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桜のあやかしと共に 外伝4

「夜刀神、お前を料理する」

『はぁ?』

夜刀神の京楽は、京楽の3億する高級タワーマンションに術者の浮竹と共に訪れていたのだが、浮竹の突然の言葉に頭の上に?マークを出していた。

「京楽のつてで、海外からオオコウモリを手に入れたんだ。すでにしめあげて、臭みをぬくために薬草につけてある」

まるまると太ったオオコウモリを逆さに持ちながら、浮竹は反対の手で包丁をもった。

『ああああ、やめてえええ!まるでボクが調理されるみたいじゃない!』

「ふふふふ。いつかお前もこうやって調理してくれる」

まな板の上において、ダンと首を落とした。

「浮竹、いきいきとしてるねぇ」

『京楽、別に本当にお前が料理されるわけじゃないんだから』

『こうもり姿のボクの前で調理すること自体がいやがらせだよ!』

「これを夜刀神と思って‥‥‥皮をはぐ。よく洗い、内臓をとる。肉をきりわけて、平たいフライパンに少量の油をひいて、高温で火をくわえる。残り汁をデグラッセしてソースを作り、できあがったオオコウモリのソテーにかける」

「オオコウモリじゃなかったら、おいしそうなんだけどね?」

『桜の王なんて嫌い!ボクの仲間でもあるコウモリをボクの前で調理するなんて!絶交!』

「おお、いいぞ。絶交でもなんでもするといい。このソテーを‥‥‥食べないだろうから、すでに作っておいたソテーを夜刀神の昼食に混ぜておいた」

『鬼!悪魔!』

「ふふふふ。はははははは!地にひれ伏すがいい」

「ちょっと、浮竹悪役の魔王みたいになってるよ?」

『精霊の俺が壊れた』

『うわーん、浮竹、桜の王がいじめるー』

夜刀神は、こうもり姿で術者の浮竹の胸にしがみつき、涙を流して大泣きしだした。

「くくくく‥‥‥‥‥‥このソテーは京楽、お前が食え」

「ええ、ボクなの?まぁ、匂いも見た目もおいしそうだけど」

「海外では、コウモリを食べる文化をもつ国もあるからな」

京楽は、おそるおそるオオコウモリのソテーを食べた。

「おいしい‥‥」

「だろう?食材としては悪くはない。さぁ、夜刀神、次はお前の番だぞ」

浮竹が包丁をもって迫ってくるので、ピイピイと泣きながら、夜刀神は術者の浮竹の背後に隠れる。

『そのくらいにしてやってくれ。精霊の俺も、本気で京楽を料理なんてするつもりはないだろう?』

「当り前だ。夜刀神を食ったら、きっと瘴気におかされて死ぬ」

『ボクは、これでも神なんだよ!』

「へ~。神なのに、同じ姿をしたオオコウモリの調理を見て泣き喚いて、パートナーの背後に隠れるのが、神のすることなのか」

『うわあああん、浮竹、桜の王がいじめるううう』

術者の浮竹は、浮竹にデコピンした。

『めっ。夜刀神をいじめないでくれ』

「かわいい」

京楽が言うと、浮竹はデコピンされた額を撫でつつ、包丁をしまった。

「夜刀神、俺や京楽をからかうのは大概にしとけよ。そうじゃないと、ソテーかムニエルにしちゃうからな」

『ぐすぐすっ』

夜刀神は、謝った。

『からかいまくってごめん』

昨日、浮竹と京楽が交わったのを察知した夜刀神は、二人に「きもちよかった?」とか「何回したの?」とセクハラまがいのことを聞いて、からかっていたのだ。

「よし、今回は許してやろう。次に同じようなこと言ったら、ハリセンがうなるからな」

浮竹は、夜刀神を泣かせれて大分すっきりしたようだった。

「さて、ちゃんとした夕食を作るか。ナポリタンスパゲッティと、中華スープ、ポテトサラダ、デザートは苺のタルトだ」

夜刀神は、術者の浮竹によしよしとなだめられていた。

こうして、浮竹が夜刀神を泣かせた事件は終わるのであった。


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