朝起きると目の前に
朝起きると、目の前でフルチンで体操している京楽の姿があった。
「・・・・・・・」
「あ、おはよう。君もする?全裸体操。解放感あるよ?」
「破道の4、白雷」
「もぎゃああああああ」
黒焦げになった京楽に布団のシーツをかぶせた。
せめてもの、慈悲だ。
「朝からなんちゅうもん見せつけてくるんだ・・・・・」
浮竹は、焼いたパンをかじりながら、京楽を放置して学院に登校した。
「おはよう浮竹。あれ、京楽は?」
「おはよ、浮竹。京楽はどうした?セットだろ、お前ら」
「浮竹君おはよーー!京楽君がいないねー。どこかで変態行為に浸ってるのかしら」
なぜ、みんなは浮竹が常に京楽といるような口ぶりなのだろうか。
考えてみる。朝起きる。朝食を食べる暇ながない時が多いので、京楽と一緒に登校する。京楽と一緒に食堂で昼飯をくう。京楽と一緒に授業を受ける。京楽と一緒に鍛錬する。京楽と一緒に下校する。夕方、京楽と一緒に食堂で夕食をとる。その後も、二人一緒に、同じ部屋なので帰る・・・・・・。
「ぬあああああああああ!!!」
京楽まみれではないか。
「俺の人生が!京楽にまみれて・・・・・!」
汚点だ。
人生の汚点だ。
浮竹は思った。京楽と別行動をとろうろ。
その3時間後。午前中の授業が終わったので、京楽と一緒に食堂で昼食をとっている浮竹の姿があった。
食べ終わって、また京楽と一緒にいることに気づく。
「京楽、少し話があるんだが」
「何、愛の告白かい?むちゅーーー!」
キスをしてこようとする京楽の頭をはたく。
「じゃあこうだ!」
抱き着かれて、浮竹は思案した。
どうすれば、京楽は俺から離れるのだろうか。
1、他の女子生徒と付き合ってみる
2、他の男子生徒と付き合ってみる
3、存在を無視する
4、諦めて京楽と過ごす
5、大嫌いだといって縁を切る
▽1、他の女子生徒と付き合ってみる
浮竹は、前々から気になっていた女子生徒に声をかけた。
「どうしたの、浮竹君」
「その・・・突然なんだが、もしよかったら俺と付き合って・・・・・」
「きゃああああああああ!!!」
般若の面をした京楽が、背後にいた。
「あ、あの、気持ちは嬉しいんだけど、浮竹君と京楽君の間に挟まれるのは、人生の危機ってかんじで。ごめんなさい!」
女子生徒は、そう謝って逃げていった。
背後を見る。
般若から菩薩にチェンジした京楽がいた。
「俺の人生は・・・・京楽がいるせいで・・・・・・」
でも、大嫌いだといって、縁を切ってさよならという気持ちは、何故かわかなかった。
「はぁ。諦めて、京楽と今まで通り過ごすか・・・・・」
京楽と離れることは、京楽が許さないだろう。
誰かと付き合うこともできない。
全部京楽のせいだ。
京楽とできてしまえば、人生は楽だし、金ももらたりして死神になる前から親の借金を返済できたりするだろうが、そんな気はおきなかった。
浮竹自身、京楽のことを好きか嫌いの二択にわけると、好きという答えが出てくる。でも、恋慕しているのかと聞かれると、いまいちよく分からない。
親友以上恋人未満。その関係が、一番しっくりくるのだ。
たとえ、いつか答えを出さなければならなないとしても、できる限り今の時間を大切にしたかった。
「京楽、帰るぞ」
「うん、帰ろう」
夕方になって、食堂で食事をする。いつも通り残してしまった分を、京楽が食べた。デザートだと、バニラアイスを特別にもらった。
京楽からだった。
アイスはまだ高い。それをほいほい買えて口にできるのは、上流貴族くらいだろう。
バニラアイスにはチョコチップも入っていた。一流の職人がつくったであろうことは、その味で分かった。
厨房には、上流貴族のために特別な調理をする料理人がいる。彼に頼んだのだろう。
乙女心ならぬ、浮竹心をつかんでいる京楽。
これで変態さえなければ・・・・・。
完璧なのだが、京楽から変態をとれば何も残らない気がした。
バニラアイスを食べ終わって、寮の自室に戻る。
少しだけ、態度を改める。
「京楽、こい」
「浮竹・・・・・」
抱き締められた。京楽からは、柑橘系の香水の匂いがした。
そのまま、キスをする。
「んっ」
何度も何度も、深く深くしつこくキスをされて、立っていられなくなった。
「続き、しない?」
「しない・・・・・」
「でも、苦しいでしょ?」
「そのうち収まる」
浮竹は、ぼふんとベッドに寝転がった。
本気を出した京楽には、きっと抗えない。
でも、京楽は無理強いしてこない。
あくまで、浮竹が想いを受け入れるのを待っていた。
クスリと、笑みが零れた。
この曖昧な関係も、あと3年と少しの間で決着をつけなければならない。
でも、今はまだこのままでいいと、思う浮竹だった。
「・・・・・・・」
「あ、おはよう。君もする?全裸体操。解放感あるよ?」
「破道の4、白雷」
「もぎゃああああああ」
黒焦げになった京楽に布団のシーツをかぶせた。
せめてもの、慈悲だ。
「朝からなんちゅうもん見せつけてくるんだ・・・・・」
浮竹は、焼いたパンをかじりながら、京楽を放置して学院に登校した。
「おはよう浮竹。あれ、京楽は?」
「おはよ、浮竹。京楽はどうした?セットだろ、お前ら」
「浮竹君おはよーー!京楽君がいないねー。どこかで変態行為に浸ってるのかしら」
なぜ、みんなは浮竹が常に京楽といるような口ぶりなのだろうか。
考えてみる。朝起きる。朝食を食べる暇ながない時が多いので、京楽と一緒に登校する。京楽と一緒に食堂で昼飯をくう。京楽と一緒に授業を受ける。京楽と一緒に鍛錬する。京楽と一緒に下校する。夕方、京楽と一緒に食堂で夕食をとる。その後も、二人一緒に、同じ部屋なので帰る・・・・・・。
「ぬあああああああああ!!!」
京楽まみれではないか。
「俺の人生が!京楽にまみれて・・・・・!」
汚点だ。
人生の汚点だ。
浮竹は思った。京楽と別行動をとろうろ。
その3時間後。午前中の授業が終わったので、京楽と一緒に食堂で昼食をとっている浮竹の姿があった。
食べ終わって、また京楽と一緒にいることに気づく。
「京楽、少し話があるんだが」
「何、愛の告白かい?むちゅーーー!」
キスをしてこようとする京楽の頭をはたく。
「じゃあこうだ!」
抱き着かれて、浮竹は思案した。
どうすれば、京楽は俺から離れるのだろうか。
1、他の女子生徒と付き合ってみる
2、他の男子生徒と付き合ってみる
3、存在を無視する
4、諦めて京楽と過ごす
5、大嫌いだといって縁を切る
▽1、他の女子生徒と付き合ってみる
浮竹は、前々から気になっていた女子生徒に声をかけた。
「どうしたの、浮竹君」
「その・・・突然なんだが、もしよかったら俺と付き合って・・・・・」
「きゃああああああああ!!!」
般若の面をした京楽が、背後にいた。
「あ、あの、気持ちは嬉しいんだけど、浮竹君と京楽君の間に挟まれるのは、人生の危機ってかんじで。ごめんなさい!」
女子生徒は、そう謝って逃げていった。
背後を見る。
般若から菩薩にチェンジした京楽がいた。
「俺の人生は・・・・京楽がいるせいで・・・・・・」
でも、大嫌いだといって、縁を切ってさよならという気持ちは、何故かわかなかった。
「はぁ。諦めて、京楽と今まで通り過ごすか・・・・・」
京楽と離れることは、京楽が許さないだろう。
誰かと付き合うこともできない。
全部京楽のせいだ。
京楽とできてしまえば、人生は楽だし、金ももらたりして死神になる前から親の借金を返済できたりするだろうが、そんな気はおきなかった。
浮竹自身、京楽のことを好きか嫌いの二択にわけると、好きという答えが出てくる。でも、恋慕しているのかと聞かれると、いまいちよく分からない。
親友以上恋人未満。その関係が、一番しっくりくるのだ。
たとえ、いつか答えを出さなければならなないとしても、できる限り今の時間を大切にしたかった。
「京楽、帰るぞ」
「うん、帰ろう」
夕方になって、食堂で食事をする。いつも通り残してしまった分を、京楽が食べた。デザートだと、バニラアイスを特別にもらった。
京楽からだった。
アイスはまだ高い。それをほいほい買えて口にできるのは、上流貴族くらいだろう。
バニラアイスにはチョコチップも入っていた。一流の職人がつくったであろうことは、その味で分かった。
厨房には、上流貴族のために特別な調理をする料理人がいる。彼に頼んだのだろう。
乙女心ならぬ、浮竹心をつかんでいる京楽。
これで変態さえなければ・・・・・。
完璧なのだが、京楽から変態をとれば何も残らない気がした。
バニラアイスを食べ終わって、寮の自室に戻る。
少しだけ、態度を改める。
「京楽、こい」
「浮竹・・・・・」
抱き締められた。京楽からは、柑橘系の香水の匂いがした。
そのまま、キスをする。
「んっ」
何度も何度も、深く深くしつこくキスをされて、立っていられなくなった。
「続き、しない?」
「しない・・・・・」
「でも、苦しいでしょ?」
「そのうち収まる」
浮竹は、ぼふんとベッドに寝転がった。
本気を出した京楽には、きっと抗えない。
でも、京楽は無理強いしてこない。
あくまで、浮竹が想いを受け入れるのを待っていた。
クスリと、笑みが零れた。
この曖昧な関係も、あと3年と少しの間で決着をつけなければならない。
でも、今はまだこのままでいいと、思う浮竹だった。
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