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日番谷とチョコレート

「日番谷隊長、チョコレート食べないか?」

10番隊の執務室にやってきた浮竹の手には、透明なビニール袋に入った大量のチョコレートが入っていた。

「どうしたんだよ、それ」

「いやぁ、ブリーチキャラのシールが入っていてな。おまけのチョコレートなんだが、肝心の欲しいシールがだぶってばっかりで・・・・・ちなみに白哉と朽木のシールなんだが・・・中々でないから、店にある商品大人買いした。肝心のシールは出たが、そしたらおまけのチョコレートが食べきれない量になってな」

「おっさん、年考えろ。子供じゃあるまいし・・・・・・」

「まぁまぁ。いつでも子供心を持つのは大切だぞ」

「そうかぁ?」

渡されたチョコレートを食べていくが、とても一人では食べきれない量だった。

「おい、松本おおおおおお!!!」

「なんですか、隊長、今原稿で忙しんだがら・・って、浮竹隊長!萌えをください!」

「萌え?」

「放っておけ。こいつは頭が腐ってやがるから」

「あーん、今日は京楽隊長と一緒じゃないんですかぁ?」

松本の言葉に、京楽が後から追いかけると言っていたのを思い出す。

「ああ、そのうちくる」

「やったー。それよりなんなんですが隊長」

「チョコレートだ。黙ってくえ」

「私ダイエット中だから・・・・」

そう言いながらもひょいひょいと、食べていく。

「大分減ったなぁ・・・・・」

ビニール袋の中のチョコレートを見る。

「日番谷隊長は、もういいのか?」

「あほか。チョコなんてカロリーが高すぎて、そんなにたくさん食えるもんじゃない」

「はっ!そうだった、ダイエット中だったんだ」

時すでに遅し。

松本は、かなり量のチョコレートを食べてしまっていた。

「ああん、リバウンドしちゃう!」

と、そこで京楽が現れた。

「う~き~た~け~」

現れた京楽は、シールをもっていた。

「なんで僕に僕のだぶったシールくれるかな?浮竹のシールちょうだいよ!」

「だめだ、俺のシールはレア度が高いんだ。星5つ中4だぞ。京楽は星1だから、一番でやすいんだ。どうだ、日番谷隊長も京楽のシールこんなにあるんだが」

どさぁと、シールの山を作られた。

「こんなものんいらねぇ!」

「じゃああたしがもらいまーす。1種類ずつだけど・・・ふむふむ、全部で5種類か」

まだ、シールはどっさり残っていた。

「一体どんだけ買ったんだよ、浮竹」

「いや、駄菓子屋3件のシール菓子を全部大人買いした」

「金は京楽もちだろう」

「当たり前だ」

「浮竹のシールくらいあげたらどうだ」

「うーん仕方ないなぁ」

浮竹は、懐から自分のシールを出す。キラキラで星が4つだった。

「やったぁ!日番谷隊長、これあげる」

日番谷のシールだった。星が1つだった。

「なんで俺が星1つなんだ!京楽なんかと同じなんてありえない!」

「日番谷隊のシールは全部で5枚。うち2枚が卍解状態で、星5つだ」

「ふむ」

日番谷は納得したようだった。

京楽の口に、浮竹は残りのチョコレートを突っ込んでいく。

しまいには鼻血をだして、その鼻血は日番谷の頭に降り注いだ。

「お前ら・・・・覚悟はできてるんだろうな?」

「やばいぞ、逃げろ」

「鼻血を止まらないんだけど!」

「蒼天に座せ、氷輪丸!」

ひゅるるるるー。京楽のは鼻血を一緒に、浮竹そのまま、おまけでまきこまれた松本も一緒に天高く昇っていった。

どさり。

降ってきたのは目を回した松本だけで、京楽と浮竹は瞬歩で逃げられたらしい。

「くそっ、隊長羽織まで血まみれだ。京楽のあほめ。浮竹も無理やり食べさせ過ぎだ」

悪態をつきながら、髪についた血をとるために風呂に入る日番谷の姿があった。







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