始祖なる者、ヴァンパイアマスター23
ブラッディ・ネイに呼ばれて、浮竹は京楽と共に血の帝国に来ていた。
建国8千年を祝う、式典があったのだ。
国中が祭りで、皆は楽しみながら騒いだ。
浮竹と京楽も、祭りの喧騒に飲みこまれて、宮殿で行われる式典に参加しながら、最高級のワインを口にしていた。
式典といっても、ブラッディ・ネイが創造神ルシエードの像に、建国8千年の祝い事を述べて、あとは立食会形式のパーティーとなった。
後宮の寵姫たちは全て呼ばれているので、会場の人数は圧倒的に少女が多かった。
「兄様、楽しんでる?」
「そこそこにな」
「浮竹、ワインはほどほどにしなよ。君、酔うと脱ぎ出す癖があるんだから」
「分かっている。もう少し、飲むだけだ」
そう言って、浮竹はワイングラスを開けていく。
「ねぇ、兄様。このワインは、特別製なんだ。ボクが特別に作らせたものなんだよ。飲んで?」
ブラッディ・ネイは、青いワインを浮竹に進めた。
浮竹が、中身を口移しで京楽にも飲ませた。
「あ、兄様、余計なことを・・・・・」
「ん?・・・体が熱い・・・・・」
「あ、僕も・・・・」
気づくと、二人の体は女性のものになっていた。
「なんだこれは!ブラッディ・ネイ、お前、また変な魔法をワインにかけたな!?」
「ううん、これは男性が女性になる薬だよ。松本乱菊って魔女から取り寄せたんだ」
「乱菊、こんなもの作っているのか・・・・・」
浮竹は、ぶかぶかになった衣服を、着にくそうにしていた。
「兄様ともじゃひげ、たまには違う楽しみ方してみれば?後宮の奥の館を貸してあげるから、二人でいちゃつくといいよ。兄様も、ボクの気持ちが分かると思うから」
そう言って、ブラッディ・ネイは寵姫たちを構いに、戻ってしまった。
-------------------------------------------
「なぁ、京楽・・・・体が熱くないか」
「熱いね・・・・媚薬の成分、絶対に入ってるよ」
「後宮の奥の館が開いているらしい。俺は、このままじゃそこらの男を求めてしまいそうだ。京楽、お前がいいなら、このまま・・・・・」
「浮竹、歩ける?」
「なんとか」
浮竹は長い白髪に翡翠の瞳をもつ美女に、京楽もまた長い黒髪に鳶色の瞳をもつ美女になっていた。
「お前、女体化すると、美人だな」
「そういう浮竹も、いつも美人だけど、更に美人だね」
二人して、熱い息を吐く。
二人は、よろよろとお互いを支え合って、後宮の奥の館にやってきた。
ベッドに腰かけると、舌が絡み合うキスをした。
どちらからともなく、衣服を脱いで裸になった。
「ああっ」
浮竹は、秘所が濡れているのに気づき、真っ赤になった。
「大丈夫、浮竹、僕も同じだから」
胸の膨らむみを揉みしだいてくる京楽の手は、しかし優しく、胸の先端を舐めて転がすと、浮竹は母乳を出していた。
「や、なんでぇ。十四郎の子、孕んじゃった?」
「僕が男なら、孕ませているけど、あいにく僕も女の子だから、体質じゃないかな」
「やぁぁあ」
「君のミルク、甘いね。僕が全部飲んであげる」
京楽は、浮竹の胸をもみしだき、浮竹の母乳を全て吸うように、胸を吸い上げた。
「あああ!」
京楽は、浮竹の鎖骨に噛みつく。
「んあっ」
そのまま、うなじから鎖骨、胸、へそにかけてキスマークを残していく。
「ああ、いつものものがないから、君を貫けない。残念だよ」
そう言いながら、京楽は濡れている浮竹の秘所に舌を這わせた。
「やああ、だめえええ」
浮竹は身を捩るが、京楽がそれを許さなかった。
浮竹の秘所から溢れ出てくる、甘い蜜を吸い上げて、陰核を指でつまむと、ビクンと浮竹は体をしならせていっていた。
「やああぁぁあ!!」
「浮竹は、女の子になっても、エロいね」
「やあああ」
浮竹の秘所に舌をいれて、抉ってみる。
天井のあたりにある、感じる場所をしつこく舌でなめてから、指を入れた。
「あああ!」
「指だけじゃ物足りないけど、仕方ないね」
何度も指で天井をこすりあげられて、浮竹は乱れた。
「やああん」
「浮竹の蜜、甘くておいしい」
ぷしゅわああ。
浮竹は、感極まって潮をふいていた。
「春水、ごめんなさい、春水」
恥ずかしそうに、浮竹は泣きながら謝る。
「君が潮をふくのは、男の子の体ででも同じでしょ?」
「やああん」
陰核にかじりつき、舌で突いてやると、浮竹はまたいっていた。
「ああ・・・・・」
ブラッディ・ネイが貪る快楽が、少しだけ分かった気がした。
今度は、浮竹が京楽を押し倒していた。
ほんのりピンクに染まった肌をみせながら、情欲で満ちた眼差しを向ける。
「今度は、俺がお前を気持ちよくさせてやる」
「十四郎?無理はしなくていいんだよ」
「いや、する」
浮竹は、自分のものより豊かな京楽の胸を揉みしだき、先端を口に含んだ。
「んっ」
「春水、もっと声聞かせて」
「だめだよ、十四郎」
「春水、愛してる。好きだ、春水」
京楽の溢れる蜜をすすり、秘所に自分が京楽にされたことを真似た。
「んっ」
京楽が、顔を手で隠した。
「もっと見せて、春水。お前の感じている顔が見たい」
「十四郎・・・・」
浮竹が、京楽の秘所に指をいれる。
京楽は、必死に我慢していたが、潮をふいていた。
「ああ、十四郎、十四郎」
「俺はここにいるぞ、春水」
京楽は、女の体ではじめてオーガズムでいくということを体験した。
その味わったことのない快楽の海に溺れていた。
「ああ、女の子の体も悪くないね。乱菊ちゃんってば、こんな薬作ったりして・・・今度、取り寄せようか。浮竹を女の子のまま犯したら、赤ちゃんできちゃうのかな?」
「やっ、春水」
京楽は、快楽の海をやり過ごしてから、浮竹に口づける。
舌を絡ませあって、お互いの秘所に指を入れあって、感じる部分を指でぐりぐりと刺激しあいながら、二人は同時にいっていた。
「あああん!」
「くっ・・・」
京楽は、浮竹のように淫らに喘ぐことはなかったが、女の体で感じることを、楽しんでいた。
「お風呂いこうか。洗いっこしよう」
「あ、春水、春水」
指を引き抜かれていく感触に、これ以上はないのだと、少し寂しい気持ちを覚えた。
------------------------------------------------------------
お互い泡だらけになって、互いの肌で体を洗いあっていた。
「いいなぁ、春水は胸がでかくて。俺はなんか小さい」
「小ぶりの君の胸は、かわいいし、形も整っていていいかんじだよ」
京楽は、胸についた泡で、浮竹の背中を洗った。
「んっ」
指を、そっと秘所に入れる。
「んあああ!」
ぬるぬるの泡だらけであったが、愛液がとぷとぷと溢れてきた。
「十四郎、愛してるよ」
「あ、春水・・・・・」
シャワーを取り出して、強に設定すると、それを浮竹の秘所にあてがった。
「いやあああああああ!!!」
シャワーの熱の勢いに、浮竹はびくんびくんと体を反応させて、いっていた。
「春水、刺激が、強すぎて、変になるぅ」
「もっといっって、僕の十四郎」
「ああああ!」
シャワーを外して、京楽は浮竹と口づけあい、互いを貪った。
「や、ミルクでる」
「君の体液も、全部僕のものだ」
にじみ出る母乳を舐めとって、ぺろりと唇を舐めた。
「春水、美人だ」
「それはどうも。でも、十四郎のほうが、僕より美人だよ」
「あああ、春水、春水!」
京楽に指で秘所を抉られて、浮竹はいきながら、京楽の名を呼んだ。
「女の子の体って、男と違って出し終わったらもう終わりじゃないのが、いいね」
「やあああ、もう何十回もいってる。春水、もうやだぁ」
泣きじゃくる浮竹をあやしながら、髪を洗ってやった。
そのまま、体をもう一度普通に洗い、髪を洗って風呂から出る。
用意されていたバスローブを身にまとって、京楽は筋力は落ちているが、それでも力はあるほうなので、ぐったりとしてる浮竹を抱き抱えて、ベッドに戻った。
「もうやぁ」
「もうしないよ。お風呂にも入ったし」
「十四郎・・・・」
「ん?」
「愛してる。今度、乱菊からこの薬買おう。女の体で、お前の相手をしてみたい」
真っ赤になりながらそんなことを言う浮竹が愛しくて、京楽は頷きながら、その白い髪を撫でて、二人で眠りにつくのだった。
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「やぁ、おはよう」
「ブラッディ・ネイ・・・・」
「乱菊の薬を、楽しんでくれたかい?」
浮竹と京楽の体は、元の男のものに戻っていた。
「悪くはなかった」
「そうでしょ、兄様。男同士で睦み合うのも悪くはないけど、女同士でもいいでしょ。昨日はたっぷり、京楽と楽しんだようだね」
浮竹は真っ赤になって、ブラッディ・ネイを睨んだ。
「ああ、ボクの兄様はかわいいなぁ。女の子になった兄様を襲いたかったけど、絶対京楽に殺されるから、京楽も女にしておいて正解だったね」
女あった間は、魔力が落ちてまともに魔法も使えなかった。
多分、薬の副作用だろう。
「ブラッディ・ネイ。今回はお前の仕出かしたことを不問にするが、今度勝手に薬をもったら、寵姫を全て取り上げるからな」
「それは酷すぎじゃない、兄様」
「う、うるさい!」
浮竹は、耳まで真っ赤になって、ブラッディ・ネイの頭に拳骨をくれてやると、京楽を伴って後宮の館を後にする。
「ひげもじゃ」
「なんだい」
「これ、乱菊の薬。キミにあげるよ。乱菊は通常じゃ取り扱ってない秘薬だから、性別転換の薬はこれしかない。兄様を女体化させて、楽しむといいよ」
そう言われて、京楽はびっくりした。
「ブラッディ・ネイ、君は浮竹が好きなんだろう。敵に塩を送るような真似を、何故する?」
「さぁ、何故だろうね?ボクが寵姫たちを愛し愛されるように、兄様にもいろんな愛を知ってほしいからかもね?」
京楽は、女体化するという秘薬を、こっそり懐にしまいこんだ。
浮竹と京楽は、白哉に頼んで作らせたラフな格好をして、ブラッディ・ネイの宮殿で朝食をとった。
式典があったので、白哉、恋次、ルキア、一護、冬獅郎も宮殿に泊まったらしかった。
祭りは、3日続けて行われる。
浮竹と京楽は、白哉たちと会話をして、昼食を食べてから古城に戻っていた。
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「浮竹」
「なんだ?」
「実は、ブラッディ・ネイから、乱菊ちゃんの性別転換の秘薬をもらったんだ。今夜、使ってみてもいいかい?」
浮竹は真っ赤になって震えていた。
「ごめん、無理なこと頼んで」
「い」
「え?」
「使って、いい・・・・・」
「本当に!?」
浮竹は真っ赤になって、京楽を張り倒していた。
「ただし、今夜だけだ!分かったな!」
「浮竹、嬉しいよ」
その夜、風呂からあがった後、浮竹は乱菊の女体化する秘薬を飲んだ。
白い髪に翡翠の瞳の美女がいた。
「十四郎、愛してるよ」
舌を絡ませないながら、口づけた。
「なんか、変なかんじだ、春水」
「何が?」
「いつもなら、興奮して勃起するに、勃つものがない」
「そりゃ、女の子だからねぇ」
そっと、浮竹の秘所に手を這わせる京楽。
「濡れてるね。男の子の浮竹も、甘い蜜を零して濡れるけど、また違ったかんじだね?」
「や、男の時と、比べるな・・・・」
浮竹をベッドに押し倒す。
浮竹は、女の体で京楽を受け入れるのは初めてなので、緊張していた。
「もっとリラックスして?怖がることは、何もないよ」
「でも・・・・・」
「愛してるよ、十四郎」
衣服を全部脱がせて、京楽も衣服を脱いだ。
「たっぷり、かわいがってあげる」
「あ、春水の子を、孕んでやる」
京楽は、ささやかな膨らみの浮竹の胸を揉んで、右の心臓の位置の胸に噛みつき、吸血した。
「あああ!」
胸の先端を口に含み、滲み出てきた母乳を吸い取る。
とてつもなく甘かった。
浮竹の体液は、京楽にとっては全て甘い。他の者でも、甘さを感じることができる。
それは、始祖であるが故の、神の愛の呪いのせいだった。
「十四郎、かわいい」
「あ、春水!」
京楽は、浮竹の秘所に舌を這わせた。
「やああん」
「きもちいでしょ、ここ」
「や、きもちい、もっと、もっと」
秘所の天井あたり、いわゆるGスポットを舌でぐりぐりと刺激すると、浮竹は体をくねらせた。
「あああ!」
いってしまっていた。
指を入れて、Gスポットを刺激してやる。
「やああ、春水、春水、早く来てくれ」
「十四郎、たっぷり子種受け取って、孕んでね?」
「あ、春水の子種受けて孕むから、早く!」
京楽は、猛った己のもので浮竹の秘所を貫いた。
「ああああ!!」
女の体は、自然と濡れる。
ローションの助けなしに、浮竹は京楽のものを、受け止めていた。
「あ、痛っ」
「十四郎、大丈夫?」
ぶちっと音がして、秘所から血が流れ出でた。
「大変だ、何処か怪我を!」
抜き去ろうとする京楽のものを締め付けて、浮竹は首を振った。
顔が赤かった。
「処女膜が、多分、破れたんだと思う」
その言葉に、京楽は目を見開いてから、浮竹を優しく抱きしめた。
「そうか、初めてだもんね」
「あああ、もう、待てない。早く、子種を注いで俺を孕ませろ」
京楽は、浮竹のGスポットを何度も抉りながら、突き上げた。
柔らかな体だった。
「女の子の君も素敵だ」
「あ、や・・・・・ああああ!」
陰核をつまみあげられて、浮竹はいっていた。
そのまま、京楽のものがコンコンと子宮口をノックする。
「やああ!」
「ほら、約束の子種だよ。たっぷり受け取ってね」
子宮口の中まで侵入してきた京楽は、浮竹の子宮にたっぷりと濃い子種を注ぎ込んだ。
それを、浮竹はうっとりとした表情で迎えいれる。
「血を・・・血を、吸ってくれ」
「そういえば、女の子同士の時は、血を吸っていなかったね。今、吸ってあげるからね」
浮竹の柔らかな太ももに噛みつき、ごくりと血を飲む。
「ああああ!」
浮竹は、京楽に子種を注がれながら、血を吸われていっていた。
「やああ、頭、おかしくなる、春水の子、孕んだ・・・・・」
「孕んじゃった?それはよかったね」
京楽は、一度引き抜くと、また浮竹の秘所を貫いた。
「あああ!!!」
「何度いってもいいよ。僕ので感じて、いっちゃって?」
「あ、ああ・・・・・・・・・」
ぷしゅわああと、勢いよく浮竹が潮をふいた。
それを舐めあげながら、京楽また浮竹の子宮の中に精子を注ぎ込んだ。
そのまま、激しく睦み合い、気づくと浮竹は意識を失っていた。
---------------------------------------------------------------
「ん・・・・・・」
「気づいたかい?」
「俺は・・・・?」
「気のやりすぎで、意識を失っていたんだよ。お風呂には入れてあげたから」
もう、男の体に戻っていた。
「なんだ、もう元に戻ったのか」
少しつまらなさそうに、浮竹はバスローブを着た己の腹を撫でた。
「せっかく、京楽の子を孕んだのに、元に戻ってしまっては産めない」
「赤ちゃん、産みたかったの?」
そう聞くと、浮竹は頬を染めた。
「愛しい男との間に子を欲しいと思うのは、変か?」
「いや、変じゃないよ。その気になれば、魔法や呪術でなんとかなるだろけど、浮竹への負担が大きすぎる。ご免だけど、諦めて」
「ああ、最初から本気で、子を作りたいとは思っていない」
その言葉に、京楽がほっとする。
「君は今のままでも、十分にかわいくて綺麗でエロくて妖艶で・・・・・・」
途中で、浮竹に唇を奪われて、京楽は最後まで言えなかった。
「愛している、京楽」
「僕も、愛してるよ、浮竹」
二人は、睦み合う時だけ、お互いの下の名を呼び合う。
「まだ夜明けには、時間がある。もう一度、眠ろう」
「ああ」
二人は、穏やかな眠りに入っていくのだった。
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「兄様。ついに手に入れた、兄様」
魔女、松本乱菊の薬で女体化したまま交わった浮竹は、体が元に戻る前はすでに、受精していた。
実の兄の浮竹の受精した卵子を、呪術で手に入れた。
それを寵姫の腹に入れて、魔法をかけて猛スピードで育てあげた。
寵姫の腹にいれて、僅か3日でその寵姫は臨月を迎え、浮竹と京楽の子を産んだ。
「始祖の子。名前は、なんにしようか?」
女の子だった。
赤子は僅か1週間で、12歳くらいの、ブラッディ・ネイ好みの美少女に成長していた。
白い髪に、緑と鳶色の瞳のオッドアイを持つ、美少女だった。
「ブラッディ・エターナル。今日から、キミはそう名乗るといい」
「ブラッディ・エターナル・・・・あたしは、始祖浮竹と血族京楽の子。同時に、ブラッディ・ネイ、あなたのもの・・・・・」
ブラッディ・ネイはブラッディ・エターナルに口づけた。
「兄様の子・・・・愛してるよ。兄様の代わりに、ボクを愛してね?」
始祖浮竹とそっくりなブラッディ・エターナルは、ブラッディ・ネイの言葉に、頷くのであった。
建国8千年を祝う、式典があったのだ。
国中が祭りで、皆は楽しみながら騒いだ。
浮竹と京楽も、祭りの喧騒に飲みこまれて、宮殿で行われる式典に参加しながら、最高級のワインを口にしていた。
式典といっても、ブラッディ・ネイが創造神ルシエードの像に、建国8千年の祝い事を述べて、あとは立食会形式のパーティーとなった。
後宮の寵姫たちは全て呼ばれているので、会場の人数は圧倒的に少女が多かった。
「兄様、楽しんでる?」
「そこそこにな」
「浮竹、ワインはほどほどにしなよ。君、酔うと脱ぎ出す癖があるんだから」
「分かっている。もう少し、飲むだけだ」
そう言って、浮竹はワイングラスを開けていく。
「ねぇ、兄様。このワインは、特別製なんだ。ボクが特別に作らせたものなんだよ。飲んで?」
ブラッディ・ネイは、青いワインを浮竹に進めた。
浮竹が、中身を口移しで京楽にも飲ませた。
「あ、兄様、余計なことを・・・・・」
「ん?・・・体が熱い・・・・・」
「あ、僕も・・・・」
気づくと、二人の体は女性のものになっていた。
「なんだこれは!ブラッディ・ネイ、お前、また変な魔法をワインにかけたな!?」
「ううん、これは男性が女性になる薬だよ。松本乱菊って魔女から取り寄せたんだ」
「乱菊、こんなもの作っているのか・・・・・」
浮竹は、ぶかぶかになった衣服を、着にくそうにしていた。
「兄様ともじゃひげ、たまには違う楽しみ方してみれば?後宮の奥の館を貸してあげるから、二人でいちゃつくといいよ。兄様も、ボクの気持ちが分かると思うから」
そう言って、ブラッディ・ネイは寵姫たちを構いに、戻ってしまった。
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「なぁ、京楽・・・・体が熱くないか」
「熱いね・・・・媚薬の成分、絶対に入ってるよ」
「後宮の奥の館が開いているらしい。俺は、このままじゃそこらの男を求めてしまいそうだ。京楽、お前がいいなら、このまま・・・・・」
「浮竹、歩ける?」
「なんとか」
浮竹は長い白髪に翡翠の瞳をもつ美女に、京楽もまた長い黒髪に鳶色の瞳をもつ美女になっていた。
「お前、女体化すると、美人だな」
「そういう浮竹も、いつも美人だけど、更に美人だね」
二人して、熱い息を吐く。
二人は、よろよろとお互いを支え合って、後宮の奥の館にやってきた。
ベッドに腰かけると、舌が絡み合うキスをした。
どちらからともなく、衣服を脱いで裸になった。
「ああっ」
浮竹は、秘所が濡れているのに気づき、真っ赤になった。
「大丈夫、浮竹、僕も同じだから」
胸の膨らむみを揉みしだいてくる京楽の手は、しかし優しく、胸の先端を舐めて転がすと、浮竹は母乳を出していた。
「や、なんでぇ。十四郎の子、孕んじゃった?」
「僕が男なら、孕ませているけど、あいにく僕も女の子だから、体質じゃないかな」
「やぁぁあ」
「君のミルク、甘いね。僕が全部飲んであげる」
京楽は、浮竹の胸をもみしだき、浮竹の母乳を全て吸うように、胸を吸い上げた。
「あああ!」
京楽は、浮竹の鎖骨に噛みつく。
「んあっ」
そのまま、うなじから鎖骨、胸、へそにかけてキスマークを残していく。
「ああ、いつものものがないから、君を貫けない。残念だよ」
そう言いながら、京楽は濡れている浮竹の秘所に舌を這わせた。
「やああ、だめえええ」
浮竹は身を捩るが、京楽がそれを許さなかった。
浮竹の秘所から溢れ出てくる、甘い蜜を吸い上げて、陰核を指でつまむと、ビクンと浮竹は体をしならせていっていた。
「やああぁぁあ!!」
「浮竹は、女の子になっても、エロいね」
「やあああ」
浮竹の秘所に舌をいれて、抉ってみる。
天井のあたりにある、感じる場所をしつこく舌でなめてから、指を入れた。
「あああ!」
「指だけじゃ物足りないけど、仕方ないね」
何度も指で天井をこすりあげられて、浮竹は乱れた。
「やああん」
「浮竹の蜜、甘くておいしい」
ぷしゅわああ。
浮竹は、感極まって潮をふいていた。
「春水、ごめんなさい、春水」
恥ずかしそうに、浮竹は泣きながら謝る。
「君が潮をふくのは、男の子の体ででも同じでしょ?」
「やああん」
陰核にかじりつき、舌で突いてやると、浮竹はまたいっていた。
「ああ・・・・・」
ブラッディ・ネイが貪る快楽が、少しだけ分かった気がした。
今度は、浮竹が京楽を押し倒していた。
ほんのりピンクに染まった肌をみせながら、情欲で満ちた眼差しを向ける。
「今度は、俺がお前を気持ちよくさせてやる」
「十四郎?無理はしなくていいんだよ」
「いや、する」
浮竹は、自分のものより豊かな京楽の胸を揉みしだき、先端を口に含んだ。
「んっ」
「春水、もっと声聞かせて」
「だめだよ、十四郎」
「春水、愛してる。好きだ、春水」
京楽の溢れる蜜をすすり、秘所に自分が京楽にされたことを真似た。
「んっ」
京楽が、顔を手で隠した。
「もっと見せて、春水。お前の感じている顔が見たい」
「十四郎・・・・」
浮竹が、京楽の秘所に指をいれる。
京楽は、必死に我慢していたが、潮をふいていた。
「ああ、十四郎、十四郎」
「俺はここにいるぞ、春水」
京楽は、女の体ではじめてオーガズムでいくということを体験した。
その味わったことのない快楽の海に溺れていた。
「ああ、女の子の体も悪くないね。乱菊ちゃんってば、こんな薬作ったりして・・・今度、取り寄せようか。浮竹を女の子のまま犯したら、赤ちゃんできちゃうのかな?」
「やっ、春水」
京楽は、快楽の海をやり過ごしてから、浮竹に口づける。
舌を絡ませあって、お互いの秘所に指を入れあって、感じる部分を指でぐりぐりと刺激しあいながら、二人は同時にいっていた。
「あああん!」
「くっ・・・」
京楽は、浮竹のように淫らに喘ぐことはなかったが、女の体で感じることを、楽しんでいた。
「お風呂いこうか。洗いっこしよう」
「あ、春水、春水」
指を引き抜かれていく感触に、これ以上はないのだと、少し寂しい気持ちを覚えた。
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お互い泡だらけになって、互いの肌で体を洗いあっていた。
「いいなぁ、春水は胸がでかくて。俺はなんか小さい」
「小ぶりの君の胸は、かわいいし、形も整っていていいかんじだよ」
京楽は、胸についた泡で、浮竹の背中を洗った。
「んっ」
指を、そっと秘所に入れる。
「んあああ!」
ぬるぬるの泡だらけであったが、愛液がとぷとぷと溢れてきた。
「十四郎、愛してるよ」
「あ、春水・・・・・」
シャワーを取り出して、強に設定すると、それを浮竹の秘所にあてがった。
「いやあああああああ!!!」
シャワーの熱の勢いに、浮竹はびくんびくんと体を反応させて、いっていた。
「春水、刺激が、強すぎて、変になるぅ」
「もっといっって、僕の十四郎」
「ああああ!」
シャワーを外して、京楽は浮竹と口づけあい、互いを貪った。
「や、ミルクでる」
「君の体液も、全部僕のものだ」
にじみ出る母乳を舐めとって、ぺろりと唇を舐めた。
「春水、美人だ」
「それはどうも。でも、十四郎のほうが、僕より美人だよ」
「あああ、春水、春水!」
京楽に指で秘所を抉られて、浮竹はいきながら、京楽の名を呼んだ。
「女の子の体って、男と違って出し終わったらもう終わりじゃないのが、いいね」
「やあああ、もう何十回もいってる。春水、もうやだぁ」
泣きじゃくる浮竹をあやしながら、髪を洗ってやった。
そのまま、体をもう一度普通に洗い、髪を洗って風呂から出る。
用意されていたバスローブを身にまとって、京楽は筋力は落ちているが、それでも力はあるほうなので、ぐったりとしてる浮竹を抱き抱えて、ベッドに戻った。
「もうやぁ」
「もうしないよ。お風呂にも入ったし」
「十四郎・・・・」
「ん?」
「愛してる。今度、乱菊からこの薬買おう。女の体で、お前の相手をしてみたい」
真っ赤になりながらそんなことを言う浮竹が愛しくて、京楽は頷きながら、その白い髪を撫でて、二人で眠りにつくのだった。
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「やぁ、おはよう」
「ブラッディ・ネイ・・・・」
「乱菊の薬を、楽しんでくれたかい?」
浮竹と京楽の体は、元の男のものに戻っていた。
「悪くはなかった」
「そうでしょ、兄様。男同士で睦み合うのも悪くはないけど、女同士でもいいでしょ。昨日はたっぷり、京楽と楽しんだようだね」
浮竹は真っ赤になって、ブラッディ・ネイを睨んだ。
「ああ、ボクの兄様はかわいいなぁ。女の子になった兄様を襲いたかったけど、絶対京楽に殺されるから、京楽も女にしておいて正解だったね」
女あった間は、魔力が落ちてまともに魔法も使えなかった。
多分、薬の副作用だろう。
「ブラッディ・ネイ。今回はお前の仕出かしたことを不問にするが、今度勝手に薬をもったら、寵姫を全て取り上げるからな」
「それは酷すぎじゃない、兄様」
「う、うるさい!」
浮竹は、耳まで真っ赤になって、ブラッディ・ネイの頭に拳骨をくれてやると、京楽を伴って後宮の館を後にする。
「ひげもじゃ」
「なんだい」
「これ、乱菊の薬。キミにあげるよ。乱菊は通常じゃ取り扱ってない秘薬だから、性別転換の薬はこれしかない。兄様を女体化させて、楽しむといいよ」
そう言われて、京楽はびっくりした。
「ブラッディ・ネイ、君は浮竹が好きなんだろう。敵に塩を送るような真似を、何故する?」
「さぁ、何故だろうね?ボクが寵姫たちを愛し愛されるように、兄様にもいろんな愛を知ってほしいからかもね?」
京楽は、女体化するという秘薬を、こっそり懐にしまいこんだ。
浮竹と京楽は、白哉に頼んで作らせたラフな格好をして、ブラッディ・ネイの宮殿で朝食をとった。
式典があったので、白哉、恋次、ルキア、一護、冬獅郎も宮殿に泊まったらしかった。
祭りは、3日続けて行われる。
浮竹と京楽は、白哉たちと会話をして、昼食を食べてから古城に戻っていた。
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「浮竹」
「なんだ?」
「実は、ブラッディ・ネイから、乱菊ちゃんの性別転換の秘薬をもらったんだ。今夜、使ってみてもいいかい?」
浮竹は真っ赤になって震えていた。
「ごめん、無理なこと頼んで」
「い」
「え?」
「使って、いい・・・・・」
「本当に!?」
浮竹は真っ赤になって、京楽を張り倒していた。
「ただし、今夜だけだ!分かったな!」
「浮竹、嬉しいよ」
その夜、風呂からあがった後、浮竹は乱菊の女体化する秘薬を飲んだ。
白い髪に翡翠の瞳の美女がいた。
「十四郎、愛してるよ」
舌を絡ませないながら、口づけた。
「なんか、変なかんじだ、春水」
「何が?」
「いつもなら、興奮して勃起するに、勃つものがない」
「そりゃ、女の子だからねぇ」
そっと、浮竹の秘所に手を這わせる京楽。
「濡れてるね。男の子の浮竹も、甘い蜜を零して濡れるけど、また違ったかんじだね?」
「や、男の時と、比べるな・・・・」
浮竹をベッドに押し倒す。
浮竹は、女の体で京楽を受け入れるのは初めてなので、緊張していた。
「もっとリラックスして?怖がることは、何もないよ」
「でも・・・・・」
「愛してるよ、十四郎」
衣服を全部脱がせて、京楽も衣服を脱いだ。
「たっぷり、かわいがってあげる」
「あ、春水の子を、孕んでやる」
京楽は、ささやかな膨らみの浮竹の胸を揉んで、右の心臓の位置の胸に噛みつき、吸血した。
「あああ!」
胸の先端を口に含み、滲み出てきた母乳を吸い取る。
とてつもなく甘かった。
浮竹の体液は、京楽にとっては全て甘い。他の者でも、甘さを感じることができる。
それは、始祖であるが故の、神の愛の呪いのせいだった。
「十四郎、かわいい」
「あ、春水!」
京楽は、浮竹の秘所に舌を這わせた。
「やああん」
「きもちいでしょ、ここ」
「や、きもちい、もっと、もっと」
秘所の天井あたり、いわゆるGスポットを舌でぐりぐりと刺激すると、浮竹は体をくねらせた。
「あああ!」
いってしまっていた。
指を入れて、Gスポットを刺激してやる。
「やああ、春水、春水、早く来てくれ」
「十四郎、たっぷり子種受け取って、孕んでね?」
「あ、春水の子種受けて孕むから、早く!」
京楽は、猛った己のもので浮竹の秘所を貫いた。
「ああああ!!」
女の体は、自然と濡れる。
ローションの助けなしに、浮竹は京楽のものを、受け止めていた。
「あ、痛っ」
「十四郎、大丈夫?」
ぶちっと音がして、秘所から血が流れ出でた。
「大変だ、何処か怪我を!」
抜き去ろうとする京楽のものを締め付けて、浮竹は首を振った。
顔が赤かった。
「処女膜が、多分、破れたんだと思う」
その言葉に、京楽は目を見開いてから、浮竹を優しく抱きしめた。
「そうか、初めてだもんね」
「あああ、もう、待てない。早く、子種を注いで俺を孕ませろ」
京楽は、浮竹のGスポットを何度も抉りながら、突き上げた。
柔らかな体だった。
「女の子の君も素敵だ」
「あ、や・・・・・ああああ!」
陰核をつまみあげられて、浮竹はいっていた。
そのまま、京楽のものがコンコンと子宮口をノックする。
「やああ!」
「ほら、約束の子種だよ。たっぷり受け取ってね」
子宮口の中まで侵入してきた京楽は、浮竹の子宮にたっぷりと濃い子種を注ぎ込んだ。
それを、浮竹はうっとりとした表情で迎えいれる。
「血を・・・血を、吸ってくれ」
「そういえば、女の子同士の時は、血を吸っていなかったね。今、吸ってあげるからね」
浮竹の柔らかな太ももに噛みつき、ごくりと血を飲む。
「ああああ!」
浮竹は、京楽に子種を注がれながら、血を吸われていっていた。
「やああ、頭、おかしくなる、春水の子、孕んだ・・・・・」
「孕んじゃった?それはよかったね」
京楽は、一度引き抜くと、また浮竹の秘所を貫いた。
「あああ!!!」
「何度いってもいいよ。僕ので感じて、いっちゃって?」
「あ、ああ・・・・・・・・・」
ぷしゅわああと、勢いよく浮竹が潮をふいた。
それを舐めあげながら、京楽また浮竹の子宮の中に精子を注ぎ込んだ。
そのまま、激しく睦み合い、気づくと浮竹は意識を失っていた。
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「ん・・・・・・」
「気づいたかい?」
「俺は・・・・?」
「気のやりすぎで、意識を失っていたんだよ。お風呂には入れてあげたから」
もう、男の体に戻っていた。
「なんだ、もう元に戻ったのか」
少しつまらなさそうに、浮竹はバスローブを着た己の腹を撫でた。
「せっかく、京楽の子を孕んだのに、元に戻ってしまっては産めない」
「赤ちゃん、産みたかったの?」
そう聞くと、浮竹は頬を染めた。
「愛しい男との間に子を欲しいと思うのは、変か?」
「いや、変じゃないよ。その気になれば、魔法や呪術でなんとかなるだろけど、浮竹への負担が大きすぎる。ご免だけど、諦めて」
「ああ、最初から本気で、子を作りたいとは思っていない」
その言葉に、京楽がほっとする。
「君は今のままでも、十分にかわいくて綺麗でエロくて妖艶で・・・・・・」
途中で、浮竹に唇を奪われて、京楽は最後まで言えなかった。
「愛している、京楽」
「僕も、愛してるよ、浮竹」
二人は、睦み合う時だけ、お互いの下の名を呼び合う。
「まだ夜明けには、時間がある。もう一度、眠ろう」
「ああ」
二人は、穏やかな眠りに入っていくのだった。
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「兄様。ついに手に入れた、兄様」
魔女、松本乱菊の薬で女体化したまま交わった浮竹は、体が元に戻る前はすでに、受精していた。
実の兄の浮竹の受精した卵子を、呪術で手に入れた。
それを寵姫の腹に入れて、魔法をかけて猛スピードで育てあげた。
寵姫の腹にいれて、僅か3日でその寵姫は臨月を迎え、浮竹と京楽の子を産んだ。
「始祖の子。名前は、なんにしようか?」
女の子だった。
赤子は僅か1週間で、12歳くらいの、ブラッディ・ネイ好みの美少女に成長していた。
白い髪に、緑と鳶色の瞳のオッドアイを持つ、美少女だった。
「ブラッディ・エターナル。今日から、キミはそう名乗るといい」
「ブラッディ・エターナル・・・・あたしは、始祖浮竹と血族京楽の子。同時に、ブラッディ・ネイ、あなたのもの・・・・・」
ブラッディ・ネイはブラッディ・エターナルに口づけた。
「兄様の子・・・・愛してるよ。兄様の代わりに、ボクを愛してね?」
始祖浮竹とそっくりなブラッディ・エターナルは、ブラッディ・ネイの言葉に、頷くのであった。
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