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好きなものは好き

ルキアが好きだった。

でもルキアには恋次がいて。

でも、思いを告げぬまま終わらせる気はなかった。

大戦が終わって3年。一護は大学4年生になっていた。

ドイツ語の翻訳家を目指して、ドイツ語を身につけた。大きくはないが、出版社から翻訳の依頼を受けて就職も決まっていた。

「ルキア・・・・・・」

今はここにいない、彼女を思い出す。

ルキアは、月に2度くらいは一護の家に遊びに来た。

そのまま泊っていく日もある。

ある日、遊びにきたルキアに真剣な話があると切り出した。

「その、お前は恋次と付き合っていて、今更だと思うだろうけど・・・」

ルキアはきょとんとしていた。

「私は恋次と付き合ってなどいないぞ?」

「ええ!?だって、恋次のことが好きだって・・・・」

「ああ、家族としてな。兄様を好きな気持ちに似ている」

「なんだよそれ・・・」

ずっと遠慮していたのがばかみたいだった。

「あのな、俺はルキアのことずっと好きで」

「知っておる。私は、だから一護の家に泊まりにきているのだ」

一護は、顔を真っ赤にした。

「じゃあ、ルキアも俺のことを?」

「ああ、好きだ。男女の恋愛感情で。1年前に好きだと告げたであろう」

思い出す。確か、白哉も恋次も一護も好きだと言っていた記憶があった。





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