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愛されないと消える世界番外編

完全パラレル注意報。

王(元領主)京楽×元愛玩奴隷、浮竹。

ファンタジー風味の世界。
愛されないと、浮竹はこの世界から消えてしまう。

愛されないと消える世界https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=18445116を最初お読みください。

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異世界からの来訪者は、愛されないと消えてしまう。

死んでしまうのではく、元の世界に戻されるのだ。一度はこの世界に召喚され、そして消えて元の世界に戻った浮竹は、王となった京楽の手により、再び召喚された。

召喚に応じるのは浮竹一族。黒髪に蒼い瞳をした、聖人たち。この世界を蝕む瘴気を清めることのできる、特別存在。
京楽が王となった後も、浮竹一族は大切にされ、求めるものには伴侶が与えられて、愛された。

今日も、浮竹は王となった京楽に愛された。

体を透けさせることもなく、大切に大切にされて。

色素の抜けた白い髪、翡翠の瞳をもつ浮竹は、麗人の青年であった。今は年の頃なら二十歳前後。

王たる京楽は、28だ。

伴侶となった二人は、永遠を誓い合った。

過去の王を弑逆した形で王座をとった京楽であったが、贅沢を好み国民に重税を課していたので
前王は支持はされていなかった。王位継承権をもつ上級貴族であった京楽が王になったとき、国民はそれを祝い、前王の重圧から解放されたと、三日三晩に渡って国中で祭りが開かれた。

今日は、京楽の王即位1周年記念の日だった。

いたるところで祭りが開かれて、それに吸い寄せられるように、浮竹ふらふらするので、京楽は気が気ではなかった。

王としての執務をさっさと終わらせて、伴侶である浮竹を侍らせて、少し遅めの昼食をとった。

「何か欲しいものでも見つけたのかい?」

浮竹が祭りをただ楽しむならいいのだが、何かを探しているようで、それが気になって京楽はそう聞いたのだが、浮竹は首を横に振るだけだった。

「いい。自分で探す」

「浮竹?」

浮竹には、十分な額の小遣いをあげていたし、欲しがるものはなんでも手に入れてやった。

浮竹が今まで不可能な願いをしてきたこと、京楽の心臓が欲しいといったことだろうか。

「何か不満でもあるのかい?」

「不満はない。ただ・・・・・・」

「ただ?」

「こんな俺でいいのかと思って。お前の伴侶が。瘴気も浄化できないできそこないのなのに・・・」

京楽は、浮竹を抱き締めた。

「君はできそこなんかじゃない。それに今は来訪者である浮竹一族の他に瘴気を消す方法が見つかりそうなんだ」

「それは本当なのか?」

この世界から瘴気がなくなれば、もう浮竹一族を召喚する必要性もなくなる。

いくら手厚く保護されていると言っても、異世界にいきなり放り出されるのだから、その不安はどうしようもないものがある。

家族とも会えないのだ。

浮竹一族は、元の世界では数が多いので、こちらの世界にやってきた浮竹一族の中に家族を見出すことができないのが大半だった。

「瘴気がなくなれば、この世界はもっと繁栄するし、この国も豊かになる。それに、地方の治安もよくなるだろう」

京楽のいる王都がそれに近い大きな街は治安がよかったが、この国は大きい。地方にいくと、治安が悪くなり、人さらいや野盗の類が出るのだ。

この国でも、他の国と同様奴隷はいる。なんとか京楽は奴隷制度をやめさせたがっていたが、昔から根強く存在していた奴隷を解放すれば、反乱がおきる危険があるので、目をつぶっていたのだ。

その日、浮竹は身辺護衛を二人ほどつけたのが、それをまいて一人で祭りにいってしまった。
そしてそのまま帰ってこなかった。

京楽は、国をあげて捜索しようとする前に、脅迫状が届いた。

浮竹の身の安全の代わりに、王を退位しろとの内容だった。だが、京楽は王となった責任をもっていた。浮竹を救い出すために、ありとあらゆる方法をとった。

浮竹は、背中に奴隷の焼き印を押されて、地方の豪族の男に売られて行ったことがわかり、すぐにその豪族の元にいくと、性奴隷として酷く扱われ、体のほとんどを透けさせた浮竹がいた。

京楽は激怒し、豪族の男の首をその場ではねた。

「京楽・・・・?」

「浮竹、もう大丈夫だからね・・・」

京楽は泣いていた。

伴侶としたはずの相手が、こんな理不尽な目にあっていいのかと。あまりの怒りに、その豪族の一族から貴族の位を剥奪し、全員を奴隷に落とした。

京楽に愛されて、少しずつではあるが、輪郭を取り戻した体で、浮竹は訴える。

あの豪族の男以外に罪はないので、家族を奴隷に落とすのはやめてほしいと。

浮竹の願いは、叶えれるものなら叶える主義なので、京楽は奴隷として売られて行く予定だった豪族の男の一族に恩赦を与えて自由にした。ただ、貴族の位の剥奪はそのままだった。

「京楽・・・・・これ、京楽に」

まだ透けた手のままで、浮竹は黒曜石のペンダントを京楽に渡した。

「お前の誕生日知らないから・・・・その、王即位一周年の記念の祝いに・・・・・」

「浮竹・・・・・」

唇と唇が重なった。何度もキスをしていると、愛されていると分かって、浮竹の透けていt手の輪郭が戻ってきた。

「もう、一人で外出しちゃいけないよ。必ず、護衛をつけること、いいね?」

「分かった」

さすがに、今回の一件でこりたのか。それから浮竹がお忍びで外出する時も必ず護衛をつけた。

浮竹の背に押された奴隷の焼き印は、治癒魔法を使っても、治らなかった。

そうなる呪いが組み込まれた焼き印だったのだ。

「あ・・・・・・」

ちゃぷんと、お湯があふれる。

浮竹が湯あみをしたいと言い出したので、ついでだから京楽も一緒に湯あみをしていた。・

「この背中の焼き印・・・消せない。ごめんね」

京楽は、浮竹の白い滑らかな背中に残された、引きつった焼き印のやけどのあとに口づける。

「ああっ」

湯の中で、欲望を受け入れさせられて、浮竹がちゃぷんとお湯をはねさせた。

「中にお湯がはいるからっ・・・・ああっ」

「潤滑油も、あんまり意味ないね・・・・でも、ちゃんと入る」

「やあん」

鳴く浮竹に構わずに、京楽は浮竹の蕾に欲望を突き入れて、突き上げた。

「ああっ」

お湯が中にはいってくる。同時に前立腺を刺激されて、浮竹はお湯の中で京楽にしがみついた。

京楽は浮竹のの足を大きく広げさせて、己を飲み込ませていく。

「あああっ」

何度か突き上げ、ちゃぷちゃぷとお湯の音を鳴らしながら、浮竹の花茎をいじっていると、浮竹が先に果てた。

それを確認してから、京楽も浮竹の腹の奥に欲望を放った。

それでもまだ足りなくて、浮竹を貪った。

「んあっ」

舌と舌を絡ませあいながら、また京楽が突き上げる。

「ううんっ」

浮竹は、その欲望を最奥まで飲み込んでいく。

お湯は薔薇湯で、花びらが肌にはりついた。

「あああ!」

何度も何度も前立腺ばかり突き上げられて、浮竹は二度目の精液を風呂の湯の中に放った。

「愛してるよ、十四郎」

「俺も愛してる、春水っ・・・・・・・」

最奥の一点を突き上げると、びくりと浮竹の体がはねた。

「ここも、いいんだね?」

「やあっ」

最奥ににネジ入れるように突き上げると、浮竹は京楽にしがみついた。内部を締め上げてくる動きに、京楽も我慢できずに浮竹の最奥に欲望を放つ。

二人して、のぼせた。

治癒魔法をかけられて、大分ましになった意識に、もう風呂では行為に及ばぜまいと、浮竹は思った、

冷たい氷をもらい、冷やされた甘露水を口にしていると、京楽も平気になったのか。一緒に甘露水を飲みほした。

もう、浮竹の体はどこも透けていなかった。

「愛してるよ・・・・」

「俺もだ・・・・・」

二人は、その夜も睦みあった。

若いので、まだ性欲は旺盛だった。

数日後、浮竹は京楽に呼ばれた。

「お互い、伴侶になることを誓いあったんだ。式を挙げようと思うんだ。国民に知らせるためにも」

「いいのか?こんな俺で」

「君だから、式を挙げたいんだよ」

数日後、式が厳かにあげられて、国民た美しい浮竹という名の青年を伴侶にする答えを出した京楽を、皆心から歓迎した。

「ほら、杞憂だったでしょ?」

馬車に乗りながら、パレードに参加していた浮竹は、恥ずかしそうに顔を朱くしていた。

「こんなに祝ってもらえるとは思わなかった。俺は、男だ。お前の子を、世継ぎを残せない。それでもいいいのか?」

「愚問だよ。世継ぎは、京楽一族の血筋から選ぶから、心配ない。なんなら、子として養子に迎えよう」

その後、京楽家の血筋の赤子を、養子として迎え入れた二人は、その子を慈しみながら育て、その命が果てるまで末永く幸せにくらした。


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