忍者ブログ

プログ

小説掲載プログ
03 2025/04 4 56 7 8 9 10 11 1213 14 15 16 17 18 1920 21 22 23 24 25 2627 28 29 30 05

始祖なる者、ヴァンパイアマスター49

ココルは、目覚めた。

女神であり、邪神であった。

生まれる前から、世界を知っていた。

すりこまれた、始祖浮竹と血族の神喰らいの魔神京楽を、殺さなければならないと思った。

「わたくしは神。女神であり邪神でもある」

ココルは生まれてまだ4カ月なのに、大人になっていた。

邪神として、覚醒していた。

このまま生きていれば、神々に滅ぼされることは分かっていた。

だから、目的を果たしたら眠りにつこうと思っていた。

目覚めることのない永遠の眠り。

それはまどろみの幸せであり、永遠の安楽であった。

ココルは動きだす。

邪神として周囲に瘴気を満たしながら、歩き出す。

----------------------------------------------------

魔剣ラグナロク。

それは、神代の時代に作られし、呪われた魔剣。

浮竹が手に入れた頃には、力をなくしてただのミスリル銀の魔剣になっていた。

それが、京楽の手に渡り、魔神としての魔力と血を吸ったことで、元の呪われた魔剣に戻った。

魔剣の呪いは、使用者の魂を吸うというもの。

もともとの魔剣ラグナロクも使用者の魂を吸う。

なので、いつも魔剣を持ち歩いている京楽が心配になって、浮竹は一時的に魔剣を預かった。

「うーーーん」

魔剣は、鞘から抜こうとしてもびくともしなかった。

せめて、魔剣の呪いをどうにかしようと思い、錬金術の釜に放り込み、生きたマンドレイク、ドラゴンの血にけちってはいられないとエリクサーもぶちこんで、煮込むこと5時間。

「やった!呪いが解けた!」

魔剣ラグナロクの、魂を吸うという呪いは消えていた。

魔剣を釜で煮込むなんて思っていなかった京楽は、呪いのなくなった魔剣を手に、微妙な顔をしていた。

「どうした。あの禍々しい呪いは解けたぞ」

「いや、僕はあの禍々しい呪いを気に入っていたんだよ。魔剣らしくて。魂を吸う呪いなんて、僕は神喰らいって名がついてるけど、モンスターの魂だってくう。この魔剣はグルメで神の魂が好きみたいだけどね」

「呪いを解いたのは、余計な世話だったということか・・・・・」

しゅんと項垂れる浮竹に、京楽は慌てた。

「でも、魔剣の呪いが解けたお陰で神の魂を頻繁に食わなくていいから、助かったよ」

「そうか。やっぱり、呪いがないほうがいいよな?」

「うん。呪いのない魔剣ラグナロクもいいんじゃないかな。呪いのせいで、切れ味おちてたし」

「ここにミスリル銀のインゴットがある。世界でも一番固い金属だ。試しに、切ってみろ」

「ええ!魔剣ラグナロクももともとはミスリル銀だよ!」

「いいから、切ってみろ」

「もう、どうなっても知らないからね」

スパッ。

音をたてて、ミスリル銀のインゴットは切れた。豆腐のように柔らかく感じた。

「凄い・・・今までよりも更に、切れる!」

「そうだろう、そうだろう。魔剣の呪いは魔剣自体の力を弱めるからな。これで、いつでも神をスパスパ切れるぞ」

「そんなに神が頻繁にやってきたら困るよ」

京楽は、ここ最近女神やら神がやってくることに、不安を感じていた。

「エリクサーの材料が切れた。町に買い出しにいくぞ」

「ちょっと、待ってよ!!」

先に行こうとする浮竹の後を、京楽は追いかけるのであった。


--------------------------------------------------


「これだけあれば、エリクサー5個はできそうだ」

白金貨3枚・・・・大金貨30万枚をはらい、浮竹はいつもより安かったエリクサーの材料を買い占めた。

その後で、王国お抱えのミスリルランクの錬金術士が、エリクサーの材料を買い求めるのだが、Sランク冒険者の浮竹が買っていったと聞いて、憤慨した。

「どなりこんでやる!」

その錬金術士は、ギルドマスターから浮竹の住んでいる場所を聞いて、本当にどなりこんできた。

「頼もう!」

「なんだ、来客か」

侵入者を知らせるピリリリという警戒音ではなく、リンリンと鈴のような音を出したので、来客だと分かった。

「私は王国宮廷錬金術士のアバタール。そなた、錬金術士でもないのに、エリクサーの材料を買い占めたそうだな。金は払うから、エリクサーの材料を全て渡してもらおうか」

「何言ってるの、こいつ」

「人間か。記憶を奪って、森の外にでも放り出すか」

「まて!そなたら、人間ではないな!?」

アバタールは慌てた。

「そうだけど、それが何?」

「人外の分際で、錬金術士の真似事をするのか!錬金術を愚弄しているのか!」

「俺は、ミスラリランクの錬金術士だ。わけあって錬金術士ギルドには入っていないが、お前と同じミスリルランクだ。ばかにするな」

アバタールは憤慨した。

「どちらがより腕の高い錬金術士が勝負だ!」

浮竹は、にやりと笑った。

「じゃあ、素材はお前が金を出してくれるな?今俺の手元にあるエリクサーの材料は全部で大金貨30万枚した。それを出してくれると、思っていいんだな?」

「だ、大金貨30万枚程度、俺にはどうということはない!」

「いいの、浮竹。人間だよ?」

「適当に扱って、記憶消して森に転がす」

「ああああ、僕の浮竹が悪徳商人みたいになってる」

「余計なお世話だ」

とりあえず、ハリセンで京楽の頭を殴っておいた。


錬金術の館で、浮竹はアバタールと並んで、エリクサーを調合していく。

何度か爆発を起こしたが、気にもせずエリクサーを調合した。

「1つできたぞ」

「うぬぬぬ・・・・・・」

勝負は、お互いのエリクサーの材料がなくなるまで。

けっこうな材料を買い占めたので、調合には時間がかかった。

何度も爆発を繰り返して、結果できたのは浮竹が4つ、アバタールが2つだった。

「俺の勝ちのようだな」

「ぐぬぬぬ、こんな勝負、インチキだ!この釜が悪い!何か余計な仕掛けでしてるんだろう!ミスリルランクの王国宮廷錬金術士の俺を愚弄した!王に知らせて、無許可で錬金術をしているそたなをとらえてやる!」

「浮竹、こいつ殺していい?」

「だめだ。王国宮廷は厄介だ。記憶を全て奪って、森に転がそう」

「何をする、離せ!」

暴れるアバタールに、浮竹は魔法をかける。

この古城での一件を全て忘れさせて、古城の外の森に放り出した。

「はて・・・・俺は何をしていたのか?」

歩き去って行くアバタールを確認して、浮竹も京楽も古城に戻った。

錬金術の館は、爆発のせいで屋根がが吹き飛び、酷い有様になっていた。

「この錬金術の館はしばらく使えんな。戦闘人形たちに、命令して、作り直してもらう」

「君の血は便利だねぇ。戦闘人形なんて、普通そうそう作りだせないよ。あのブラッディ・ネイにだって作り出せない」

「まぁ、俺は始祖だからな」

胸を張る浮竹に、京楽はかわいいと思って頭を撫でた。

「そうそう、浮竹は始祖だもんね」

「全てのヴァンパイアの源だ」

持ち上げる京楽に気分をよくしたのか、浮竹はご機嫌だった、

「今日の夕飯のデザートに、苺パフェがあればいいな」

「はいはい。作ってあげるから」

浮竹は、その日、幸せを噛みしめて平穏を楽しみ、眠りにつくのであった。


------------------------------------------------------------------------


「ここが、始祖浮竹と神喰らいの魔神京楽のいる場所・・・・」

早朝に、ココルは浮竹たちの住む古城にやってきた。

ビリリリリリ。

警告音が鳴り響き、まだ眠っていた浮竹と京楽は慌てて起き出した。

「こんな時間に侵入者とは。眠りを妨げるやつには、死んでもらおう」

「わたくし女神ココル。そして邪神でもある」

現れた銀の神に青い瞳をもつ女性は、確かに女神ではあるが、邪神であるということも本当なようで、瘴気を発生させていた。

「庭に出ろ。ここでは戦いたくない」

「どこを選んでも自由よ?あなたたちが死ぬことには変わらないのかだから」

庭に出ると、ココルは自分の右手手首をナイフで切って、血を滴らせた。

ボコボコと、地面が腐っていく。

そこから、大量のアンデットが出てきた。

浮竹は、東洋の自分からもらった浄化の護符で、そのアンデットたちを浄化してしまった。

浄化の護符はココルにも効いているようで、纏っている瘴気が薄らいでいく。

「わたくしのかわいいアンデットを殺した罪。その命で、贖ってもらうわ!」

ココルは、手のひらを浮竹に向けた。

ごぽり。

浮竹の周囲を水がつつむ。

だが、浮竹は水中でも呼吸できる民家魔法を覚えている。

水に包まれたまま平気な顔をしている浮竹が癇に障ったのか、ココルは水を硫酸に変えた。

全身を焼かれて、浮竹は硫酸を蒸発して、傷をすぐに再生させた。

「ああ、僕の美しい浮竹の髪が・・・・」

全身の細胞を再生するのが先なので、髪は後回しだった。

短くなってしまった浮竹の髪を哀しそうに見つめながら、京楽は魔剣ラグナロクをココルに向けた。

「浮竹を傷つけた。死んで?」

ココルは、硫酸で京楽を包み込んだ。

けれど、京楽の周りには水のバリアがあって、京楽が硫酸に焼かれることはなかった。

「嘘、なんで!」

ココルが操るのは硫酸と、水だ。

グサリと魔剣ラグナロクに胸を貫かれて、ココルは血を吐いた。

「わたくしは女神。わたくしは邪神」

どろどろと、ココルの体は崩れ落ちて、硫酸になった。

硫酸が、ココルの本体であった。

「死ね!」

ドロドロの硫酸は、浮竹を襲った。

浮竹は全身に水のバリアを発生させて、硫酸で焼かれることを防いだ。

もう、髪も元の長さにまで再生していた。

「ゴッドフェニックス、カイザーフェニックス、エターナルフェニックス・・・トリプルファイアフェニックス!」

炎の禁呪を喰らって、ココルの本体の硫酸が蒸発していく。

「いやあああ!!」

ココルは硫酸を足して回復させると、今度は京楽に刃となった硫酸を向けた。

「こんなの、当たらなきゃどうってことないよ!」

「京楽、後ろだ!」

人型に戻ったココルが、背後から京楽の胸を素手で貫いていた。

「京楽!」

「ふふ・・・僕の血は、猛毒だよ?硫酸を体の中に流そうとしたって、そうはいかない」

京楽を貫いていたココルの手が、腐り落ちた。

「何故!邪神であるわたくしが、ここまで苦戦するの!」

「力の差と、戦いの慣れの差だね」

藍染の手の者たちと散々バトルを繰り広げてきた。

浮竹と京楽が、強くなっていて当たり前だった。

「さぁ、焼け死ぬか、雷で焦げ死ぬか、氷で粉々になって死ぬか・・・・どれがいい?浮竹を傷つけたんだから、命乞いしても殺すよ?」

「わたくしの!わたくしの力を授けましょう!邪神になれるわ。魔神なら、喉から手が出るほどに欲しいはず!」

「残念だけど、ちっとも魅力を感じないねぇ。邪神になったら、神々に滅ぼされるんでしょう?僕は、そんなのごめんだね」

「わたくしの血を!血を飲めば、不老不死が手に入るわ!」

ココルは、諦めていなかった。

「へぇ・・・」

興味のある振りをして、ココルに近寄ると、ココルは硫酸で槍を作り出して、京楽の心臓を貫いていた。

「ふふふ・・・僕が、これくらいで死ぬとでも?」

ニタリと笑む京楽に、ココルは生れて始めての恐怖を感じて、後ずさった。

「ゴッドフェニックス、カイザーフェニックス、エターナルフェニックス・・・トリプルファイアフェニックス!」

浮竹が使った同じ禁呪を、京楽は使っていた。

「ぎゃあああああ!!!」

悲鳴をあげて蒸発していくココルを、魔神の咢(あぎと)でその魂を喰らっていく。

「うわ、不味いね。邪神の魂って、こんなに不味いんだ」

魂を食われて、力尽きたかに見えたココルは、最後の力を振り絞って、浮竹を硫酸の槍で貫いた。

「ぐっ・・・・」

「浮竹、大丈夫!?」

「ああ、なんとか。油断していた」

「邪神ココル・・・・」

京楽は、その魂を解放して、仮初の肉体を与えた。

「わたくしは、魂を食われて死んだはずでは・・・・」

「君はね、最後に浮竹を傷つけたんだ。そんな奴の魂を食うだけじゃあ、意味がないからさぁ
・・・ゴッドフェニックス、カイザーフェニックス、エターナルフェニックス・・・トリプルファイアフェニックス!」

「いやああああ!!

ココルは火だるまになった。

でも与えられた仮初の肉体は京楽の一部なので、滅びることはなかった。

「サンダーボルテックス!!」

「ぎゃああああああ!!」

与えられる魔法の傷みに、徐々にココルの魂に罅が入ってく。

「エターナルアイシクルワールド!」」

「いやあ、もう死なせてええええ」

「ゴッドフェンリル!」

「あああ・・・・・・」

ぱきん。

ついに、ココル魂に亀裂が走り、魂は粉々になっ弾け飛んだ。

「ふふ・・・いい気味だよ」

「京楽、やり過ぎだぞ」

浮竹が、仕方ないとばかりに、邪神ココルに貫かれた傷を再生しながら、京楽を窘めた。

「だって、君を傷つけた」

「だからって、一度食った魂に肉体まで与えて。逃げられたら、どうするんだ」

「肉体は僕の体の一部でできているから、大丈夫」

魂は粉々になっても、傷一つ負っていない、ココルの体を自分の中に吸収すると、京楽は頬笑んだ。

「僕は、浮竹、君を傷つけられるのが一番いやなんだ。だから、思い知らせてやったのさ。それに邪神の魂はまずい。まずすぎて魔力に変換しにくい」

「魂にうまい、まずいがあるのか」

「女神の魂はおいしいよ。今のところ、TOPかな」

「俺の血と、どっちがうまい?」

「それはもちろん、君の血かな」

京楽は、浮竹を抱きしめて、その首筋に噛みついて、血を啜った。

「んっ・・・」

「ああ、甘くて最高だよ。君の血は」

「あっ・・・・」

「ふふ、その気になちゃった?」

「ばか・・・・こんな朝っぱらから・・・・・」

「いいじゃない。僕たちは本能に忠実に生きている。血族と睦み合うのも、血を吸われて欲しいと思うのも、本能だよ」

「ここじゃだめだ。ベッドに行こう」

そう呟く浮竹に満足気に、京楽は浮竹と手を繋いで、寝室に戻っていくのであった。

-----------------------------------------------------------------------------


「ああ!」

京楽の口に含まれて、浮竹は甘い声を漏らしていた。

「んんっ!」

京楽の与えてくる刺激に耐えかねて、熱を京楽の口に放つ。

「俺もする」

浮竹は、珍しく自分から京楽のものを口にした。

「んっ、いいよ、そのかんじ」

ペロリと舐めあげながら、全体を指でしごく。

ちろちろと先端を舐めていると、京楽のものが弾けた。

「ああ、勿体ない。お前の精液が」

顔についたものを指で拭って舐めとる浮竹に、我慢できずに押し倒していた。

蕾はすでに、ローションで京楽に解されていて、後は侵入してくるだけだ。

「いくよ」

「あ、こい春水」

ずずずっと、音を立てて、京楽のものが浮竹の内部に入ってくる。

「あ、いい、いい、そこ、もっと」

いい場所をすりあげられて、浮竹はおねだりしていた。

「ここだね?」

「あああん!」

浮竹は甘く啼いて、精液を弾けさせていた。

「もっと奥に、お前をくれ、春水・・・・・・」

「分かってるよ」

最奥まで侵入して、ゴリゴリと押し付けてやると、浮竹はオーガズムでいいっていた。

「ひああああ!!!」

「もっと?」

「あ、もっと。もっとぐちゃぐちゃになるまで、俺を犯して」

浮竹は、京楽の肩に噛みついて、一口血を飲んだ。

「甘い・・・ああああ!」

浮竹は、ペロリと京楽の血が付いた唇を舐める。

「誘っているとしか、見れないな、君の行為は」

「そうだとしたら?」

「うん、君をぐちゃぐちゃになるまで、犯してあげる」

「ああ!」

京楽は、一度抜くと、浮竹の足を肩に担いで、貫いた。

「ひああああ!奥に、奥に当たってる、やあああ」

「ここが好きなんでしょ?」

「やああああ」

最奥をゴリゴリと刺激して、京楽は浮竹の胎の奥に欲望を放っていた。

「さぁ、まだまだいくよ」

「あ、加減は、してくれ・・・・」

「君をぐちゃぐちゃになるまで、犯すって言ったでしょ?」

「やあああん」


浮竹は、もう吐き出すものはなかった。

オーガズムでいくばかりだ。

「あああ!」

互いの体液が混ざり合い、ぐちゃぐちゃになっていた。

「あ、もう・・・春水、春水」

「どうしたの」

「もうやぁっ」

「じゃあ、これで終わりにするね?」

「それもやぁっ」

「どうすればいいの」

「このまま、繋がっていたい」

「でも、それじゃあ浮竹の中に注いだものがかき出せない。お腹壊しちゃうよ?」

「それでもいい。このまま眠る・・・・・」

次に起きた時、京楽のものは硬さを取り戻していた。

「あっ」

「起きた、浮竹?」

「ばか、盛るな」

「愛しい人に包まれて眠る幸せを味わったけど、お陰で僕の息子は復活した。責任、とってね?」

「あああああああ!!」

そえから更に3回は交わり、浮竹は精液でなくて潮をふいていた。

「いやああああ、潮はいやあああ」

「君が感じまくってる証拠で、僕は嬉しいよ?」

「や、やだあああああ」

「んっ、最後の一滴まで、君に注いであげるからね」

京楽は、息子が使い物にならなくなるまで、浮竹に注いだ。

「んああああ!」

背を弓なりにしならせていく浮竹の首筋に噛みついて、吸血してやる。

「ひあああああ!!」

吸血の快感まで与えられて、浮竹はぐったりとなった。

「お風呂、行こうか」

「ん・・・・・」

ずるりと浮竹の中から引き抜くと、尋常じゃない量の精液が溢れてきた。

「はは、注ぎすぎちゃったね?お腹は大丈夫?」

「大丈夫だ。腰が痛くて立てない。疲労開封のポーションをくれ」

事後のけだるさは腰にきてきいて、疲労回復のポーションを飲むことで自力で立てるまでに回復した。

「ん」

「はいはい、抱っこね?」

京楽は、シーツごと浮竹をお姫様抱っこすると、風呂場に向かった。

古城の風呂は、24時間入れるように、魔法で管理されてあった。

京楽に体の奥に残ったものをかき出されて、浮竹は京楽の肩に牙をたてたが、吸血はしなかった。

髪と体を洗われて、水分をバスタオルでふかれた。

「ほら、服をきて」

まあ昼過ぎだったので、普通の衣服を着た。

「少し遅いけど、中止にしようか」

「バナナパフェが食べたい」

「ええっ、バナナの在庫なんてあったかな」

「戦闘人形に買いにいかせる」

浮竹は血を操って戦闘人形ののメイドを出すと、町に買い出しにいかせた。

しばらくして、バナナやら他の食材を手に、戦闘人形のメイドが帰ってきた。

「浮竹を抱きまくったことですっきりしたし、バナナパフェ作りますか」

浮竹はすでにできていたカルボナーラと野菜スープを口にしていた。

「さぁできたよ、浮竹。ジャンボバナナパフェだよ」

「食う」

「はい、どうぞ」

スプーンを渡すと、浮竹はパクパク食べていった。

「僕の分は?」

「ない。全部、俺のだ」

「ありゃあ。僕も自分の分作ってこよ」

京楽が自分の分を作って食べる頃には、浮竹は午睡していた。

バナナパフェを食べ終わり、戦闘人形に後片付けを任せて、京楽は浮竹を抱き上げると、一番近いゲストルームのベッドに寝かせた。

「京楽も、寝ろ」

眠っていたはずの浮竹はゆっくり目を開けると、それだけ言って、また眠ってしまった。

「僕も、昼寝といきますか」

浮竹の隣にもぐりこむと、眠気はすぐにやってきた。

血族の主が近くにいると、とても心が落ち着いてリラックスできる。

浮竹と京楽はそのまま夕方に寝てしまい、その日の夜はなかなか眠れないのであった。

----------------------------------------------------------------------------


「ココルの魂を食わずに、魂の自己崩壊を起こすほどに痛めつけるなんて」

女神アルテナは、ココルの命の終わりを敏感に感じ取っていた。

「邪神ディアブロ。あなたはかつて人間であった。そして、浮竹の3番目の血族であった。そうでしょう?」

「そうだ。始祖浮竹はとても愛しい。愛しくてかわいい人だ」

「じゃあ、今の血族を殺して、もとの血族に戻してもらわないとね?」

「今の血族は・・・・神喰らいの魔神京楽か。面白い。どちらがより浮竹に相応しいか、力比べといこうではないか」

邪神ディアブロは、5千年前の浮竹の、3番目の血族であった。

今の京楽のように魔神となり、人間の国を浮竹のために滅ぼして、その人間たちの魂を喰らい、存在を進化させて邪神となり、神々に滅ぼされてアビスの世界の地中深くに封印されていた。

「待っていろ、愛しの浮竹よ。私はあなたのために国を滅ぼし邪神となった。それでもあなたは私を愛してくれた・・・」

遠き昔を思い出す。

邪神となり、神々に滅ぼされていくディアブロを、浮竹は泣いて止めようとしてくれた。

「愛しい、浮竹・・・私は三番目とはいえ、元は血族。血族同士、邪神と魔神で争いあおうではないか!」

緩やかに、京楽に魔の手が忍び寄ろうとしていた。



拍手[0回]

PR
URL
FONT COLOR
COMMENT
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
PASS

TRACK BACK

トラックバックURLはこちら
新着記事
(04/03)
(04/02)
(04/01)
(03/31)
(03/31)
"ココはカウンター設置場所"