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恋次の恋文

恋文を書いてみた。

誰でもない、隊長あてに。

恋次は、できるだけ色っぽく、どれだけ愛しているのかを紙に書き綴った。

3日かけて完成したそれを、白哉に差し出す。

「なんだこれは」

「恋文・・・・いわゆるラブレターですね」

「興味ない」

ぽいっと捨てられた。

「ちょっとあんた!俺は3日かけて一生懸命思いをこめて書いたんすよ!冒頭だけでもいいから読んでください!」

「仕方ないな・・・・・」

白哉は、乗り気でなかったが、読んでいった。

白哉は、その綺麗な顔をすましていた。

だが、だんだん顔色が変わってきた。

「よっしゃ!」

恋次は思った。

思いを読んでもらったと。

「これは・・・・・」

紅い顔で、ふるふると手紙を手にしている白哉。

はらりはらりと、手紙が床に落ちる。

「兄様、失礼します。こちらに提出する書類をおもちしました」

ルキアが、6番隊の執務室に入ってきた。

「兄様?」

顔を真っ赤にして伏せている義兄の姿がおかしくて、書類を机の上においた。

「恋次!貴様兄様に何をした!」

「なんもしてねーよ。ただ、ラブレターを読んでもらっただけだ」

「らぶれたー」

白哉の足元に散らばったいっぱい文字の綴られた紙を拾い、内容を読んでいく。

「あんたのあそこはしまりがよくって、俺はつい何度もつきあげたくなる。あんたはイクときの顔はすごくかわいくて、もっと泣かせたくなる・・・・・なんだこれは!ただの卑猥なエロレターではないか!」

「え、そうか?」

「兄様、大丈夫ですか、兄様」

「ルキア・・・私は、何故こんな男を副官に選んだのであろう・・・・・」

「兄様、しっかり!」

「散れ、千本桜」

千の桜の花となった刃は、恋次のかいたエロレターと恋次を攻撃した。

「ぎゃああああああ!なんで!」

「貴様!このような破廉恥な文を私に読ませて!」

白哉は起こって、恋次をボコボコにすると、それから1週間口を聞いてくれなかった。


「俺・・・・なんか間違ったことしたか?」

あほな恋次は、自分がただの卑猥な文章を綴っただけということに、ずっと気づかぬのであった。


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