桜のあやかしと共に14
「十四郎」
「ん・・・なんだ、こんな早朝に」
「桔梗の王がきてるよ」
「なんだって!」
浮竹は、起き上がって顔を洗い、身支度を整えて、桔梗の王である卯ノ花烈と会った。
「この前は、どうもありがとうございました。おかげで病は癒え、秋を花の世界に知らせられます」
「いや、穢れが原因だからな。長老神のせいだろうが、彼が何を考えているのかわからない」
「それは私にもわかりません。今回はその件ではなく、ある少年と会ってほしいのです」
卯ノ花は、真剣な表情で、浮竹を見る。
「少年?」
「名は黒崎一護。太陽の花、たんぽぽのあやかしです。ネモフィラ畑に場違いで咲いていて、こちらにおられる朽木白哉さんの妹さんの朽木ルキアさんが見つけられました。たんぽぽのあやかしは太陽の王。植物のあやかし全ての上を行く者・・・・・・」
「長老神より上の、太陽の王だって!?」
浮竹は驚いた。
たんぽぽはただの雑草で珍しくないが、それゆえにあやかしが生まれることがない。
ここ5千年、浮竹は太陽の王を見たことがなかった。
「それが本当なら、ぜひ会いたい」
「すでに、隣の部屋で待機してもらっています」
「会おう。京楽も、白哉もこい」
「うん」
「分かった」
隣の部屋に、浮竹、京楽、白哉、卯ノ花が集まった。
「あの、なんすか。いきなりついて来いって言われてついてきたら、こんな高そうなマンションに入って・・・俺、なんなんだ?植物のあやかしっていうのは理解してるけど、たんぽぽのあやかしだって言ったら、ルキアが仰天してた」
「あなたは、太陽の王です」
卯ノ花がが言った。
「太陽の王?なんだそれ」
「あやかしには、4大長老が存在する。俺の春の桜の王、市丸ギンの夏の朝顔の王、ここいる卯ノ花さんの秋の桔梗の王、そして日番谷冬獅郎という冬の椿の王」
浮竹が、一護に説明する。
「その上に、長老神がいる。だが、太陽の王はその長老神より上の存在だ。6千年前にいた太陽の王はオレンジの髪をしていたという。その髪が、太陽の王の証だろう」
「はぁ・・・・・・」
浮竹は、まだわかっていない一護に、さらに説明する。
「太陽の王は、植物のあやかしの頂点だ。つまり、君はとっても偉い存在ってことだ」
「はぁ。そういわれても、実感わきません。ネモフィラ畑に帰っていいっすか?ルキアに会いたい」
一護は、囲まれて居づらそうにしていた。
「兄は、ルキアと良い仲なのか?」
「ん?あー、なんか俺をみつけてくれていろいろ世話してくれるから、かわいいし、好きかな」
一護は、ルキアのことを思う。
「兄が太陽の王であるのならば、ルキアにとっても悪いことではない。妹を頼む」
「え、あんたルキアのお兄さん!?」
「ああ、そうだ」
「全然似てない・・・・・・」
「ルキアとは、契約で家族になったので、血は繋がっていない」
「そうなんすか」
一護は、納得したようだった。
一護がトイレに行きたいというので、とりあえず部屋から出す。
「太陽の王だ・・・・・これからどうする?」
浮竹が言うと、京楽が口を開いた。
「放置するわけにもいかず、かといって長老神がいるのに崇めるわけにもいかず・・・とりあえず、元のネモフィラ畑に隠しとけばいいんじゃない?」
「そうだな。長老神に見つかるのが一番厄介だ。元のネモフィラ畑で、雑草としていてもらおう」
浮竹の言葉に、皆頷いた。
ちょうど、一護が帰ってくる。
「黒崎一護さん。あなたの太陽の王のことは内密に。今まで通り、ただの雑草のあやかしとして生きてください」
卯ノ花の言葉に、一護が首を傾げる。
「いや、ルキアくらいしか知ってないし・・・・・」
「そのまま。他言無用でお願いします」
「あー、なんかいろいろごちゃごちゃして分かりにくいけど、俺ってアホみたいに偉くて、長老神とやらにばれたらまずいってことでいいんすね?」
「そうだな」
「そうだね」
「兄は、植物のあやかしのTOPだ」
「白哉さんのいう通りです」
4人に言われて、一護はオレンジの髪をつまんだ。
「この髪が、太陽の王の証なんだろ?染めたほうがいいかな?」
「いや、逆に染めていると思われるのでそのままでいい」
浮竹がそう言うと、一護は頷いた。
「俺、この髪の色すきだし・・・・ルキアが、太陽みたいだっていって、笑ってくれた」
一護とルキアは、実は付き合いはじめていた。
「白哉だっけ・・・ルキアのお兄さん。ルキアと、正式に付き合うの、認めてくれねーか」
「ルキアが望むのであれば、私が兄に言うことは、ルキアを頼む・・・・これくらいだ」
「おう、任せてくれ。絶対、幸せにしてみせるから」
こうして、太陽の王、黒崎一護はその存在を隠され、ルキアのいるネモフィラ畑に雑草として咲いていた。
「長老神に、ばれなければいいが・・・・」
「十四郎、ばれても長老神より太陽の王のほうが力はだんとつに上だから、安心しなよ」
「そうだな。悩んでも仕方ない」
こうして、太陽の王は実に6千年ぶりに世界に顕現するのであった。
「ん・・・なんだ、こんな早朝に」
「桔梗の王がきてるよ」
「なんだって!」
浮竹は、起き上がって顔を洗い、身支度を整えて、桔梗の王である卯ノ花烈と会った。
「この前は、どうもありがとうございました。おかげで病は癒え、秋を花の世界に知らせられます」
「いや、穢れが原因だからな。長老神のせいだろうが、彼が何を考えているのかわからない」
「それは私にもわかりません。今回はその件ではなく、ある少年と会ってほしいのです」
卯ノ花は、真剣な表情で、浮竹を見る。
「少年?」
「名は黒崎一護。太陽の花、たんぽぽのあやかしです。ネモフィラ畑に場違いで咲いていて、こちらにおられる朽木白哉さんの妹さんの朽木ルキアさんが見つけられました。たんぽぽのあやかしは太陽の王。植物のあやかし全ての上を行く者・・・・・・」
「長老神より上の、太陽の王だって!?」
浮竹は驚いた。
たんぽぽはただの雑草で珍しくないが、それゆえにあやかしが生まれることがない。
ここ5千年、浮竹は太陽の王を見たことがなかった。
「それが本当なら、ぜひ会いたい」
「すでに、隣の部屋で待機してもらっています」
「会おう。京楽も、白哉もこい」
「うん」
「分かった」
隣の部屋に、浮竹、京楽、白哉、卯ノ花が集まった。
「あの、なんすか。いきなりついて来いって言われてついてきたら、こんな高そうなマンションに入って・・・俺、なんなんだ?植物のあやかしっていうのは理解してるけど、たんぽぽのあやかしだって言ったら、ルキアが仰天してた」
「あなたは、太陽の王です」
卯ノ花がが言った。
「太陽の王?なんだそれ」
「あやかしには、4大長老が存在する。俺の春の桜の王、市丸ギンの夏の朝顔の王、ここいる卯ノ花さんの秋の桔梗の王、そして日番谷冬獅郎という冬の椿の王」
浮竹が、一護に説明する。
「その上に、長老神がいる。だが、太陽の王はその長老神より上の存在だ。6千年前にいた太陽の王はオレンジの髪をしていたという。その髪が、太陽の王の証だろう」
「はぁ・・・・・・」
浮竹は、まだわかっていない一護に、さらに説明する。
「太陽の王は、植物のあやかしの頂点だ。つまり、君はとっても偉い存在ってことだ」
「はぁ。そういわれても、実感わきません。ネモフィラ畑に帰っていいっすか?ルキアに会いたい」
一護は、囲まれて居づらそうにしていた。
「兄は、ルキアと良い仲なのか?」
「ん?あー、なんか俺をみつけてくれていろいろ世話してくれるから、かわいいし、好きかな」
一護は、ルキアのことを思う。
「兄が太陽の王であるのならば、ルキアにとっても悪いことではない。妹を頼む」
「え、あんたルキアのお兄さん!?」
「ああ、そうだ」
「全然似てない・・・・・・」
「ルキアとは、契約で家族になったので、血は繋がっていない」
「そうなんすか」
一護は、納得したようだった。
一護がトイレに行きたいというので、とりあえず部屋から出す。
「太陽の王だ・・・・・これからどうする?」
浮竹が言うと、京楽が口を開いた。
「放置するわけにもいかず、かといって長老神がいるのに崇めるわけにもいかず・・・とりあえず、元のネモフィラ畑に隠しとけばいいんじゃない?」
「そうだな。長老神に見つかるのが一番厄介だ。元のネモフィラ畑で、雑草としていてもらおう」
浮竹の言葉に、皆頷いた。
ちょうど、一護が帰ってくる。
「黒崎一護さん。あなたの太陽の王のことは内密に。今まで通り、ただの雑草のあやかしとして生きてください」
卯ノ花の言葉に、一護が首を傾げる。
「いや、ルキアくらいしか知ってないし・・・・・」
「そのまま。他言無用でお願いします」
「あー、なんかいろいろごちゃごちゃして分かりにくいけど、俺ってアホみたいに偉くて、長老神とやらにばれたらまずいってことでいいんすね?」
「そうだな」
「そうだね」
「兄は、植物のあやかしのTOPだ」
「白哉さんのいう通りです」
4人に言われて、一護はオレンジの髪をつまんだ。
「この髪が、太陽の王の証なんだろ?染めたほうがいいかな?」
「いや、逆に染めていると思われるのでそのままでいい」
浮竹がそう言うと、一護は頷いた。
「俺、この髪の色すきだし・・・・ルキアが、太陽みたいだっていって、笑ってくれた」
一護とルキアは、実は付き合いはじめていた。
「白哉だっけ・・・ルキアのお兄さん。ルキアと、正式に付き合うの、認めてくれねーか」
「ルキアが望むのであれば、私が兄に言うことは、ルキアを頼む・・・・これくらいだ」
「おう、任せてくれ。絶対、幸せにしてみせるから」
こうして、太陽の王、黒崎一護はその存在を隠され、ルキアのいるネモフィラ畑に雑草として咲いていた。
「長老神に、ばれなければいいが・・・・」
「十四郎、ばれても長老神より太陽の王のほうが力はだんとつに上だから、安心しなよ」
「そうだな。悩んでも仕方ない」
こうして、太陽の王は実に6千年ぶりに世界に顕現するのであった。
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