつもの2倍に散らかった部屋を見て、インフェルノドラゴンの京楽はホウキを躊躇なくへしおって、ゴミ箱と化したアイテムポケットに入れた。

『ああああ、俺の作品なのに!』

『君って、たまに変なの作るよね』

「こっちはあらかた掃除し終えたぞ」

浮竹が、二人のもとにいくと、ちょうどおせちを作り終えた京楽が、雑煮の入った鍋を手に、キッチンから出てきた。

「お昼にしようか」

『お、いい匂いだな』

『ちょっと、浮竹、その双子のハニワは捨てるからね!』

「ハイエルフの俺の趣味って、変だな」

『ほら、変だとか言われてるよ』

インフェルノドラゴンの京楽がそう言うが、ハイエルフの浮竹は気にしたそぶりも見せずに、双子のハニワを片手に雑煮をもらう。

『俺の趣味は凡人には理解されないんだ』

「とか言ってるぞ?」

『ボクは凡人じゃないけどね・・・・』

インフェルノドラゴンの京楽は不満げであった。

そこへ、京楽が言う。

「ボクの目から見ても、双子のハニワは変な物体だね」

『ほら、人間のボクもこう言ってるよ』

『他人には理解されないんだ。俺の趣味は崇高で・・・・』

「雑煮、食べないのか?全部、食べちゃうぞ?」

浮竹が残った大量の雑煮を、一人で食べつくしてしまいそうな勢いなので、ハイエルフの浮竹も慌てて自分の分の雑煮を確保した。

「食べ終わったら、大掃除の続きだな。ハイエルフの俺の趣味のものはバンバン捨てていく、でいんだな、インフェルノドラゴンの京楽?」

『うん。遠慮も躊躇もなく捨てていいよ』

『少しは遠慮しろーーーー』

雑煮を食べ終わり、ハイエルフの浮竹以外の3人で、神殿内の大掃除を終わらせた。

いらないものがつまったアイテムポケットは3つになっていた。

その中身を、ハイエルフの浮竹が見て、これは必要だこれは不要だと、違うアイテムポケットに入れなおすのに大忙しだった。

「手伝うか?」

『だめだ、俺以外に必要だと分かる者がいない』

「だ、そうだぞ?」

『浮竹?ちょっと、もういらないものがつまったアイテムポケット、いっそそのまま処分しちゃおう。そのほうが、すっきりするしさぁ』

邪悪な笑顔を浮かべて、インフェルノドラゴンの京楽は、まだハイエルフの浮竹が選別していないアイテムポケットを2つ、炎の魔法で燃やしつくしてしまった。

『わぁぁぁぁ、俺の大事なものがいっぱいなくなった!』

『ふう、これですっきりするね。この家も』

『ふふふふ、復元の魔法があることを忘れているな』

ハイエルフの浮竹は、灰になったアイテムポケットに魔法をかけて、燃やされる前の状態に戻すと、それを手に自分の部屋に閉じこもってしまった。

『わかったよ、浮竹。ボクが悪かったから、閉じこもらないで』

『本当か?勝手に捨てたりしないか?』

『うん』

そんな二人を、浮竹と京楽は、たい焼きと緑茶を飲みながら、寛いで見学していた。

『君たち、のんきにお茶してないで、ちょっとは手伝ってよ』

「だって、これはお前たちの問題だろう?俺や京楽が意見をするのは違うと思う」

「ボクもだね。ここは、君自身で片付けないと」

『確かに、それもそうだね。一緒に暮らしているのはボクなんだから』

大掃除をし終えて、浮竹と京楽は帰ることにした。

「何か用事があれば、またいつでも遊びにきてくれ。用事がなくても、ただ遊びにくるだけでもいいいぞ。俺たちも、遊びにくるからな」

『うん』

『またね』

「おせち、二人の分も作っておいたから、よければ食べてね」

京楽は、インフェルノドラゴンの自分からおせちを作る許可を得て、おせちを作ったのだが、ちゃんとハイエルフの浮竹とインフェルノドラゴンの京楽の分も用意していた。

年末年始は、大掃除やら挨拶やら、なんやかんやで忙しい。

年始は王都で過ごすことになりそうなので、年内に挨拶をすませて、浮竹と京楽はかえっていくのであった。

拍手[0回]

PR
URL
FONT COLOR
COMMENT
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
PASS

TRACK BACK

トラックバックURLはこちら
新着記事
(04/05)
(04/03)
(04/02)
(04/01)
(03/31)
"ココはカウンター設置場所"