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始祖なる者、ヴァンパイアマスター

今日も、浮竹は神界を訪れていた。

創造神であり、最高神であるルシエードに会いにきていた。

「今日はチーズケーキを作ってみたんだ。甘さは控えめにしている。よかったら、食べてくれ」

「ああ、いただこう」

ルシエードは、愛児である浮竹に甘かった。

神界に行ける指輪を渡してからというのもの、浮竹はよく神界にやってきた。

もう、他の神々も慣れてしまって、最初は顔を青くして、ルシエードと浮竹のやりとりを聞いていたり眺めていたりしていたが、今日も平和に終わりそうだった。

「なかなかうまかった。よければ、また作ってくれ」

「ああ!じゃあ、またな」

「京楽に、魔神として魂を喰うのはほどほどにしておけと伝えてくれ」

「どうしてだ?」

「邪神になる可能性が高くなる。まぁ、今程度の魂の食事なら、あと千年は余裕だろうが、念のためだ」

「ああ、伝えておく」

浮竹は、自分の古城に戻ると、京楽を呼び出した。

「京楽、お前陰で隠れて魂を喰っているな?」

「ええ、なんでばれてるの」

「ルシエードが教えてくれた。なんの魂を食べているんだ」

「モンスターに決まってるでしょ」

「モンスターでも、数が貯まれば人の魂と同価値になる。今のままでは千年は余裕だろうが、念のためと言われた。モンスターの魂を喰うのも、ほどほどにしておけよ」

「はーい」

京楽は、その日の夜は、用事があると出かけてしまった。

「るるるる?」

「りんりんりん~」

一人の夜は長く感じて、ミミック部屋になっているミミックの巣にやってくると、ポチとタマが出迎えてくれた。

子供たちだったイチロー、ジロー、サブロー、シローはそれぞれダンジョンに旅立ち、伴侶を見つけてたまに古城にやってくる。

ポチとタマは、おじいちゃんとおばあちゃんになってしまっていた。

子供たちが、さらに子供産んだせいだ。

もっとも、ミミックは不老種族であるので、年など関係ないが。

ある一定の大きさまで成長すると、そこで成長が途絶える。老いることがなくなるのだ。

ミミックが老いないことに関した研究論が最近発表され、人類の中でも不老を求める者が多くなってきた。

平和な時代は、時に争いの火種を投げかける。

不老の象徴であるヴァンパイアを、麻酔もなしに解剖実験したという事件が起こったことがある。

その時は、浮竹は怒り、加害者とその仲間もろとも皆殺しにした。

そういえば、あの魂は京楽が喰ったのだ。

京楽がいうには、人間の魂はまぁまぁおいしいらしい。

邪神の魂はくそまずく、女神の魂が極上であるらしい。

藍染が死んだことで、残された女神オリガが処刑されたが、その魂は世界を彷徨い、やがてある少女の中に宿った。

浮竹に接触してきたその少女は、浮竹が昔血族にしようとしていたブラドツェペシュによく似ていた。

京楽が、その魂が女神のものであると気づき、京楽は女神オリガの魂だけを喰って、片隅においやられていた少女の魂を救った。

女神の魂は極上の味と満足感を生み出し、あれから数カ月は京楽は魂を口にしなかった。

いつ頃からだろうか。

倒したモンスターの魂を喰うようになったのは。

魔神は、普通の食事でも生きていけるが、魂の飢えもかんじるのだそうだ。

我慢できなくはないが、満たしたい欲求が生まれるらしい。なので、モンスタ―を倒してその魂を喰っていた。

人の魂を、意味なく口にすることは硬く禁止させているので、最近では、懲りずにやってくるヴァンパイアハンターの魂くらいしか、口にしていなかった。

「ポチ、タマ、今日はここで寝てもいいか。京楽がいないんだ。寂しくて一人で眠れそうにない

「るるるる~~」

「りんりんりん」

ポチとタマは、いいよと言ってくれた。とりあえずまだ原型をとどめているソファーの上に寝そべって、もってきた毛布をかぶると、ポチとタマがいるせいか、安心してすぐに眠ってしまった。

「浮竹、浮竹」

「んー。後2時間・・・・・」

「2時間も経つと、昼の3時になってしまうよ」

「ん、京楽?」

「こんなミミックの巣なんかで寝て。どうしたの?」

「お前が!」

浮竹は、京楽の鳩尾にパンチをかました。

「おぐっ」

「お前がいなかったせいなんかじゃないからな!」

「ちょ、もっかいいって。すごいかわいい、浮竹」

「知るか!」

昼過ぎで、腹も減っていたので昼食を食べた。

それから夕食の時間になり、京楽はオレンジ色の果実酒を浮竹にすすめた。

「甘いな。おいしい」

「そう、ならよかった」

「京楽は飲まないのか?」

「僕はいいよ。こっちのワインを飲んどく」

「あ、それ年代物のやつだぞ。勝手に飲むな。俺も飲む」

浮竹は、結局果実酒を丸々1本と、ワインを半分飲んでしまい、眠そうにしていた。

あれだけ眠ったというのに、まだ寝れるなんてある意味凄いと浮竹は思った。

「浮竹、夜はこれからだよ?」

「へ?」

果実酒に混ぜた薬の効果が効いてきた。

「何・・・・体が熱い。お前、また媚薬か、それともこの前みたいな、うさぎ耳か」

「残念。今回猫耳でした」

「お前は!」

浮竹が振り上げた拳は、力なく京楽の肩をたたく。

「媚薬も入ってるな」

「うん」

「うんじゃない、この変態が!」

「乱菊ちゃんの特製猫耳薬。猫耳と猫の尻尾が生えて、発情期と同じ状態になる」

「だから、こんなに体が熱く・・・・・・」

京楽は、浮竹を抱き上げて、一緒にお風呂に入った。

風呂場では一切性的なことはなかったが、風呂からあがり、髪を水分をふいていると、京楽に抱き上げられて、寝室のべッドまでやってきた。

「やっ」

ほとんど裸同然の、バスローブだけを羽織った姿だったので、すぐに白い肌が露わになった。

「んっ」

猫耳を撫でられ、いじくられると、そこだけ電気が通ったようなしびれを感じた。

猫の尻尾を触られても、同じようなかんじた。

「やああ、にゃああん」

発情しているのが、自分でもわかった。

浮竹のものは勃ちあがり、京楽に触られるのを待っていた。

「ふふ、かわいいね、十四郎」

「や、猫耳と尻尾ばかり触ってないで・・・・・」

「触ってないで?」

「言わせるな」

浮竹の胸に顔を埋めて、浮竹は京楽の首に噛みついて、血を啜った。

「ん・・・分かったよ。触ってあげる」

京楽の手が、浮竹のものをいじりだす。

最初は包み込むように、次にしごきだして、その快感に浮竹はうっとりとなった。

「気持ちいい・・・・」

「いっていいよ」

「やあ、にゃああんん」

浮竹は、京楽の手に射精していた。それを、浮竹が舐めとる。

「ふふ、猫みたいな鳴き声も出るのが、今回の薬の特徴なんだよね」

「ばか・・・・・」

全身を撫でられる。

平らな胸を何度も触られて、先端をつままれると、猫耳と猫の尻尾を触った時と同じような快感が生まれた。

「や、もう・・・早く、来い」

「ちゃんと慣らしておかないと」

ローションを垂らされて、浮竹は震えた。

「冷たい!」

「ああ、ごめん。いつも、人肌まで温めていたからね。僕も余裕なくなってるから」

「一度、抜いてやろうか?」

「じゃあ、お願いしようかな」

浮竹は、硬くなっている京楽のものに、ちろちろと舌をはわせながら、根本から扱きあげた。

「あ、いいね。気持ちいいよ」

京楽は、お礼だと浮竹の猫耳ばかりといじっていた。

「にゃあん。あっ」

京楽の精液が、浮竹の顔にかかった。

「ああ、ごめんね。今ふくから」

ティッシュで顔を拭われて、浮竹は早くとせがむ。

人肌の温度にしたローションを、京楽が浮竹の中に塗りこんでいく。

「あああ、あ」

こりこりといいところを指でえぐってやると、浮竹は啼いた。

「にゃああんん」

「もう我慢できない?」

こくりと、浮竹は頷く。

「いれるから、力ぬいていてね」

熱い京楽のものが宛がわれて、一気に貫かれた。

「ひあああああああ!にゃあああ!!!」

浮竹は、生理的な涙を零して、京楽の肩に伸びた爪を立てた。

「手、背中に回していいよ」

浮竹は、手を背中にまわして、京楽の背に引っかき傷をつくる。

でも、すぐに癒えてしまう。

「あああ、あああ」

前後に動く京楽のものに、浮竹の内部はねっとりと絡みついた。

「あ、あ、あ、にゃあああ」

猫の尻尾を同時に触られて、オーガズムでいっていた。

「にゃあああ!!」

「ほら、まだまだいけるでしょ?」

「やああああ」

浮竹は、自分の腹に精液を出していた。

それを、京楽が舐めとる。

「甘いね」

「ばかぁ」

ジュプジュプと、結合部が水音を立てる。

「はあっ!」

最奥をごりっと抉られて、浮竹はオーガズムでいっていた。

猫の尻尾をいじられていた。

「あああ、にゃあああ!!!」

ごりごりっと奥を削るように入って、京楽の熱を自然と締め付ける。

「ん、出すよ。全部、受け止めてね」

「にゃあああ!!!」

びゅるびゅると、濃い精子を浮竹の最奥に注ぎながら、京楽は浮竹の猫耳を噛んでいた。

「にゃあああん」

「ふふ、かわいい。十四郎、交わったら発情期なのは終わって、ただの猫耳と猫の尻尾が生えてる時間が3日あるから、その間に写真とろうね?」

「にゃああ」

浮竹は、最初はただ啼くことしかできなかった。

猫の尻尾を揺らして、京楽の腰を足で挟みこむ。

「ふふふ・・・・俺のものだ、春水。お前は、俺だけのものだ」

「十四郎・・・・・」

「にゃあああ」

京楽は、また熱を浮竹の胎の奥で出していた。

「もっと、もっと、俺が壊れるくらい愛してくれ」

「君が壊れるとだめだから、加減はするよ」

ぐちゅりと奥を突きあげられて、目がちかちかしら。

「にゃあああ!!」

びくんと浮竹の尻尾がぴんと伸びて、背が弓ななりになる。

オーガズムでいったことを確認してから、京楽は浮竹の肩に噛みつき、血を啜った。

「ああああ、あああ!!!」

オーガズムでいきながらの吸血の快楽は、頭を真っ白にする。

「にゃああん」

京楽は、結局5回も浮竹の中に出して、その頃には浮竹も発情期が収まり、元に戻っているのだった。

相変わらず、猫耳と猫の尻尾はあった。



「ねぇ、浮竹~」

「知らん」

「浮竹、写真とらせて」

「やだ」

「そう言わずに」

「知らない」

つーんとなる浮竹に、またたびをあげると、面白いほどに素直になった。

「写真、とろうね?」

「にゃあん」

京楽にごろごろとすりよりながらの浮竹の可愛さは、京楽もびっくりするくらいで、猫耳の薬にはまただび用意と、メモをするのであった。

そして、後日京楽は浮竹にしばかれるのであった。


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