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好きから始まる物語 初めての夜を共に

「ルキア、もう大丈夫か?」

「ああ、もうなんともない」

ルキアが傷を負ってから半月が経っていた。

最初の頃は大学もバイトも欠席していたが、ルキアが平気そうなので、一護は日常生活に溶け込んでいった。

「今日は、白玉餡蜜作ってやるからな」

「やった!」

そんなことで喜ぶルキアが可愛かった。


夜になり、たつきがやってきた。

「一護、織姫を助けけて!あんたたちの力なら、織姫を刑務所から出すこともできるでしょ!?」

たつき言葉に、一護は首を横に振った。

「もう無理だ、たつき。井上は、自分で罪を犯した。盾舜六花で少し怪我を負わせたくらいなら、謝罪させてなんとかなったが、サバイバルナイフで胸を一突きだぜ。明確な殺意があったし、俺は井上を許せない。もう少しで、ルキアを失うところだった」

「いちごおおおおお・・・・・・・・」

たつきは泣いていた。

たつきを追い出す。

「井上はそうか・・・刑務所に・・・・・」

「助けようなんて思うなよ、ルキア!」

「流石に殺されかけたのだ。そこまで甘くない。たとえ刑務所から出しても、きっとまた私の命を狙う。私が一護、貴様の傍にいる限り」

「井上はもう、10年以上は外に出れない」

「哀れだな・・・恋に狂ったか。私は、例え井上の位置にいても、貴様が他の女とできてしまっても、それを祝福する。でも、井上にはそれができなかったのだな。確かに、尸魂界の私が死んでも罪にはならぬ。だが、それでは意味がない。だから、浦原が記憶置換で、別の人間の女を刺したということにした」

井上は、もう人生そのものが終わった。

「ルキア・・・・胸の傷、見せてくれ」

ルキアが、パジャマのボタンを外して、胸の傷跡を見せてくれた。

酷い傷跡が残っていた。

「これ、4番隊の回道でも治せないのか?」

「そのようだ。井上の特殊な
盾舜六花の力が混ざっていたのだろう。この傷後は、一生残る」

「ごめんな、ルキア。守り切れなくてごめんな・・・・・」

「貴様が謝ることはない。全ての元凶は私にある。私が現世に訪れ、貴様の心をもっていった。貴様を奪われたことを納得できずに、井上は私に手をかけた。
盾舜六花の力ならば、ねじ伏せて言い聞かせることもできた。だが、庇った貴様が血を流すのも厭わず、サバイバルナイフで襲ってきた・・・・私の鬼道を防いで。貴様を手に入れるためならば、私を消しさろうとしていた。私は我慢ならなかった。私を庇って傷を負った貴様を見ても平然としている井上が」

「ルキア・・・・好きだ」

パジャマのボタンを外した格好のまま、押し倒された。

「あ、一護・・・・・」

胸の傷跡に、口づけられた。

好きだと告白して、3か月が経とうとしていた。

どちらともなしに、唇が重なった。

「一護・・・・好きだ。愛している」

「俺もルキア、お前だけを愛してる。好きだ」

ルキアのパジャマを脱がせて、下着も脱がせた。

「ああっ!このよな姿、見るな・・・・・」

「すげー綺麗だ」

「私だけなんてずるい・・・一護、貴様も裸になれ」

ほどよく筋肉がついた、鍛え上げられた体が露わになる。

「いちご・・・・・・」

何度も口づけあった。

「ふあ・・・・・」

深いディープキスを繰り返すと、アメジストの瞳はとろけて、とろんとした瞳でこっちを見てきた。

「一護。貴様は、私のものだ・・・・・・」

「ああ。俺のはお前のものだ」

醜い傷跡に何度も口づけして、ささやかな膨らみしかもたぬ胸を手で触る。

「こんな胸・・・・井上の、豊満な胸に比べれば・・・・」

「俺は、巨乳より貧乳派だから」

「恥ずかしいことを・・・・・」

ルキアの胸をもみしだき、先端を口に含むと、ルキアは一護の下で身じろいだ。

「ああ・・・・・」

「もっと声、聞かせて?」

すでに潤い、濡れてしまっている秘所に指を差し入れる。

「あああ!」

ぐっと、秘所の天井付近をこすりあげて、指を折りまげてやると、ルキアはいってしまった。

「あああ!」

「続けても、大丈夫か?」

「あ、来い、一護・・・・・・」

何度か指で秘所の前立腺を刺激し、陰核をつまみあげると、ルキアは啼いた。

「ああ、いい・・・・・・」

ゆっくりと、ルキアの中に一護は己を埋めた。

ぶちぶちと音を立てて、処女膜が破れる。

血が、太ももを伝った。

「あ・・・・・」

「俺のものだ、ルキア」

「ああ!」

貫いて揺さぶると、ルキアは一護の背中に手を回した。

「ひう!」

中を抉られて、息が止まった。

「ルキア、ちゃんと息して」

「あ・・・・いちごおお」

快感で泣きじゃくるルキアの頭をなでて、突き上げると、キュウ中が締まった。

一護は、ルキアの中に欲望を吐き出した。

「あと1回してもいいか?」

「好きにせよ・・・・やっと、本当に結ばれたのだ」

一度ルキアの中から引きぬいて、ティッシュをとって流れ落ちた血をふき取った、

「本当に、始めだったんだな」

「たわけ!私が操を差し出すなど・・例え相手が恋次であろうが、あり得ぬ!」

「俺が、始めてで最後の相手だ」

「ああん」

再びルキアの中に侵入した。

ルキアの中は、一度交わったせいで、スムーズに入ることができた。

「あ、あ、あ・・・・」

一護が与える振動に、ルキアが声を漏らす。

「ああ・・・一護・・・・」

ルキアの流す涙を、唇で吸い取る。

「一緒にいこう、ルキア」

「ひあああああ!」

前立腺をすりあげていく一護の動きに、耐えきれなくなった体が逃げるようずり上がる。

それを制して、一護はルキアの子宮の中ので白濁した液体を迸らせた。

「ひん・・・・・」

びくりと、ルキアの体が痙攣する。

びくんびくんと、何度もいくルキアの体を抱き締めた。

「俺だけのものだ、ルキア」

「あああっ、いちごおおお」

ルキアは、がくりと意識を失った。

「ごめんな、ルキア。初めてなのに・・・・」

ルキアの体を濡れたタオルでふいて清めて、服を着せて一緒のベッドで丸くなって眠った。

ルキアの細い体を抱き締める。

醜い胸の傷跡を指で辿りながら、自分の方に抱き寄せて眠った。


「ん・・・いちご?」

「目、覚めたかルキア」

「腹がすいた・・・・」

今日は、大学が休みだった。珍しいことに、一護のバイトも休みだった。

「今日はデートしようぜ」

「腰が痛いのだが・・・・」

「若いから大丈夫!」

「そういう問題なのか?」

一護が起き出して、スクランブルエッグを作ってくれた。

トーストをかじりながら、ルキアは幸せそうな笑みを零した。

「どうしたんよ?」

「貴様と、また一歩未来を踏み出した・・・・・」

一護も微笑む。

「お弁当作っていくから、動物園にでもいこう」

ああ、幸せだ。

私は、こんなに幸せでいいのであろうか?

ルキアは黙っていた。

尸魂界に戻る時間が迫っていることを。

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