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桜のあやかしと共に 外伝2

京楽の3億するタワーマンションに、浮竹、京楽、術者の浮竹、夜刀神の京楽は集まった。

ちなみに、白哉はお出かけ中である。

4人で、京楽が手に入れた、1本150万する赤ワインを開けることになった。

「十四郎は、ちょっとだけだよ。すぐつぶれちゃうんだから」

「大丈夫だ。グラス半分しか飲まない」

『こっちの俺って、酒に弱いのか?』

『弱いよー。はじめて一緒に飲んだ時、日本酒のおちょこいっぱいで酔いつぶれて、からまれたことあるからねぇ』

「夜刀神、うるさい!」

浮竹は、夜刀神にハリセンを炸裂させた。

『でた、かわせれない早さのハリセン奥義!』

「十四郎、ほどほどにね?」

京楽にたしなめられて、浮竹はしぶしぶハリセンをしまう。

「じゃあ、乾杯」

『『乾杯』』

「グラス半分・・・・」


術者の浮竹は、ほろ酔い気分で他のワインも飲んでいく。

一方、京楽二人は、酒豪すぎてはじめは飲み比べをしていたのだが、お互い全然酔わないので、普通にワインを飲んで、伴侶を気遣う。

浮竹は、グラス半分の高級ワインで酔いつぶれて、ソファーをばしばしたたきながら、クッションを京楽と間違えて、延々と愚痴っていた。

「京楽~。ばかやろー。俺の手料理の失敗作を食おうとするなんて、嫌味かあああ」

「あーあ。すっかり絡みモードに入ちゃったね」

『精霊の俺、膝枕してやろう』

『えー、浮竹、ボクには?』

『お前には、いつでも膝枕してやってるだろう』

術者の浮竹が、ソファーをばしばしたたいている浮竹の元にくると、浮竹はおとなしくなった。

「術者の俺~。そっちの京楽はエロいかー?」

『うーん?さぁ、どうだろうな』

術者の浮竹は、浮竹に膝枕をしてやった。

浮竹は、うとうとと眠りはじめる。

「きーー。嫉妬おおおお」

京楽は、嫉妬していた。

仲のいい二人を見るたびに、嫉妬する。

それが夜刀神には面白くて、げらげら笑われていた。

『あはははは、またやってる』

「君は嫉妬しないの?」

『ボクは心が広いからね。あの程度じゃ嫉妬しないね』

「キスしたくなった。んーーーー」

『ムーーー』

酔っぱらった浮竹が、術者の浮竹に口づけをしてしまったものだから、さしもの夜刀神も止めに入る。

『こら、君の相手はこっちでしょ』

京楽を押し出して、術者の浮竹を奪う。

『キスされちゃった』

「きーー、嫉妬マックスーーー!!十四郎、君がキスしていい相手は、ボクだけだよ!」

「んー?京楽が3人?」

浮竹の目には、術者の浮竹も京楽に見えていた。

『京楽、酔ってるだけだから、怒らないでやってくれ』

『わかってるよ。500年の付き合いだしね』

夜刀神と桜の王である浮竹は、長い腐れ縁だった。

『ボクたちは帰るね。高級ワイン飲ませてくれてありがとう』

『え、もう帰るのか?』

『ほら、むこうのボクが絶対おしおきとかいって、エロいことしだすからね』

『む、そうか・・・・』

術者の浮竹は赤くなって、35階のベランダからではなく、玄関から夜刀神と外に出て、帰宅する。

「十四郎、おしおきが必要だね?」

「むー。もっと酒もってこーい」

「十四郎・・・ボクを見て?」

「あ、春水?」

首筋にキスマークを残されて、浮竹の酔いが少しだけ冷める。

そのまま、姫抱きにされて寝室に入ると、ベッドに押し倒された。

「おしおきの、えっちなこと、しようね?」

「酒は?」

「終わった後でね」




「はぁ・・・記憶が飛んでる。なんで俺は、裸で京楽のベッドにいるんだ?」

「君、何も覚えてないの?あんなに乱れたことも?」

「覚えてない」

「うーん。悲しいけど、ボクはいい思いできたから、まぁいいか」

「よくない!」

浮竹のハリセンがうなる。

「おぶっ」

「少し頭痛い」

「二日酔いだね。薬もってくるから、それ飲んで寝てね」

「あー、腰は痛いけど思いだせない・・・うわぁ、キスマークがいっぱいだ・・・・」

浮竹は自分の胸元を見て、ため息を零す。

京楽がいい思いをしたということは、相当乱れたのだろう。

それを覚えていなくて、いいことなのか悪いことなのか、浮竹に判断がつかなかった。

「はい、薬にお水」

薬を受け取って、コップの水で飲み干す。

「あー、昨日の十四郎はかわいかったなぁ。もっともっとってねだってきて・・・あべし!」

真っ赤になった浮竹にハリセンで張り倒されて、京楽はベッドの海に沈むのであった。

「昨日のことは、忘れろ。じゃないと、飯つくってやんない。腰が痛い・・・・」

「でゅふふふふ。ボクだけの思い出の中にしまっておくね」

「気持ち悪い笑い方をするな!」

「あべし!」

ハリセンでさらに殴られても、京楽のニマニマした顔は変わらないのであった。

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