桜のあやかしと共に12
「白哉、誕生日おめでとう」
「おめでとー」
「ふっ、兄らくらいだ。私の誕生日を祝うのは」
「今日は、白哉の好きな辛い料理ばかりにしてみたぞ」
「ふむ」
その日は、白哉の誕生日だった。
誕生日というか、あやかしとして意識をもった日を誕生日にしていた。
「浮竹、兄の誕生日祝いはいつも辛い料理ばかりだな」
「だって、俺には料理の腕くらいしかないだろう?」
「そうでもないよ、十四郎はいるだけで綺麗でかわいいから」
「だそうだぞ、浮竹?」
「ああもう、京楽いちゃついてくるな!今日は白哉が主人公なんだから」
「だそうだぞ、京楽?」
「ええーいいじゃない、減るもんじゃなし。白哉君の誕生日を祝って、ボクらはキスしよう!」
「なぜ、そうなる!」
浮竹は、どこからか取り出したはりせんで、京楽の頭をスパンと叩いた。
「あいたたたた」
でも、京楽はうれしそうにしていた。
「もしかして、京楽、兄はマゾか?」
「な、違うよ!」
「浮竹にビンタされたら、どう感じる?」
「それだけボクのこと思ってくれてて嬉しいなぁって」
「浮竹、手遅れだ」
白哉は、「ご臨終です」という医師のように言った。
「ああ、京楽の脳みそはきっと豆腐だからな」
「まぁ、今日は白哉君の誕生日!飲もう!」
一本百万するワインを、京楽はあけた。
「さぁさぁ、飲んで飲んで」
「白哉、あまり飲むよ。お前は酒に弱いんだから」
「そんなこと言わずに、誕生日の時くらい好きなだけ飲ませてあげなよ」
「・・・・・・・ZZZZZZZZZZ]
「ほら!白哉、起きろ!料理、まだ食べてないだろう!」
「んー・・・・わかめ大使が躍っている・・・・」
浮竹は、仕方ないとばかりに、桜の花びらをふっと吹いた。
白哉の酔いがなくなる。
「はっ!わかめ大使はどこへ!?」
「いや、知らないから」
「わかめ大使って何?」
「小豆とぎに私が個人で注文した、わかめをかたどったあんこ入りのまんじゅうのようなものだ」
「ああ、これのこと?」
わかめ大使とかかれた箱の中に、わかめ大使はいた。
動いた。
「わ、動いた!」
京楽が、驚く。
「そのわかめ大使は機械じかけだ」
「また、わけのわからないものに金を使って・・・・・」
白哉は、何気に金持ちだった。
兄にあたる浮竹も、桜の王として財はあるが,それ以上にもっていた。
それこそ、京楽の住む3億のマンションが買えるくらいには。
そのくせ、浮竹から離れようとはせずに、京楽に養われていた。
白哉は、好きなだけ辛い料理を堪能して、どうせ寝るのだからと、ワインを飲みほした。
「・・・・・・・」
「寝てる」
「寝顔だけなら、かわいいんだけどね。口を開けばいらないこというし、黒猫姿になったらボクの頭かじってチュールくれっていうし」
「「春」の件があってから、俺を守ろうと術の技を磨いている。白哉はなんでもできるが、隠れた努力家だ」
「へぇ、そうなんだ・・・・ねぇ、白哉君も寝ちゃったし、たまにはいいでしょ?」
京楽が、浮竹を抱きしめてキスをしてくる。
「ばか、白哉が目覚めたら・・・・・」
「大丈夫だって」
「いやだ。今日はそんな気分じゃない」
「そう言わずに・・・・かなりご無沙汰だよ」
「あ、春水・・・・あああっ」
乱れそうになる浮竹を、突然起き上がった白哉が、かばう。
「嫌がっている。やめろ」
「白哉君、どいて。いいとこなんだから」
白哉は、桜の花びらをふっと吹くと、京楽を燃やした。
「あちちちちち」
「京楽、無理強いは許さぬ」
「いや、浮竹もその気だったから」
浮竹は真っ赤になって、ハリセンで京楽の顔を殴った。
「おぶ」
「結界のないところでは、こういう真似はするな!禁欲1週間だ。キスもハグもなし!」
「ええええええええええ」
京楽が、悲しそうな声を出す。
「浮竹、たまには一緒に寝よう」
白哉がそう言い出すものだから、京楽がぎょっとする。
「ボク以外の男と、一緒に寝るのは許さないよ」
「何を考えている。私は、子猫姿でたまには一緒に寝ようといいたかっだけだ」
「げふん」
浮竹にハリセンで殴られて、京楽は床に転がった。
それだけ威力のあるハリセンだった。
「ああ、十四郎、こういうプレイも好きなの?」
「死ね!」
浮竹は真っ赤になって、京楽を蹴った。
一方、蹴られた京楽は平気そうな顔をして、浮竹を起き上がって抱きしめる。
「今日は、我慢してあげる。でも、明日抱くからね?」
「ちょ、春水!」
「じゃあ、お先におやすみ」
「さっさと寝ろ。浮竹、嫌ならはっきり言うのだぞ」
「いやじゃない・・・・・・・」
「はぁ・・・私は邪魔者のようだな。明日はルキアのところにでもいくか」
「ごめん、白哉」
「どうってことはない。結界をはって過ごすよりは、外に出たほうが二人きりになれて安心できるであろう」
「その、いつも結界をはらすような真似をして、すまない」
「愛を確かめあうことは、悪いことではない」
浮竹は、残っていたワインを全て飲んで、白い子猫姿になると、黒い子猫姿になった白哉と一緒に、ソファーの上で眠るのであった。
「おめでとー」
「ふっ、兄らくらいだ。私の誕生日を祝うのは」
「今日は、白哉の好きな辛い料理ばかりにしてみたぞ」
「ふむ」
その日は、白哉の誕生日だった。
誕生日というか、あやかしとして意識をもった日を誕生日にしていた。
「浮竹、兄の誕生日祝いはいつも辛い料理ばかりだな」
「だって、俺には料理の腕くらいしかないだろう?」
「そうでもないよ、十四郎はいるだけで綺麗でかわいいから」
「だそうだぞ、浮竹?」
「ああもう、京楽いちゃついてくるな!今日は白哉が主人公なんだから」
「だそうだぞ、京楽?」
「ええーいいじゃない、減るもんじゃなし。白哉君の誕生日を祝って、ボクらはキスしよう!」
「なぜ、そうなる!」
浮竹は、どこからか取り出したはりせんで、京楽の頭をスパンと叩いた。
「あいたたたた」
でも、京楽はうれしそうにしていた。
「もしかして、京楽、兄はマゾか?」
「な、違うよ!」
「浮竹にビンタされたら、どう感じる?」
「それだけボクのこと思ってくれてて嬉しいなぁって」
「浮竹、手遅れだ」
白哉は、「ご臨終です」という医師のように言った。
「ああ、京楽の脳みそはきっと豆腐だからな」
「まぁ、今日は白哉君の誕生日!飲もう!」
一本百万するワインを、京楽はあけた。
「さぁさぁ、飲んで飲んで」
「白哉、あまり飲むよ。お前は酒に弱いんだから」
「そんなこと言わずに、誕生日の時くらい好きなだけ飲ませてあげなよ」
「・・・・・・・ZZZZZZZZZZ]
「ほら!白哉、起きろ!料理、まだ食べてないだろう!」
「んー・・・・わかめ大使が躍っている・・・・」
浮竹は、仕方ないとばかりに、桜の花びらをふっと吹いた。
白哉の酔いがなくなる。
「はっ!わかめ大使はどこへ!?」
「いや、知らないから」
「わかめ大使って何?」
「小豆とぎに私が個人で注文した、わかめをかたどったあんこ入りのまんじゅうのようなものだ」
「ああ、これのこと?」
わかめ大使とかかれた箱の中に、わかめ大使はいた。
動いた。
「わ、動いた!」
京楽が、驚く。
「そのわかめ大使は機械じかけだ」
「また、わけのわからないものに金を使って・・・・・」
白哉は、何気に金持ちだった。
兄にあたる浮竹も、桜の王として財はあるが,それ以上にもっていた。
それこそ、京楽の住む3億のマンションが買えるくらいには。
そのくせ、浮竹から離れようとはせずに、京楽に養われていた。
白哉は、好きなだけ辛い料理を堪能して、どうせ寝るのだからと、ワインを飲みほした。
「・・・・・・・」
「寝てる」
「寝顔だけなら、かわいいんだけどね。口を開けばいらないこというし、黒猫姿になったらボクの頭かじってチュールくれっていうし」
「「春」の件があってから、俺を守ろうと術の技を磨いている。白哉はなんでもできるが、隠れた努力家だ」
「へぇ、そうなんだ・・・・ねぇ、白哉君も寝ちゃったし、たまにはいいでしょ?」
京楽が、浮竹を抱きしめてキスをしてくる。
「ばか、白哉が目覚めたら・・・・・」
「大丈夫だって」
「いやだ。今日はそんな気分じゃない」
「そう言わずに・・・・かなりご無沙汰だよ」
「あ、春水・・・・あああっ」
乱れそうになる浮竹を、突然起き上がった白哉が、かばう。
「嫌がっている。やめろ」
「白哉君、どいて。いいとこなんだから」
白哉は、桜の花びらをふっと吹くと、京楽を燃やした。
「あちちちちち」
「京楽、無理強いは許さぬ」
「いや、浮竹もその気だったから」
浮竹は真っ赤になって、ハリセンで京楽の顔を殴った。
「おぶ」
「結界のないところでは、こういう真似はするな!禁欲1週間だ。キスもハグもなし!」
「ええええええええええ」
京楽が、悲しそうな声を出す。
「浮竹、たまには一緒に寝よう」
白哉がそう言い出すものだから、京楽がぎょっとする。
「ボク以外の男と、一緒に寝るのは許さないよ」
「何を考えている。私は、子猫姿でたまには一緒に寝ようといいたかっだけだ」
「げふん」
浮竹にハリセンで殴られて、京楽は床に転がった。
それだけ威力のあるハリセンだった。
「ああ、十四郎、こういうプレイも好きなの?」
「死ね!」
浮竹は真っ赤になって、京楽を蹴った。
一方、蹴られた京楽は平気そうな顔をして、浮竹を起き上がって抱きしめる。
「今日は、我慢してあげる。でも、明日抱くからね?」
「ちょ、春水!」
「じゃあ、お先におやすみ」
「さっさと寝ろ。浮竹、嫌ならはっきり言うのだぞ」
「いやじゃない・・・・・・・」
「はぁ・・・私は邪魔者のようだな。明日はルキアのところにでもいくか」
「ごめん、白哉」
「どうってことはない。結界をはって過ごすよりは、外に出たほうが二人きりになれて安心できるであろう」
「その、いつも結界をはらすような真似をして、すまない」
「愛を確かめあうことは、悪いことではない」
浮竹は、残っていたワインを全て飲んで、白い子猫姿になると、黒い子猫姿になった白哉と一緒に、ソファーの上で眠るのであった。
PR
- トラックバックURLはこちら